ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BMW 630CS (E24) 1976 GERMANY

BMW 630CS (E24)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 630CS (E24)


SCHUCO 629 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.76m 全幅約1.73m エンジン 変速機: 6気筒 3L 185HP 4段変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでBMW 6シリーズ(E24)のミニカー検索

BMW 630CS (E24) ドイツ 1976年

 

 BMW 2000CSの後継車としてBMW 6シリーズ 630CS/633CSiが1976年に登場しました。E12系5シリーズをベースとし、先代譲りの流麗なクーペスタイルのボディはカルマンのコーチワークで、当時「世界一美しいクーペ」と言われました。また当時のBMWの最上級車で非常に高価な車でもありました。6気筒3L/3.2L(197HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速215km/h(3.2L)の性能でした。

 

 1978年に3.5Lエンジンの635CSiが追加され、1979年には630CSが2.8Lの628CSiに切り替わりました。1982年にベースがE12系 5シリーズからE28 系5シリーズに変更され、内外装が変更されました。(外観的にはほとんど同じでしたが) 1983年にはスポーツカーのBMW M1用のDOHC 6気筒3.5L(286HP)エンジンを搭載するM6も追加されました。M6は3.0CSLの後継車としてツーリングカーレースで活躍しました。E24系は基本的なデザインを変えることなく、1988年まで生産され、1990年登場の8シリーズが後継車となりました。

 

 

 ミニカーは1976年に発売されたシュコー製の当時物です。プロポーションが良くシャープな造形で実車の美しいスタイルが良く再現されてます。当時のシュコー流の塗装したフロントグリルはBMW車のフロントの雰囲気を再現するのには良く合っていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内も当時のミニカーとしては良く再現されていました。これ以外の当時物としてはノレブやその型を使ったガマがありました。当時物以外ではミニチャンプス、オートアートの1/18、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 630CS (E24) 1
BMW 630CS (E24) 2

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AUDI 100 (C2) 1976 GERMANY

AUDI 100 (C2)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI 100 (C2)


GAMA 9492 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.68m 全幅約1.77m エンジン 変速機: 5気筒 2.1L  115HP 4段変速
性能: 最高速179km/h  データーベースでアウディ 100のミニカー検索

アウディ 100 (C2) ドイツ 1976年

 

 アウディ 100 2代目(C2)は1976年に登場しました。世界初の直列5気筒2.1L(115HP)エンジンを搭載した前輪駆動車で、フォルクスワーゲン グループの最高級車という性格がより明確にされた車でした。(世界初の5気筒エンジンは1974年にメルセデス ベンツがディーゼルエンジンで作っていました) 6ライト ウインドー(側面に3つ窓がある)のキャビンとシンプルな面構成の外観は派手ではないですが、高級車として上品なデザインでした。

 

 2/4ドアセダンとアバントと称する5ドアハッチバックワゴンがあり、初代にあったクーペはなくなりました。前輪駆動車故の広い室内と優れた操縦安定性などは、メルセデス ベンツのコンパクト クラス(W123)を越えているとの評価を得ました。1980年にはターボ過給した2.2L(170HP)エンジンを搭載した上級モデルの200が追加されました。同年に直列5気筒2Lディーゼルエンジンも追加されました。200は北米ではアウディ 5000という名前で販売されました。1982年に100 3代目(C3)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1976年に販売されたガマ製の当時物です。ガマのブランドで売られたのですが、作風を見れば分かるように実際はシュコーが型を起こした物でした。(底板にはシュコー 301-639と表記されていました) シュコーは1976年頃に倒産してその後ガマに吸収されたので、その頃のシュコーのミニカーはこのようにガマのブランドで販売されたものがありました。実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。上述したアウディ 50のミニカーと同じボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。なおこのミニカーのように薄青に着色されたウインドスクリーンを使うのはその頃のガマのミニカーの特徴でした。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 100 1
AUDI 100 2

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PORSCHE 934 TURBO 1976 GERMANY

PORSCHE 934 TURBO
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PORSCHE 934 TURBO


TOMICA DANDY DF03 1/45 97mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.29m 全幅約1.88m エンジン 変速機: 空冷水平対向6気筒 3L 485HP 4段変速
性能: 最高速303km/h  データーベースでポルシェ 934のミニカー検索

ポルシェ 934 ターボ ドイツ 1976年

 

 グループ4のホモロゲーションを取得する為に、1973年に500台限定販売されたポルシェ カレラ RS 2.7を、レース用に改造したカレラ RSR 2.8は1973年のデイトナでデビューし優勝しました。同年のタルガ フロリオでも優勝し、排気量を3Lに拡大したカレラ RSR 3.0は同年のルマンで4位となりました。(実車画像→ ポルシェ カレラ RSR 3.0)

 1974年にカレラ RSR 3.0はカンナムで活躍した917/30Kのノウハウをつぎ込んだカレラ RSR ターボに発展しました。この車は見た目は911ですが、中身は917並みのレースカーで、ターボ過給された2.1Lエンジン(460HP以上)を搭載していました。カレラ RSR ターボは1974年のルマンで総合2位となりました。(実車画像→ ポルシェ カレラ RSR ターボ 1974)

 

 1976年にメイクス チャンピオンシップがグループ5(生産車をベースにして大幅に改造したシルエット フォーミュラ)で行われることに変わりました。ポルシェはグループ4、5、6の各クラス用にそれぞれ934、935、936を開発しました。934は930 ターボをベースにしたレース仕様車で、935のバックアップ用として主にプライベーター向けに開発されました。934のエンジンは空冷ですが、水冷式インタークーラーを採用したターボ過給で出力は485HPでした。934は1976年のヨーロッパGT選手権を制覇し、グループ4ではほぼ無敵の存在でしたが、グループ5に比べると能力には限界がありました。その為934は1978年以降徐々に935に切り替わっていきました。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されトミカ ダンディ製です。トミカ ダンディはトミカの上位ブランドとして1972年に登場し、1/43前後のスケールでトミカより大きく、当時のミニカーとしてはレベルの高い出来でした。このポルシェ 934 ターボも実車の雰囲気がうまく再現されていてなかなかの良い出来ばえでした。ドアとリアフードが開閉するギミック付きで室内も良く再現されているので、1/45という中途半端な縮尺がやや残念でした。バリエーションとしてレース仕様もありました。934の当時物ミニカーとしてはソリドがありました。当時物以外ではミニチャンプス、シュコー、スパーク(レジン製)などたくさんあります。 以下はフロントの拡大画像とリア/リアフードを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 934 TURBO 1
PORSCHE 934 TURBO 2

 以下は1974年に発売されたソリド製の当時物 ポルシェ 911 RS ツール ド フランス (1/43 型番24)です。添付されていたデカールによると1973年のツール ド フランスの参戦車をモデル化しているようです。(当時のミニカーは添付されているデカールを購入者が貼るもので、これも私が貼りました) ソリドらしいうまい造形で、911 RSの特徴であるリアフードと一体化したスポイラーなど実車の雰囲気が良く再現されていました。ドアが開閉するギミック付きですが、室内のインパネは簡単な造形です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 RS 1
PORSCHE 911 RS 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 RS 3
PORSCHE 911 RS 4

 以下は1979年に発売されたソリド製の当時物 ポルシェ 934 (1/43 型番1068)の画像です。これは上記の型番24の911 RSの型を流用し、フロント/リアフェンダーの形状を変更して934に仕立ててあります。1970年代後半に作られた廉価版的なミニカーですので、ドア開閉ギミックを止めて別パーツであった前ウィンカー/テールライトをボディと一体化するなどのコストダウンが行われていました。レース仕様ですので室内後部にロールケージが追加されています。同じ型のバリエーションがいくつかありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 934 TURBO 3
PORSCHE 934 TURBO 4

 以下は1974年に発売されたノレブ製の当時物 ポルシェ 911 RSR (1/43 型番839)の画像です。1973年のルマン参戦車をモデル化しているようです。(カラーリングとMARTINIのデカールはそれらしいですが、ゼッケン#26は違ってます) ノレブのJET CARシリーズというどちらかというと廉価版なミニカーでしたので、細部の仕上げは簡素です。ただしRSRの特徴であるリア後半と一体化した大きなスポイラーがうまく再現されているなど、雰囲気はよく再現されていました。ドアが開閉するギミック付きで、室内は上述のソリド製よりリアルに仕上げてありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 RSR 1
PORSCHE 911 RSR 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 RSR 3
PORSCHE 911 RSR 4

データーベースでポルシェ カレラ RS/RSRのミニカー検索

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OPEL ASCONA B 1976 GERMANY

OPEL ASCONA B
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL ASCONA B


AUTOPILEN 517 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.32m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 90HP 4段変速
性能: 最高速167km/h  データーベースでオペル アスコナのミニカー検索

オペル アスコナ B ドイツ 1976年

 

 オペル カデットとオペル レコードの間を埋める車としてはカデットの上級車オリンピアがありましたが、その後継車としてアスコナ(初代 A)が1970年に登場しました。前述したマンタをベースにした姉妹車でしたので、デザイン的にはマンタのセダン的なスタイルでした。 ボディ形式は2/4ドアセダンと3ドアワゴンがあり、エンジンはマンタと同じ4気筒1.2L/1.6L/1.9L(90HP)でした。4段変速で最高速160km/h(1.9L)の性能でした。1975年まで生産され、総生産台数は約69万台でした。(実車画像→ オペル アスコナ(初代 A))

 

 オペル マンタとアスコナは1975年に2代目Bタイプにモデルチェンジしました。アスコナ Bのボディ形式は2/4ドアセダンだけで、レコード Dと同じようなイメージのシンプルなデザインとなりました。当初のエンジンは先代と同じ4気筒1.6L/1.9Lで、後に4気筒2Lと4気筒2Lディーゼルが追加されました。1979年にグループ 4のホモロゲーション用にオペル初のDOHCエンジン(4気筒2.4L 144HP)を搭載したB 400が400台限定生産されました。B 400は1982年のモンテ カルロで優勝するなどラリーで活躍しました。アスコナはGMグループの世界戦略車でイギリスではヴォクスホール キャバリアとして販売されました。1981年まで生産されアスコナ Cにモデルチェンジしました。総生産台数は約120万台でした。

 

 

 ミニカーは1977年頃に発売されたオートピレン製の当時物です。スペインのオートピレンはディンキー(仏)の生産を行っていたので、これと同じものがディンキー(スペイン)の型番1543としても発売されました。プロポーションは悪くないのですが、バンパーやヘッドライトを塗装処理している古臭い作風で当時のミニカーとしてもやや物足りない出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。この個体は後輪サスペンションがへたって、やや尻下がりになっています。(オートピレンで良く起こる経年劣化です) これ以外のアスコナ Bの当時物ミニカーとしてはビテスのB 400 ラリー仕様やポリスティルのB 400 ラリー仕様などがありました。 当時物以外ではシュコー、ネオなどがあります。アスコナ Aの当時物ミニカーはありませんが、最近の物ではシュコー、ミニチャンプス、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL ASCONA B 1
OPEL ASCONA B 2

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RENAULT 14 1976 FRANCE

RENAULT 14
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RENAULT 14


SOLIDO 43 1/43 93mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.02m 全幅約1.62m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 57HP 4段変速
性能: 最高速144km/h  データーベースでルノー 14のミニカー検索

ルノー 14 フランス 1976年

 

 1976年にルノー 6の後継車となるルノー 14が登場しました。ルノーとして初めてエンジンを横置きで搭載した前輪駆動車でした。ただそのパワーユニット部分はPRVエンジン開発で協力関係にあったプジョー104のエンジン(4気筒1.2L 57HP)、変速機、サスペンションをそっくりそのまま流用していました。ボディは5ドアハッチバックのみで、ウエッジ シェイプをベースにしたシンプルなデザインは当時としてはかなり斬新でした。ただこの目新しいスタイルが一般受けせず、販売成績は芳しくなかったそうです。

 

 1979年にエンジンをツインキャブで69HPにパワーアップしたTSが追加されました。1980年のマイナーチェンジで4気筒1.4L(70HP)エンジンが追加されました。同時にフロントグリルを少し変更して外観のイメージを変えましたが、人気を大きく回復させることはできませんでした。1981年に後継車のルノー 9が登場し、1983年に生産中止となりました。総生産台数は約100万台でした。

 

 

 ミニカーは1976年に発売されたソリドの当時物です。同時期のルノー 5と同じような作風で未塗装のリアライトなど、どちらかというと廉価版的なミニカーでした。ただプロポーションはしっかりしていて、実車の斬新なデザインはうまく再現されていて、ルノー 14のミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでした。なおこの時期のソリドのミニカーには樹脂製ホイールが溶けるという問題がありました。このミニカーは問題の対策がされたロットですが、未対策の物はことごとくホイールがやられました。(参照ページ→ミニカーの材質と経年変化 ホイールの溶解) これ以外のルノー 14の当時物ミニカーはソリドの別ブランドのべレム、ノレブ、オートピレン、ディンキー(スペイン)、Bブラーゴの1/24などがありました。当時物以外ではイクソがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 14 1
RENAULT 14 2

 以下は1979年頃に発売されたオート ピレン製の当時物 ルノー 14 (1/43 型番541)の画像です。オート ピレンは当時のディンキーなどをコピーした物が多いですが、これは上記のソリドの物をコピーしています。ただしフロントグリルとホイールと室内は少し変更していました。ラリー仕様になっていますが、実車に基づいたものではない「なんちゃってラリー仕様」です。なおこれの型を流用した物がスペイン製ディンキーの型番1540でも発売されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 14 3
RENAULT 14 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 14 5
RENAULT 14 6

 以下は1978年に発売されたノレブ製の当時物 ルノー 14 TL (1/43 型番861)の画像です。これはノレブのJET-CAR シリーズという廉価版ミニカーなので安っぽいホイールが見苦しいですが、プロポーション的には上記2台と同じぐらいの出来ばえで、ボンネット開閉ギミックが付いています。なおこれはダイキャスト製ですが、同じ型を使ったプラスチック製もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 14 7
RENAULT 14 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 14 9
RENAULT 14 10

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