ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PEUGEOT 202 1946 FRANCE

PEUGEOT 202
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 202


IXO JUNIOR CIXJ000012 1/43 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 30HP 3段変速
性能: 最高速100km/h  データーベースでプジョー 202のミニカー検索

プジョー 202 フランス 1946年

 

 1938年にプジョー 201の後継車として202が登場しました。402から始まった02シリーズの基本設計を踏襲し、フロントグリルに内蔵したヘッドライトなど同じコンセプトの流線型ボディにアルミ合金製ヘッドのOHV 4気筒1.1L(30HP)エンジンを搭載していました。エンジンは30HPと非力でしたが、軽い車重と空力に優れたボディの為、最高速は100㎞/hが可能でした。4ドアセダン、2/4ドアカブリオレ、2ドアピックアップと幅広いボディタイプが揃っていました。

 

 202は先代を上回る大ヒットとなり当時のライバルであったルノー ジュヴァカトルを販売台数で上回りました。この成功でプジョーはシトロエンに次ぐフランス第2のメーカーとなりました。202は第2次大戦の為1942年に生産中止となりましたが、戦後に再生産されました。1948年まで作り続けられ1949年に戦後型として新設計された203にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはイクソ ジュニア製で、戦後型の202をモデル化しています。元々は2007年頃に発売されたフランスのミニカー付雑誌「PEUGEOT COLLECTION」のNo.43でモデル化された物をイクソのカタログモデルとしたものです。当方はオークションで入手したのでいつ頃発売されたのか分かりませんが、たぶん2008年頃でしょう。この小粋な小型車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ています。特に02シリーズに共通のフロントグリルに内蔵されたヘッドライトの再現方法は秀逸です。空気を取り入れるフロントグリルなので実際はこのような透明なカバーではなく枠組みされたグリルなのですが、うまく表現しています。これ以外の202のミニカーはノレブのセダンとピックアップがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 202 1
PEUGEOT 202 2

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DELAHAYE 145 CHAPRON 1946 FRANCE

DELAHAYE 145 CHAPRON
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DELAHAYE 145 CHAPRON


DINKY DY14 1/43 126mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m 全幅約1.6m エンジン 変速機: V型12気筒 4.5L 240HP 4段変速
性能: 最高速230km/h  データーベースでドライエのミニカー検索

ドライエ 145 シャプロン フランス 1946年

 

 1930年代後半のGPレース(現在のF1に相当)ではドイツのナチス政権が国策でバックアップするメルセデス ベンツ/アウト ウニオンのドイツ勢が圧倒的に強く、ブガッティ、ドライエ、ドラージュのフランス勢がこれに対抗していました。1937年にドライエ 135の後継車として145が登場しました。145は主にGPレース用に開発された高性能車で3本のカムシャフト、2つの点火装置、3つのキャブレターを備えたV型12気筒4.5L(240HP)エンジンを搭載していました。145のレース仕様は1938年のベルギー ポー(PAU)GPでは、メルセデス ベンツ W154を下して優勝しています。(実車画像→ ドライエ 145 GPレース仕様 1937)

 

 1939年に第2次世界大戦が勃発し、ドライエ社は軍用車(トラック)の生産に集中しました。戦後の1946年には乗用車生産を再開し、戦前の135Mを後継する高級車235が1951年に登場しました。戦後のフランスでは高級車に高い税金が課されたことによりドライエのような高級車は売れなくなり、販売不振となたドライエは1954年にオチキス社に吸収されて消滅しました。

 

 

 ミニカーは1990年に発売されたマッチボックス ディンキー製です。1946年式となっているので戦後にコーチビルダー アンリ シャプロンが架装したクーペをモデル化しているようです。ドライエのフロントグリルは剣道の面に似ているといわれますが、この車のグリルはまさにその典型的なものです。このミニカーはマッチボックス傘下で一時的に復活したディンキーのブランド名を冠したDINKY COLLECTION シリーズの1台でした。このシリーズはマニア向けに作られたもので、これ以外にキャディラック 62 クーペ デビルやベントレー R コンチネンタルなどがあり、いずれもレトロな作風ながら良く出来ていました。このドライエもレトロな作風で実車の雰囲気をうまく再現していて、当時のミニカーとして良く出来ていました。これ以外のドライエ 145のミニカーはミニチャンプスのクーペとレース仕様、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DELAHAYE 145 CHAPRON 1
DELAHAYE 145 CHAPRON 2

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