ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

LLOYD 600 ALEXANDER TS 1958 GERMANY

LLOYD 600 ALEXANDER TS 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHUCO 2202 1/43 78mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.36m 全幅約1.41m
エンジン 変速機: 2気筒 596cc 25HP 4段変速
性能: 最高速107km/h
データーベースでロイトのミニカー検索

 

ロイト 600 アレクサンダー TS ドイツ 1958

 

 ロイトは1906年に設立されたドイツの自動車会社で、1914年にハンザ社と合併しハンザ ロイトとなり、1929年からはボルグワルド社の傘下となっています。ロイトの車としてよく知られているのは第二次大戦後の1950年から発売された超小型の前輪駆動車です。空冷2気筒293ccエンジン(10HP)を搭載した全長3.2mの300というモデルは、当時の社会情勢に見合った車だったのでよく売れたそうです。

 

 その後1953年に2気筒386㏄(13HP)エンジン搭載の400、1956年に2気筒250cc(11HP)エンジン搭載のの250、1955年に2気筒596㏄(19HP)エンジン搭載の600が登場しました。600は4人乗り2ドアセダンで、3段変速で最高速97km/hの性能でした。1957年に600に上級車の600 アレクサンダーが設定されました。外観はほとんど同じですがリアにトランクリッドが追加され、4段変速仕様になっていました。1958年にはエンジンを25HPにパワーアップしたアレクサンダー TSが追加されました。(アレクサンダー TSはフロントグリルが少し変更されて差別化されていました) 600は1961年まで生産され、総生産台数は約18万台でした。

 1959年には全長3.8mで4気筒897cc(38HP)エンジンを搭載した小型車アラベラが発売されました。親会社のボルグワルド社は1961年に倒産しましたが、アラベラは在庫部品で1963年まで生産されたそうです。

 

 

 ミニカーはシュコー製で1995年に発売されました。一番高性能なアレクサンダー TSをモデル化しています。同じシュコー製のゴッゴモビルと同様に小さいながらも良くできてます。全体のスタイルは普通の自動車のような形をしていますが、ボディが小さい分やたらにタイヤが大きく見えます。(ミニカー自体もタイヤが少し大き目でややアンバランスな感じがします) 前開きのドアが開閉でき室内がそこそこ再現されています。フロントウインドウの右隅に小さなミラーが付いていますが、これはミニカーの箱に添付されていて自分で取り付けるものです。(取付けは結構面倒です) これ以外のロイトのミニカーはテクノの当時物、ジク(SIKU)の当時物、最近の物ではネオ(レジン製)の300/600バン/アラベラ、BUBの600 バンなどがあります 以下はフロント/リアの拡大画像とドアを開いた室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LLOYD 600 1
LLOYD 600 2

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GLAS GOGGOMOBIL T250 1955 GERMANY

GLAS GOGGOMOBIL T250 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHUCO 2073 1/43 65㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.9m 全幅約1.3m
エンジン 変速機: 空冷2ストローク2気筒 247cc、14HP 4段変速
性能: 最高速72km/h
データーベースでゴッゴモビルのミニカー検索

 

グラース ゴッゴモビル T250 ドイツ 1955

 

 1895年に創立したドイツの老舗農機具メー カーであったグラース社は、第2次大戦後にスクーター市場に進出しました。1951年にイタリアのピアッジオ社のベスパによく似た125㏄エンジンを搭載したゴッゴローラーという名前のスクーターを開発し販売しました。このゴッゴという名前は創立者ハンス グラースの孫の愛称にちなんだものでした。

 スクーターがヒットしたことで、1955年にゴッゴモビルという名前の超小型車を開発し4輪車市場に進出しました。ゴッゴモビル T250はリアに空冷2ストローク2気筒247cc 14HPエンジンを搭載した超小型の4座セダンでした。ゴッゴモビルには296㏄エンジンのT300、385㏄エンジンのT400、クーペのTS、商用バンのトランスポーターのバリエーションがありました。1957年には600㏄/700ccエンジンを搭載した少し大きなサイズのゴッゴモビル T600/T700(イザール ISARD)が追加されました。当時のドイツには似たような超小型車(メッサーシュミットロイトなど)がありましたが、ゴッゴモビルはオーソドックスな設計で実用性が高く成功を収めました。1969年まで生産され、総生産台数は約28万台でした。

 

 さらに1962年には4気筒1Lエンジンを搭載したグラース 1004を開発し本格的な乗用車市場へも進出しました。この車はイタリアのピエトロ フルアによるセンスの良いデザインでした。その後もグラースの上級指向は続き、BMWクラスの中級車にまで進出しますが、さすがにそのクラスでは苦戦が続きました。1965年にはメルセデス ベンツに肩を並べる高性能GTカーの2600 V8(V型8気筒2.6Lエンジン搭載)まで発表しますが、これが最後の花となり、結局経営が行き詰まり1966年にBMWに吸収合併されました。

 

 

 ミニカーは1995年に発売されたシュコー製です。実車の雰囲気が良く再現された良い出来ばえで、小さいながらも非常に凝った作りとなっています。前開きのドアが開閉でき室内がそこそこ再現され、リアのフードを開くと簡単な造形ですがエンジンも付いています。 小さなドアミラーが付いていますが、これはミニカーの箱に添付されていて自分で取り付けるものです。これ以外のゴッゴモビルのミニカーはジク(SIKU)の当時物の1/60のセダンとクーペ、最近の物ではブレキナの1/87、BUB プレミアムクラシックスのセダン/カブリオレ/バン(トランスポーター)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とドアを開いた室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GLAS GOGGOMOBILE T250 1
GLAS GOGGOMOBILE T250 2

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NSU PRINZ IV 1961 GERMANY

NSU PRINZ IV 画像をクリック/タップすると画像が変わります
GAMA 9630 1/46 76㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 2気筒 598cc  30HP 4段変速
性能: 最高速122km/h
データーベースでNSU プリンツのミニカー検索

 

NSU (エヌ エス ウー) プリンツ IV ドイツ 1961

 

 NSU (エヌ エス ウー)社のNSUとは、所在地のNeckarsulm(ネッカーズルム)に因んだ名前で、20世紀初頭から小型車を生産していました。第二次大戦前にはオートバイ製造に軸足を移し、軍用の無限軌道オートバイとして有名なケッテンクラートはNSU社の製品でした。戦後の1958年に自動車製造を再開し、プリンツ Iを発表しました。プリンツ Iは空冷2気筒583cc (20HP)エンジンをリアに搭載した全長3m程の4座席の小型車でした。

 

 プリンツ Iは1959年にシンクロメッシュギアボックスを採用してプリンツ IIとなり、1960年にはエンジンを30HPにパワーアップしてプリンツ IIIとなりました。1961年にやや大きなボディに空冷2気筒598cc (30HP)エンジンを搭載したプリンツ IVに発展しました。プリンツ IVは小型車ながらコイルスプリングの全輪独立懸架サスペンションで走行性に優れていて、かなり人気があったようです。上級車としてボディを大型化し4気筒1Lエンジんを搭載した1000が1964年に追加されました。

 

 

 ミニカーは1964年に発売されたドイツのガマの当時物です。実車が小さいうえに縮尺が1/46なのでずいぶん小さなミニカーです。ビンテージ物のミニカーですので素朴な出来ですが、プロポーションは正確にできています。こんなミニカーでも屋根がスライドするギミックが付いているのが当時のミニカーらしいところです。 NSU プリンツの当時物ミニカーはジク(SIKU)、ソリド、スポットオンがありました。最近の物ではノレブ、ブッシュの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と屋根が開くギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NSU PRINZ 4 1
NSU PRINZ 4 2

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NSU SPORT PRINZ 1959 GERMANY

NSU SPORT PRINZ 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI 316 1/42 85mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.6m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 2気筒 583cc  30HP 4段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースでNSU プリンツのミニカー検索

 

NSU (エヌ エス ウー) スポーツ プリンツ ドイツ 1959

 

 前述したNSU プリンツのスポーツ仕様として1959年に追加されたのが、スポーツ プリンツでした。アルファ ロメオ B.A.T.をデザインしたフランコ スカリオーネがデザインしたスタイリッシュなボディの2+2座クーペでした。エンジンはプリンツと同じですので、性能的には最高速120km/hとプリンツ セダンと大差ありませんが、見た目はかっこ良かったのだとと思います。

 

 同時期に販売されていた同じような性格のフォルクスワーゲン カルマン ギア クーペの半額という低価格で人気があったようです。1967年の生産中止までに約2万台が販売されました。1964年にこの車をベースにして、世界初のロータリーエンジン搭載車であるNSU スパイダーが誕生しました。

 

 

 ミニカーはコーギーの当時物で1963年に発売されてました。この当時のコーギーのミニカーはまだスプリング サスペンションのギミックしか付いておらず、室内も簡易な造形で素朴な出来ばえです。ただ老舗ブランドですので、プロポーションはしっかりしていて実車のイメージを良くとらえています。当時物ミニカーはこれしかないようで、最近の物ではヘルパの1/87、ミニチャンプスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビンの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NSU PRINZ SPORT 1
NSU PRINZ SPORT 2

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NSU (WANKEL) SPIDER 1964 GERMANY

NSU (WANKEL) SPIDER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINICHAMPS 430019231 1/43 85mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.6m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 1ローターロータリー 498cc 50HP 4段変速
性能: 最高速150km/h
データーベースでNSUのミニカー検索

 

NSU (エヌ エス ウー) (ヴァンケル) スパイダー ドイツ 1964

 

 NSUはロータリーエンジンの考案者ヴァンケル博士と協力して1957年にロータリーエンジンの試作品を完成させました。NSU (ヴァンケル) スパイダーは実用型ロータリーエンジン(1ロータ 498cc 50HP)を搭載した世界初の市販車として1964年に登場しました。前述したスポーツ プリンツをベースにしたスパイダーでしたのでエンジンをリアに搭載していましたが、ロータリーエンジンが小さいのでリアにも荷物スペースがあったそうです。

 

 車重が700kgと軽いこともあって、最高速度は150km/hと結構速かったようです。ただしこのロータリーエンジンはオイル消費が多く、アペックスシールが磨耗するなどロータリーエンジン特有の問題が解決されていなかったので、トラブルが多かったようです。またこの車はエンジン以外の完成度も低く、実際に販売されたのは約2400台でした。そんなわけで世界初のロータリーエンジン搭載車ながらほとんど知られていない車です。実用に使えたロータリーエンジン搭載車としては1967年に登場したNSU Ro80が最初といっていいでしょう。なおマツダのロータリーエンジン搭載車コスモ スポーツが登場したのは1967年でした。

 

 

 ミニカーは2001年頃に発売されたミニチャンプス製です。灯火類などの細部がリアルに再現されたミニチャンプスらしい良い出来ばえです。オープンカーなので室内も良く再現されています。ただこの車をモデル化するならばリアカバーを開いてロータリーエンジンが見えるといった演出が欲しいところです。細部がリアルなのはいいのですが、ちょっとした遊び心のセンスがミニチャンプスには足りません。NSU スパイダーは世界初のロータリーエンジン搭載車なのに実車の知名度が低いせいで、ミニチャンプスがモデル化するまで量産ミニカーがありませんでした。(2018年現在でも量産ミニカーはないようです) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NSU SPYDER 1
NSU SPYDER 2

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NSU Ro80 1967 GERMANY

NSU Ro80 画像をクリック/タップすると画像が変わります
TEKNO 836 1/43 112㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.78m 全幅約1.76m
エンジン 変速機: 2ローターロータリー 498X2cc 115HP 3段変速(自動クラッチ)
性能: 最高速180km/h
データーベースでNSU Ro80のミニカー検索

 

NSU (エヌ エス ウー) Ro80 (アールオー80) ドイツ 1967

 

 NSUのロータリーエンジン車第2弾のRo80は1967年に登場しました。2ローターのロータリーエンジンを搭載する量産車としては、マツダのコスモ(1967年発売)に少しだけ先を越されました。ただしRo80はコスモのような少量生産のスポーツカーではなく、極めて進歩的なデザインの実用車でした。エンジン(2ロータ 498ccX2 115HP)の先進性だけではなく、縦置きエンジンの前輪駆動、全輪独立懸架+4輪ディスクブレーキと当時の最先端技術が採用されていました。またボディも空力を考慮したデザインで6ライト ウインドー(側面に3つ窓がある)の広いキャビンになっています。最高速度180km/hと高性能でした。

 

 1968年のカー オブ ザ イヤーに選ばれるなど高く評価され、その後の前輪駆動のセダンに多大な影響を与えました。ただ残念なことに発売当初にエンジン トラブルが多発し評判を落とし、トラブル対応が終わったころに石油ショックがやってきて、燃費の良くないこの車は3万台ほど生産されただけで1977年に生産中止となりました。NSU社は1969年にアウトウニオン社(現在のアウディ)と合併して消滅しています。

 

 

 ミニカーはテクノ製の当時物で、1968年頃に発売されました。テクノらしい上質な作りで、独特のデザインの空力ボディをうまく再現しています。またテクノの特徴である前輪操舵ギミックが付き、室内のダッシュボードのレバーでボンネットを開けるといった変わったギミックもついています。Ro80の当時物ミニカーとしてはベストの出来ばえでした。 以下はフロントと前輪操舵部の拡大画像と、ボンネット開閉ギミック部分の拡大画像です。室内の開閉レバーを下に押し下げると、レバーの先端がエンジンルーム内に押し出されてボンネットが持ち上がります。

NSU Ro80 7
NSU Ro80 8

 テクノ以外の当時物ミニカーとしては、メルクリン、ガマ、ディンキー(英)、メーベトイなど当時の主要なブランドがモデル化していて、Ro80の人気が高かったことを反映しています。最近の物では、ヴィーキングやミニチャンプスなどがあります。以下はミニチャンプス(型番430015402)の画像です。ミニチャンプスらしい細部の仕上げにこだわった作りで、スケールモデル的な観点ではこれが一番出来ばえが良いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
 
NSU Ro80
NSU Ro80

 以下はメルクリン(型番1811)とガマ(型番9670)の画像です。メルクリンは4ドアが開閉するギミック付ですが、閉じた状態では開くようには見えないほど隙間が無い高度な鋳造技術が使われています。ガマはプロポーションの取り方が正確で結構良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NSU Ro80 1
NSU Ro80 2

 以下はディンキー(型番176)とメーベトイ(型番A37)の画像です。ディンキーはライトが電池で点灯するギミック付です。メーベトイは特徴的なキャビン部分のデフォルメがきつすぎて、プロポーションが少し崩れています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NSU Ro80 1
NSU Ro80 2

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