ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

FERRARI 330 P4 1967 ITALY

FERRARI 330 P4 画像をクリック/タップすると画像が変わります
JOUEF 7203 1/43 98㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.19m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 4L 444HP 5段変速
性能: 最高速320km/h
データーベースでフェラーリ 330 Pのミニカー検索

 

フェラーリ 330 P4 イタリア

 

 1966年ルマンでの330 P3の全車リタイアの雪辱を果たすため、330 P4が開発されました。外観は330 P3とほとんど同じですが、ルマンで問題があったブレーキの冷却性向上、ZF製ギヤボックスを自社製に変更、エンジンのパワーアップなどの改良が行われました。ワークスの330 P4のバックアップとして、プライバーター向けに330 P3の改良版412P(当初は330P3/4と呼ばれた)も製作されました。
データーベースでフェラーリ 412Pのミニカー検索

 

 このように万全の態勢で臨んだフェラーリの1967年シーズンは、まずデイトナで330 P4(412Pも含む)が1-2-3フィニッシュで優勝し、その後のモンザでも勝利します。この状況に脅威を感じたフォードはルマン用にGT40 MK IVを準備します。ルマンではフォードが序盤を優勢にすすめ、後半にフェラーリが食い下がりましたが、結局GT40 MK IVが優勝し330 P4は2、3位となりました。この年のプロトタイプ スポーツカー選手権はフェラーリが獲得しています。今と違って当時のフェラーリは中小企業レベルでしたから、大企業フォードを相手によく善戦していました。

 

 

 ミニカーはジョエフ製の精密さを売りものにしたシリーズの1台で、1992年頃発売されました。ドアやリアカウルが開閉し、エンジンやシャーシが再現されています。エンジンやサスペンションは1/43とは思えないほどリアルで、素晴らしい出来ばえです。ただキャビン部分が大きめで車高が高めになっている為、プロポーション的にいまひとつなのが惜しいです。330 P4のミニカーは当時物ではポリトーイ、マーキュリー、メーベトイなどがあり、最近の物ではバン(BANG)、ブルムなどがあります。なお330 P4のシャーシを使ったピニンファリーナのスタイリング実験車 250 P5をポリトーイとディンキーがモデル化しています。

 以下はジョエフの330 P4の室内部分とエンジン部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 1
FERRARI 330 P4 2

以下はポリトーイとメーベトイ(#24ゼッケン付)の330 P4の当時物ミニカーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 1
FERRARI 330 P4 2

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FERRARI 312P 1970 ITALY

FERRARI 312P 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 7173 1/43 99㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.23m 全幅約1.98m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 3L 420HP 5段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでフェラーリ 312P/PBのミニカー検索

 

フェラーリ 312P イタリア

 

 1968年のレギュレーション変更で、グループ6のプロトタイプ スポーツカーの排気量が3L以下に制限され、フェラーリ 330 P4やフォード GT40などが参戦できなくなりました。それらの大排気量プロトタイプ スポーツカーは北米のカンナム(CAN-AM:カナディアン アメリカン チャレンジカップ)で活動するようになりました。(最高速を抑制するという理由でしたが、ヨーロッパのレースからフォード GT40などのアメリカ勢を締め出すのが目的だったともいわれています)

 

 フェラーリはプロトタイプ スポーツカーへの参戦を1年見送り、1969年シーズンから312Pで参戦しました。312Pは330 P4とほぼ同じシャーシ/サスペンションで、312 F1用のV型12気筒3Lを耐久レース用にディチューンしたエンジンと自社製5速変速機を搭載していました。312Pのデビュー戦は1969年のセブリングで2位でした。その後スパで2位となりますが、ルマンではリタイヤするなどあまり良い結果がでないままシーズンを終えました。

 

 

 1969年にグループ4スポーツカー(排気量5L)の最低生産台数が50台から25台に引き下げれたことで、排気量の大きいグループ4がプロトタイプより実質的に有利になりました。そこでフェラーリはグループ4の512S(排気量5L 後述)を1970年に登場させます。ところが同じ理由でグループ4に進出したポルシェ 917が圧倒的に強くなり過ぎてレースが成立しなくなった為、1972年からは耐久レースは排気量3Lまでのオープントップ プロトタイプカーに限定することになりました。(ころころ変わるレギュレーションに翻弄されています)

 そこで1971年に312 PBが登場します。オープントップの312 PBは312Pより小さく軽量化され、エンジンは312B F1のエンジンを耐久レース用にディチューンしたものを搭載していました。1971年の312 PBは信頼性が低く、リタイアが多く1勝もしていません。1972年は大幅に改良された312 PBが、出場しなかったルマン以外の10戦を全勝し、マニファクチャーとドライバーズタイトル(J.イクス)を獲得しています。 1973年はレース予算が削減され、強力なライバル マトラの参入もあって、モンザとニュルブルクリングで2勝しルマンは2位で、マトラにマニファクチャラータイトルを奪われました。1974年には親会社フィアットの意向で、スポーツカーレースから撤退し、F1に専念することになりました。

 ミニカーはソリドの当時物ですが、オリジナル(型番177 ルマン仕様)ではなく1992年頃にフェラーリ 12台セットとして再生産されたものです。付属するデカールを貼っていませんが、1970年のデイトナ出場車(4位)をモデル化しています。昔のミニカーですので細部は省略されていますが、プロポーションが良く実車のイメージがうまく再現されています。リアカウルが開きエンジンが再現されています。ソリドは312 PBもモデル化しています。312P/PBの当時物ミニカーはディンキー、マーキュリー、ポリトーイ、メーベトイなどがあり、最近の物ではベスト ボックス、ブルムなどがあります。 以下はソリドの312Pのフロント/リアの拡大画像とエンジンの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 312P 1
FERRARI 312P 2

 以下は1992年にフェラーリ 12台セットとして発売されたソリドの312PB(型番7173)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312PB 1
FERRARI 312PB 2

 以下は1998年に発売されたブルムの312 PB(型番R259)の画像です。1971年モンザの参戦車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312 PB 3
FERRARI 312PB 4

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FERRARI 512M 1971 ITALY

FERRARI 512M 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R230 1/43 97㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.18m 全幅約2m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 5L 610HP 5段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでフェラーリ 512S/Mのミニカー検索

 

フェラーリ 512M イタリア

 

 1969年にグループ4スポーツカー(排気量5L)の最低生産台数が50台から25台に緩和され、排気量の大きいグループ4がプロトタイプより有利になりました。そこでフェラーリはグループ4の512Sを1970年に登場させます。512Sの構造は前述した312Pとほとんど同じで、V型12気筒5L(550HP)エンジンを搭載し、ボディはクーペ、高速レース用ロングテール クーペ、スパイダーがありました。512Sのデビュー戦は1970年デイトナで、ポルシェ 917に次ぐ3位となっています。1970年はポルシェ勢に勝つことが出来ず、セブリングで1勝しただけでした。

 

 1970年後半にはボディを軽量化し、エンジンを610HPにパワーアップした512Mが登場しました。デザインも低いノーズと緩やかな傾斜のリアカウルに変わっています。512Mは1970年南アフリカのキャラミ 9hでポルシェ 917を制して初優勝しています。1971年になるとポルシェ 917Kが圧倒的に強くなりレースが成立しなくなった為、1972年からは耐久レースは排気量3Lまでのオープントッププロトタイプカーで行われることになりました。これを受けてフェラーリの512Mでのワークス活動は中止され、512Mはプライベーターに売却されました。1971年ルマンではプライベーターの512Mがポルシェ 917に次ぐ3-4位となっています。

 

 

 250Pから312 PBに至るフェラーリのスポーツカーレースのワークス活動は1973年で終了し、以後はF1に専念しています。この間に製作されたレースカーは約70台ほどということです。有名な車が多い割には台数が少ないですが、当時のフェラーリは中小企業レベルで予算が限られていたので、同じ車を改造して何度も使っていたようです。

 ミニカーはブルム製で1995年頃に販売されました。1971年のルマン出場車(4位)をモデル化しています。ブルムは全体的に少しごついですが、プロポーションは悪くなく当時のミニカーとしては結構良くできていました。ブルムは512Sと512Mを約10種類ほどモデル化しています。512の当時物ミニカーはソリドの512Sと512M、ポリトーイの512Sなどがあり、最近の物ではイクソ、マテルなどがあります。レースカーではありませんが、512Sのシャーシを使ったピニンファリーナのスタイリング実験車のベルリネッタモデューロをポリトーイ、メーベトイ、マーキュリーなどがモデル化しています。

 以下はブルムの512Mのフロント/リアの拡大画像とボディ側面/ボディ俯瞰の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512M 1
FERRARI 512M 2

 以下は1989年に発売されたブルムの512S(型番R201)の画像です。1970年のスパ 1000Kmの参戦車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S 1
FERRARI 512S 2

 以下は1992年に発売されたソリドの512S(型番7123)の画像です。1970年デイトナの参戦車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S 3
FERRARI 512S 4

 以下は1992年に発売されたソリドの512M(型番7123)の画像です。1971年ブエノスアイレス 1000㎞の参戦車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512M 3
FERRARI 512M 4

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FERRARI 250 GT TDF 1956 ITALY

FERRARI 250 GT TDF 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BOX MODEL 8424 1/43 101㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.65m
エンジン 変速機: V型12気筒 3L 280HP 4段変速
性能: 
データーベースでフェラーリ 250 GTのミニカー検索

 

フェラーリ 250 GT TDF イタリア

 

 上記のような大排気量タイプ12気筒エンジンを搭載したマシンは高速サーキットでは有利でしたが、それ以外のサーキットでは小型軽量エンジンを搭載した操縦性の良いスポーツカーも必要でした。そこでフェラーリが選択したベストの排気量は3Lでした。1950年代のフェラーリを代表する250シリーズはこの選択から生まれました。

 

 1気筒250ccのV型12気筒3Lエンジン搭載車はまず1952年の250スポルトで登場し、その年のミッレ ミリアで優勝しました。その後も250は快進撃を続け、特に1956年に登場した250GTは、ツール ド フランスで連続優勝を重ねたことから、250 ツール ド フランス(TDF)と呼ばれています。

 

 

 ミニカーはボックスモデル製でレース仕様(バンパーなどが無い)の250GTです。ボディのデザインはピニンファリーナで、リアに当時流行っていたテールフィンが付いています。ライトカバーが付いたこの時代のフェラーリの顔がうまく再現されています。

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FERRARI 250 TESTAROSSA 1958 ITALY

FERRARI 250 TESTAROSSA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BANG 7143 1/43 96㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.55m
エンジン 変速機: V型12気筒 3L 300HP 4段変速
性能: 最高速270km/h
データーベースでフェラーリ テスタロッサ 1983年以前のミニカー検索

 

フェラーリ 250 テスタロッサ イタリア

 

 ワールド スポーツカー チャンピオンシップは当初エンジン排気量の規制がなかったので、フェラーリなどの参戦メーカーは大排気量のマシンを投入していました。しかし1958年から排気量が3Lまでとなった為に、新規に開発されたのが250 テスタロッサでした。エンジンは250 GT用を大幅に変更してあり、旧型と区別するためにカムカバーを赤く塗っていました。テスタロッサ(TESTAROSSA:赤い頭)という名前はこのエンジンの外観から名付けられたものです。

 

 初期のテスタロッサはブレーキドラム冷却用にグリルとフロント フェンダーの間に切り込みがある独特なスタイルをしています。このスタイルは昔のアニメ「マッハGoGoGo」のマッハ号のベースになったといわれています。1959年からはディスクブレーキに変わった為、普通のノーズに変わっています。肝心のレース戦歴ですが、1958、1960、1961年のスポーツカー チャンピオン シップをフェラーリが獲得していることから、圧倒的に強かったことがわかります。

 なおテスタロッサの名前を最初に使った車は、1956年の500 TR(テスタロッサの略)とその発展型の500 TRCでした。500 TRは4気筒2Lエンジンを搭載しており、250 TRとは別物です。

 

 

 ミニカーはバン製で、1996年に購入しました。リアルなワイヤースポークホイール、ボンネットを固定する革バンドと金具の精緻な再現、リアルな室内の造形など非常に良く出来ています。少しくすんだ赤色のボディカラーも、この時代のフェラーリの実車に即しています。独特なフロントノーズを持つ初期のテスタロッサの1/43量産ミニカーとしてはベストだと思います。これ以外のミニカーでは、アートモデル、ブラーゴの1/43と1/18、プロゲット K、イクソ、ブルムのレース仕様などがあります。 以下はバンのテスタロッサのフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 250 TESTAROSSA 1
FERRARI 250 TESTAROSSA 2

 以下は1981年に発売されたブラーゴの250 テスタロッサ(1/18 型番3007)の画像です。ブラーゴは1/18のミニカーの先駆者で、当時としては最高の出来ばえでした。35年も前に作られたミニカーですので、現在のオートアート クラスと比較するのは酷ですが、結構精密にできています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 TESTAROSSA 3
FERRARI 250 TESTAROSSA 4

 再現されたエンジンのテスタロッサ(赤いカムカバー)には「FERRARI」のロゴが表示されています。
FERRARI 250 TESTAROSSA 5
FERRARI 250 TESTAROSSA 6

 以下は1987年頃に発売されたプロゲット Kの250 テスタロッサ(型番PK015)の画像です。プロゲット Kの初期の物で、プロポーションは悪くないですが、細かいところの仕上げは今一つです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 TESTAROSSA 7
FERRARI 250 TESTAROSSA 8

 以下は1983年頃に発売されたブルムの250 テスタロッサ 1959年ルマン仕様(型番R094)の画像です。普通のノーズに切り替わったテスタロッサです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 TESTAROSSA LE MANS 1
FERRARI 250 TESTAROSSA LE MANS 2

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FERRARI 250 GT SWB 1959 ITALY

FERRARI 250 GT SWB 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BANG 7076 1/43 96㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.15m 全幅約1.69m
エンジン 変速機: V型12気筒 3L 240HP 4段変速
性能: 最高速246km/h
データーベースでフェラーリ 250 GTのミニカー検索

 

フェラーリ 250 GT SWB イタリア

 

 250GT TDFの後継として1959年に登場したのが250GT SWBです。操縦性を向上するためにホイールベースを200mm短くして2400mmとしたのがSWB(Short Wheelbase Berlinetta(クーペ))という名前の所以です。本来はレース用の車ですが、このSWBあたりから本来の意味のGTカー的な要素が加わってきています。ヒーターとベンチレーターが初めて標準装備されたことや、一般路上向けに安定性が備わった点などです。

 

 またこの車はディスクブレーキが標準装備された最初のフェラーリでもありました。ピニンファリーナのデザインしたボディはTDFよりも迫力を増したダイナミックなデザインに変わっています。

 

 

 ミニカーはバン製で、バンパーなどが付いたロードカー(ストラダーレ)仕様です。ライトの大きさやフェンダーのボリュームがデフォルメされていると思いますが、実にうまく実車のイメージを再現していると思います。さすがはイタリアのメーカーです。

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