Sorry Japanese Only
スズキ MRワゴン 日本 2001年
1997年の東京モーターショーに未来的なデザインの1ボックスカーのコンセプトカー スズキ UW-1が出品されました。(実車画像→ スズキ UW-1 1997) このコンセプトカーは1999年の東京モーターショーに出品されたMR-WAGONで量産化に近い軽自動車に発展し、2001年にはほぼ同じデザインのままMRワゴンとして量産化されました。MRワゴンのMRとはミッドシップエンジン リアドライブの意味で、コンセプトカーはエンジンを車体中央の床下に配置して広い室内を実現していました。ただ量産化に際してはボディデザインは踏襲したものの、操縦性の問題などから一般的なフロントエンジンの前輪駆動車となりました。(4WD仕様もありました)
ベースとなった車は軽トールワゴンのワゴンR 2代目で、MRワゴンのほうがワゴンRよりも車高が少し低くなっていました。ワゴンRとMRワゴンの違いは、ワゴンRは実用本位の車でMRワゴンは個性的なデザインで居住性を重視した車だそうです。MRワゴンはDOHC 3気筒660㏄(54HP インタークーラーターボ 60HP)エンジンを搭載しスポーティで、装備も同クラスの軽自動車より充実していたようです。2002年には日産にモコとしてOEM供給されました。2006年に2代目にモデルチェンジしましたが、個性的だったデザインは一般的なものに変わりました。その後2011年に3代目にモデルチェンジしましたが、ワゴンRとの違いがなくなった為か? 2016年に生産中止となり名前が消えました。(実車画像→ スズキ MRワゴン 2011)
ミニカーは2002年に発売されたトイコー製の当時物です。トイコーは東京にある子供向けの玩具メーカーです。これはディーラーの販促用に作られたスズキの特注品で一般市販はされなかったようです。(私はオークションで入手しました) ミニカーの作風や梱包箱の台座などから推測すると、製作にはMテックが関係していたように思われます。シンプルな作りですが、実車の販促品なので実車の雰囲気がうまく再現されていてなかなかの良い出来ばえでした。ドアが開閉しプルバックモーター付きなのでバックさせてから離すと自走します。MRワゴン 初代のミニカーはこれしかないようです。2代目と3代目は、それぞれを童友社とトミカがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1470
GM キャディラック エスカレード アメリカ 2002年
1997年に登場したフォード リンカーン ナビゲーターがSUVの高級車として大ヒットしたことに対抗して、GMも高級車キャディラックのSUV エスカレード 初代を1998年に登場させました。エスカレードはGMCのSUV ユーコン(YUKON 1992年登場のシボレー ブレイザーの後継車)の豪華版ユーコン デナリー(YUKON DENALI) 1998年式をベースにしており、外観はユーコンとほぼ同じでした。ただし内装は革張りシートや木目調ダッシュボードなど豪華に仕立てられていました。エンジンはV型8気筒5.7Lで、4段自動変速で駆動方式はフルタイム4WDでした。外観がユーコンのままだったので、キャディラックらしくないと不評で販売は低調だったそうです。 (実車画像→ フォード リンカーン ナビゲーター、 GMC ユーコン デナリー、GM キャディラック エスカレード 初代)
2002年にキャディラック エスカレード 2代目が登場しました。初代と同じくベースはユーコンでしたが、不評だった外観はキャディラック デビル セダン 2000年と似たイメージのフロントを採用してキャディラックらしい雰囲気に変わりました。内装も一層豪華になり、エンジンは専用のV型8気筒6L(350HP)を設定していました。この2代目が営業的に成功したことで、エスカレードは高級SUVとしての地位を確立し、2007年に3代目にモデルチェンジしました。なおエスカレードよりも小さいSUVとしてキャディラック SRXが2003年に登場しました。2014年にエスカレード 4代目、2020年にエスカレード 5代目にモデルチェンジしました(実車画像→ GM キャディラック デビル セダン 2000年、GM キャディラック SRX、 GM キャディラック エスカレード 3代目、GM キャディラック エスカレード 5代目)
ミニカーは2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズで、エスカレード 2代目をモデル化しています。ミニカーの底板に「ANSON FOR DELPRADO」と表示されているので、メーカーはアンソンです。アンソンは主に1/18のダイキャスト製ミニカーを製作していて、キャディラック エスカレード 2代目もモデル化していましたので、それのOEMのようです。プロポーションが良く実車のごつい雰囲気がうまく再現されていました。ドア下のステップ、フロントグリルのエンブレム、室内のメーターパネルなどの細部もそこそこ良く再現されていましたので、安価な雑誌付きミニカーとしては良く出来ていました。ボンネットが開閉するギミックが付いていました。ただ底板に縮尺1/43と銘記されていましたが、実際には1/50でモデル化されているようで、1/43サイズより少し小さめなのが今一つでした。これ以外のキャディラック エスカレード 2/3代目のミニカーはソリドの1/43、JADA TOYSやアーテル(ERTL)の1/24、マテルの1/64と1/18などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1501
メルセデス ベンツ Eクラス (W211) ドイツ 2002年
メルセデス ベンツ Eクラスの3代目W211が2002年に登場しました。ボディは少し大きくなり、先代(W210)で採用された4灯式ヘッドライトはより傾斜した楕円形に変わり見た目が良くなりました。当初はセダンだけで、2003年にワゴン(Tモデル S211)が追加されました。エンジンは4気筒1.8Lコンプレッサー付、V型6気筒2.5L/2.6L/3L/3.5L、V型8気筒5L/5.5L/5.5L スーパーチャージャー(476HP E55 AMG)、4気筒2.2L/5気筒2.7L/6気筒3L/3.2Lディーゼルなど多彩でした。新開発されたSBC(Sensotronic Brake Control ブレーキ制御システム)に不具合がありリコールがおこなわれるなど、当時のアメリカのコンシューマーレポートでは電子システムの信頼性低下が指摘されました。
2006年のマイナーチェンジで、フロントグリル形状など前後の意匠がスポーティに変更されました。不具合があったSBCが廃止されるなど電子システムが改善されました。高性能版のE55 AMGは新開発されたDOHC V型8気筒6.2L(514HP)エンジンを搭載するE63 AMGに変わりました。2009年まで生産されEクラス 4代目(W212)にモデルチェンジしました。Eクラス 2代目(W211)は初期の電子システムの信頼性問題で評判を落とし、販売は芳しくなかったとのことです。(実車画像→ メルセデス ベンツ Eクラス (W212))
ミニカーは2003年頃に発売されたミニチャンプス製で、これは紙箱にメルセデス ベンツのロゴがついたディーラー向け特注品でした。(カラーリングが異なりますが、基本的にはカタログモデルの型番400036000と同じものです) この頃のミニチャンプスがモデル化したメルセデス ベンツの出来ばえには定評がありました。(これが発売された頃からの数年間がミニチャンプスの絶頂期だったと思います) このW211もプロポーションが良く実車の雰囲気を的確にとらえたフロント造形、リアルな灯火類や室内などかなり良い出来ばえでした。なおミニカーの車名表示はW211となっていてモデル化された実車名が特定できないので、実車諸元はE500のデータを記載しています。ミニチャンプスはマイナーチェンジ後のセダンとワゴン(S211)もモデル化していました。これ以外のW211/S211のミニカーはブッシュのS211 1/87、ヘルパのW211 1/87、京商のW211 1/18、シュコーの1/87、ヴィーキング(WIKING)の1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1967
メルセデス ベンツ CLK (C209) ドイツ 2002年
メルセデス ベンツ Eクラスの3代目W211が2002年に登場しました。先代のスタイルを継承していましたが、楕円形4灯式ヘッドライトがよりスマートな形状になりました。ボディ形式はセダンとワゴン(Tモデル)で、当初のエンジンは4気筒2L、V型6気筒2.4L/3.2L、V型8気筒5L(306HP)、5気筒2.7Lディーゼルなどがありました。高性能版のE55 AMGはスーパーチャージャー付V型8気筒5.4L(467HP)エンジンを搭載していました。
W211をベースとしたクーペ CLKの2代目C209が2002年に登場しました。こちらも先代を踏襲したスタイルでしたが、2つのヘッドライトが連なった形状となりました。2003年に電動ソフトトップを持つカブリオレ A209が追加されました。エンジンはセダンのW211と同様でした。Eクラスは2009年にEクラス 4代目(W212)にモデルチェンジしました。なおW212のクーペ/カブリオレ C207/A207はCLKクラスではなくEクラスに統合されました。(実車画像→ メルセデス ベンツ Eクラス (W212))
ここでメモとして、メルセデス ベンツの各クラスのクーペの名前についてまとめておきます。(2018年時点)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1172
スマート シティ カブリオレ (W450) ドイツ 2002年
2000年にスマート シティ クーペにオープン仕様のカブリオレが追加されました。ソフトトップは電動で開閉しますが、フルオープンにするにはルーフ左右のガイドレールを手動で取り外してトランクに収納する必要がありました。(実車画像→ ソフトトップ開閉操作の動画) そのカブリオレをベースにしてルーフ/ウィンドウ/ドアを取り去ったコンセプトカー クロスブレード(CROSSBLADE)が2001年に公開され、コンセプトカーとほぼ同じものが2000台限定生産されました。こんな小さな車だからこそ、開放感のあるオープン仕様が必要なのかもしれません。(実車画像→ スマート クロスブレード 2002)
2002年のマイナーチェンジで、ヘッドライトの形状変更など外観が少し変更されました。2004年に4人乗りのフォーフォー(FORFOUR) (4気筒1.3/1.5Lエンジン) が追加されました。(実車画像→ スマート フォーフォー(FORFOUR)) この車は三菱 コルトの姉妹車でした。この車の登場でシティ クーペはフォーツー(FORTWO)に名前が変わりました。なお初代のフォーフォーは販売不振で2006年に生産中止となりました。
2007年にフォーツーの2代目が登場しました。外観は初代と似ていましたが、ボディは一回り大きくなり、エンジンは三菱製の3気筒1L(71HP)エンジンを搭載していました。(実車画像→ スマート フォーツー 2代目) この頃にガソリン価格が高騰しユーザーの低燃費車志向が高まったことで、2007年にスマートは黒字転換しました。初期のスマートは排気量が660cc以下だったので、車幅を軽規格内に収めてスマートK/フォーツーKの名前で日本国内でも2001年まで発売されました。 2014年にルノーと共同開発したフォーツーの3代目とフォーフォーの2代目が登場しました。この車はルノー トゥインゴ 3代目の姉妹車でした。(実車画像→ スマート フォーツー 3代目、スマート フォーフォー 2代目、ルノー トゥインゴ)
ミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ IIで、2003年にランボルギーニ ミウラとのセット物として発売されました。ヘッドライトが変更されたマイナーチェンジ版をモデル化しています。メーカーは不詳ですが、プロポーションが良く細部もリアルで良くできていました。ただオープンカーで内装が良く見えるので、着色していない黒一色の内装はやや興ざめでした。同時期のミニチャンプス製のスマートとよく似た造形でしたので、ミニチャンプスと同じ型を使っていたのかも?しれません。(なおミニチャンプスは内装がカラフルに仕上げてありました) スマート カブリオレのミニカーは京商(1/18)の初代、ミニチャンプスの初代と2代目、ブッシュ(BUSCH 1/87)の初代、2代目、3代目があります。なおブッシュはスマートの3世代を200種類以上もモデル化しています。スマートは見た目がかわいいので、ミニカーにすると万人受けするのでしょう。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1799
ページ « 前へ 1...326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 ...373 次へ »
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2025 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.