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フォルクスワーゲン ゴルフ V ドイツ 2003年
フォルクスワーゲン ゴルフの5代目が2003年に登場しました。基本的なスタイルに変更はありませんでしたが、フロントグリルに呼応して窪ませたボンネットとエッジの効いたヘッドライトでより精悍になっていました。先代同様にアウディ A3をベースにしており、ボディが大きくなり居住性や操縦性を向上させていました。ボディは3/5ドアハッチバックで、2007年にワゴンのバリアントが追加されました。当初のエンジンは直噴式の4気筒1.4L(90HP)/1.6L、4気筒1.9L(104HP)ターボディーゼルがあり、6段変速が採用されました。
ゴルフ Vにはターボとスーパーチャージャーを併用してパワーアップした小排気量の1.4LエンジンとDSGと称する高効率のデュアルクラッチ式自動変速機の組み合わせで、高性能ながら低燃費を達成する新しい手法(ダウンサイジング)が採用されました。高性能版ではブラックアウトした精悍なフロントグリルを持ちDOHC 4気筒2L(200HP)ターボエンジンを搭載したGTIが2004年に登場しました。2006年にDOHC 6気筒3.2L(250HP)エンジン搭載で4WD化され専用サスペンションを持つレース仕様のR32も登場しました。派生車として車高を1.61mまで拡大したミニバン的なゴルフ プラス、ゴルフ プラスの最低地上高を高くしたSUV風のクロス ゴルフ、電動格納式ハードトップを持つクーペ/カブリオレのイオスなどがありました。2008年にゴルフ 6代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約万台でした。(実車画像→ フォルクスワーゲン イオス 2006)
ミニカーは2005年に発売されたシュコー製です。3ドアのモデル化で、プロポーション、塗装、細部の仕上げに至るまで非常に良くできています。新しいということもありますが、前述したミニチャンプス製のゴルフ IVに比べてもレベルが高いように思います。ゴルフ IVの1/43のモデル化のライセンスはミニチャンプスがほぼ独占していましたが、ゴルフ Vはシュコー、ノレブ、オートアート、ヴィーキングなどが、3/5ドア、GTI、バリアントなどをモデル化していました。特に精悍な顔つきになったGTIは人気が高いようです。ミニチャンプスはゴルフ V R32とゴルフ プラスをモデル化していましたが、ミニチャンプスの天下が終わりに近づいたことが感じられました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ゴルフ VI GTD ドイツ 2009年
フォルクスワーゲン ゴルフの6代目が2008年に登場しました。先代をベースにした設計で、デザイン的にもヘッドライトの形状を少し変えたぐらいで大きな違いはありませんでした。サイズもほぼ同じで、3/5ドアハッチバックとワゴンのバリアント(2009年追加)、派生車のミニバン的なゴルフ プラスといったボディ構成も先代と同じでした。エンジンは4気筒1.2Lスーパーチャージャー/ターボ(105HP)、4気筒1.4L/1.6L、高性能版GTI用の4気筒2L(211HP)、4気筒1.6L/2Lターボディーゼル、高性能版GTD用の4気筒2L(170HP)ターボディーゼルなどがありました。
2011年に電動開閉式ソフトトップを持つカブリオレが設定されました。カブリオレはゴルフ IV時代の2001年に生産中止されて以来の復活でした。先代のレース仕様のR32の後継として、4気筒2L(270HP)ターボ エンジンを搭載するRが2009年に設定されました。2013年にゴルフ 7代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約285万台でした。(実車画像→ フォルクスワーゲン ゴルフ カブリオレ 2011)
ミニカーは2010年に発売されたシュコー製の当時物で、高性能版GTDをモデル化しています。前述した同じシュコー製のゴルフ Vと同様にプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。また灯火類(特にヘッドライト)、ホイール、室内などの細部の仕上げもレベルが高いです。シュコーは3/5ドア、GTIもモデル化していて、1/43のミニカーを独占していました。これ以外ではヘルパが1/87のカブリオレ、ノレブが1/18の3/5ドア、プロバンス ムラージュ(ノレブ)がバリアントとRをモデル化しています。以前はゴルフのプロモーション用ミニカーはミニチャンプスがほぼ独占していたのですが、ゴルフ VIでは1台もモデル化していません。ミニチャンプスは「奢れるもの久しからず」の格言どおりになりました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ポロ V ドイツ 2009年
フォルクスワーゲン ポロ 5代目が2009年に登場しました。上級車のゴルフ 6代目と同じようなフロントのデザインになっていました。先代のシャーシを改良したシャーシはフォルクスァーゲン グループのアウディ A1などと共通でした。先代より少し大きくなったボディは従来通りの3/5ドアハッチバックで、インドやロシア向けにはベント(VENTO)と呼ばれる4ドアセダンが2010年に設定されました。当初のエンジンはDOHC 3気筒1L/1.2L(70HP)/DOHC 4気筒1.4Lと新開発のTSIと称するスーパーチャージャーとターボチャージャーの2つの過給機を付けたDOHC 4気筒1.2L(105HP)、3気筒1.2L/4気筒1.6L(105HP)ターボディーゼルなどがありました。2010年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
2010年にSUV仕立てのクロス ポロ(4WDではない)も新型になりました。TSI方式のDOHC 4気筒1.4L(179HP)エンジンを搭載し、足回りを固めた高性能版GTIが 2010年に追加されました。3気筒1.2L(75HP)ターボディーゼルエンジンを搭載し、アイドリングストップ/ブレーキ回生を行い低燃費(30km/L以上)/低エミッションを実現させたブルーモーション(BlueMotion)モデルが2010年に設定されました。2013年からポロR WRCで世界ラリー選手権(WRC)に参戦しました。2014年のマイナーチェンジで、フロントグリル/バンパーなどの形状が小変更されました。
ミニカーはシュコー製です。画像はシュコーの販売サイトから借用しました。これはプロモーション用に作られたミニカーだと思われますが、同時期にヘルパも1/43でフォルクスワーゲンのプロモーション用ミニカーを手掛けるようになっていました。ポロ 5代目の1/43ミニカーではシュコーが3ドア、ヘルパが5ドアをモデル化していました。ヘルパのポロ 5ドアはマイナーチェンジ後の2014年式で、ディーラー特注品です。それ以外ではトミカの5ドア 1/62、スパーク(レジン製)のラリー仕様、ノレブ、イクソがモデル化しています。
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フォルクスワーゲン ゴルフ VII GTI ドイツ 2013年
フォルクスワーゲン ゴルフの7代目が2012年に登場しました。サイズは少し大きくなりましたが、デザインはヘッドライトとバンパー下のインテークの意匠以外はほとんど先代と同じにみえます。ただ中身は新設計されたモジュール構造のシャーシが採用され、サスペンションやエンジンも変わっていました。ボディ形式は3/5ドアハッチバックとワゴンのバリアントで、派生車としてミニバンのSV(従来のプラス)がありました。
エンジンはDOHC 4気筒ターボ1.4L/1.6L/1.8L(北米向け)、高性能版GTI用のDOHC 4気筒ターボ2L(220HP)、さらに高性能な4WD仕様のR用のDOHC 4気筒ターボ2L(300HP)、4気筒1.6L/2L ターボディーゼル、高性能版GTD用の4気筒2L(184HP)ターボディーゼルなどがありました。高張力鋼板を多用し衝突安全性や車体剛性を向上し、レーザーで前方を監視する自動ブレーキなどの新技術も採用していました。2013年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤー、2013年の日本 カー オブ ザ イヤー(輸入車初)を受賞しました。2014年に電気自動車のe-ゴルフ(モーター 115HP 航続距離 190km)、2015年にプラグインハイブリッド仕様のゴルフ GTEが登場しました。2019年にゴルフ 8代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約50万台でした。(実車画像→ フォルクスワーゲン ゴルフ VIII)
ミニカーは2013年に発売されたヘルパ製で、ゴルフ VII GTIをモデル化しています。ヘルパは主に1/87のプラスチック製ミニカーを作っていましたが、2013年頃から1/43のダイキャスト製でフォルクスワーゲン グループのプロモーションモデルも手掛けるようになりました。このゴルフ VIIもその1台でこれ以外にも標準の3ドア/5ドアもモデル化しています。先代のゴルフ VIのミニカーではシュコーがほとんどを担当していたのですが、ゴルフ VIIではシュコーは外されたようです。 出来ばえは先代のシュコーのものと遜色なく、プロポーションが良く室内などの細部の仕上げもリアルでとても良く出来ています。シュコーでもヘルパでも製造するのは同じような中国の製造工場なのでたいして変わらない出来ばえになるのでしょう。これ以外のゴルフ VIIのミニカーはリーツェの1/87、ノレブの1/18、京商の1/64、スパーク(レジン製)のRとバリアントなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン パサート B8 ドイツ 2015年
フォルクスワーゲン パサート B8が2015年に登場しました。全長は先代と同じながら、ホイールベースが拡大されたので室内が広くなり、前後のオーバーハングが短くなりました。フロントはラジエータグリルと一体化したヘッドライトで流行りのデザインとなりました。4ドアセダンと5ドアワゴンのエステート(バリアント)がありました。エアバッグの追加、自動ブレーキ、車線維持支援システム、渋滞支援システムなどの安全装備が強化されました。新設計された全アルミニウム製4気筒1.6L/1.8L/2L(220-280HP)ターボチャージャー付ガソリンエンジンと4気筒1.6L/2L(190HP)ターボチャージャー付ディーゼルエンジンを搭載し、従来のV型6気筒/5気筒エンジンは廃止されました。 2015年のヨーロッパ カーオブ ザ イヤーを受賞しています。
1.4Lガソリンエンジンと85kW モーター、リチウムイオンバッテリーを搭載するプラグインハイブリッド仕様のパサート GTEが、2015年から発売されました。2019年のマイナーチェンジで内外装が変更されました。2022年にセダンが生産中止となりましたが、セダンより人気のあるワゴンは生産が継続されました。2023年にパサート B9が登場しました。パサート B9ははすべてワゴンで、中国向けだけはセダンが設定されています。
ミニカーは2015年に発売されたヘルパ製です。画像はヘルパのWEBショップから借用しました。これもフォルクスワーゲンの販促プロモーションモデルとして使われたようです。画像を見た限りですが、良く出来ていると思います。
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