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アルファ ロメオ 164 3.0 V6 スーパー イタリア 1993年
1969年に生産中止となった大型高級車 アルファ ロメオ 2600の後継車として、1979年にアルファ 6(セイ)が登場しました。アルファ 6はアルフェッタをベースにしていたのでアルフェッタと同じような外観でしたが、パワステや集中ドアロックなどの豪華装備は充実していました。(実車画像→ アルファ ロメオ アルファ 6) エンジンは新設計されたV型6気筒2.5L(158HP)で、5段変速、最高速195km/hの性能でした。1983年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが角型2灯式に変わりました。アルファ 6は商業的には失敗作で1985年に生産中止となり、前述した90が一時的に最上級車となりました。アルファ ロメオは財政状況の悪化で、1986年にフィアットに吸収合併されました。
アルファ ロメオはフィアット、ランチア、サーブの3社で共同開発していた「TIPO 4プロジェクト」に参加し、このプロジェクトで開発された164がアルファ 6の後継車として1987年に登場しました。このプロジェクトではフィアット クロマ、ランチア テーマ、サーブ 9000が開発されましたが、164はピニンファリーナのデザインで他の3車より低いノーズでスポーティな雰囲気になっていました。横置きエンジンによる前輪駆動車で、当初はV型6気筒3L(188HP)、DOHC 4気筒2L(148HP)、DOHC 4気筒2Lターボ(175HP フィアット製)、4気筒2.5Lターボディーゼルエンジンが搭載されました。
1990年にV型6気筒エンジンを200HPにチューンしエアロパーツを付けたクアドリフォリオが限定販売されました。1993年のマイナーチェンジで後期型となり、DOHC化したV型6気筒3L(211HP)エンジンを搭載するスーパーが追加されました。同年にはエンジンを232HPにパワーアップしフルタイム4WD仕様としたQ4が登場しました。1998年まで生産され、後継車は166でした。
ミニカーは2009年に発売されたミニチャンプス製です。アルファ ロメオ 164 後期型のV6 スーパーをモデル化しています。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車がうまく再現されていてとても良く出来ていました。特徴的なフロントグリルがリアルに再現され、室内のシートやインパネなどの細部もとても良く仕上げてあります。なおこのミニカーは2019年にマキシチャンプスとして再生産されましたが、室内の仕上げなどが簡素化され低レベルな廉価版になってしまいました。(マキシチャンプスはいずれも仕上げが簡素化されていますので、買うならオークション等で再生産ではないオリジナルを探しましょう) 164の当時物ミニカーはなく、このミニカーが初めてのモデル化でほぼ同時期にスパーク(レジン製)がPRO CAR レース仕様(プロトタイプでレースは開催されなかった)をモデル化しています。その後2013年になってKESS(レジン製)からもモデル化されました。アルファ 6のミニカーは当時物ではノレブ(JETCARシリーズ)があり、2012年頃にKESSやネオがレジン製でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホールデン コモドア VR アクレイム オーストラリア 1993年
オーストラリアのホールデンは1970年代になるとアメリカ車風の自社開発モデル以外に、GMグループ内のオペル レコードやイスズ ジェミニなどをベースにした車種をラインアップに加えました。1978年に登場したホールデン コモドア VB (初代)はオペル レコードをベースにした中型車でした。ドイツではオペル レコード/コモドールは1980年代に名前が消えましたが、ホールデンのコモドアは2020年まで主力車種でした。なおコモドア(COMMODORE)という名前ははオペル版ではコモドールと呼んでいます。(実車画像→ ホールデン VB コモドア 1978)
コモドアは1988年に2代目 VN、1997年に3代目 VT、2006年に4代目 VE、2018年に5代目 ZBとモデルチェンジしていきました。1988年登場の2代目 VNはオペル オメガをベースにしていたので、サイズが大きくなりました。オメガをベースにしたデザインでしたが、横長の角型ヘッドライトを採用したシンプルなフロントがスタイリッシュでした。4ドアセダンと5ドアワゴンがありました。1993年のマイナーチェンジで登場したコモドア VRは、V型6気筒3.8L(175HP)/V型8気筒5L(248-288HP)エンジンを搭載し、5段変速/4段自動変速で最高速198km/h(175HP)の性能でした。
1970年代にホールデンの大型車プレミアをベースにしてマツダが13B型ロータリーエンジンを搭載した高級車ロードペーサーを販売し、イスズが V型8気筒エンジンを搭載した高級車ステーツマン デ ビルを販売していましたが、どちらもほとんど売れませんでした。オーストラリアでは1970年代まではフォルクスワーゲン、ルノー、オースチン、日産、クライスラーなど多くのメーカーが現地工場を持ち乗用車生産をしていましたが、その後撤退が相次ぎました。2010年頃にはオーストラリア国内で乗用車を生産していたのは、ホールデン、フォード オーストラリア、トヨタの3社だけとなっていました。その3社で最後まで残っていたホールデンも2017年に生産を終了したので、現在は全メーカーが輸入した自動車を販売しています。
ミニカーは1996年頃に発売されたオーストリアのPARADISE GARAGEというブランドの当時物です。(ミニカー専門店で購入しましたが正式には未輸入?) コモドア 2代目で1993年にマイナーチェンジしたコモドア VRの上級グレードのアクレイムをモデル化しています。PARADISE GARAGEは主にオーストリア車をモデル化しているブランドで製造は中国です。特徴的な横長ヘッドライトが少し誇張されていますが、全体的には当時のミニカーとしてまずまずの良い出来ばえでした。ホールデンのミニカーは日本国内ではほとんど販売していないので、車種的には珍しいです。なおこのミニカーとほぼ同じ物がデルプラドのカーコレクション シリーズでも発売されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ボルボ 240 GL ワゴン スウェーデン 1993年
1974年にボルボ 140/160シリーズの後継として240/260シリーズが登場しました。基本設計は前シリーズを踏襲していましたが、1972年に発表した安全実験車「VESC」に使われた安全対策(衝撃吸収ゾーン拡大など)を採用していました。(実車画像→ ボルボ 安全実験車 VESC) 当初の240シリーズは4気筒2L(82HP)/2.1L(97HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速160km/h(2.1L)の性能でした。260シリーズはプジョー/ルノー/ボルボが共同開発したPRV V型6気筒2.7L(148HP)エンジンを搭載し、5段変速で最高速185km/hの性能でした。どちらも2/4ドアセダン、5ドアエステートワゴン(ブレーク)がありました。
240には1981年にターボ仕様の240ターボが追加され、この車はツーリングカーレースで活躍しました。260シリーズにはリムジンタイプの264TEやベルトーネ製クーペの262Cも追加されました。260シリーズは1982年まで、240シリーズは燃料噴射式2Lエンジンなどが追加されて1993年まで生産されました。1970年代のスポーツワゴンの1800ESは人気があったので、その後ボルボはエステート(ワゴン)の開発に注力し、240/260シリーズあたりで「エステートのボルボ」という評価が確立しました。なおボルボの車名は最後の文字がドア数を示していましたが、1980年以降は0に統一されました。またDLがスタンダードの意で、デラックスはGLでした。(実車画像→ ボルボ 262C 1978)
ミニカーは2017年に発売されたアシェット製の国産名車コレクションです。メーカーはイクソで、240 エステートワゴンの最終モデルである1993年式をモデル化しています。イクソはプレミアムXブランドで240 エステートワゴンを発売していますが、これはその型を流用しています。コストダウンで内装などの仕上げを簡略化してありますが、それ以外はプレミアムXと同じでした。「煉瓦」と呼ばれた角張った独得のボディが良く再現されていて、フロントグリルや灯火類などの細部がリアルで、国産名車コレクションとしては上々の出来ばえでした。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ボルボ 850 スウェーデン 1993年
1990年にボルボ 740/760の後継車として940/960が登場しました。940は740をベースにしたマイナーチェンジ的なモデルで、外観はほぼ同じでセダンのリアのデザインが少し異なる程度の変更でした。エンジンも740と同じ4気筒2L/2.3Lと6気筒2.4Lを搭載していました。960は760の改良型でフロントのデザインが変更されサスペンションが改良され、内装が豪華になっていました。また960にはポルシェが開発に関与した新型のDOHC 6気筒2.5L/3L(204HP)高性能エンジンが搭載されました。940と960は1998年にS80にモデルチェンジしました。(960は1997年にS90/V90と名前を変更した後にS80に移行) (実車画像→ ボルボ 960 1990) (実車画像→ ボルボ S80 1998)
1992?にボルボ 240の後継車として850が登場しました。上述した960の6気筒から1気筒を外した5気筒2L/2.3L/2.5Lと5気筒2.5Lディーゼルエンジンを横置き搭載する前輪駆動車となりました。この車に採用された後輪操舵機能を持つリアサスペンション、側面衝撃保護システムは以後のボルボ車のベースとなりました。さらに200シリーズでは「煉瓦」と呼ばれた外観はイメージを一新するスタイリッシュなデザインに変わりました。1993年にはエステート(ワゴン)が設定されました。1994年にBBTC(イギリスツーリングカー選手権)に850 エステートで参戦して活躍したことで、ボルボのイメージはスポーティなものに変わりました。(1995年からはセダンで参戦) 1995年にターボで243HPにパワーアップした高性能版の850T5-R、1996年には同様の高性能版850Rが限定生産され人気となりました。850は1997年にS70にモデルチェンジしました。(実車画像→ ボルボ S70 1998)
ミニカーは1998年に発売されたミニチャンプス製のボルボ 850です。プロポーションが良く、ミニチャンプスらしいそつのない造形でよく出来ていました。灯火類や室内などの細部もリアルに再現されています。ミニチャンプスはエステートとそのレース仕様もモデル化していました。それ以外のボルボ 850のミニカーはAHC ドアキー(DOORKEY)の当時物 セダンとエステート、オートアートのセダンとエステート 1/18、hpiレーシングのエステートとレース仕様、TARMACのエステートとレース仕様 1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ハイエース バン (H100) 日本 1993年
1967年に登場したトヨタの商用車ハイエース 初代(H10)の概要はハイエース 初代に記載しました。1977年にハイエース 2代目(H20/30/40)が登場しました。フロントグリルがなくなりヘッドライトが2灯式に変わりました。ワゴン、商用バン、トラック、コミューター(マイクロバス)、救急車仕様がありました。エンジンは4気筒1.6L/1.8L/2L(100HP)があり、1979年に4気筒2.2Lディーゼルが追加されました。1981年のマイナーチェンジで前後バンパーが大型化され角型2灯式ヘッドライトが採用されました。 (実車画像→ トヨタ ハイエース 1977)
1982年にハイエース 3代目(H50/60/70系) ワゴン、バン、コミューターが登場しました。トラックは先代がマイナーチェンジで継続生産され、1985年にモデルチェンジしてトヨエース/ダイナ(Y50/60)とボディを共有する姉妹車となりました。ワゴンは乗用車として使われるようになったので居住性が向上しました。エンジンは4気筒2Lガソリンと4気筒2.2Lディーゼルがありました。1985年のマイナーチェンジで中期型となりワゴンは角型4灯式ヘッドライトでフロントの意匠が変わりました。1987年のマイナーチェンジで後期型となりワゴンは異形角型2灯式ヘッドライトに変わり、全モデルに4WD仕様が設定されました。商用バンにもワゴン中期型と同じヘッドライトを持つ上級グレードが設定されました。 (実車画像→ トヨタ ハイエース 1982)
ハイエース 4代目(H100系)が1989年に登場しました。異形角型2灯式ヘッドライトを採用した外観デザインは商用バンではなく高級ワンボックスカーらしくなりました。全モデルが乗用車と同じフロアシフトとなり、内装も豪華になりました。エンジンは4気筒2L/2.4Lガソリンと4気筒2.8Lディーゼルターボがありました。1992年にハイエースをベースにした高規格救急車のトヨタ ハイメディックが設定されました。1993年のマイナーチェンジで中期型となり前後の意匠が変更され、4WD方式がパートタイム式からフルタイム式に変更されました。1996年と1998年のマイナーチェンジでもフロントグリルなど意匠が変更されました。2004年に5代目 ハイエースにモデルチェンジしました。
ミニカーは1997年に発売されたMテック製の当時物です。1993年のマイナーチェンジ後の中期型ワゴン ロング仕様をモデル化しています。Mテックの型番MSから始まるMSシリーズはやや玩具的なものでしたが、当時の国産車を多くモデル化していました。このハイエースはプロポーションが良く当時のミニカーとしては結構よく出来ていました。ただしヘッドライトが黒色になっていることに違和感があります。(どうしてこのような処理をしたのか不明でしたが 掲示板に頂いた情報で判明 → 2020-08年追記 掲示板から情報を頂き初期のヘッドライトやウィンドーは通常の透明プラスチック製だったことが分かりました。その後ウィンドーがスモーク仕様に変更されたので、同じ材質であるヘッドライトも黒くなったようです) 左側スライドドアとテールゲートが開閉するギミック付きです。Mテックはバリエーションでマイクロバス仕様もモデル化していました。これ以外のハイエース 4代目のミニカーはトミカ リミッテドの初期型/後期型 1/64、アオシマ DISMの後期型 1/24がありました。ハイエース ハイエース 2/3代目のミニカーはダイヤペットのキャンピングカー/救急車/パトカーなどがありました。 以下はフロントの拡大画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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