Sorry Japanese Only
三菱 ランサー エボリューション VIII 日本 2003年
2000年に三菱 ランサー 6代目としてランサー セディアが登場しました。(名前は2003年のマイナーチェンジでランサーに戻りました) 姉妹車であったミラージュ セダンはなくなりました。エンジンはDOHC4気筒1.5L(100HP)/1.8L(125HP)で、全てのモデルにCVT変速機を採用したことが特徴でした。(一部廉価版にはMTもあった) (実車画像→ ランサー セディア) 2001年に、ランサー セディアをベースにした、ランサー エボリューション VIIが登場しました。先代よりもややおとなしいデザインとなりました。前後輪の差動制限を制御するACD(電子制御多板クラッチ)が新規採用されました。この世代からからWRCに参戦するラリー車(ランサー エボリューション WRC)は、ベース車の改造範囲が限定されたGr.Aクラスから大幅に改造できるWRカークラスに移行しました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション VII)
2003年にランサー エボリューション VIIIが登場しました。富士山型グリルと称する三菱のロゴが付いたフロントグリルが特徴でした。左右後輪の駆動力を変えるAYC(アクティブ ヨー コントロール)の制御量を増やしたスーパーAYC、量産セダンでは世界初のカーボン製リアウイングが採用されました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション VIII) WRカークラスに移行後のレースでは、開発を行うラリーアート ヨーロッパがうまく機能せず、Gr.Aクラス時代のような戦闘力がないランサー エボリューション WRCは低迷しました。2002年にはエースドライバーのT.マキネンがスバルに移籍してしまいました。三菱は2003年のWRC活動停止を発表し、その後は断続的にWRCに参戦していました。2005年に三菱は経営再建の為にワークスのWRC活動休止を発表し、現在に至っています。
ミニカーは2004年に発売されたオートアート製です。オートアートの主力は内部メカも再現した1/18サイズの精密ミニカーですが、1/43サイズでも床下部分のエンジンやサスペンションなどをリアルに再現しています。このエボリューション VIIIはプロポーションが良く、エッチング材を使ったフロントグリルやカーボン風のリアスポイラーの黒塗装など細部もリアルに仕上げてあります。また床下部分のメカを再現し前輪が操舵できるなど他ブランドとは一味違った良い出来ばえです。これ以外のエボリューション VIIIのミニカーでは、オートアートの1/18、Mテック カプセルの1/72、マッスル マシーンの1/24などがあります。 以下はフロント(前輪操舵ギミック動作)/リアの拡大画像です。前輪操舵ギミックは結構リアルな動きをします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1571
三菱 グランディス 日本 2003年
1983年に三菱 シャリオが登場しました。2ボックス5ドアボディに3列シートの7人乗りという車は当時としては珍しく、同じようなコンセプトの同時期の日産 プレーリーも含めてミニバンの元祖とされています。トレディアをベースにしているので、トレディアのバンのようにも見えました。4気筒1.6/1.8L/1.8Lターボ/2Lと4気筒1.8Lディーゼルターボエンジンを搭載する前輪駆動車(後に4WD追加)でした。(実車画像→ 三菱 シャリオ 1983)
1991年にシャリオ 2代目が登場しました。外観は大きなリアウィンドーを持つミニバンらしいデザインとなりました。同時期に登場した個性的なRVのRVRとはプラットフォームを共有する姉妹車でした。内装も自由にアレンジできる3列シート/ガラスサンルーフなどミニバンらしくなっていました。4気筒1.8L/2L/2Lターボ/2.4Lエンジンを搭載する前輪駆動車/フルタイム4WD車でした。1994年のマイナーチェンジで、RVRのようなフォグランプを内蔵した大型バンパーガードが付いた後期型となりました。(実車画像→ 三菱 シャリオ 1991)
1997年にシャリオ 3代目 シャリオ グランディスが登場しました。外観は先代よりややおとなしいデザインとなり、ボディが大型化して3ナンバー車となりました。このクラス初のインパネシフトを採用し、2列目がキャプテンシートの6人乗りが設定されるなどシートアレンジがさらに多彩になりました。DOHC 4気筒2L/2.4L、DOHC V型6気筒3Lエンジンを搭載する前輪駆動車/フルタイム4WD車でした。シャリオ グランディスはそこそこヒットしたようです。(実車画像→ 三菱 シャリオ 1997)
2003年にシャリオ グランディスの後継車としてグランディス 初代が登場しました。(シャリオの名前は消えました) 外観は緩やかな曲線が多用されたスタイリッシュなデザインとなりました。エンジンは4気筒2.4L(165HP)だけとなり、駆動方式は前輪駆動と路面状況に合わせ前後輪の駆動力を制御するマルチセレクト4WDが採用されました。2005年のマイナーチェンジで、内外装が変更されました。先代はヒットしましたが、ライバル車の台頭やリコール隠し問題などの影響で、販売状況は芳しくなかったようです。(海外では人気があったようですが) 2009年に国内販売が中止となり直接の後継車はありませんでした。
ミニカーは2010年に販売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、イクソはOEMで京商 Jコレクションを製造しており、これはJコレクションの型番JC28057を流用しています。プロポーションが良くスタイリッシュなボディがうまく再現されています。雑誌付きミニカーはコストダウンで内装の仕上げを簡素化してある物が多いのですが、このグランディスは内装を彩色してありインパネもリアルに再現されていますので、値段を考えるとコスパの良いミニカーです。これ以外のグランディスのミニカーは前述した京商 Jコレクション、これと同じ型を流用したFIRST43、トミカの1/64、ビテスの輸出仕様などがあります。なおシャリオのミニカーは国産品がありませんが、輸出仕様のスペースワゴン(初代)をリーツェ(RIETZE)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1681
三菱 コルト 日本 2004年
2002年に三菱 コルトが登場しました。1960年代に三菱車の主力だったコルトの名前が小型ハッチバックとして復活しました。ダイムラー クライスラー(当時)と共同で開発されスマート フォーフォー(2004年登場)とプラットフォームを共用する姉妹車でした。国内は5ドアハッチバックのみで、欧州では3ドアハッチバックと2ドアカブリオレがありました。外観はシンプルでセンスの良いデザインで、グッドデザイン賞を受賞しています。DOHC 4気筒1.3L/1.5L(98HP)を搭載する前輪駆動車で4WDもありました。(実車画像→ スマート フォーフォー)
2004年のマイナーチェンジでフロントグリルの意匠が小変更されました。エンジンがダイムラー クライスラーと共同開発した新型のDOHC 4気筒1.3L/1.5L(105HP)に変更され、DOHC 4気筒1.5Lターボ(154HP)エンジンを搭載する高性能版のラリアートが追加されました。同時に派生車としてリアを延長して荷室を拡大したコルト プラスが登場しました。2004年に欧州でコルト CZ3/CZ5(3ドア/5ドア)として販売を開始し、2006年に電動開閉式ハードトップを備えたカブリオレ(コルト CZC)が追加されました。(実車画像→ 三菱 コルト CZC 2016) 2008年に欧州仕様車はフロントの意匠を大幅に変更した後期型となりました。2013年に国内販売が終了し、タイで生産されるミラージュー 6代目(欧州向けの名前はスペーススター)が後継車となりました。(実車画像→ 三菱 ミラージュ 2012)
ミニカーは2006年に発売されたビテス製の当時物です。欧州仕様のコルト 5ドアをモデル化していますので左ハンドルとなっています。ビテスは2000年頃に一度倒産しましたので、これは再起したビテスの製品でした。倒産前のビテスと同様にプロポーションが正確で、シートが彩色された内装など細部まで良く再現されたレベルの高い出来ばえになっています。ビテスは3ドアとカブリオレ、後期型の3ドア/5ドアもモデル化しています。ビテス以外のコルトのミニカーははWIT'S(レジン製)のラリアート、ハイストーリー(レジン製)のラリアートなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1580
三菱 ふそう キャンター 小型トラック ボックスバン 日本 2005年
1963年に三菱の小型トラック キャンター 初代(T720型)が登場しました。4気筒2L(68HP)ディーゼルエンジンを搭載し最大積載量は2000kgでした。 (実車画像→ キャンター 初代) 以下モデルチェンジの概要です。
キャンター 7代目は積載量2t超-3tクラスの小型トラックで、大型の釣り目ヘッドライトが外観上の特徴でした。キャブオーバートラックとしては世界初のインパネシフトを採用していました。DOHC 4気筒3L(130HP)/4.9L(150-180HP)ディーゼルターボエンジンを搭載し、後輪駆動と4WDがありました。ボディ形式はトラック、ダブルキャビントラック、ボックスバンなどがありました。2006年に3Lエンジン搭載車にリチウムイオン電池を採用したパラレル式ディーゼルハイブリッドシステムを採用したキャンター エコハイブリッドが登場しました。2006年にフロントグリルのデザインを変更しました。2010年にキャンター 8代目、2020年にキャンター 9代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 三菱 ふそう キャンター 8代目) (実車画像→ 三菱 ふそう キャンター 9代目)
ミニカーは2006年に発売されたダイヤペット(アガツマ)製で、キャンター 7代目前期型のボックスバン をモデル化しています。元々はディーラー向け販促品として作られたものでしたので、子供向けの玩具ではなく、1/43でスケールモデル的なつくりとなっています。外国ブランドではエリゴール、ブレキナ、ヘルパなどが良くできた商用車をたくさんモデル化していますが、商用車の国産ミニカーは少ないです。したがって、1/43で出来の良いこのミニカーは貴重なもので、あまり商用車を買わない私も迷わず購入しました。ドア/リアゲート開閉のギミック付きです。ダイアペットは同じ型を流用したバリエーションで清掃車やミキサー車もモデル化しています。また同時期に大型トラックの三菱 ふそう スーパーグレート ウィング トラック (1/43)もモデル化していて、これもキャンター同様に出来が良いのでお勧めです。これ以外のキャンターのミニカーはトミカの3代目/4代目/7代目/8代目、トミカ ダンディの4代目、TINYの8代目などがあります。 以下はフロント/リア(リアゲート開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1682
三菱 ランサー エボリューション X 日本 2007年
2005年に三菱 ランサー エボリューション IXが登場しました。基本的なデザイン/構造は先代と同じでしたが、先代で不評であった富士山型のフロントグリルがなくなり、エンジンに連続可変バルブタイミング機構「MIVEC」が採用されました。馬力はそのままでしたが高回転域での応答性が向上しました。またリアバンパーにディフューザーが追加され、リアの車高を5㎜下げるなど空力特性を改良していました。ランサー ワゴンのボディを流用したランサー エボリューション ワゴンが追加されました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション IX)
2007年にランサー 7代目がギャラン フォルティス(海外向けの名前はランサー)の名前で登場しました。逆スラントしたノーズの採用で、他社にない個性的なデザインのセダンになっていました。このギャラン フォルティスをベースにして、2007年にランサー エボリューション Xが登場しました。エンジンは従来の物から新型のDOHC4気筒2L(280HP)ターボに変更され、変速機はツイン クラッチ式の6段半自動変速が採用されました。4WDシステムは新開発の車両運動統合制御システム「S-AWC」が採用されました。2015年にランサー エボリューションはこの世代で生産終了となりました。(実車画像→ 三菱 ギャラン フォルティス)
ミニカーは2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。国産名車コレクションはエボリューション 初代とエボリューション 6代目もモデル化していて、どちらもまずまずの良い出来ばえでした。このエボリューション 10代目もプロポーションが良く、灯火類などの細部の仕上げもまずまずで雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。イクソはカタログ モデルでもランサー エボリューション Xのラリー仕様など20数種類をモデル化しています。イクソ以外のエボリューション 10代目のミニカーはトミカの1/64、京商(イクソのOEM)、ビテスのラリー仕様、LA-X(レジン製)、TARMACの1/64などがあります。 三菱 ギャラン フォルティスはWIT'S(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1572
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.