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オペル オメガ B MV6 ドイツ 1994年
オペル オメガの2代目オメガ Bが1994年に登場しました。先代よりもさらに空力的に洗練されたデザインとなっていました。上級車のセネターと統合されオペルの最上級車となったので、ボディは大きくなりました。ボディ形式はセダンとキャラバン(ワゴン)がありました。当初のエンジンは4気筒2L(DOHC版は136HP)、新型のDOHC V型6気筒2.5L/3L、6気筒2.5Lターボ ディーゼルがありました。
1999年の大幅なマイナーチェンジで、フロントグリル、バンパー、リアライト、内装などの意匠が変更され最上級車らしさが増しました。4気筒は2.2Lに変わり、2001年に6気筒も2.6L/3.2Lに、ディーゼルもBMW製に変わりました。イギリスではヴォクスホール カールトン、アメリカではキャディラックの小型版のカテラ(CATERA)としても販売されました。オメガ Bの販売は芳しくなく、2003年に生産中止となり、オペルはこのクラスの市場から撤退しました。(実車画像→ GM キャディラック カテラ 1997)
ミニカーは1995年に発売されたシュコー製の当時物です。オメガ Bの最上級仕様 MV6をモデル化しています。このミニカーが発売された頃にブランドがガマからシュコーに変わりました。プロポーションが良くフロントグリルの雰囲気などもうまく再現出来ていて、当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ただガマ ブランドの頃には付いていたドア開閉ギミックはなくなりました。シュコーはキャラバン、レース仕様のV8 スターもモデル化していました。モデル化ライセンスの関係だと思いますが、シュコー以外のオメガ Bのミニカーはヘルパの1/87ぐらいしかありません。なおコルサ Bの解説でも記載しましたが、オメガ Bはドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.29でモデル化されています。(たぶんイクソ製です) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル ティグラ A ドイツ 1994年
1994年にオペル コルサ Bをベースにした小型クーペとしてティグラ Aが登場しました。車体の割に大きな曲面ガラス製のリアハッチを持つかっこいいデザインでした。ただこのクーペスタイルのせいで後席は実用最低限のサイズで、2+2の乗車定員でした。(後席を倒してラゲッジスペースにすることができました) エンジンはコルサ Bの高性能版GSiと同じDOHC 4気筒1.4L/1.6L(106HP)が搭載されました。
高性能版1.6Lの最高速度は203km/hとコルサ B GSiより速く、これはハイギヤレシオとボディの空力効果によるものでした。またサスペンションのセッティングはロータスが関与しており、結構本格的なスポーツ仕様だったようです。イギリスではヴォクスホール ティグラ、オーストラリアではホールデン ティグラ、南米ではシボレー ティグラとして販売されました。 2001年まで生産され、総生産台数は約25万台でした。2004年には後継車のティグラ ツイントップが登場しました。(実車画像→ オペル ティグラ ツイントップ 2004)
ミニカーは1996年に発売されたシュコー製の当時物です。ガマ ブランドがシュコー ブランドに変わった頃の物で全体的な出来ばえは良くなったのですが、ガマ時代には付いていたドア開閉などのギミックがなくなってしまいました。同じぐらいの値段でギミックをやめるということは、実質的な値上げでもありました。なおこの頃からミニカー化する際の自動車会社のモデル化ライセンス許諾が厳しくなってきたこともあり、当時物ミニカーはこのシュコー製しかないようです。当時物以外ではヘルパの1/87があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ E280 エレガンス (W210) ドイツ 1995年
メルセデス ベンツ Eクラスの2代目 W210が1995年に登場しました。ボディは大きくなり、より豪華になりました。楕円形の4灯式ヘッドライトはお堅いベンツのイメージを変えて、親しみ易さやスポーティさが感じられました。フロントサスペンションをストラットからダブルウィッシュボーンに変更しラック&ピニオン式ステアリングの採用で、足回りもスポーティになっていました。ボディは4ドアセダンと5ドアワゴンのみで、クーペはCLKクラス(C208)に移りました。当初のエンジンは4気筒2.3L、6気筒2.8L/3.2L、4気筒2.2L/6気筒3Lディーゼルなどでした。
1996年にはV型8気筒4.2L(279HP)エンジンを搭載するE420が追加され、1997年に電子式5段自動変速機が採用されました。その後4気筒ガソリンエンジンが無くなり、6気筒はV型6気筒に変わり、1999年のマイナーチェンジではバンパーなどの外観が変更されました。V型8気筒5.4L(354HP)エンジン搭載の高性能版E55 AMGなどが追加され、2003年まで生産されEクラス 3代目(W211)にモデルチェンジしました。Eクラス 2代目はヘッドライトの奇抜なデザインであまり人気がなかったように思います。ただこのデザインはその後洗練されて、新しいメルセデスの顔となっていきました。
ミニカーはヘルパの当時物で1996年に発売されました。E280の一番下のグレードであるクラシックをモデル化しています。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。特徴的なヘッドライトがやや大きめにデフォルメされていて?、実車に似ていないわけではないですが、フロント回りの雰囲気が微妙に違うような気がします。ヘルパはワゴン(Tモデル)もモデル化していました。実車人気のせいなのか、これ以外の当時物はないです。(ミニチャンプスがモデル化していないのはヘルパにモデル化の権利を取られたからでしょうか?) 当時物以外では、サンスターの1/18、アンソンのワゴン(1/18)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 528i (E39) ドイツ 1995年
BMW 5シリーズの4代目(E39)が1995年に登場しました。ボディは大きくなり、3シリーズ(E36)同様にキドニーグリルが独立した面構えとなりました。ボディ各部が洗練され、空力性能的にも向上していました。量産車としては世界初のアルミ合金製パーツだけで構成された凝ったサスペンションとトラクションコントロールシステムを採用し、操縦安定性を向上させていました。当初はセダンだけで、エンジンはDOHC 6気筒2.5L/2.8L(528i)、DOHC V型8気筒4.4L(540i)、6気筒2.5Lディーゼルでした。
1997年にツーリング(ワゴン)が追加され、1998年には新開発のDOHC V型8気筒5L(400HP)エンジンを搭載する高性能版のM5が追加されました。2000年のマイナーチェンジで後期型となり、外観的にはヘッドライト外径がリング状に光る'Angel Eyes'が採用されました。(実車画像→ BMW 5シリーズ Angel Eyes) その際に6気筒エンジンは新型(DOHC)になり、2.8Lは3Lに拡大され、排ガス対策とパワーアップが行われました。2003年まで生産され、5シリーズ5代目(E60)にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW 525i (E60))
ミニカーは1996年に発売されたシャバックの当時物です。これはBMW特注品で販促プロモーション用にも使われており、当時のミニカーとしては最上級レベルの出来ばえでした。現在のミニカーに較べても、内装の彩色(デカール)仕上げがされていないことぐらいしか見劣りしません。しかも隙間が目立たない建付けの良いボンネット/ドア/トランクの開閉ギミックがついていて、エンジンルームがリアルに再現されています。(再現されているエンジンは6気筒エンジンと思われるのでモデル名は528iとしました) シャバックはフロントスポイラー付のM5(E39)もモデル化していました。これ以外の5シリーズ(E39)のミニカーはヘルパのセダン/ツーリング(1/87)、ネオのセダン/ツーリング/M5などがあります。モデル化ライセンスの関係だと思いますが、ミニチャンプスではモデル化されていません。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルームはエンジン補機類などもかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 750i (E38) ドイツ 1995年
1994年にBMW 7シリーズの3代目(E38)が登場しました。基本的なスタイルは先代(E32)と変わりませんが、サイズが少し大きくなり、キドニーグリルを独立させたBMWの新しい顔に変わりました。内容的にも先代の構造をリファインしたものでしたが、ボディ剛性を大幅に向上させていました。当初のエンジンは先代を引き継いだV型8気筒3L/4Lでした。
1995年にV型12気筒5.4L(326HP)エンジン搭載の750iとロングホイールベース(+140㎜)版の750iL、6気筒2.5Lターボ ディーゼルエンジン搭載の725tdsが追加されました。1997年にはホイールベースを250㎜延長した全長5.4mのリムジーン L7も追加されました。1998年のマイナーチェンジで、ライトやグリルの意匠が変更され、V型8気筒3.9Lターボ ディーゼルエンジン搭載の740dが追加されました。7シリーズ(E38)は2001年まで生産され、7シリーズ 4代目のE65/E66にモデルチェンジしました。
ミニカーは1995年に発売されたシャバック製の当時物です。前述したシャバック製の528i(E39)と同じBMW特注品で販促プロモーション用のミニカーでした。実車に即した大きなサイズで、プロポーションが正確で、当時のミニカーとしては非常に良くできていました。ドア/ボンネット/トランクが開閉でき、エンジンルーム内には12気筒エンジンが再現されているので、750iをモデル化していることがわかります。当時のシャバックのBMWのミニカーは実車の販促プロモーション用に使われていて、いずれも良い出来ばえでした。この750iも専用のディスプレイケース付でBMWロゴ付の梱包箱に収められていました。1998年以降シャバックは航空機モデルに専念したようで、ミニカーが発売されなくなりました。(ミニカーはグループ内のシュコー ブランドに統一することにしたようです) これ以外の7シリーズ(E38)のミニカーはネオ(レジン製)の740d、イクソ へコルサ(HEKORSA)の750iL(後期型)/L7、コーギーの750i '007 トゥモロー ネバー ダイ'仕様(1/36)などがありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)