ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

VOLVO 164 1968 SWEDEN

VOLVO 164
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 164


TEKNO 838 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.71m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 3L 130HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでボルボ 164のミニカー検索

ボルボ 164 スウェーデン 1968年

 

 1968年にボルボ 144のフロントを延長して6気筒3L(130HP)エンジンを搭載した上級車ボルボ 164が登場しました。独立したフロントグリルなど顔つきが高級車らしい重厚なデザインに変更され、144とは別物に見えました。内装は木目調のインパネやオプション設定の本革シートなど豪華に仕立てられ、自動変速機やパワーステアリングも装備されていました。164は4ドアセダンだけの設定で、4段変速/3段自動変速で最高速175km/hの性能でした。

 

 1972年にボッシュの電子式燃料噴射システムを採用して164Eとばなり、158HPへのパワーアップと排ガス規制をクリアしました。1973年のマイナーチェンジで、リアライト形状など前後の意匠と内装が変更されました。1974年にドアが強化され3角窓が廃止され、アメリカの安全基準に対応して大型の衝撃吸収バンパーが標準仕様になりました。1974年にエアコンなどの豪華装備を標準で装備した限定版の164TEが追加されました。1974年に後継車のボルボ 264が登場し164Eは1975年までに生産されました。総生産台数は約15万台でした。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたテクノ製の当時物です。前述したテクノ製の144をベースにして164の初期型をモデル化しています。テクノ(デンマーク)のミニカーとしては後期の物で、それまでは金属製であったフロントグリル/バンパーにメッキしたプラスチックを使用しています。このフロントグリルの出来があまりよくありませんので、フロントの雰囲気がテクノのミニカーとしては今一つなのですが、それ以外は当時のミニカーとしてよく出来ていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックで、144と同じ前輪操舵ギミックも付いています。これ以外の164の当時物ミニカーはポリスティルの1/43と1/25がありました。当時物以外ではイクソ(ホワイトボックス、プレミアムX)とネオ(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内には簡単な造形ですが金属製で6気筒エンジンが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLVO 164 1
VOLVO 164 2

 以下はドアを開いた室内の画像と前輪操舵ギミックと床下部分の画像です。前述した144ではプラスチックでドアの内張を再現していましたが、この164ではコストダウンで省略されています。ボディを左右どちらかに押し付けて傾けることで前輪を操舵できます。前輪操舵部の構造は144と同じですが、金属であったジョイント部分が黒いプラスチックに変更されています。これでもラフに扱って壊れるようなことはないでしょうが、ここもコストダウンされています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 164 3
VOLVO 164 4

 以下は1977年頃に発売されたポリスティル(ポリトーイ)製の当時物 ボルボ 164E 1974 (1/43 型番CE57)の画像です。衝撃吸収バンパーが付いた1974年式の164Eをモデル化しています。紙箱に1/43と表記されていますが、全長が98㎜ほどなので縮尺は1/48ぐらいになります。型番CEから始まるCEシリーズは廉価版ミニカーの類で、安っぽいホイールなど簡素な仕上げです。ただ当時はこのような廉価版ミニカーが多かったので、164の当時物ミニカーとしては値段相応でまずまずの出来ばえです。ドア開閉ギミック付きです。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 164 5
VOLVO 164 6

 以下は1975年に発売されたポリスティル(ポリトーイ)製の当時物 ボルボ 164E 1974 (1/25 型番S20)の画像です。これも衝撃吸収バンパーが付いた1974年式の164Eをモデル化しています。型番がSから始まるSシリーズは1/24の大スケールミニカーでした。全長が190㎜ほどですので、これはほぼ正確に1/24サイズでできています。衝撃吸収バンパーがやや目立ちすぎですが、全体的なプロポーションは良く当時の大スケールミニカーとしては結構良く出来ていました。ボンネット/4ドア/トランクが開閉するフルギミックで、特に4ドア開閉は前席ドアを閉じた状態で後席ドアだけが開くようにできています。(昔のミニカーはドアのヒンジ構造の制約で、前席ドアを開けないと後席ドアが開かない構造の物が多かったのですが、この164はうまく作ってあります) 室内もそれなりに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 164 7
VOLVO 164 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内は結構リアルにできていてポリトーイらしいです。衝撃吸収バンパーは横幅がやや大きすぎる気がしますが、これも凝った作りです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 164 9
VOLVO 164 10

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VOLVO 1800ES 1972 SWEDEN

VOLVO 1800ES
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 1800ES


MINICHAMPS 430171614 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 2L 117HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速185km/h  データーベースでボルボ 1800のミニカー検索

ボルボ 1800ES スウェーデン 1972年

 

 1960年に登場したボルボ P1800は1970年にボッシュ製電子式燃料噴射システムを採用して130HPにパワーアップした1800Eとなりました。最高速は190km/hに向上し、全輪ディスクブレーキを装備しました。1972年にはクーペボディを大きく変更し、3ドアスポーツワゴンスタイルを採用した1800ESが追加されました。1枚ガラス式のテールゲートは目新しく、旧式のボディスタイルがかなり若返りました。1973年には1800ESだけが生産されました。

 

 実用性の高いESを追加したP1800シリーズは人気があり、厳しくなったアメリカの安全基準/排ガス規制にも対応していました。ただ基本設計が古いのは致し方なく1973年に生産中止となりました。P1800シリーズは20年間で約4.7万台(ESは約8千台)が生産されました。ワゴン スタイルの1800ESに人気があったことが、その後のボルボの積極的なワゴン車開発に影響を与えたようです。

 

 

 ミニカーは2000年頃に発売されたミニチャンプス製です。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、最大の特徴である1枚ガラス式のテールゲートを持つリアエンドの造形がうまく再現されています。また灯火類や室内/インパネなどの細部も良く再現されています。ミニチャンプスは1/18でも1800ESをモデル化しています。これ以外の1800ESのミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ、イクソ(ホワイトボックス、プレミアムX)、モーターアート、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLVO P1800ES 1
VOLVO P1800ES 2

 以下は2002年に発売されたデルプラド製 世界の名車シリーズの ボルボ P1800 ES 1971 (1/43 No.70)の画像です。メーカーは不明ですが、モーターアートの物が良く似ていますのでそれを流用しているのかもしれません。タイヤ径がややオーバーサイズな感じがしますが、この世界の名車シリーズのミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO P1800ES 3
VOLVO P1800ES 4

 以下は2016年に発売された国産名車コレクションのボルボ P1800 ES 1972 (1/43 No.279)の画像です。メーカーはイクソで、イクソは別ブランドのホワイトボックスで1800ESをモデル化していますので、それを流用しています。安価な雑誌付きミニカーですので、内装の仕上げが簡素ですが、それ以外はミニチャンプス並みの良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO P1800ES 5
VOLVO P1800ES 6

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VOLVO 66 DL 1975 SWEDEN

VOLVO 66 DL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 66 DL


AUTOPILEN 207 1/43 90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.9m 全幅約1.54m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 47HP 無段変速機
性能: 最高速130km/h  データーベースでボルボ 66のミニカー検索

ボルボ 66 DL スウェーデン 1975年

 

 オランダのDAF社のDAF 30シリーズの上級車として850cc(34HP)エンジンを搭載したDAF 44が1966年に登場し、さらに1968年にルノー製の4気筒1.1L(46HP)エンジンを搭載したDAF 55が追加されました。1972年にDAF 55はフロントのデザインを変更しサスペンションを改良したDAF 66にモデルチェンジしました。ボディ形式は2ドアセダン/クーペと3ドアエステートがありました。同社の独自技術である無段変速機バリオマチックも改良され、最高速は135km/hの性能でした。エンジンを52HPにパワーアップした高性能版マラソン、さらに排気量を1.3L(57HP)に拡大した1300 マラソンがありました。

 

 1975年にDAFは大型トラック製造に専念することとなり、乗用車部門をボルボに売却しました。それに伴いDAF 66はボルボ 66に名前が変わりました。ボルボ 66は衝撃吸収バンパーやドアのサイドインパクトビーム追加などボルボ流の安全対策が施されました。バリオマチックにも変速機をロックする駐車用のPレンジが追加されました。2ドアクーペは廃止されスタンダードはDL、高性能版(マラソン)はGLとなりました。1976年に後継車のボルボ 300シリーズが登場した後も、ボルボ 66は1980年まで生産されました。(ボルボ 66の総生産台数は約10万台でした) (実車画像→ ボルボ 340 1976)

 

 

 ミニカーは1977年に発売されたオートピレン製の当時物です。この当時スペインのオートピレンはディンキー(仏)のミニカーを製造していて、それはスペイン ディンキーとして知られています。オートピレンの初期物は他社のコピーでしたが、ディンキーの技術を学んだことで1970年代後半にはレベルの高いミニカーを作るようになりました。このDAF 66も1970年代後半に作られたもので、ディンキー(仏)的な正確なプロポーションの造形で、当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。フロントグリルのボルボのロゴ、樹脂製衝撃吸収バンパーなどの細部も良く再現してあります。またこの当時のミニカーは安っぽいプラスチック製ホイールがほとんどでしたが、オートピレンは質感の高い金属製ホイールを使っていてその点も高く評価できます。さらにソリド流のスプリングを使った隙間が目立たないドア開閉ギミックも高評価です。これ以外のボルボ 66のミニカーはイクソ(ホワイトボックスとプレミアムX)とブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLVO 66 DL 1
VOLVO 66 DL 2

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VOLVO 760 GLE 1982 SWEDEN

VOLVO 760 GLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 760 GLE


POLISTIL 5306 1/43 111㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.84m 全幅約1.75m エンジン 変速機:  V型6気筒 2.8L 155HP 4段自動変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでボルボ 700シリーズのミニカー検索

ボルボ 760 GLE スウェーデン 1982年

 

 1982年にボルボ 200シリーズの後継車として700シリーズが登場しました。ボルボ 760は260から引継いだPRV V型6気筒2.8L(155HP)エンジンを搭載し、4段自動変速で最高速190km/hの性能でした。ボディは260同様に角張っていましたが、キャビン形状などがスタイリッシュになっていました。2/4ドアセダン、5ドアエステートワゴンが設定され、4気筒2.3Lターボ(182HP)や6気筒2.4Lディーゼル(109HP)エンジンが追加され、1990年まで生産されました。

 

 1984年には760と同じボディに4気筒2.3L(117HP)エンジンを搭載し、装備を簡素化した740が登場しました。こちらは4段自動変速/5段変速で最高速180km/hの性能でした。2Lターボ(158HP)や6気筒2.4Lディーゼル(109HP)エンジンなどが追加され、1992年まで生産されました。先代の200シリーズのクーペ 262Cはアメリカ市場で人気があり、760にも同じベルトーネ製の2ドアクーペ 780が1985年に追加されました。780はセンスの良いデザインのクーペボディに、ウッドパネルと革張りの豪華な内装を持つボルボの最上級パーソナルカーで、V型6気筒2.8L(170HP)エンジンを搭載し4段自動変速で最高速200km/hの性能でした。

 

 

 1970年代にボルボは生産工場の作業環境改善の為、ベルトコンベアーによる流れ作業の生産方式を廃止し、行程毎に数人の作業チームが担当する生産方式を採用しました。作業環境は改善されましたが、生産コストが上昇しボルボは高級車に移行せざるを得ませんでした。安全性と信頼性を売り物にした戦略は成功し、ボルボは高級車ブランドとなりました。そのボルボも世界的な自動車会社再編で1999年に乗用車部門がフォードに売却されました。以後ボルボはフォードの1ブランドとなり、2010年以降は中国の自動車メーカの傘下となっています。

 ミニカーは1990年頃に発売されたポリスティル製の当時物です。当時のポリスティルはアメリカの玩具メーカー TONKAに買収されブランド名がTONKA/POLISTILとなっていました。縮尺が1/40なので1/43より少しサイズが大きく出来ていて、プロポーションが良く特徴的なキャビン形状も良く再現されています。これでフロントグリルをもう少しリアルに仕上げてあれば、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえだったのですが。。。ドア開閉ギミック付きです。ポリスティルは760ワゴンと780クーペもモデル化していますので、それらはボルボのプロモーション用ミニカーとしても使われたと思われます。ポリスティルは同時期に1/25サイズでも760セダンと760ワゴンをモデル化していました。それ以外のボルボ 700シリーズのミニカーはミニチャンプスのセダン/ワゴン、オックスフォードのセダン 1/76、ネオ(レジン製)のクーペ、イクソ プレミアムXのセダン/クーペなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLVO 760 GLE 1
VOLVO 760 GLE 2

 以下は上記ポリスティル製と同時期に発売されたバリエーションでボルボ 760 ワゴン(1/40 型番5307)の画像です。ドア開閉ギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 760 GLE WAGON 1
VOLVO 760 GLE WAGON 2

 以下は上記ポリスティル製と同時期に発売されたバリエーションでボルボ 780 クーペ (1/40 型番5308)の画像です。ベルトーネ製のセンスの良いクーペ ボディがうまく再現されています。ドア開閉ギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 780 COUPE 1
VOLVO 780 COUPE 2

 以下は2017年に発売された国産名車コレクションのボルボ 740 ターボ 1985 (1/43 No.311)の画像です。イクソは別ブランドのプレミアムXでボルボ 740 ターボを発売していますので、これはそれを流用しています。プロポーションが良く灯火類などの細部も良く仕上げてあります。安価な雑誌付きミニカーですので内装の仕上げが簡素化されていますが、もともとはプレミアムX用のミニカーですので値段以上の良い出来ばえとなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 740 TURBO 1
VOLVO 740 TURBO 2

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VOLVO 480 TURBO 1988 SWEDEN

VOLVO 480 TURBO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 480 TURBO


AUTOPILEN 483 1/43 99㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 4気筒 1.7L ターボ 120HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速195km/h  データーベースでボルボ 440/460/480のミニカー検索

ボルボ 480 ターボ スウェーデン 1988年

 

 1975年にオランダのDAFは乗用車部門をボルボに売却し、ボルボは小型車DAF 66をボルボ ブランドで販売しました。DAFが66の後継車として開発していた77は、1976年にボルボ 300シリーズとして登場しました。最初に登場した343はルノー製の4気筒1.4L/1.7Lエンジンを搭載した3ドアハッチバックで、変速機を後輪部分に取り付けたトランスアクスル構造でした。当初はDAF独自の無段変速機でしたが、1979年からボルボの変速機が追加されました。1980年に5ドアの345を追加し、1983年に名前を340に統一しました。1983年にボルボ製4気筒2Lエンジンを搭載する360が追加され、1984年に4ドアノッチバックセダンが追加されました。後継車の400シリーズ登場後も1991年まで生産されました。(実車画像→ ボルボ 340 1976)

 

 1986年にボルボ初の前輪駆動車480が登場しました。リトラクタブルヘッドライトを採用した、スポーティな3ドアハッチバックで、当初のエンジンはルノー製の4気筒1.7L(109HP)で、1988年に追加されたターボ仕様(120HP)は最高速195km/hでロータスが設計したサスペンションで操縦性も優れていました。1987年に300シリーズの後継者として400シリーズが登場しました。先に登場した480をベースにしていて、440は5ドアハッチバック、460は4ドアノッチバックセダンで、エンジンは4気筒1.7L/1.8L/2Lなどがありました。DAFの無段変速機もありましたが、ほとんどは通常の5段変速/4段自動変速機になりました。400シリーズはボルボらしい高い安全性を備えた高品質な中型車でした。1995年に後継車のS40/V40シリーズが登場し、1996年に生産中止となりました。(実車画像→ ボルボ 440 1987)

 

 

 ミニカーは1989年に発売されたオートピレン製の当時物です。オートピレンの初期物は他社のコピーでしたが、ディンキー(仏)の製造を行うなどして技術を学んだことで1980年代にはレベルの高いミニカーを作るようになりました。1980年代後半にオートピレンはオランダのAHC(DOORKEY)に買収されAHCのミニカーを製造するようになり、一部はオートピレン ブランドでも販売されました。AHCは1990年代初頭に破産しオートピレンも同時に消えました。このボルボ 480はAHCの設計でオートピレンが製造したようです。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。リトラクタブルヘッドライトとドアが開閉するギミック付きです。なお同じ物がAHC(DOORKEY)ブランドでも発売され、AHC(DOORKEY)ブランドではカブリオレ仕様がモデル化されていました。これ以外のボルボ 400シリーズのミニカーはミニチャンプスの480、イクソ系列のプレミアムXとトリプル9の480と480カブリオレ、AHCの440と460などがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/リアの拡大画像と室内の画像です。なおリトラクタブルヘッドライトはボンネット部分を上から押さえると、前車軸がヘッドライトを押し上げる構造となっていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLVO 480 TURBO 1
VOLVO 480 TURBO 2

 以下は1993年頃に発売されたAHC ドアキー(DOORKEY)製のボルボ 480 カブリオレ (1/43 型番D-134)の画像です。480 カブリオレは1990年にプロトタイプが発表されましたが、量産化はされませんでした。ミニカーは上記の480をベースにしたバリエーションですが、単にボディをオープン仕様に変えただけではなく、ドア開閉ギミックを止め、ヘッドライト開閉用のレバーを追加、ホイールを変更などかなり大幅な変更がされています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 440 1
VOLVO 440 2

 以下は1989年に発売されたAHC(DOOR KEY)製の当時物 ボルボ 440 (1/43 型番440)の画像です。AHCのミニカーは当時としてはレベルの高い出来ばえの物が多かったです。この440も実車の雰囲気が良く再現され細部もそこそこリアルで良い出来ばえです。ただ車高がやけに低いのですが、それには理由があります。この当時のAHCのミニカーには質の悪いダイキャスト素材を使用した物があり、経年変化でダイキャスト成型パーツが変形/崩壊する物が結構ありました。(私の保有するもので20%ほどの発生確率ですから多いです) この440も底板部分が大きく変形し、それを修正しようとしたら底板が完全に破損してしまいました。その為底板の車軸を支える部分が欠損していて、このような車高が下がった状態なのです。なお破損した底板の画像も以下の画像の最後に表示されます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 480 TURBO 1
VOLVO 480 TURBO 2

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