ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CITREON MEHARI 1978 FRANCE

CITREON MEHARI
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITREON MEHARI


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 268 1/43 84mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.52m 全幅約1.53m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 602cc 26HP 4段変速
性能: 最高速100km/h  データーベースでシトロエン メアリのミニカー検索

シトロエン メアリ フランス 1978年

 

 1968年にシトロエン ディアーヌのシャーシにジープ風のオープン ボディを載せた多目的車 メアリが登場しました。(フランス語ではHは発音しないのでメハリではなくメアリです) ボディはABS樹脂製で、この材質を初めて自動車に適用していました。なおFRP樹脂製のボディ パネルは1953年にGMがコルベット C1で採用していました。エンジンはディアーヌ用の602cc(26HP)を搭載していました。当初は2シータでリアは荷台でしたが、後に折畳み式のリアシートも追加されました。

 

 1979年には4輪駆動式のメアリ 4X4が設定されました。この4輪駆動はエンジンを前後に2つ搭載する2CV 4X4サハラとは異なり、一つのエンジンによるパートタイム式4WDでした。メアリ 4X4をベースとした軍用車 A 4X4がフランス軍の軍用車として採用されました。A 4X4はボディを鋼鉄製に変更しエンジンはビザ用の空冷水平対向2気筒652cc(34HP)エンジンを搭載し、最高速度110 km/hの性能でした。(実車画像→ シトロエン A 4X4) メアリ 4X4は1982年まで、2輪駆動のメアリは1987年まで生産されました。

 

 

 ミニカーは2016年に発売されたアシェット製の国産名車コレクションです。メーカーはイクソで、イクソは型番CLC202でメアリをモデル化していますので、それを流用した廉価版です。良く再現されたフロントグリルやリアルなソフトトップなど、雑誌付きの安価なミニカーながらかなり良い出来ばえです。メアリの当時物ミニカーとしてはノレブ、ポリトーイなどがありました。当時物以外では、ソリド、ノレブの1/18と1/43、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITREON MEHARI 1
CITREON MEHARI 2

 以下は1970年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン メアリ (1/43 型番137)の画像です。ノレブ初期のプラスチック製で、この初期物はプラスチックの経年変化でボディが変形するものが多く、このメアリも側面から見ると少し変形しています。この変形を別にすると、プロポーションは良く当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ボンネットとリアゲートが開閉するギミック付きで、簡単な造形ですがエンジンも再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITREON MEHARI 3
CITREON MEHARI 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/リアゲート開閉の画像です。画像ではスぺタイヤが荷台に置かれていますが、本来は最後の画像のように荷台側面の収納スペースに収めてあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITREON MEHARI 5
CITREON MEHARI 6

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CITROEN VISA 1978 FRANCE

CITROEN VISA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN VISA


NOREV 882 1/43 88㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.69m 全幅約1.53m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 50HP 4段変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでシトロエン ビザのミニカー検索

シトロエン ビザ (ヴィザ) フランス 1978年

 

 1978年にシトロエン LNの後継車として、シトロエンが開発したシトロエン ビザが登場しました。シトロエン LNと同様にプジョー 104をベースにしていましたが、変わった顔つきのフロントやサテライトスイッチのインパネなどにシトロエンらしい味付けがされていました。(プジョー 104そのものだったシトロエン LNはシトロエンのファンには不評だったのでその対応でした) ボディは5ドアハッチバックだけで、当初のエンジンは2CVから引き継いだ空冷水平対向2気筒 652cc(35HP)と水冷4気筒1.1L(50HP)を搭載し、4段変速で最高速140km/h(1.1L)の性能でした。

 

 4気筒1Lと1.3Lの水冷エンジンが追加され、1982年のマイナーチェンジでフロントが一般受けするデザインに変更され空冷エンジンがなくなりました。(実車画像→ シトロエン ビザ 1982) 1984年には1.8Lのディーゼルエンジンが追加されました。1985年にはプジョー 205 GTIの1.6L(115HP)エンジンを搭載した高性能版の1.6 GTiが追加されました。またビザをベースにした商用車として、C15がありました。1986年に後継車のAXが登場し、1988年に生産を終了し総生産台数は約125万台でした。(実車画像→ シトロエン C15)

 

 

 ミニカーは1980年に発売されたノレブ製の当時物です。当時の流行りで見た目の良くないフリーホイールが使われているのが今一つですが、プロポーションは悪くなく特徴的なフロントグリルはうまく再現されています。ドア開閉ギミック付です。これ以外の当時物としてはソリドのクーガー(COUGAR)、それを流用したディンキーのクーガー、メーベトイがありました。当時物以外ではノレブの新作、イクソとトロフューからはラリー仕様が出ています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN VISA 1
CITROEN VISA 2

 以下は1980年に発売されたソリド クーガー製の当時物 シトロエン ビザ (1/43 型番1302)の画像です。ソリド クーガーは当時のディンキーでもクーガー シリーズとして販売されていて、クーガー シリーズにはこのビザ以外にプジョー 504、フィアット リトモ、アルファ ロメオ GTVなどがありました。これも当時の廉価版ミニカーでしたから、安っぽいフリーホイールなど簡素な仕上げですが、プロポーションは悪くありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN VISA 3
CITROEN VISA 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN VISA 5
CITROEN VISA 6

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PEUGEOT 505 1979 FRANCE

PEUGEOT 505
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 505


NOREV 889 1/43 106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約1.72m エンジン 変速機: 4気筒 2L 96HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速164km/h  データーベースでプジョー 505のミニカー検索

プジョー 505 フランス 1979年

 

 1979年にプジョー 504の後継車として505が登場しました。少し大きくなったボディは先代と同じピニンファリーナのデザインで、504の吊り目のヘッドライトを踏襲して、よりシンプルで美しくなっていました。基本的な構造も504を踏襲した4輪独立懸架サスペンションを持つ後輪駆動車でした。当初のエンジンは4気筒1.8L(90HP)/2L(ルノーとボルボとの共同開発のPRVエンジン)、4気筒2.3L(70HP)ディーゼルでした。当初はセダンだけで、1982年にホイールベースが延長されたブレーク(ワゴン)/ファミリアーレ(3列シート8人乗り)が追加されました。

 

 1980年にディーゼルエンジンにターボ仕様が追加され、1982年に4気筒2.2L(90HP)エンジン、1984年以降にはその燃料噴射仕様やターボ仕様が追加されました。1986年には生産中止となった604の暫定的な後継車としてV型6気筒2.8L(170HP)エンジンを搭載した505 V6も追加されました。1990年に後継車の605が登場し、ヨーロッパでは1992年に生産中止となりましたが、南米や中国などでは1999年まで生産されました。全世界での総生産台数は約135万台でした。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたノレブ製の廉価版JET CARシリーズの当時物です。このシリーズに共通使用されていたフリーホイールが安っぽいですが、プロポーションは良いのでまずまずの良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。なおこの当時はどこのメーカーもこのような廉価版ミニカーがほとんどでした。これ以外の504の当時物ミニカーはソリドの廉価版とそれを流用したべレム、コーギーの1/36などがありました。当時物以外ではノレブが当時物をリファインして2004年頃に発売した物があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 505 1
PEUGEOT 505 2

 以下は1982年に発売されたソリド製の当時物 プジョー 505 (1/43 型番1312)の画像です。こちらもソリドの廉価版ミニカーでしたので、見た目の良くないフリーホイールが付いていました。プロポーションは上記のノレブ製と同等ですが、テールライトが塗装されていないなど仕上げレベルはノレブ製より簡素化されていました。ドアが開閉するギミック付きです。なお同じ型を流用したべレム版もあり、そちらはホイールがまともな物になってました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 505 3
PEUGEOT 505 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 505 3
PEUGEOT 505 4

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RENAULT FUEGO GTS 1980 FRANCE

RENAULT FUEGO GTS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT FUEGO GTS


NOREV 518101 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.36m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 98HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでルノー フエゴのミニカー検索

ルノー フエゴ GTS フランス 1980年

 

 スポーティーカールノー 15/17の後継車として3ドアハッチバッククーペのフエゴが1980年に登場しました。ルノー 18をベースにしたクーペで、フロントはルノー 18とほぼ同じデザインでボディサイドの黒いガーニッシュ風の処理や大きなガラス製リアハッチなど個性的でスタイリッシュなデザインになっていました。4気筒1.4L/1.6L(96HP)/2L(109HP)エンジンを全車軸にオーバーハングして縦置きする前輪駆動車でした。

 

 1982年に4気筒2.1Lターボディーゼルエンジン、1983年に4気筒1.6L(132HP)ターボエンジンが追加されました。1983年のマイナーチェンジで、フロントグリル/バンパーが小変更されました。ベースがルノー 18でしたから、特別に高性能な車ではなかったようですが、見た目のかっこよさで、発売当初は欧州で最も売れたクーペとなりました。ただし数年後には販売が落ち込み、ルノー 18の後継車ルノー 21が登場したことで1985年に国内生産中止となりました。総生産台数は約23万台でした。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたノレブ製です。ノレブは1982年にフエゴの当時物ミニカーを発売していましたが、これはそれの細部をリファインして再発売したものでした。当時物はJET-CARシリーズという廉価版ミニカーで安っぽいホイールを履いたあまり程度の良くない物でしたが、このリファイン版はまともなホイールに履き替えて細部の仕上げをレベルアップしただけで見違えるような良い出来ばえのミニカーに変わっていました。ワイパーをフロントウィンドー上に一体成型する昔流のやり方で表現されていることが、当時物ミニカーの型を流用したことを示す証拠です。これ以外のフエゴの当時物ミニカーはこれのベースとなったノレブ、ポリスティルの1/25、ソリドなどがありました。当時物以外ではミニチャンプス、イクソ、ノレブの型を更新したターボなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT FUEGO GTS 1
RENAULT FUEGO GTS 2

 以下は1982年に発売されたソリド製の当時物 ルノー フエゴ (1/43 型番1308)の画像です。これはソリドの廉価版ミニカーで、前述したノレブのルノー 18などの廉価版ミニカーと似たような出来ばえでした。プロポーションは悪くないのですが、塗装処理を省いたテールライトなど細部の仕上げは簡素化されています。これでデカールが無いと見た目がみすぼらしいので、デカールを飾りにしたラリー仕様にしているのでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT FUEGO GTS 3
RENAULT FUEGO GTS 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT FUEGO GTS 5
RENAULT FUEGO GTS 6

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TALBOT TAGORA 1980 FRANCE

TALBOT TAGORA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TALBOT TAGORA


SOLIDO 1307 1/43 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.63m 全幅約1.81m エンジン 変速機: V型6気筒 2.7L 166HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速195km/h  データーベースでタルボ タゴーラのミニカー検索

タルボ タゴーラ フランス 1980年

 

 1980年にクライスラー 160/180の後継車としてタルボ タゴーラが登場しました。クライスラー欧州が設計した後輪駆動の中型車でしたが、クライスラー欧州が1978年にPSA(プジョー シトロエン)グループ傘下となったので、タルボ ブランドで発売されました。オーソドックスな3ボックスセダンで角ばったデザインが個性的でしたが、このクラスの車に必要な高級感はあまり感じられませんでした。エンジンはシムカ製の4気筒2.2L(115HP)とプジョー製のPRV V型6気筒2.7L(166HP)/4気筒2.3L(80HP)ターボディーゼルがありました。

 

 タゴーラと同じクラスには、PSA(プジョー シトロエン)グループのプジョー 505シトロエン CXなどの強力な競合車があったので、タゴーラの販売は振るわず1983年には販売中止となりました。総生産台数はわずか2万台ほどで、特にV型6気筒エンジン搭載車はほとんど売れませんでした。タルボ ブランドの乗用車は1986年頃には全て消滅し、わずかに残った商用車のタルボ エクスプレスも1992年頃に消滅しました。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたソリド製の当時物です。当時のソリドのミニカーは定価が約500円程の廉価版しかありませんでした。このタゴーラもその廉価版でしたので、灯火類の塗装処理が省略された簡素な仕上げで、見た目の安っぽいフリーホイールを履いていました。ただ基本的なプロポーションは悪くなかったので、タゴーラのミニカーとしては合格点でした。実車人気がなかったので、当時物ミニカーはこれしかありませんでしたから、その点では貴重なミニカーかもしれません。当時物以外ではシムカ車をまとめたフランスのミニカー付雑誌「Les Belles Ann?es Simca」のNo.35とNo.82でイクソがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TALBOT TAGORA 1
TALBOT TAGORA 2

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