Sorry Japanese Only
マツダ サバンナ RX-7 SA22型 日本 1978年
1973年のオイルショックによるガソリン価格高騰で燃費の良くないロータリーエンジン搭載車が売れなくなりました。ロータリーエンジン搭載車の復活を賭けて、ロータリーエンジン専用スポーツカーとして開発されたのがサバンナ RX-7でした。エンジンをフロントミドシップ搭載し優れた操縦性を持つ軽量スポーツカーとしてシャーシが新設計されました。ボディも特徴的なリトラクタブル ヘッドライトを採用した、かっこいいデザインでした。12A(130HP)ロータリーエンジンを搭載し、5段変速で最高速180km/hの性能でした。
このかっこいいスタイルで高性能ながら、価格が大衆車並みであったので、1978年の発売当初からRX-7は大人気となりました。(当時の価格はトヨタ カローラ レビンが約130万でRX-7 GTは約150万円でした) 日本以上にアメリカ市場ではプレミアム価格がつくほど大ヒットし、サバンナ RX-7はロータリーエンジン搭載車を見事に復活させました。エンジン改良や内装の変更が行われ、1983年のマイナーチェンジでは国内仕様にターボー付エンジン(165HP)が追加され前後バンパー周りの意匠が変更されました。1985年にRX-7 2代目にモデルチェンジしました。
私が2台目のマイカーとして新車で買ったのが1980年式のサバンナ RX-7 GTでした。その頃には発売当初のような熱狂的な人気は無かったですが、まだスーパーカーブームのさなかでもあったので街中で子供から指をさされることもありました。市販オーディオの装着やプラグ交換などの軽整備も自分でしましたし、色々な思い出がある懐かしい車です。
ミニカーは1978年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物です。プロポーションが抜群で、バンパーや室内などの細部も結構リアルに再現されていて、当時物ミニカーとしては一番出来が良かったです。ドアの開閉ギミックと最大の特徴であるリトラクタブル ヘッドライトの開閉ギミックが付いています。これはヘッドライトを紙シールで表現していますが、初期の物はラインストーンを使っていました。(ライトの開閉はフロント中央下部に見えるレバー操作で行います) 私の知る限りではカラーバリエーションが7色ほどありました。RX-7(SA)のミニカーは非常にたくさんあります。当時物としてはダイヤペットの1/40と1/30、トミカの1/60、シンセイ ジェットマシーンの1/37、エイダイ グリップなどがありました。当時物以外ではオートアートの1/18、Mテックのターボ、エブロ、京商、トミカ リミッテド、コナミの1/64、HI-STORY(レジン製)のターボ、VISION(レジン製)、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/リアの拡大画像です。なお「広島 59 さ …7」のナンバープレートは当サイトのナンバープレート作成ページを使った自作です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1023
マツダ ファミリア FF (323) 日本 1980年
マツダ ファミリア 4代目は1977年にファミリア APとして登場しました。(APはAnti Pollusion(低公害)の略) ハッチバック ボディを採用して若返ったスタイルは、4気筒1.3/1.4Lエンジンを搭載し若年層に人気がありました。MAZDA 323として海外でも性能や信頼性で好評でした。このファミリア APは結構人気があったのですが、何故かミニカーが最近までありませんでしたが、2022年になってハイストーリーでモデル化されました。(実車画像→ マツダ ファミリア AP)
マツダ車として最大の大ヒットとなったファミリア FF (ファミリア 5代目)が1980年に登場しました。先代のデザインを発展させたスクエアな台形ボディはかっこよく、最初に見たときからこの車が大ヒットすることは容易に予想できました。(大ヒットする車はほとんどが見た目で決まります) デザインだけではなく、初の前輪駆動方式ながら優れた操縦安定性で高性能であったことから、第1回目の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。4気筒1.3L/1.5L(85HP)エンジンを横置きに搭載し、3段自動変速/5段変速で最高速160km/hの性能でした。
当初は3/5ドアハッチバックだけでしたが、すぐにノッチバックセダンも追加されました。特に赤いボディカラーの3ドア XGは若年層に絶大な人気を博し、「赤いファミリア」と呼ばれて社会現象にまでなりました。1982年と1983年には国内でカローラを抜いて月間ベストセラー車になることがあり、海外(輸出名 323)でもその高性能が評価されて大ヒットしました。さらに量産開始から27ヶ月で100万台生産を達成し100万台生産の世界最短記録を達成しています。1982年には姉妹車としてフォード レーザーが登場し、1983年のマイナーチェンジで後期型となり1.5Lターボ仕様(115HP)が追加されました。ファミリア FFの大ヒットでマツダは大躍進し、1984年に社名を東洋工業からマツダ株式会社に変更しました。1985年にファミリア 6代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1981年に発売されたダイヤペット製の当時物です。フロントのスラント具合がややオーバーにデフォルメされていますが、当時としてはリアルな造形のフロントグリルなど全体的にかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。実車人気にあやかってこのミニカーも良く売れたそうです。ディーラー販促用ノベルティとして作られた金メッキ仕様のレア物、フェード レーザー仕様のレア物もありました。当時物ミニカーはトミカの3ドアがありました。当時物以外ではSAPI(サピ)のXG 前期型/後期型とターボ仕様、国産名車コレクションの輸出仕様の323、HI-STORY(レジン製)などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1024
マツダ コスモ 2ドア ハードトップ 日本 1981年
3代目コスモは4代目ルーチェと同じシャーシの姉妹車となって、1981年に登場しました。ボディは4ドアセダンと4ドアハードトップで、コスモには2ドアハードトップがありました。大型角形ヘッドライトのルーチェに対してコスモのハードトップは角形4灯式のリトラタクブル ヘッドライトが特徴でした。(当時はリトラタクブル ヘッドライトが流行していて、その流れに乗ったものでした) 未来的で斬新なデザインのボディは、当時世界最高水準の空力特性でした。
外観だけではなく、メータナセル両端にスイッチを並べたサテライトスイッチやデジタルメーターなどインテリアも未来的でした。エンジンは4気筒1.8(ルーチェ)/2Lレシプロ、4気筒2.2Lディーゼル、12A 6PI型ロータリー(130HP)などで、4段AT/5段MTで最高速180km/h(12A)の性能でした。1982年に追加された12A型ロータリーターボは160HPで、当時の国産車では一番高性能な車となりました。さらに1983年のマイナーチェンジでは、13B型スーパーインジェクション(165HP)が追加されました。
高性能ながらも個性的すぎるデザインが敬遠されたことで、マイナーチェンジでリトラタクブル ヘッドライトを普通の角形に変えたりしましたが、ルーチェ/コスモの売れ行きは芳しくありませんでした。1986年にルーチェはフルモデルチェンジされて5代目ルーチェとなり姉妹車のコスモと分離されました。コスモは1990年に4代目のユーノス コスモにモデルチェンジしました。
ミニカーは1982年に発売されたダイヤペットの当時物です。コスモの2ドア ハードトップのモデル化で、ボディ下部とタイヤが大きめでプロポーションがよくないですが、特徴的なフロントはある程度?再現されてます。室内では特徴であったサテライトスイッチがそこそこそれらしく再現されています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ルーチェ/コスモの当時物ミニカーはこれしかありませんでした。最近の物ではトミカ リミッテドでコスモとルーチェの4ドア ハードトップ、NEO(レジン製)が輸出仕様のMAZDA 929の2ドアハードトップをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/ボンネットを開いたエンジンルームの画像です。エンジンの中央から突き出しているピンは、ボディを下に押し付けることでボンネット先端を押し上げてボンネットを開きやすくする為の物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1025
マツダ 626 (カペラ CB型) 日本 1981年
マツダ カペラの2代目はカペラ ロータリー APとして1974年に登場しました。この2代目は初代のフェイスリフト的なモデルで、フロントグリルの造形などが異なるだけなので、これを2代目としない見解もあります。(実車画像→ マツダ カペラ ロータリー AP)
カペラ 3代目は1978年に登場しました。先代のスポーティーカーからグランド ファミリアを後継するファミリーカーに変わり、角型ヘッドライトを持つシンプルなデザインになりました。セダンとハードトップクーペがあり、当時の車としては空力性能が優れていました。ロータリーエンジンが搭載されなくなり、当初は4気筒1.6L/1.8L(94HP)エンジンを搭載し、3段AT/4段MTで最高速165km/h(1.8L)の性能でした。
1979年に2L(110HP)エンジンが追加されました。1980年のマイナーチェンジで、ヘッドライトがスラントしたグリルと一体化された変形角型ヘッドライトに変更されました。カペラは626という名前で欧米に輸出され、ヨーロッパでは特にドイツで人気が高くマツダ車の評判を高めた車でした。1982年にカペラ 4代目(GC型)にモデルチェンジしました。
カペラ 2代目のミニカーはありません。カペラ 3代目のミニカーは最近までなかったのですが、2013年にネオ(NEO レジン製)がマイナーチェンジ後の輸出仕様 626をモデル化しました。ネオは2007年頃に登場したドイツのブランドで、他社があまり手掛けていないレアな車種をモデル化しています。ネオの初期物はあまり良い出来ばえではなかったですが、この626を見ると最近はかなりレベルが上がったようです。プロポーションが良く、レジン製ながらウィンドーも3次元的に成型されていますし、細いモールをうまく再現したフロントグリルや室内の造形などの細部もリアルで、非常に良い出来ばえです。(底板も簡単ですがシャーシ類をモールドしてあります) レジン製であることと値段が高いこと以外は、あまり文句をつけるところがありません。ここまでできるなら、ダイキャスト製にしてもう少し安くしてほしいところですが、車種的に数が出る見込みが薄いので難しいのでしょう。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1937
マツダ カペラ セダン 2000 GT-X ( GC型) 日本 1982年
1982年にカペラ 4代目(GC型)が登場しました。最大の変更点は横置きエンジンの前輪駆動方式が採用されたことでした。ボディは大きな角形ヘッドライトのシンプルなデザインで、4ドアセダン、2ドアクーペ、1985年に追加された5ドアハッチバックがありました。新開発されたマグナムと呼ばれる4気筒1.6L/1.8L/2Lエンジンが搭載され、3段AT/5段MTで最高速180km/h(2L)の性能でした。1982年の日本カー オブ ザ イヤーを受賞しています。1982年にマツダの新しい販売網として設立されたオートラマ店専売車として提携先のフォード ブランドの姉妹車フォード テルスター 初代が登場しました。(実車画像→ フォード テルスター 初代)
1983年にに2Lディーゼルと2Lターボ(145HP)が追加されました。ターボ搭載車はヘッドライトが角型4灯に変更されました。1985年のマイナーチェンジで、カペラにもテルスターと同じようなデザインの5ドアハッチバックが追加されました。1987年にカペラ 5代目(GD/GV型)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2020年に発売されたハイストーリー製です。高価なレジン製ミニカーは特別に気に入ったモデル以外は購入しませんので、ここではWEBショップの画像を拝借しました。画像を見る限りでは最近のレジン製ミニカーの標準的な出来ばえで良く出来ていると思います。これ以外のカペラ 4代目のミニカーはドイツのリーツェ(1/87)が輸出仕様の626を当時物ミニカーとしてモデル化していました。ドイツで626の人気が高かったことを反映して、リーツェはセダン、ハッチバック、タクシー、ポリスなど数種類をモデル化していました。それ以外ではカペラ 4代目をベースにした韓国起亜自動車のコンコード(CONCORD)を韓国のクローバートイ(CLOVER TOYS)が1/35でモデル化しています。(あまり良い出来ではないですが) 以下はそのリーツェ製のセダン(銀M)とクローバートイ製のコンコード(黄)の画像です。画像はどちらも海外のWEBショップの画像を拝借しました。
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1380
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.