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トヨタ ハイエース バン H10型 日本 1971年
1967年にトヨタ トヨエース トラックの小型版 ハイエース 初代(H10型)が登場しました。キャブオーバー式の後輪駆動の小型トラックで、コロナ用の4気筒1.3L(56HP)エンジンを搭載していました。同年に4気筒1.5L(77HP)エンジンを搭載したワンボックスの9人乗りワゴンが追加されました。(実車画像→ ハイエース 初代 トラック 1967)
以下は仕様変更などの概要です。
ミニカーは1973年に発売されたダイヤペット製の当時物です。フロントグリルにTOYOTAのロゴがあるので、ハイエース 初代で1971年のマイナーチェンジ後のロングボディ商用バンをモデル化しているようです。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。室内もインパネや2列シートなどがそこそこリアルに再現されています。ドアとテールゲートが開閉するギミック付きです。なお側面からみると底板が下側に弓なりに変形して車高が高くなっていますが、これは底板に使用したダイキャスト材に粗悪な材質の物を使用したことによる経年劣化で変形したものです。(このダイキャスト材の経年劣化についてはこちらのページを参照してください→ダイキャスト素材の変形) これ以外のハイエース 初代のミニカーはダイヤペットの救急車やパトカー 1/40と1/36、トミカのトラック 1/62、トミカ ダンディの救急車やパトカー 1/52、トミーテックの救急車やパトカー 1/150 などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲート開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ クラウン スーパーサルーン MS60型 日本 1971年
1971年にトヨタ クラウン 4代目(MS60)が登場しました。先代よりさらに丸みを帯びたスピンドル シェイプ(紡錘形)と称するデザインは実に大胆でした。ただこの先進的なデザインはタクシーや社有車などの保守的な法人ユーザーからは敬遠されました。この為ライバルの日産 セドリック/グロリアに販売台数で抜かれることとなり、クラウン 4代目は失敗作と言われています。このデザインには「クジラ」という愛称がついていて、個人的には魅力のあるデザインだったと思いますが、法人向け販売が主体だったクラウンではそれが裏目に出たようです。
先代と同様に4ドアセダン、2ドアハードトップ、5ドアワゴン(バン)が有りました。6気筒2.6L(130HP)/2L(107HP)M型エンジンを搭載し、3段AT/5段MT変速で、最高速165km/h(2.6L)の性能でした。上級車には後輪ESC(横すべり防止装置)やEAT(電子制御AT)まで装備されていました。1973年のマイナーチェンジで、ボディ同色だったバンパーを一般的なクロームメッキに変えるなどしてイメージを変えようとしましたが、あまり効果はなかったようです。1974年にクラウン 5代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1972年に発売されたダイヤペット製の当時物です。黒一色の塗装で細部が分かり難いのですが、フロント周りの細かい部分も比較的良く再現してあります。側面からみるとスピンドル シェイプのデザインがうまく再現されていて、当時物ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。実車同様にバンパーをメッキパーツ化した後期型も同じ型番の2ndタイプとしてモデル化されました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ダイヤペットはこのセダンのタクシー仕様と2ドアハードトップとバン、1/30の2ドアハードトップもモデル化していました。(実在しない2ドアハードトップのタクシーまでありました) それ以外のクラウン 4代目の当時物ミニカーはモデルペットからハードトップ、トミカ(1/65)とトミカ ダンディ(1/49)からセダンが出ており、当時物以外ではトミカ リミッテド(1/64)のセダンとバン、 川端企画J-43(アンチモニー製)の後期型セダン、国産名車コレクション 1/24のハードトップなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ トヨエース 1600 Y10型 トラック 日本 1972年
トヨタの小型トラック トヨエースの初代と2代目の概要についてはトヨエース 2代目 (PK20)に記載しました。1971年にトヨエース 3代目(Y10)が登場しました。この3代目もごく短いノーズを持つセミキャブオーバー型を踏襲していました。(エンジンの整備は助手席下にある点検ハッチを開けて行います) 先代の後期型は丸形4灯式ヘッドライトでしたが、丸形2灯式ヘッドライトに戻りました。フロントウィンドーに曲面ガラスを採用し室内スペースが拡大され、振動/騒音が低減されて居住性が改善されました。ウインドウォッシャーが標準装着され、ブレーキ性能が強化されました。
当初のエンジンは4気筒1.35L/1.6L(83HP)で、1972年に4気筒2.5L(75HP)ディーゼルが追加されました。積載量は850kgから2000kgまであり、標準荷台、高床三方開荷台、ダブルキャビン仕様、パネルバン、アルミバン、保冷車などがありました。1977年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され、後輪に小径ダブルタイヤを用いた低床荷台のジャストローが追加されました。1979年にトヨエース 4代目 (Y20/30/40系)にモデルチェンジし、この代からノーズのないキャブオーバー型になりました。(実車画像→ トヨエース 4代目 Y20型)
ミニカーは1973年に発売されたダイヤペット製の当時物です。トヨエース 3代目で荷台が長いロング仕様のトラックをモデル化しています。実車のフロント周りの雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。このような国産トラックはあまりモデル化されていないので、車種的には貴重なミニカーでした。またナンバープレートが実在してそうな「足立 44 12-34」となっているのは、当時のミニカーとしてはおもしろい趣向でした。ドアと荷台後部のアオリ板が開閉するギミック付です。バリエーションとして日通航空仕様と高所作業車がありました。なおトヨエース 3代目のミニカーは多分このダイヤペット製しか無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と荷台(アオリ板開閉)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ スプリンター トレノ TE27型 日本 1972年
トヨタ スプリンター 2代目(TE27)はカローラの兄弟車として独立したモデルとなり、1970年にカローラ 2代目と同時に登場しました。当初はクーペボディだけで、グリルやテールのデザインがカローラと異なっていました。カローラのスポーティ版という扱いで、性能は同じながら少しだけ高価でした。カローラ同様にエンジンの追加などの変更が加えられ、1971年には4ドアが追加され、この辺りからカローラの上級車としてスプリンターの差別化が始まりました。
カローラ レビンと同様にスプリンターにはトレノという名前で、DOHC 4気筒1.6L(115HP) 2T-G型エンジンを搭載する高性能版が1972年に追加されました。(トレノとはスペイン語で雷鳴の意) 5段変速で最高速190km/hと高性能でした。この当時のレビンとトレノは見た目が少し違うだけでほとんど同じでした。1972年8月のマイナーチェンジでフロントグリルとテールライトの意匠が変更されました。1979年にレビン/トレノ 3代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2002年に発売されたトサコレクション製です。1972年に登場したスプリンター トレノをモデル化しています。トサコレクションはトヨタ系列の「面白部品倉庫」のブランドで、エブロや京商のミニカーをベースにした特注ミニカーを作っていました。これはエブロのトレノをベースにしてホイールなどを変更し特注品に仕立ててあります。エブロがベースですのでプロポーションが良く、実車に即したカラーリングなど実車の雰囲気をうまく再現していて、良く出来ています。エブロ以外のスプリンター トレノ(TE27)のミニカーはMテックの1/72、国産名車コレクション 1/43(同じ型を使ったFIRST43)、国産名車コレクション 1/24、イグニッションモデル(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ コロナ マーク II ハードトップ 2000 GSS X20型 日本 1972年
1972年にトヨタ コロナ マーク II 2代目が登場しました。先代よりボディが大型化され非常にスタイリッシュなデザインが採用されました。特にハードトップは当時のアメリカ車(ダッジ チェレンジャーあたり)を思わせる、実にかっこいい車でした。小さくてほとんど実用性のないフロントバンパーや後方視界を妨げる大きなリアクオーターパネルなど見た目重視のスタイルは、この時代の車ならではの魅力を感じます。(ただ現在ではこの車の後席には乗りたくないですが) 4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン(バン)がありました。
当初のエンジンは4気筒R型1.7L(95HP)/2L(110HP)と6気筒M型2L(110HP)でした。ライバルの日産 スカイラインのGTに対抗して、ハードトップの2000GSSにはDOHC 4気筒2L(145HP)18R型エンジンが搭載されました。3段AT、5/4段MT変速で、サスペンションが強化された2000GSSは最高速190km/hと高性能でした。1972年にEFI(電子制御式燃料噴射)を採用した6気筒2Lエンジンが追加され、1973年のマイナーチェンジでグリルが変更された中期型となりました。1974年のマイナーチェンジでノーズが長くなりバンパーが直線的になった後期型となり、その際に1.7Lエンジンは1.8Lに切り替わりました。1975年以降は4気筒エンジンは2Lだけになり、マーク IIは2Lクラスの上級車に移行していきました。1976年にコロナ マーク II 3代目(X30)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1972年に発売されたモデルペット製の当時物です。マーク II 2代目の繊細なデザインを当時のミニカーで再現するのは難しかったのですが、このモデルペット製は実車の雰囲気がそこそこうまく再現され、当時物ミニカーとしては一番出来が良かったです。ヘッドライトがもう少し大きければフロントグリルの雰囲気はより実車に即した物になると思います。またホイールが安っぽいフリーホイールでなければ、全体的な印象が良くなるのですが。。ボンネット/ドア/トランク開閉のギミック付きです。これ以外の当時物ではダイヤペット チェリカのハードトップ初期型 1/54、ダイヤペットのハードトップ後期型 1/40、トミカのハードトップ 1/61とトミカ ダンディのハードトップ 1/47がありました。当時物以外ではトミカ リミッテドのハードトップ中期型があり、これはかなり良い感じに仕上がっています。2022年に国産名車コレクション 1/24でもハードトップ中期型がモデル化されました。(なかなか良い出来ばえのようです) なおセダンは2022年現在でもまだモデル化されていないので、ダイキャスト製でモデル化して欲しいです。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)