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概要 |
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フランスのミニカーメーカーMINIALUXE(実際の発音とは違うようですが「ミニオール」と呼んでます)は1950年代後半から1974年頃までミニカーを製造していた老舗のメーカーです。ミニカーはフランスの乗用車が主体ですが、F1マシンなどのレーシングカーもありました。縮尺は1/43サイズで材質はシャーシも含めてプラスチック製です。
1964年から“Tacots”(ぽんこつ自動車?の意)シリーズとして1/43サイズのクラシックカーを約30種類ほど製造しています。MINIALUXEのほとんどのモデルは型番が明確ではないのですが、“Tacots”シリーズに関しては1から34番の型番がはっきりしています。左の画像はミニカーの箱の底板部分ですが、そこには“Tacots”シリーズの製品リストが印刷されています。(このシリーズは コレクター向けを意識して企画されたのだと思います)
MINIALUXEのカラーバリエーションは非常にたくさんあります。塗装していないのでプラスチック部品の色を変えるだけで簡単にバリエーションができてしまうからです。初期のものは多分実車に準じたカラーリングがされていた?と思われますが、売れ筋で多く生産されたものはだんだん色使いが派手になっていったようで、実車ではとてもあり得ないようなカラーリングになっているものもあります。実際のカラーバリエーションについては以下の「バリエーションについて」でその例を挙げています。またミニカー一覧のなかでは分かっているものを参考として記載しています。
MINIALUXEに関する歴史的な記述は、この分野の権威 Dr.Edward Force著の”Classic miniature vehicle MADE IN FRANCE”を参考にしています。 |
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DUGUの箱 |
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箱はシリーズ全てに共通のサイズでこのようなプラスチックケースです。(箱のなかに見えるのは映りこんだ影です) 底板は紙製で側面にミニカーの名前が表示されています。(箱のなかに見えるのは映りこんだ影です) 底板はこれ以外にも白や薄茶のものもあるようです。(手持ち分はほとんどが青ですが、色分けの意味は不明) |
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MINIALUXE ミニカー 一覧 画像はマウスポインタを乗せると向きが変わります |
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No.1
FORD T ROADSTER 1909 フォード ロードスター ボディが黄で幌が灰の色違いが有ります No.2
PACKARD 1912 パッカード ボディが赤、青、黄の色違いが有ります No.3 FORD T (LIZZIE) 1911 フォード(リジー) ボディ全体が青、白 幌と一体部分の運転席 のみの色違いなど多くの色違いが有ります |
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No.4
RENAULT PARIS-MADRID 1903 ルノー パリ-マドリッド ボディが黄、青 シャーシが白、赤など 多くの色違いが有ります No.5
RENAULT LANDAU 1907 ルノー ランドウ ボディが緑の色違いが有ります |
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No.7
RENAULT TAXI DE LA MARNE 1907 ルノー タクシー ド ラ マルヌ No5のTAXI仕様 ライトが無くスペアタイヤが付いています No.8
No.9 PEUGEOT TORPEDO 1906 プジョー トルペード No8に幌を付けたモデル ボディが赤の色違いが有ります |
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No.10
RENAULT CAMION 1910 ルノー カミオン ボディが灰、フェンダーが赤の色違いが有ります No.11
FORD T 1915 フォード T ボディが黄、青の色違いが有ります No.12 FORD ROADSTER 1907 フォード ロードスター ボディが赤の色違いが有ります |
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No.13
OLDSMOBILE CURVED DASH 1902 オールズモービル カーブド ダッシュ オールズモービルの一号車 No.14
PEUGEOT VICTORIA 1894 プジョー ヴィクトリア No.15 AUTOCAR 1903 オートカー ボディが灰、茶の色違いが有ります |
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No.16
PEUGEOT ROYAL VIS A VIS 1891 プジョー ロイヤル ヴィザヴィ No.17
PANHARD LEVASSOR 1895 パナール ルバッソール ボディが緑の色違いが有ります No.18 PANHARD LEVASSOR 1891 パナール ルバッソール ボディが黄、赤、緑 パラソルが 白の色違いが有ります |
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No.19
PANHARD SKIFF LABOURDETTE 1914 パナール スキッフ ラブールデット ボディのツートンが黒と黄、青と茶 などの色違いが有ります No.20
PEUGEOT BALDA VIS A VIS 1895 プジョー バルダ ヴィザヴィ BALDA は屋根の意 No.21 RENAULT GRAND REMISE 1906 ルノー グラン レミス ボディが黄、フェンダーが黒の色違いが有ります ライトは欠品ではなく片側だけついてます |
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No.22
PEUGEOT VICTORIA 1894 プジョー ヴィクトリア No14の幌を畳んだものです No.23
RENAULT CAMION DE GUERRE 1914 ルノー カミオン ド ゲール ルノートラックの軍用車 No.24 PANHARD LEVASSOR COUPE 1892 パナール ルバッソール ボディが灰、空の色違いが有ります |
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No.25
PEUGEOT BALDA VIS A VIS 1891 プジョー バルダ ヴィザヴィ No20のバリエーション? No.26 ジャミソン No.27 ABERDONIA PARK ROYAL LANDAU 1912 アベルドニア パーク ロイヤル ランドー エンジン付きに改造した馬車 「バリエーションについて」の記載参照 |
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No.28
AUSTIN CAMIONNETTE 1911 オースチン カミオネッテ ボディが赤の色違いが有ります No.29
LANCHESTER 1908 ランチェスター 「バリエーションについて」の記載参照 No.30 PANHARD LEVASSOR TONNEAU ROI DES BELGES 1905 パナール ルバッソール トノー ベルギー王 ボディが黒の色違いが有ります |
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No.31
DE DION-BOUTON 1912 ド ディオン ブートン No.32
LORRAINE DIETRICH 1905 ロレーヌ ディートリッヒ ボディが紺、白の色違いが有ります No.33
BERLIET CAMION 1913 |
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No.34 PEUGEOT DOUBLE PHAETON 1906 プジョー ダブル フェートン No8にダブルの幌を付けたモデル ボディが青の色違いが有ります |
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バリエーションについて |
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部品の色違いによるカラーバリエーションの例 | ||
型番29 LANCHESTERの色違いの例です。 フェンダーの黒とホイールの灰色などは共通ですが、ボディ、ドライバーシートなどのカラーリングが違っています。また画像ではわかりにくいですがボディの青も色の濃さが違っています。 型番27 アベルドニア パーク ロイヤル ランドーの色違いの例です。 ほとんど同じですが、ボディの赤の色合いが少し違っています。微妙な違いで分かりにくいですが右側のほうが茶色に近い赤色です。 |
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なお画像はありませんが、ホイールハブの色違いなどもありMINIALUXEの色違いはほとんどなんでもありのように思われます。(マニアックに細かいことを書きましたが、今と違って製品管理などがおおらかな時代の製品ですから色違いなどをあまり詮索しないのがいいようです) | ||