ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MERCEDES-BENZ S500 (W220) 1998 GERMANY

MERCEDES-BENZ S500 (W220)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ S500 (W220)


MAISTO 31505 1/43 117㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.04m 全幅約1.86m エンジン 変速機: V型8気筒 5L 306HP 5段自動変速
性能: 最高速245km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W220のミニカー検索

メルセデス ベンツ S500 (W220) ドイツ 1998年

 

 Sクラスの4代目W220が1998年に登場しました。先代(W140)の大きさが批判されたことから、ボディはコンパクトになりました。デザイン的にも威圧感をなくした軽快でシンプルなスタイルになりました。反面他社との競争からコストダウンされた部分があり、その意味では先代のような圧倒的な品質の高さはなくなりました。エンジンはS320がV型6気筒3.2L、S430/S500がV型8気筒4.3L/5L、S600がV型12気筒5.8L(367HP)で、ロングホイールベースのL仕様がありました。

 

 ドアミラー内蔵式ウィンカーはW220が世界で初めて採用したもので、その後他社に波及していきました。2002年のマイナーチェンジで、ライトの形状やグリルの大型化、内装の品質向上などが行われ、従来のメルセデス ベンツらしさ(重厚さや威圧感?)が足りないとする旧来のユーザーの要望に応えました。ツインターボ化した12気筒6L(612HP)エンジンを搭載したS65L AMGなどの高性能版も設定されました。2005年に後継車のW221にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはマイストの当時物で1999年頃に発売されました。マイストのミニカーは1/18が主流ですが、数種類ほど1/43(たぶん他社からのOEM品)を販売していました。このS500はベンツのプロモーション用に作られたようで、全体的な雰囲気が実車のイメージを良く再現していて当時としてはかなり良い出来でした。室内も結構リアルに再現しています。 これ以外のW220のミニカーはミニチャンプス、シュコー、ハイスピード(1/43、1/87)、ヴィーキングの1/87、サンスターの1/18のプルマンなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ S500 (W220) 1
MERCEDES-BENZ S500 (W220) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1173

SMART CITY COUPE (W450) 1998 GERMANY

SMART CITY COUPE (W450)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SMART CITY COUPE (W450)


HERPA 70553 1/43 59㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.5m 全幅約1.51m エンジン 変速機: 3気筒 599cc ターボ 55HP 6段半自動変速 リアエンジン/後輪駆動
性能: 最高速135km/h  データーベースでスマートのミニカー検索

スマート シティ クーペ (W450) ドイツ 1998年

 

 「スウォッチ」ブランドの腕時計を製造するスイスのスウォッチ グループは幅広い事業分野を持つ複合企業で、簡便な超小型車を開発し販売することを企画しました。当初はフォルクスワーゲンとの提携を考えていましたが、競合する小型車を持つフォルクスワーゲンとの提携はかなわず、小型車を持たないダイムラー ベンツとの合弁にてMCC(Micro Car Corporation)社が設立されました。

 

 MCC社は1998年に2人乗り超小型車 スマート シティ クーペを発売しました。この車の特徴は2階建て構造のフレームで、床下にエンジンや変速機などが収められ、その上に客室が載っています。これは1997年に登場したメルセデス ベンツ Aクラスと同じ構造で、小型車の衝突安全性を高めることができました。なおスマートは「トリディオン セーフティ セル」と称する鋼鉄製の頑丈な枠(側面画像の黒い部分)で室内が囲まれていることでも安全性を確保しています。

 

 

 ただしこの構造は必然的に車高が高くなり、重心位置が上がります。これは横転しやすいことになり、スマートもAクラスも発売当初はこのことが問題となりました。車体と操縦性制御システムを改良してこの問題は解決されましたが、多大なコストが掛りました。スマートは期待したほど売れず事業は赤字で、スウォッチは2000年に事業から撤退し、MMCはダイムラー クライスラー(ベンツ)の100%子会社となりました。スマートは2002年のマイナーチェンジでライトの形状が変更<され、エンジンが698ccに拡大されました。2004年に4人乗りのフォーフォー(FORFOUR)が登場した際に、シティ クーペは名前がフォーツー(FORTWO)に変わりました。

 ミニカーはヘルパ製で1998年に発売された当時物です。小さいながらもダイキャスト製で重く、内装もそこそこ再現され、かなり良い出来ばえです。カラーバリエーションが多く、たぶん販促用としても使われたようです。これ以外ではミニチャンプスもありますが、スマートのミニカーはBUSCH(1/87)が初代から3代目までを圧倒的に多くモデル化しています。見た目がかわいいので、ミニカーにすると万人受けするのでしょう。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SMART CITY COUPE 1
SMART CITY COUPE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1798

BMW 325i (E46) 1998 GERMANY

BMW 325i (E46)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 325i (E46)


SCHUCO 8042 9422 374 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.74m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.5L 170HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速227km/h  データーベースでBMW 3シリーズ(E46)のミニカー検索

BMW 325i (E46) ドイツ 1998年

 

 3シリーズの4代目E46は1998年に登場しました。先代のスタイルを引き継ぎ、全体的に丸みを帯びたデザインとなっています。当初はセダンのみで、エンジンは新開発のバランスシャフト付4気筒1.9L(318i)、6気筒2L/2.3L/2.8Lでした。1999年にクーペとツーリング(ワゴン)が、2000年にカブリオレが追加されました。(クーペはモデル名にCが追加されるようになった)

 

 2000年に6気筒エンジンが新型になり、2002年のマイナーチェンジでセダンとツーリングが、2003年のマイナーチェンジでクーペとカブリオレがフロント/バンパーなどの意匠が変更されました。2000年にE46ベースのM3(クーペ/カブリオレ)が登場、非常に高性能なDOHC 6気筒3.2L(343HP)エンジンを搭載していました。レース車のストリート仕様(DOHC V型8気筒4Lエンジン)M3 GTRも2001年に限定生産されました。E46ベースのコンパクト(モデル名 Ti)は2001年に設定されています。エンジンは4気筒1.8L/2L(318ti)、6気筒2.5Lでした。E46は多くのバリエーション展開がなされ、2006年まで生産されました。

 

 

 ミニカーはシュコーの当時物で1998年頃に発売されたものです。BMW特注品として販売されたもので、フロントグリルの造形などレベルの高い出来ばえが画像でも分かると思います。この頃のシュコーはドア開閉などのギミックが徐々になくなりつつありましたが、この325i(E46)にはまだボンネット開閉のギミックが付いています。(エンジンもリアルに再現されています) これ以外ではミニチャンプスがセダン以外の全モデル(ツーリング/クーペ/カブリオレ/コンパクト/M3 クーペ/M3 カブリオレ/M3 GTR)をモデル化し、ヘルパのセダン/ツーリング/カブリオレ/コンパクト、京商のコンパクト/カブリオレ/GTR、スパークのセダンなどE46のミニカーはたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジンルーム/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 325i (E46) 1
BMW 325i (E46) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1186

VOLKSWAGEN LUPO 1998 GERMANY

VOLKSWAGEN LUPO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN LUPO


MINICHAMPS 430058101 1/43 84㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.53m 全幅約1.64m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.4L 75HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ルポのミニカー検索

フォルクスワーゲン ルポ ドイツ 1998年

 

 1998年にフォルクスワーゲン ポロより小さな車として、ルポが登場しました。ボディは3ドアハッチバックのみで、デザイン的にはポロの小型版で丸型ヘッドライトの愛嬌のある顔つきでした。当初のエンジンは4気筒1L/1.4L(DOHC版もある)と4気筒1.2L/1.4Lターボディーゼル/1.7Lディーゼルがありました。特に1.2Lターボディーゼルを積む3L TDIはボディ軽量化、低転がり抵抗タイヤ、アイドリングストップシステムなどの低燃費設計がなされていて、3Lカー(100kmを3Lで走る低燃費車)を達成していました。また小型車ながらヨーロッパ自動車衝突安全性テストで4星を得るなど安全性も優れていました。

 

 ルポにもゴルフ同様の高性能版GTIが2000年に設定されました。DOHC 4気筒1.6L(125HP)エンジンを搭載し、専用ヘッドライトやアロイホイールなどで外観も差別化され、6段変速で最高速205km/hの性能でした。GTIをベースにしたワンメイクレース「ルポ GTI カップ」も開催されました。2004年に後継車のフォックスが登場し、ルポは一代限りで2006年に生産中止となりました。総生産台数は約49万台でした。 (実車画像→ フォルクスワーゲン フォックス)

 

 

 ミニカーは2002年頃に発売されたミニチャンプス製です。プロポーションが良く内装などの細部もきちんと作ってあります。この頃のミニチャンプスは最盛期で、当時のミニカーはほとんどがそつのない良い出来ばえで、1/43のミニカーとしてコスト/パフォーマンス的に最良のものだったと言えます。(最近はこの手の平凡な乗用車は全く作らないし、新製品は値段が高すぎて買う気がしませんが。。) これ以外のルポのミニカーはシュコーの1/24、AWMの1/87、スパーク(レジン製)のGTIやレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN LUPO 1
VOLKSWAGEN LUPO 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1331

AUDI TT 1998 GERMANY

AUDI TT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI TT


MINICHAMPS 430017221 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.04m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L  ターボ  180HP 
5/6段変速/6段自動変速
性能: 最高速227km/h  データーベースでアウディ TTのミニカー検索

アウディ TT ドイツ 1998年

 

 1998年に2ドア クーペのアウディ TTが登場しました。TTとはツーリスト トロフィーの略で、イギリスのマン島で開催されたレースに因んだ名前です。1995年のフランクフルトショーに出展されたアメリカ人デザイナーによるショーカーを市販化した物で、半円をモチーフにした独創的なデザインでした。デザインを重視している為後席は狭く2+2的なシートでした。シャーシはアウディ A3がベースで、DOHC 4気筒1.8Lターボ (180-225HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車です。クワトロシステムによるフルタイム4WD仕様も設定されました。

 

 初期型はボディ形状のせいで高速域でのリフトが問題となり、対策として小さなリアスポイラーの追加やサスペンションの変更が行なわれました。2000年にこれらの対策を盛り込んだマイナーチェンジが行われ、フロントグリルなどが小変更され、電動ソフトトップを備えたロードスターが追加されました。2003年には6気筒3.2L(250HP) VR6エンジンが追加されました。2005年に240HPにパワーアップし軽量化したクワトロ スポーツ(クラブ スポーツ)が限定生産されました。またドイツのチューナー ABT(アプト)が開発したレースカー ABT アウディ TT-RがDTMで活躍しました。2006年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ TT 2007)

 

 

 ミニカーは1999年頃に発売されたミニチャンプスの当時物です。リアスポイラーのない初期型をモデル化しています。室内や灯火類などの細部がリアルで、ミニチャンプスらしい仕上がりで良い出来ばえです。ミニチャンプスはリアスポイラー付のクーペ、ロードスター、ABT TT-Rなど20数種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外ではシュコーがクーペ、ロードスター、ABT TT-Rを20数種類ほど、リーツェの1/87、ホンウェルの1/72などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI TT 1
AUDI TT 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1270

 

サラブレッド期 ← ページ  « 前へ 1...40  41  42  43  44  45  46  47  48  49  50  ...57 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.