ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200 1955 GERMANY

MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200


GAMA 51008 1/43 67㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.82m 全幅約1.25m エンジン 変速機: 2サイクル単気筒 191cc 10HP 4段変速
性能: 最高速90km/h  データーベースでメッサーシュミット (自動車)のミニカー検索

メッサーシュミット カビネンローラー KR200 ドイツ 1955年

 

 ドイツの航空機メーカー メッサーシュミット社は第2次大戦後に航空機の製造が禁止された為、同社の技術者であったフリッツ フェンド(Fritz Fend)が設計した超小型車を製造することにしました。敗戦後のドイツには、BMW イセッタゴッゴモビルなどの超小型車が登場しましたが、このメッサーシュミット KR200 カビネンローラーもその仲間でした。なおカビネンローラーとは「キャビンのついたスクーター」という意味です。

 

 KR200はまるで戦闘機のように開閉するキャノピーを持った前後タンデム2人乗りの後輪駆動3輪車で、小さなタイヤは戦闘機の後輪を流用したといわれています。エンジンは空冷2サイクル単気筒191cc(10HP)で、約240Kgの軽量ボディ故、最高速90km/hが可能だったようです。(こんな車に乗って90km/hで走ると怖いと思いますが) 画像の幌仕様以外に透明プレクシグラス製ハードトップ仕様と屋根のないスポーツ仕様のロードスター(KR201)もありました。

 

 

 1956年に航空機の製造が許可されたメッサーシュミット社は、KR200の製造をフリッツ フェンドが設立したFMR社(Fahrzeug Maschinenbau GmbH Regensburg:リーゲンスブルグ車両製作有限会社)に引き継ぎました。ただその後もKR200はメッサーシュミットの名前のままで生産されました。FMR社は1958年にKR200をベースにして、エンジンを500㏄(19.5HP)に拡大し車幅を少し広げて後輪を2輪に変更した高性能版(最高速130km/h)のFMR KT500 (当初はタイガーという名前でした)を登場させました。戦後しばらくして経済が復興すると、この類の超小型車は魅力がなくなり次第に売れなくなり、1964年にKR200は生産中止となりました。KR200/KR201の総生産台数は約4.2万台、TG500は約300台でした。

 ミニカーは1994年頃に発売されたドイツのガマ製です。実車が小さいので全長67㎜のずいぶんかわいいミニカーですが、小さいながらも凝ったつくりになっています。キャノピーが開閉し室内のバイクのようなバーハンドルや小さなタイヤなどがしっかり作り込まれています。ガマはハードトップ仕様やTG500もモデル化しています。ガマ以外ではキラルの当時物の1/35、ビテスのKR200/TG500、ブッシュの1/87、シュコーの1/18、オックスフォードの1/76と1/18などがあります。 以下はガマのKR200のフロント/リアの拡大画像と俯瞰/キャビンを開いた室内の画像です。正面中央に付いている3文字のロゴはFMR社のロゴです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200 1
MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200 2

 以下はガマのバリエーションでハードトップ仕様のKR200(1/43 型番51007)の画像です。上述したKR200とほぼ同じで、透明のハードトップを取付けています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200 3
MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200 4

 以下は1992年に発売されたビテスのKR200(1/43 型番680)の画像です。このKR200の正面中央に付いているロゴはメッサーシュミット社のロゴです。なおサンスター傘下となったビテスは2010年頃にこのKR200を少しリファインして再生産しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200 5
MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200 6

 以下は1992年に発売されたビテスのTG500 タイガー(1/43 型番684)の画像です。TG500では正面中央に付いているロゴがメッサーシュミットではなくFMRの3文字のロゴに変わっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MESSERSCHMITT    TIGER TG500 1
MESSERSCHMITT TIGER TG500 2

 以下はキラル(QUIRALU)の当時物のKR200(1/35 型番無し)の画像です。キラルは1950年代のフランスのメーカーでオリジナルは1958年に発売されました。これは1990年頃に発売された復刻版で、オリジナルではありません。50年も昔のビンテージ物のミニカーながらプロポーションはしっかりしていて良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200 7
MESSERSCHMITT KABINENROLLER KR200 8

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GLAS GOGGOMOBIL T250 1955 GERMANY

GLAS GOGGOMOBIL T250
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GLAS GOGGOMOBIL T250


SCHUCO 02073 1/43 65㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.9m 全幅約1.3m エンジン 変速機: 空冷2ストローク2気筒 247cc、14HP 4段変速
性能: 最高速72km/h  データーベースでゴッゴモビルのミニカー検索

グラース ゴッゴモビル T250 ドイツ 1955年

 

 1895年に創立したドイツの老舗農機具メー カーであったグラース社は、第2次大戦後にスクーター市場に進出しました。1951年にイタリアのピアッジオ社のベスパによく似た125㏄エンジンを搭載したゴッゴローラーという名前のスクーターを開発し販売しました。このゴッゴという名前は創立者ハンス グラースの孫の愛称にちなんだものでした。(実車画像→ グラース ゴッゴローラー)

 スクーターがヒットしたことで、1955年にゴッゴモビルという名前の超小型車を開発し4輪車市場に進出しました。ゴッゴモビル T250はリアに空冷2ストローク2気筒247cc 14HPエンジンを搭載した超小型の4座セダンでした。ゴッゴモビルには296㏄エンジンのT300、385㏄エンジンのT400、クーペのTS、商用バンのトランスポーターのバリエーションがありました。(実車画像→ グラース トランスポーター) 1957年には600㏄/700ccエンジンを搭載した少し大きなサイズのゴッゴモビル T600/T700(イザール ISARD)が追加されました。当時のドイツには似たような超小型車(メッサーシュミットロイトなど)がありましたが、ゴッゴモビルはオーソドックスな設計で実用性が高く成功を収めました。1969年まで生産され、総生産台数は約28万台でした。

 

 さらに1962年には4気筒1Lエンジンを搭載したグラース 1004を開発し本格的な乗用車市場へも進出しました。(実車画像→ グラース 1004) この車はイタリアのピエトロ フルアによるセンスの良いデザインでした。その後もグラースの上級指向は続き、BMWクラスの中級車にまで進出しますが、さすがにそのクラスでは苦戦が続きました。1965年にはメルセデス ベンツに肩を並べる高性能GTカーの2600 V8(V型8気筒2.6Lエンジン搭載)まで発表しますが、これが最後の花となり、結局経営が行き詰まり1966年にBMWに吸収合併されました。

 

 

 ミニカーは1995年に発売されたシュコー製です。実車の雰囲気が良く再現された良い出来ばえで、小さいながらも非常に凝った作りとなっています。前開きのドアが開閉でき室内がそこそこ良く再現され、リアのフードを開くと簡単な造形ですがエンジンも付いています。 小さなドアミラーが付いていますが、これはミニカーの箱に添付されていて自分で取り付けるものでした。これ以外のゴッゴモビルのミニカーはジク(SIKU)の当時物の1/60のセダンとクーペ、当時物以外ではブレキナの1/87、BUB プレミアムクラシックスのセダン/カブリオレ/バン(トランスポーター)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GLAS GOGGOMOBILE T250 1
GLAS GOGGOMOBILE T250 2

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FACEL VEGA FV 1955 FRANCE

FACEL VEGA FV
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FACEL VEGA FV


IXO CLC091 1/43 109mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.76m エンジン 変速機: V型8気筒 4.5L 180HP 4段変速
性能: 最高速186km/h  データーベースでファセル ヴェガのミニカー検索

ファセル ヴェガ FV フランス 1955年

 

 ファセル社は第2次大戦前の1939年に実業家ジャン ダニノによって家具や工作機械のメーカーとして設立され、戦後は自動車 メーカーからの委託でボディ製造を行っていました。特にパナール向けのアルミボディ製造はファセルの収入源でしたが、パナールがボディを内製化したので、ファセルは1954年からその製造設備で自社ブランドの高級車ファセル ヴェガの製造を始めました。ファセル ヴェガの主たる市場は北米で、戦前の超高級車ブガッティやドラージュの伝統を背景にした華麗なデザインのボディに、当時最強であったクライスラーのV型8気筒(4.5L 180HP)エンジンを搭載していました。

 

 元々家具メーカーだったので、内装などの仕上げは高級で、高性能エンジン搭載で動力性能も高かったようです。ただ操縦性やブレーキ性能に関してはあまり期待できなかったようです。1954年に最初に作られたFVは、全長が4.6mほどの大型の2ドアクーペでした。当時の高級スポーツカー メルセデス ベンツ 300SLあたりを彷彿させるデザインになっていましたが、クロームモールの使い方などがフランス風の感じになっていました。1958年にはエクセレンスと称する4ドア仕様が追加されました。FVは1959年にV型8気筒5.8L(335HP)エンジンを搭載したファセル ヴェガ HK500に発展し、1962年にはV型8気筒6.3L(355HP)エンジンを搭載したファセル ヴェガ ファセル II (ヴェガ II)に発展しました。

 

 

 ミニカーは2005年に発売されたイクソ製です。このミニカーは元々はフランスのミニカー付雑誌「Nos cheres voitures d'antan」(英訳:Our dear Cars of Yesteryear)シリーズのNo.16として作られたようで、これはそれをイクソのカタログ仕様としたものです。元の雑誌付きミニカーよりフロントグリルや灯火類の仕上げレベルが上げられていて、高級な雰囲気がするカラーリングも綺麗で、かなり良い出来ばえとなっています。ファセル ヴェガ FVの量産ミニカーはこれが初めてだと思います。これ以外のFVのミニカーはネオ(レジン製少量生産)があります。HK500のミニカーはイクソ系のノスタルジーとホワイトボックス、サンスターの1/18など、エクセレンスはイクソ、ヴェガ IIはノレブがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FACEL VEGA FV 1
FACEL VEGA FV 2

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PEGASO Z102 COUPE 1955 SPAIN

PEGASO Z102 COUPE
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PEGASO Z102 COUPE


NEO 45590 1/43  
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約1.6m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 2.5L 170HP 5段変速
性能: 最高速193km/h   データーベースでペガソのミニカー検索

ペガソ Z102 クーペ スペイン 1955年

 

 スペインの高級車メーカーイスパノ スイザは航空機エンジン製造に専念する為に自動車生産から撤退し、その設備を1946年にトラックのメーカーであったENASA(エナサ)社に売却しました。またイスパノ スイザが1940年にスペインの企業グループと共同で設立したSIAT社が現在のフォルクスワーゲン傘下(1980年まではフィアット系列)の自動車会社SEAT(セアト)社の前身となりました。

 

 ENASA社はアルファ ロメオの技術者であったウィルフレード リカルトが設計を担当し、ペガソの名前でスポーツカーを生産しました。1951年に登場したペガソ Z102は、DOHC V型8気筒2.5L(170HP)エンジンを搭載する豪華なスポーツカーでした。ボディは有名なコーチビルダーのソーチックやツーリングが架装し、クーペとスパイダーがありました。3.2L(360HP)エンジンを搭載する高性能版は最高速249km/hと当時最速の量産車(?)でした。その後Z102B、Z102SS、Z103などが登場しましたが、1958年に生産中止となりました。総生産台数は100数十台だったそうです。現在のENASA社はフィアットの商用車部門IVEO(イベコ)傘下になっています。

 

 

 ペガソ Z102の量産ミニカーは最近までありませんでした。画像は最近になってモデル化されたネオ(NEO)製で材質はレジン製です。(ネオは量産ミニカーとは言えないレベルしか生産してませんが) このミニカーの画像はNEOのWEB SHOPから借用しました。 Z102のボディはコーチビルダーによって異なるのですが、これはツーリング製をモデル化しているようです。これ以外のペガソのミニカーはデアゴスチーニが「DeAgostini Supercars」というミニカー付雑誌(イクソ製)のNo.73でZ102をモデル化しています。

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FIAT 600 1a 1955 ITALY

FIAT 600 1a
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600 1a


BRUMM R247 1/43 75㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.25m 全幅約1.38m エンジン 変速機: 4気筒 633cc 22HP 4段変速
性能: 最高速100km/h  データーベースでフィアット 600のミニカー検索

フィアット 600 1a イタリア 1955年

 

 戦前に登場したフィアット 500(トポリーノ)は、20年を経過した1950年代でもベストセラー車でしたが、さすがに設計の古さが目立ってきました。そこでダンテ ジアコーサ率いるフィアットの技術陣が500の後継車として1955年に登場させたのが600でした。500とほとんど同じサイズの愛嬌のあるデザインながらも、リアエンジン方式を採用したことで4人が乗車でき軽量故に省燃費の経済車でした。水冷4気筒633cc(22HP)エンジンは後車軸の後ろにオーバーハングされて搭載され、4段変速で最高速100km/hの性能でした。1960年頃にはイタリア国内生産台数の4割を占めるほどの大ヒットとなりました。

 

 1956年にソフトトップ仕様が設定され、3列シートで6人乗りの1ボックス車600 ムルティプラが追加されました。1960年にエンジンを767cc(28HP)に拡大し最高速110km/hに性能アップした600Dに発展しました。1964年にドアが前開きから一般的な後ろ開きになり、1965年にフロントノーズの3本ラインが1本に意匠変更されました。1969年まで生産され総生産台数は約270万台でした。600はスペインのセアト、西ドイツ(当時)のネッカーなどボディやエンジンを代えて世界各国でライセンス生産されました。また600をベースにしたレーシングカーがアバルトやジャンニーニなどで製作されて活躍しました。(実車画像→ フィアット 600D 1965) 

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたブルム製です。ドアが前開き式の初期型の600 1aをモデル化しています。実車の雰囲気がうまく再現され、室内などの細部も良く再現してあり良く出来ています。またエンジンカバーを外すとエンジンルームが結構リアルに再現されています。バリエーションとしてソフトトップ仕様のトップが開いた物と閉じた物があり、それぞれに色違いが9種類あるので全部で3X9=27種類もあります。(このバリエーション展開の多さはブルムの特徴です) ブルムは後期型の600D、600 ムルティプラもモデル化しています。 ブルム以外の600の当時物ミニカーはディンキー、ポリトーイ、マーキュリー、ノレブ初期のプラスチック製、ジク(SIKU)初期のプラスチック製、オートピレンのセアトなどがありました。当時物以外ではディテールカー、イクソ、ソリド、ヴェーキングの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 600 1a 1
FIAT 600 1a 2

 以下はリアのエンジンカバーを外した画像とエンジンの解説図とエンジンカバー9種類セット(型番無し)の画像です。エンジンの解説図は書籍「二弦社 世界の自動車 フィアット」から引用しました。600の4気筒エンジンは後車軸より後方にオーバーハングされて搭載されていました。ミニカーはこのエンジンが結構リアルに再現されています。中央にあるのがエンジンでその右側にあるのはラジエターと冷却ファンのユニットです。エンジンカバーはカラーバリエーションを9種類セットとしたものが別売りされていました。このセットは紙のパネルとして自立するように出来ているので、このままで飾って楽しむ物のようで、エンジンカバーをなくした人向けの部品供給ということではないようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600 1a 3
FIAT 600 1a 4

 以下は1997年に発売されたブルム製のフィアット 600 1A 1956 (1/43 型番R248)の画像です。上記のバリエーションでソフトトップ仕様でルーフを開いたものです。この600ソフトトップ仕様のバンパーにはバンパーガードが追加されています。これもカラーバリエーションが9色あります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600 1a 3
FIAT 600 1a 4

 以下は1997年に発売されたブルム製のフィアット 600 1A 1956 (1/43 型番R249)の画像です。上記のバリエーションでソフトトップ仕様でルーフを閉じた物です。これもカラーバリエーションが9色あります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600 1a 5
FIAT 600 1a 6

 以下は2000年に発売されたブルム製のフィアット 600D 1960 (1/43 型番R316)の画像です。600 1Aと600Dの外観上の違いはフロントのウインカーがフェンダー上からヘッドライト下と側面に移動していることと、ドアウィンドーが左右引き違い式から上下巻き上げ式に変更されていることでした。これらの変更点は全てこのミニカーに反映されています。600Dはカラーバリエーションが12色もあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600 1d 1
FIAT 600 1d 2

 以下は上記のフィアット 600 1Aとフィアット 600D を並べてみた画像です。上述した外観上の違いが良くわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600 1a AND 600D 1
FIAT 600 1a AND 600D 12

 以下は2000年に発売されたブルム製のフィアット 600D 1960 (1/43 型番R317)の画像です。上記のバリエーションでソフトトップ仕様でルーフを開いた状態のモデル化です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600D 3
FIAT 600D 4

 以下は2014年に発売されたブルム製のフィアット 600D 1965 (1/43 型番R349-07)の画像です。フィアット 600Dの最終仕様の1965年式をモデル化しています。ヘッドライトが大きくなり、フロントノーズのライン(ひげ)が3本から1本に変わり、ドアが前開きから一般的な後ろ開きに変更されています。またウインカーから後ろに伸びるサイドモールがなくなりバンパーガードにゴムカバーが追加されています。ミニカーの室内やエンジンルームの造形は上記した600シリーズと同じで変更はしていないようです。これもカラーバリエーションが7種類あります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600D 5
FIAT 600D 6

 以下は1965年に発売されたポリトーイ製の当時物 フィアット 600D (1/43 型番511)の画像です。ドアが後ろ開きでフロントのひげが3本ですので1964年式の600Dをモデル化しているようです。ポリトーイのMシリーズの初期物で、全体的にやや角ばった感じでプロポーションは今一つです。1960年代のミニカーですので、上記のブルム製のような細部のリアルさはありませんが、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ドアとフロントフードが開閉するギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600D 7
FIAT 600D 8

 以下はフロント/フロントフードを開いた画像とリアの拡大画像です。フロントのトランクの中にある赤い箱はガソリンタンクだと思われます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600D 9
FIAT 600D 10

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