ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

RENAULT TYPE A 1898 FRANCE

RENAULT TYPE A 画像をクリック/タップすると画像が変わります
VITESSE VCC99004 1/43 45㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約1.9m 全幅約1.15m
エンジン 変速機: 単気筒 270cc 1.75HP 3段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速45km/h
データーベースで戦前のルノーのミニカー検索

 

ルノー タイプ A (ヴォワチュレット 1号車) フランス 1898

 

 車体前部にエンジンを配置し後輪を駆動するガソリン自動車のFR方式は「システム パナール」と呼ばれ、1891年にフランスのパナール ルヴァッソール社が実現していました。発明家を目指していたフランス人のルイ ルノーは彼が21歳の時(1998年)にド ディオン ブートン製のガソリン 3輪車を改造して4輪車を製作しました。この改造車はFR方式でしたが、プロペラシャフトとベベルギアを使って後車軸を駆動するシャフトドライブ方式が初めて使われました。それまでの後車軸の駆動方式は効率の良くないベルトやチェーンを使っていたので、これは画期的な発明でした。 

 

 ルイの兄弟が出資して1899年にルノー フレール(ルノー兄弟)社が設立され、シャフトドライブを採用したヴォワチュレット(VOITURETTE フランス語で小型車の意) タイプ Aが販売されました。この車は半円形のフロントグリルが特徴的な小さな車で、単気筒 273cc(1.75HP)エンジン(ド ディオン ブートン製)を搭載し3段変速機を備え最高速45km/hの性能でした。この車は商業的に成功し、ルイはシャフトドライブの特許権を取得し、他の自動車メーカーから莫大な特許使用料が得られました。ルノー フレール社はその資金で自動車生産工場を作り、フランスで最大の自動車会社に発展していきました。

 

 

 ミニカーは1997年頃に発売されたビテス製です。実車が小さいのでかわいらしいサイズのミニカーですが、灯火類、ステアリングレバー/変速レバー、エンジン/ドライブトレーンなど細部がリアルに再現されていてとても良く出来ています。座席の塗り分けや細い金ラインなどの塗装も綺麗です。なおこのミニカーはルノーの100周年記念モデルとして、ウィリアムズ ルノー F1 1997とセットにして販売された物です。タイプ A単品でも型番VCC99004で1999年に発売されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分/底板部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE A 1
RENAULT TYPE A 2

 以下は上述したビテスのルノー 100周年記念 2台セット「ルノー タイプ A 1898 + ウィリアムズ ルノー FW19 #3 J.ビルヌーブ 1997」(1/43 型番7711149204)の画像です。画像のような特別な展示台にセットされて販売されました。ウィリアムズ ルノーはビテスの別ブランドのONYX(オニキス)の型番297を流用しているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE A 2
RENAULT TYPE A 4

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LACROIX DE LAVILLE TRICYCLE 1898 FRANCE

LACROIX DE LAVILLE TRICYCLE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RAMI 36 1/43? 84mm

 

ラクロワ ド ラヴィル 3輪車 フランス 1898

 

 上記のド ディオン ブウトンも3輪車を製作していますが、この当時に作られた様々な三輪車のひとつです。エンジンはド ディオン ブートン製で中央におかれたラジエータと舵棒式ハンドルの間に配置されています。エンジンの横に出ているプーリーで後輪をベルト駆動しています。

 

 このミニカーはラミー後期のものでエンジンやプーリーが再現されているなど、なかなか良くできています。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m
エンジン 変速機: 単気筒 400cc  
性能:  
 

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RENAULT TYPE B COUPE 1900 FRANCE

RENAULT TYPE B COUPE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAFIR 10 1/30? 63㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約1.9m 全幅約1.15m 全高約1.8m
エンジン 変速機: 単気筒 450cc 3HP 3段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速45km/h
データーベースで戦前のルノーのミニカー検索

 

ルノー タイプ B  クペ フランス 1900

 

 上述したように、1899年にルノー フレール(ルノー兄弟)社が設立され、シャフトドライブを採用したヴォワチュレット(VOITURETTE フランス語で小型車の意) タイプ Aが販売されました。タイプ Aをベースにして、密閉式の客室を備えたタイプ Bが1900年に登場しました。馬車そのものの客室を小さな車に載せているのでたいへんアンバランスな形をしています。なお名前の「クペ」(COUPE 英語ではクーペ)とは本来は2座席の密閉客室を持つ馬車を意味します。

 

 タイプ Aのエンジンは単気筒273㏄(1.75HP)でしたが、タイプ Bは単気筒450㏄(3HP)に排気量が拡大されて、サスペンションが改良されていました。実車諸元の画像参照では車体後部に何も付いていませんが、ミニカーでは旅行鞄らしきものが取り付けられています。この旅行鞄はまさしく現在のセダン型自動車のトランクといえます。また別のタイプ Bの実車画像では後部に補助席が付けられたものもありました。(ただしフロントにラジエータが付いているので、これはタイプ Cに改造されているようです)

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたサフィール製です。サフィールは1960-1970年代にクラシックカーのミニカーを20種類ほど発売していました。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このタイプ Bも実車に忠実な造形で良く出来ています。サフィールのミニカーは1/43サイズなのですが、このタイプ Bだけは1/43よりもかなり大きめのサイズで1/30ぐらいで作られています。おそらくは1/43で作ると小さくなりすぎて、同じシリーズの他ののモデルとつり合いが取れないので大きくしたのでしょう。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/底板の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE B COUPE 1
RENAULT TYPE B COUPE 2

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RENAULT TONNEAU (TYPE D) 1900 FRANCE

RENAULT TONNEAU (TYPE D) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RAMI 23 1/43 72㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.6-3m 全幅約1.25m
エンジン 変速機: 単気筒 450cc 4HP 3段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速40km/h
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ルノー トノー (タイプ D) フランス 1900

 

 前述したルノー タイプ Bと同時期の1900年のパリ国際博覧会にタイプBの改良型のタイプ Cが出品されました。ド ディオン ブートン製のエンジンが空冷から水冷に変更されたので、ボンネットの左右にラジエターを配置した独特のフロントスタイルを持つようになりました。シャーシはタイプ Bと同じですが、ボディは少し大きくなり、後部座席を持つ4人乗り仕様もありました。タイプ Cは1900年に179台が生産されたとのことです。なお当時のフランス全体の自動車生産台数(たぶん乗用車以外も含む)は約4200台だったとのことです。

 

 タイプ Cの改良型のタイプ Dが1901年に登場しました。見た目はほとんど同じに見えますが、タイプ Dはサイズが少し大きくなり、エンジンが4HPにパワーアップしていました。(パワーアップしましたが車重の増加で最高速は40km/hと少し低下) またルノーとしては初めて円形のステアリングホイールを採用していました。(それ以前はホイールではなく2輪車のようなレバーだった) タイプ Dのレース仕様としてエンジンを1.2L(6.5HP)にパワーアップしたタイプ Eがあり、商用車(バン)としてタイプ Fがありました。1902年には後継車のタイプ G、より大型のタイプ Hが登場しました。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたラミー(RAMI)製です。ラミーはフランスなどの自動車博物館に展示されているクラシックカーを1/43サイズで40種類ほどモデル化していました。昔のミニカーですからあまり細かいところまでリアルという訳ではないですが、レトロな作風がクラシックカーには似合っていました。また自動車初期のユニークな車種が多く、クラシックカーを集めるなら外せないブランドでした。ミニカーの底板にはルノー トノー(TONNEAU) 1900と銘記されています。トノーとはフランス語で樽状の籠のことで、このような横向きの後席がついている仕様を意味しています。また円形のステアリングホイールが付いているので、これはタイプ Dのモデル化で本来の年式は1901年のはずです。(ただし当時の車の年式は厳密なものではないので、多少のずれは許容範囲と考えます) 以下はフロントの拡大画像とキャビン部の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TONNEAU 1900 1
RENAULT TONNEAU 1900 2

 以下は1960-1970年代に発売されたフランスのサフィール(SAFIR)製のタイプ D 1899 (1/43 型番16)の画像です。こちらは2座仕様なので、上述したトノーよりホイールベースが短く全長も一回り小さいです。このミニカーはルノー 1899と底板に明記されているのですが、円形のステアリングホイールが付いているので、タイプ Dのモデル化と考えます。(タイプ Dは1901年式ですが、1899年式を改造したとも考えられます) 上記のラミーよりも、ボンネットサイドのラジエータの造形や操作レバーなどがリアルにできています。変わった形式の屋根(日除け?)がついていますが、このような屋根がついているイラストを見たことがありますので、このような実車もあったのでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE C 1
RENAULT TYPE C 2

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DE DION BOUTON VIS A VIS (TYPE G) 1900 FRANCE

DE DION BOUTON VIS A VIS (TYPE G) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RAMI 2 1/43 56㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2m 全幅約1.4m
エンジン 変速機: 単気筒 498cc 4.5HP 2段変速
性能: 最高速35km/h  
データーベースでド ディオン ブートンのミニカー検索

 

ド ディオン ブートン ヴィザヴィ (タイプ G) フランス 1900

 

 前述した蒸気車だけではなく、ド ディオン ブートンはパイオニアとして黎明期の自動車に多大な貢献をしています。後輪サスペンションでデファレンシャルギアを車体側に設けるド ディオン アクスルはド ディオン ブートンの発明です。1895年に完成させた4サイクル単気筒ガソリンエンジン(137㏄)は電気コイル式の点火方式を採用し、当時としては驚異的な高回転(3500rpm)を達成した高性能エンジンで、ルノーのレースカーなど多くのメーカーで使われました。その発展型の単気筒240㏄ 1.75HPエンジンを搭載した3輪車(トライシクル)は一万台以上も生産され、ガソリン自動車の普及に寄与しました。

 

 この3輪車を発展させ前方にシートを追加した4輪車(クワドリシクル)が1899年に登場しました。この車はさらに発展して、画像のような向かい合ったシート配列(VIS A VIS ヴィザヴィと呼ぶ)を持つようになりました。エンジンはシート下に配置され、中央にレバー式ステアリング/変速レバーが付いています。この車あたりが実用的な自動車の始まりといえるでしょう。その後ド ディオン ブートンはV型8気筒エンジン搭載の大型車まで作るようになりましたが、1930年代に自動車市場から撤退しています。

 

 

 ミニカーはフランスのクラシックカーを専門にモデル化していたRAMI製です。50年以上も昔に作られたものですので、現在のミニカーのように精密なわけではありませんが、実車の雰囲気をうまく再現しています。RAMIにはこの他にも同時代のド ディオン ブートンが2台あります。あまりモデル化されていない初期の自動車のミニカーとしてRAMIのミニカーは貴重なものです。

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PEUGEOT COUPE (TYPE 27) 1900 FRANCE

PEUGEOT COUPE (TYPE 27) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAFIR 3 1/43 75mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.1m 全幅約1.3m
エンジン 変速機: 2気筒 1056cc 7HP 4段変速 後輪チェーン駆動
性能: 最高速35km/h
データーベースで戦前のプジョーのミニカー検索

 

プジョー クーペ (タイプ 27) フランス 1900

 

 前述したように1989年にガソリンエンジン搭載の4輪車を開発したアルマン プジョーは1891年に「LES FILS DE PEUGEOT FRERES(プジョー兄弟の息子達)」社を設立しました。同年には自動車の生産を始めて車種を拡大していきました。1896年にアルマンは兄弟の会社から独立して乗用車/トラックの生産を行う「AUTOMOBILES PEUGEOT(オートモビル プジョー)」社を設立しました。兄弟の会社は工具/自転車/オートバイの生産を続けましたが、1906年には単気筒エンジンを搭載した小型自動車の生産を始めました。アルマンのプジョー車と区別する為、兄弟の会社の車は「リオン プジョー(LION-PEUGOET)」と名乗りました。その後1910年には両社は合併して「ANONYME DES AUTOMOBILES ET CYCLES PEUGEOT(オートモビル サイクル プジョー)」社となりました。

 

 1900年頃のプジョーの車種ラインナップはタイプ 14 (2人乗り小型車)、タイプ 15 (4人乗りフェートン型小型車)、タイプ 16 (4人乗り対面シート小型車)、タイプ 17 (2人乗り小型車)、タイプ 20 (8人乗りワゴン車)、タイプ 21 (リムジン)、タイプ 25 (トラック)、タイプ 27 (密閉式キャビン付小型車)などがあり、いずれもプジョー社製2気筒エンジンを搭載していました。1900年の生産台数は約500台でした。エンジンを開発した本家ドイツ(ダイムラー)では自動車生産が本格化していなかった時期に、フランスでは自動車生産の企業化が確立されつつありました。

 

 

 ミニカーは1960年-1970年代に発売されたフランスのクラシックカー専門メーカーのサフィール(SAFIR)製です。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このプジョー クーペはフロントのカーブしたダッシュボードやキャビン部など実車の雰囲気が良く再現された良い出来ばえです。フランスの自動車博物館に保存されている実車(タイプ 27)をモデル化したもので、クーペという名前はガラス窓付の密閉式キャビン(後部は幌ですが)を意味していて、密閉式キャビンを持つ自動車としては最も古いものだそうです。エンジンはキャビンの下に搭載されていて、フロント下部にはラジエーターらしき物があります。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/運転席の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT COUPE 1
PEUGEOT COUPE 2

 以下は同じサフィール製のプジョー パリ-マルセイユ 1896年 (1/43 型番4)の画像です。前述したパナールが1-2-3フィニッシュしたパリ-マルセイユ都市間レースで、パナール、ドライエに次いでフィニッシュしたプジョーをモデル化しているようです。フロントに予備のガソリンタンクらしきものを搭載しています。またリアシート背後のメッキされたタンクのようなものは初期の原始的なキャブレターだと思います。これは派手な緑/赤のカラーリングで仕上げられた1970年代に作られた後期型ですが、おとなしい地味なカラーリングで仕上げられた初期型もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 3
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 4

 以下は上記と同じものですが、初期に作られたものです。くすんだ緑のカラーリング、白タイヤ(初期の車は本来はこのような白タイヤでした)、ホイールの構造、プラスチックのメッキ処理などかなり大幅に仕上げレベルが違っていることが分かります。昔のミニカーは初期型と後期型ではこんなに違いがあったのです。どちらが良いかは好みの問題ですが、個人的には初期型のほうがクラシックカーらしくて好きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 1
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 2

 以下は1960年-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製のプジョー ヴィザヴィ 1891年 (1/43 型番25)の画像です。ヴィザヴィ(対面シート)に天蓋を追加した車で、これもフランスの自動車博物館に保存されている実車をモデル化しているようです。ミニカー箱の表記に従って1891年式としていますが、当方の文献によると実際には1897年式だそうです。ライトが付いていることと以下の型番20のヴィザヴィと良く似ていますので、1897年式というのが正しいようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VIS A VIS 1
PEUGEOT VIS A VIS 2

 以下は1960年-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製のプジョー バルダ ヴィザヴィ 1895 (1/43 型番20)の画像です。これもヴィザヴィ(対面シート)に天蓋を追加した車で、フランスの自動車博物館に保存されている実車をモデル化しているようです。バルダ(BALDA)とはこのようなカーテンの付いた天蓋を意味しているようですが、別の意味があるのかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT BALDA VIS A VIS 1
PEUGEOT BALDA VIS A VIS 2

 以下は1960年-1970年代に発売されたRAMI(ラミー)製のプジョー クーペ 1898 (1/43 型番14)の画像です。これも前述したサフィール製がモデル化しているクーペ(タイプ 27)をモデルしていると思われますが、キャビン部分の形状が少し違っています。ラミーはサフィールよりも製作時期が古いので、プラスチック製のパーツが少なく幌部分も金属製です。50年以上も前に作られたビンテージ ミニカーで、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VIS A VIS 1
PEUGEOT VIS A VIS 2

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DELAHAYE VIS A VIS 1901 FRANCE

DELAHAYE VIS A VIS 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAFIR 6 1/43 66㎜

 

ドライエ ヴィザヴィ フランス 1901

 

 1894年にエミール ドライエがベンツを模倣してベルト駆動式の自動車を完成させます。この車は1896年のパリ-マルセイユ レースを初めとしてこの当時盛んであった都市間レースで活躍しています。当時としては高性能で信頼性が高い車だったようです。

 

 ミニカーは実車があまり良く分からないのですが、年式から単気筒エンジン搭載でチェーン駆動のモデルと思われます。まだカーボンが使われていない白いタイヤと屋根の代わりの赤いパラソルが時代を感じさせるかわいらしいミニカーです。

 

実車諸元 
外形寸法: 全長約2.5m
エンジン 変速機: 単気筒 1521cc 2段変速
性能: 
データーベースでドライエのミニカー検索
 

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RENAULT TYPE K PARIS-VIENNE WINNER 1902 FRANCE

RENAULT TYPE K PARIS-VIENNE WINNER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAFIR 7 1/43 84㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 4気筒 3770cc 35HP 3段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速125km/h
データーベースで戦前のルノーのミニカー検索

 

ルノー タイプ K パリ-ウイーン レース 優勝車  フランス 1902

 

 1890年代に実用的なガソリン自動車が登場し、プジョーの説明に記載したように、1984年には史上初の自動車レース「パリ-ルーアン」が開催され、その後も同じような自動車レースがさかんに行われるようになりました。当時はサーキットがなかったので、主に都市間を結ぶ公道で行われていました。馬車を走らせていた未舗装の道を高速で数100kmも走るのですから、初期の自動車(とドライバー)には相当過酷なレースでした。レースで勝利することで自社の車の優秀性を示す宣伝効果があったので、7Lや10Lの大排気量エンジンを搭載したレース仕様車が作られるようになりました。

 

 ルノーは1899年の「パリ-トルーヴィユ(Trouville)」レースに創業者のルイ ルノーがヴォワチュレットで参戦し、平均速度約39km/hで1位になりました。それ以後のレースでも好成績を挙げたことでヴォワチュレットは良く知られるようになりました。1902年の「パリ-ウイーン」レースにはタイプ Kのレース仕様車(4気筒3.77Lエンジン)で参戦し、メルセデス(4気筒6.6Lエンジン)やパナール ルヴァッソール(4気筒13.7Lエンジン)などの大排気量車を抑えて、平均速度約63km/hで優勝しました。1903年の「パリ-マドリッド」レースでは経営者のひとりであるマルセル ルノーがドライブする車が事故を起こしてマルセルが事故死、さらに沿道の観客を巻き込んだ事故が多発したので、レースは中止となりました。(マルセルは先行車の砂ほこりでコーナーに気づくのが遅れ、コースアウトして死亡しました) この事故を契機として公道レースは禁止となり、レース用のサーキットが建設されるようになりました。

 

 

 ミニカーは1960年-1970年代に発売されたフランスのクラシックカー専門メーカーのサフィール(SAFIR)製です。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このタイプ Kは「パリ-ウイーン 」レースの優勝車 #147でルノーが復元して展示している実車をモデル化しています。特徴的な先端が傾斜したボンネット、ボンネット側面のラジエターなどが良く再現されていて、サフィールの傑作ミニカーの一つです。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/底板の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE K PARIS-VIENNE WINNER 1
RENAULT TYPE K PARIS-VIENNE WINNER 2

 以下は1960-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製のタイプ K パリ-マドリッド 1903 (1/43 型番4)の画像です。これは1903年「パリ-マドリッド」レースに参戦したモデル Kをモデル化しています。これもサフィールと同じぐらい良く出来ています。ゼッケンが#9ですが、#9以外にも#1や#8などいくつもバリエーションがあります。なお2位で到着したルイ ルノーがドライバした車は#3で、事故を起こしたのは#63でしたが、MINIALUXEはフランスのメーカーですから#63はあえて作らなかったのだと思います。(ドイツのミニカーメーカーがナチス関係の車をモデル化しないことと似たような情緒的な対応です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE K PARIS-MADRID 1
RENAULT TYPE K PARIS-MADRID 2

 以下は1981年に発売されたイタリアのブルム製のタイプ O パリ-マドリッド 1903 (1/43 型番R027)の画像です。これも同じ1903年「パリ-マドリッド」レースの参戦車ですが、タイプ Kより新しいタイプ Oをモデル化しています。リアに満載したホワイトタイヤやそこそこ再現されたコクピットなど1980年代のミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。タイプ Oは4気筒6.3L(40HP)エンジンを搭載していてタイプ Kよりも高性能で、より傾斜したノーズなどいかにも速そうです。この#63はマルセルが事故死した車(→タイプ Oが走行している当時撮られた有名な写真)で、歴史的には有名な車ですのでモデル化したのでしょう。(イタリアのミニカーメーカーはその辺は極めてドライで、ナチス関係の車もたくさんモデル化しています) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE O PARIS-MADRID 1
RENAULT TYPE O PARIS-MADRID 2

 以下は1979年に発売されたブルムのルノー GP 3B (タイプ AK) (1/43 型番R018)の画像です。上記のタイプ Oの後継車として1905年にはタイプ AE/AF、1906年にはタイプ AKが開発されました。1906年にフランスのルマン サルト サーキットでフランス自動車クラブ グランプリ(現在のF1相当)が開催されました。このレースは自動車レースに初めてグランプリというイベント名を付けたことから「史上初のグランプリレース」と呼ばれています。このレースにはイタリアのフィアット、ドイツのメルセデス、フランスのパナール、ルノーなどが参戦し、ルノーがタイプ AKで優勝しました。ミニカーはこのタイプ AKをモデル化していますが、優勝した車の車番は3Aでしたので、優勝車そのものという訳ではないようです。タイプ Oのエンジンは4気筒6.3Lでしたが、タイプ AKは6気筒12L(90HP)を搭載していていました。なおタイプ Oではボンネット横に付いていたラジエータがボンネット後部に移動しているのが分かります。タイプ AKの後もタイプ AQとATが開発され、タイプ ATが1909年にニューヨーク 24hレースで優勝しています。その後ルノーは第2次大戦後までモータースポーツからは距離を置いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 90HP 1
RENAULT 90HP 2

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DE DION BOUTON COURSE 1902 FRANCE

DE DION BOUTON COURSE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RAMI 35 1/43 85mm

 

ド ディオン ブートン コルス フランス 1902

 

 蒸気車からはじまったド ディオン ブートンが1895年に開発したガソリンエンジン(単気筒 137cc)は当時としては驚異的な3500rpmの高速回転が可能でした。この高性能エンジンは前述したルノーのレーシングカーに1901年以前には使われていて、小型車クラスでの圧倒的な強さをルノーにもたらしていました。この車はド ディオン ブートン自らのレースカーで、上述したパリーマドリード レースにも出場した車です。(なお仏語のCOURSEとはRACEの意)

 

 ミニカーはラミー後期のもので、カラーリングが美しくモデルの出来映えもなかなかのものです。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m 車重 650kg
エンジン 変速機: 2気筒 2040cc 20HP/1600rpm 3段変速
性能: 最高速90km/h
 

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DE DION BOUTON POPULAIRE 1903 FRANCE

DE DION BOUTON POPULAIRE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DUGU M5 1/50 67㎜

 

ド ディオン ブートン ポピュレール フランス 1903

 

 ド ディオン ブートンは上述の高性能エンジンを搭載した簡易な構成の3輪車を開発し成功します。その後1899年には運転席と客席が向かい合わせに配置された「ヴィザヴィ」形式の4輪車を開発しこの車もよく売れました。また、エンジンは高性能であった為に多くのメーカーに供給されていました。この車は1902年に登場したエンジンをフロントに配置したタイプで、単気筒 864cc 8HPエンジンを搭載していました。名前の「ポピュレール」は英語の“POPULAR”で大衆車という意味だと思います。

 

 ミニカーはドゥグー(DUGU)製で、フロント先端にぶら下がったラジエータがきちんと再現されてます。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.5m 車重 700kg
エンジン 変速機: 単気筒 864cc 8HP/1400rpm 2段変速
性能: 最高速42km/h
 

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