ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

NISSAN CHERRY X-1 (E10) 1970 JAPAN

NISSAN CHERRY X-1 (E10)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CHERRY X-1 (E10)


DIAPET 221 1/40 94mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.61m 全幅約1.47m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 80HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースで日産 チェリーのミニカー検索

日産 チェリー X-1 E10型 日本 1970年

 

 日産 サニーより小型で初めて車を購入する層向けに、チェリーが開発され1970年に登場しました。日産初の前輪駆動車で横置きエンジンの下に変速機を配置するBMC ミニと同じイシゴニス方式が採用されました。コイルで吊った全輪独立懸架、ラック&ピニオンのステアリングなど凝った設計の車でした。当初は2/4ドアセダンのみの設定で、切れ上がった独特のリアクオーターパネルを持つ「セミファーストバック」と称する個性的なスタイルでした。4気筒1L(58HP)/1.2L(68HP)/高性能版X-1用1.2Lツインキャブレター(80HP)A型エンジンを搭載し、4段変速で最高速160Km/h(1.2L)の性能でした。

 

 1971年に大きなテールゲートを持つ3ドアクーペ、1972年に3ドアバンが追加されました。1972年のマイナーチェンジでテールライトの大型化などの変更が行われました。1973年にサスペンションを固めオーバーフェンダーを持つスポーツ仕様のクーペ 1200 X-1Rが追加されました。 1974年に2代目となるチェリー F-IIが登場しました。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたダイヤペット製の当時物です。特徴的なリアクオーターパネルや愛嬌のあるフロントなど実車の雰囲気が良く再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。これ以外のチェリー 初代の当時物ミニカーはトミカの3ドア X-1がありました。当時物以外では京商のポリストーン製のクーペ X-1 R、エブロのクーペ X-1、日産名車コレクションの3ドア X-1、国産名車コレクション1/24のクーペ X-1 Rなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN CHERRY X-1 (E10) 1
NISSAN CHERRY X-1 (E10) 2

 以下は2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製のチェリー 1200 X-1 (1/43 No.9)の画像です。メーカーはノレブで、フロントグリルなどの細部がリアルで、雑誌付きミニカーとしては良く出来ています。特筆すべきはAピラーに沿って備えられたラジオのアンテナを再現していることで、これは懐かしい装備です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CHERRY 1200 (E10) 1
NISSAN CHERRY 1200 (E10) 2

 以下はダイヤペット製の底板と日産名車コレクション製の底板の画像です。日産名車コレクションの底板には前輪駆動車にはないはずのドライブシャフトと後輪デフが表現されています。ダイヤペットの底板にはきちんと調べたと思われるそこそこリアルな駆動部とトレーリングアーム式リアサスペンションが表現されています。チェリーが前輪駆動車であることは簡単に調べがつきますので、ノレブのような老舗ブランドが何故このような間違いを犯したのかはよくわかりません。ただ最近の新興ブランドのミニカーでは適当に作った底板を見かけますので、これは製造メーカー(中国)が適当にやったことで、ノレブのチェックが甘かったのでしょう。
NISSAN CHERRY X-1 (E10) 5
NISSAN CHERRY X-1 (E10) 6

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NISSAN SUNNY 1200GL (B110) 1970 JAPAN

NISSAN SUNNY 1200GL (B110)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY 1200GL (B110)


DIAPET 211 1/40 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.83m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 68HP 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースで日産 サニーのミニカー検索

日産 サニー 1200GL B110型 日本 1970年

 

 1970年に日産 サニーは2代目 B110型にモデルチェンジしました。初代のシンプルなスタイルを継承しつつ、ボディは一回り大きくなりました。ライバルのトヨタ カローラは曲面の多いデザインだったので、サニーの角ばったデザインは好対照でした。カローラと同様に前輪にストラット式独立懸架サスペンションが採用されました。エンジンは4気筒1.2L(68-83HP)のA型で、3段AT/4段MT変速で最高速160Km/hの性能でした。先代同様に2ドア/4ドアセダン、2ドアクーペ、商用バン、トラック(1971年登場)がありました。

 

 発売当初の広告コピー「隣のクルマが小さく見えます」はトヨタ カローラ (1.1エンジン)を揶揄したもので、当時のトヨタと日産の販売合戦を象徴したものとして有名です。カローラはサニー 2代目登場の数か月後に1.2Lエンジンの2代目にモデルチェンジし、さらに数ヶ月後1.4Lエンジンを追加しました。これに対抗して1971年にサニーも1.4L(85-95HP)L型エンジンを搭載しホイールベースを延長したエクセレント シリーズを追加しました。1972年のマイナーチェンジで内外装が変更されました。サニー B110型はツーリングカーレースのベース車として使用され、レース用にチューニングされた1.3L(175HP)エンジンを搭載したレースカーは国内のツーリングカーレースで大活躍しました。1973年にサニー 3代目 B210型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたダイヤペット製の当時物です。シンプルなボディがうまく再現されていて、当時のミニカーとしてはリアルな造形で良く出来ていました。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミック付きで、ギミックの立て付けも上手くなりました。これはダイキャスト鋳造を得意とする新規の協力工場(3番工場)が担当したからだったそうで、同じ工場が担当した同様に良い出来ばえのクーペもありました。これ以外の当時物ミニカーはトミカのクーペとクーペ レース仕様、モデルペットのエクセレント クーペがありました。当時物以外ではトミカ リミッテドのクーペ、エブロのクーペとトラック、日産/国産名車コレクションのクーペとトラック、ENIF(レジン製)のクーペ、イグニションモデル(レジン製)のトラックなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SUNNY 1200GL (B110) 1
NISSAN SUNNY 1200GL (B110) 2

 以下は1971年に発売された同じダイヤペット製の当時物 日産サニー クーペ 1200GL (1/40 型番212)の画像です。上記のセダンと同じ工場が担当しているので、セダンと同様のリアルな造形で良く出来ています。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。トランクに開閉ギミックを付けなかったのは、実車のファーストバックスタイルを綺麗に再現する為だったと思います。その狙い通りに綺麗なリアの造形が出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY 1200GL COUPE (B110) 1
NISSAN SUNNY COUPE 1200GL COUPE (B110) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY 1200GL COUPE (B110) 3
NISSAN SUNNY COUPE 1200GL COUPE (B110) 4

 以下は1972年に発売されたモデルペット製の当時物 日産 サニー エクセレント 1400 クーペ (1/42 型番47)の画像です。サニー エクセレントの特徴である少し豪華なフロントグリルがうまく再現されているなど、まずまずの良い出来ばえです。ただし当時流行りだったスピードホイールの見た目が良くないです。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミック付きで、ギミックの立て付けはさほど悪くはないですが、ダイヤペットのようにトランク開閉ギミックは無い方がリアがすっきり見えるでしょう。なおサニー エクセレント B110型のミニカーはこれしかありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY EXCELLENT 1400 COUPE (B110) 1
NISSAN SUNNY EXCELLENT 1400 COUPE (B110) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY EXCELLENT 1400 COUPE (B110) 3
NISSAN SUNNY EXCELLENT 1400 COUPE (B110) 4

 以下は2001年に発売されたエブロ製の 日産 サニー クーペ 1200GX (1/43 型番43177)の画像です。エブロらしい正確なプロポーションで、実車の雰囲気が良く再現されています。フロントグリル/灯火類や室内などの細部の仕上げもリアルでとても良い出来ばえです。サニー クーペ B110型の1/43量産ミニカーとしては、現時点(2022年)でベストの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY COUPE (B110) 5
NISSAN SUNNY COUPE (B110) 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY COUPE (B110) 7
NISSAN SUNNY COUPE (B110) 8

 以下は2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製の 日産 サニー 1200GX クーペ (1/43 No.35)の画像です。メーカーはノレブで、一見したところでは上記のエブロ製とおなじような出来ばえに見えますので、雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。ただ室内の仕上げレベルなどはエブロにはかないませんが、安価な雑誌付きミニカーの値段相応の仕上げです。同じ型の色違い(白)が国産名車コレクションのNo.13にもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY 1200 COUPE (B110) 5
NISSAN SUNNY 1200 COUPE (B110) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY 1200 COUPE (B110) 7
NISSAN SUNNY 1200 COUPE (B110) 8

 日産 サニー トラック B120型はサニー 3代目 B210型が登場した後も国内向けは1994年、海外向けは2008年までマイナーチェンジを繰り返しながら長期間生産され、サニトラの愛称で呼ばれました。以下は2009年に発売されたアッシェット 日産名車コレクション製の日産 サニー トラック (1/43 No.27)の画像です。メーカーはノレブで上記のクーペ同様に雑誌付きミニカーとしては良く出来ています。同じ型の色違い(白)が国産名車コレクションのNo.82にもあります。サニー トラックのミニカーは最近まであまりモデル化されていませんでしたので、車種的には貴重な存在でした。ただ最近になって新興ブランドが、カスタマイズされたサニー トラックをたくさんモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY PICKUP (B110) 1
NISSAN SUNNY PICKUP (B110) 2

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NISSAN PATROL 300H-60 (G60H) 1970 JAPAN

NISSAN PATROL 300H-60 (G60H)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN PATROL 300H-60 (G60H)


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 304 1/43 97㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.07m 全幅約1.72m エンジン 変速機: 4気筒 4L 130HP 3段変速 パートタイム4WD(FR 2WD)
性能: 最高速125km/h  データーベースで日産 パトロール/サファリのミニカー検索

日産 パトロール  300H-60 (G60H) 日本 1970年

 

 ジープタイプの4WD車 日産 パトロール 初代は1951年に登場しました。元々は警察予備隊(現在の自衛隊)で使用する小型トラックとして開発されたようですが、競争入札で三菱のジープ(ウィリス ジープ CJ3Aのノックダウン生産)に負けたので、民生用として販売されたようです。ジープと同じはしご形フレームにリーフリジッド サスペンションという構造で、パートタイム4WD駆動方式でした。全長X全幅が3.65mX1.74mと本家のジープより少し大きく、積載量もジープの1/4tより大きい1/2tでした。当初のエンジンは6気筒3.7L(82HP)で、1958年に4L(125HP)に拡大され、3段変速で最高速120㎞/h(4L仕様)の性能でした。(実車画像→ 日産 パトロール 初代)

 

 日産 パトロール 2代目(60型)が1960年に登場しました。ランドローバーに似たフェンダーを持つボディを採用していました。ホイールベースが異なる3タイプ(2200/2500/2800㎜)のモデルがあり、ホイールベースの長いタイプには「ファイヤーパトロール」という名前の消防車仕様があり、悪路走破性を生かして山間部や積雪地などで使用されました。パトロール 2代目はほとんどが国内の業務用や輸出用として使われたようです。1980年に3代目(160型)にモデルチェンジし、その際に国内向けは名前をサファリに変更しました。

 

 

 ミニカーは2017年に発売された、アシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。日産 パトロール 2代目のロングホイール版(2500mm)のハードトップ仕様 G60Hをモデル化しています。イクソは海外(南米向け?)でこれと同じものを販売しており、それの前後のナンバープレートだけを変更しているようです。その為左ハンドルでドアミラー仕様となっています。柔らかい材質で折れる心配のないドアミラーは海外の安全基準に配慮したものでしょう。プロポーションが良く実車がうまく再現されていて、安価な雑誌付きミニカーとしては上々の良い出来ばえです。2022年現在でパトロール 初代のミニカーはなく、2代目のミニカーはトミカ リミッテドの消防車仕様 1/64とグリーンライトの1/64ぐらいしかないようなので、このミニカーは車種的には貴重なモデルです。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN PATROL 300H-60 (G60H) 1
NISSAN PATROL 300H-60 (G60H) 2

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TOYOTA CROWN AMBULANCE (FS55V)  1970 JAPAN

TOYOTA CROWN AMBULANCE (FS55V)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CROWN AMBULANCE (FS55V)


DIAPET 203 (P25)  1/40 138mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.49m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 3.9L 130HP 4段変速 3段自動変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでトヨタ 救急車のミニカー検索

トヨタ クラウン 救急車 FS55V型  日本 1970年

 

 トヨタ クラウン 3代目(MS50)をベースにした救急車(FS55V型)が1968年(昭和43年)に登場しました。正式名称はトヨタ 救急車で、ボディ前半はクラウン(MS50)ですが、後部は救急車専用ボディとなっていました。当時のバスやトラックなどに使われたF型6気筒3.9L(130HP)高出力エンジンを搭載していました。救急車は1970年代後半になると、後述するトヨタ ハイエース 救急車のような1ボックスカーを使ったものが主流になりましたので、トヨタの乗用車ベースの救急車としてはこのクラウンが最後となりました。

 

 ミニカーはダイヤペット製の当時物で、1971年に発売されました。クラウン 3代目 後期型の救急車(FS55V型)をモデル化しています。クラウン 3代目のミニカーとは別物で、救急車として専用の型を起こしています。専用の型を起しただけあってクラウン 救急車がリアルに再現されていて、当時のミニカーとして素晴らしい出来ばえとなっていました。昭和時代の緊急車両のシンボルであった丸い赤色灯とフェンダー上のサイレンに郷愁を感じます。

 

 

 このミニカーの当初の型番は203で、その後型番P25、ライト点滅ギミックが付いた型番P26、サイレンギミックが付いた型番P27など多くのバリエーションが作られました。これは型番203の初期物ですので、金属製ホイールが使われています。以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/リアドアを開いた室内の画像です。室内後部にはストレッチャーらしき台と治療用ベッドが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA CROWN AMBULANCE (FS55V) 1
TOYOTA CROWN AMBULANCE (FS55V) 2

 以下はドアを開いた運転席内の画像と車体後部の側面/俯瞰画像です。なお屋根に表示されている赤十字マークは実車にはなかったようですが、救急車のミニカーであることをアピールする為に付けたようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CROWN AMBULANCE (FS55V) 3
TOYOTA CROWN AMBULANCE (FS55V) 4

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TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 1970 JAPAN

TOYOTA CELICA 1600GT (TA20)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20)


JAPANESE CAR COLLECTION (NOREV) No.9 1/43 97mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.17m 全幅約1.6m エンジン 変速機: DOHC4気筒 1.6L 115HP 4段変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでトヨタ セリカ 初代のミニカー検索

トヨタ セリカ 1600GT TA20型 日本 1970年

 

 日本にスペシャリティーカーというジャンルを初めて持ち込んだトヨタ セリカは1970年に登場しました。セリカのコンセプトは1964年に登場し大成功を収めたフォード マスタングと同じでした。すなわちベースはスポーティな小型車で安価ながら、豊富な各種オプション装着でユーザーの好みに応じてパーソナライズできるというものでした。そんなわけでセリカ 初代は和製マスタングといえました。丸みのあるデザインからダルマセリカともいわれましたが、当時のかっこいい車でした。

 

 4気筒1.4L(86HP)/1.6L(105/DOHC 115HP)T型エンジンを搭載し、3段AT/4段MT変速で、最高速190km/h(1.6L)の性能でした。1972年にマイナーチェンジし、テールライトが2分割された後期型になり、足回りを固めた硬派のGTVが追加されました。なお前期型の燃料給油口はテールライトの中央のガーニッシュパネル裏にありましたが、後期型では左Bピラーに移動しました。(当時はリアパネル中央に給油口がある車が結構ありました) 当初はクーペだけでしたが、1973年にテールゲートの付いたリフトバックが追加され、その後4気筒2L(105HP/DOHC 135HP)R型エンジンが追加されました。 国内同様にアメリカやヨーロッパでも人気が高く、世界中で大ヒットした車でした。1977年にセリカ 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、プロポーションが良く実車のイメージがうまく再現されていて、かなり良い出来ばえです。フロントグリル、ホイール、ボンネットのルーバーなど細かいところもリアルにできています。2000年に発売されたエブロ製ミニカーと非常に良く似ていますので、エブロ製を参考にしてモデル化したのかもしれません。なお細かいことを言うと、前期型をモデル化しているのに、左Bピラーに燃料給油口が付いているのは間違いです。人気車ゆえにセリカ 初代のミニカーはたくさんあります。当時物としてはダイヤペットのクーペ/リフトバック 1/40、トミカのクーペ/リフトバック 1/60、トミカ ダンディのクーペ 1/45がありました。1980年にフランスのソリドからクーペのラリー仕様が発売されましたが、これは外国のミニカーメーカーがモデル化した国産車としてトヨタ 2000GT、ホンダ S800、日産 フェアレディ Zに次ぐ快挙でした。2000年代以降ではエブロのクーペ/リフトバック、その型を使ったトサコレクションのクーペ /リフトバック)、国産名車コレクションもクーペ/リフトバック、ブレキナのクーペ 1/87、ミニチャンプスのクーペ/リフトバック、最近のレジン製ではMARK43やイグニションモデルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 1
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 2

 以下は2001年に発売されたトサ コレクション製のトヨタ セリカ 1600 GTV(1/43 型番215)の画像です。トサ コレクションはトヨタ系列「面白部品倉庫」のブランドでエブロ製ミニカーなどをベースにした特注ミニカーを作っていました。これもエブロ製の1600GTをベースにして、テールスポイラーが付いた後期型の1600GTVに仕立てています。(なお2003年にエブロでも1600GTVが発売されました) 実車と同じカラーリングで、実によく出来ています。後期型なのでフロントグリル横のウインカーがオレンジ色となりテールライトが分割タイプとなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA 1600 GTV (TA20) 1
TOYOTA CELICA 1600 GTV (TA20) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。ボンネットがボディとは別パーツになっているのでボンエットが開きそうに見えますが、ボンネットは固定されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA 1600 GTV (TA20) 3
TOYOTA CELICA 1600 GTV (TA20) 4

 以下は1971年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ セリカ 1600 (1/40 型番244)の画像です。ドア開閉部の隙間が目立ちますが、プロポーションは悪くなく当時としては並み以上の出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。上記のエブロ製と見比べると見劣りしますが、50年前の当時物ミニカーを最近のミニカーと同じ基準で評価してはいけません。これでも当時の国産ミニカーとしては並み以上の出来ばえだったのです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 5
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 6

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 7
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 8

 以下は1980年に発売されたソリド製の当時物 トヨタ セリカ 1600 ラリー仕様(1/43 型番1094)の画像です。1978年のアクロポリス ラリーに参戦し8位となった車をモデル化しています。ボディ下半分がやや大きめな感じがしてプロポーション的には今一つですが、まずまずの出来ばえです。ラリー仕様なので室内にはロールゲージが組み込まれています。ラリー仕様のデカールは追加する分が付属しているのですが、貼っていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 9
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 10

 以下は2006年に発売されたミニチャンプス製のトヨタ セリカ 1600 輸出仕様 (1/43 型番400166420)の画像です。輸出仕様は2L/2.2Lエンジンを搭載していたので少しノーズが長く、左ハンドルでドアミラーやチンスポイラーなども国内仕様と異なっています。その為国内仕様とは少し雰囲気が違っています。ミニチャンプスらしいそつのない正確な造形でとても良く出来ています。特に室内がかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 11
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 12
TOYOTA CELICA 1600GT (TA20) 14

 以下は2006年に発売されたミニチャンプス製のトヨタ セリカ ファーストバック (リフトバックの輸出仕様) (1/43 型番400166471)の画像です。これも輸出仕様なので左ハンドルで、ドアミラーなどが国内版と異なっています。これもミニチャンプスらしいそつのない正確な造形でとても良い出来ばえです。室内は実車のグレードを反映してインパネが変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 1
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 3
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 4

 以下は1975年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ セリカ リフトバック (1/40 型番G13)の画像です。ダイヤペットの協力工場の9番工場製で、全体的に丸みが付き過ぎて実車のイメージとは少し外れた感じになっています。ダイヤペット流の子供向けの意図的な?デフォルメなのでしょうが、ダルマセリカらしいとも言えます。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。ボンネットをブラックアウトしたラリー仕様もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 5
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 6

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 7
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 8

 以下は1974年に発売されたのダイヤペット製の当時物 トヨタ セリカ リフトバック (1/30 型番G30)の画像です。縮尺が1/30なので、全長141㎜の大きなサイズのミニカーです。ダイヤペットの1/30はサイズに見合った出来ばえの物が少ないのですが、これはダイヤペットの協力工場の12番工場製で当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。プロポーションが良くフロント/リアの造形も当時としてはリアルな造形で、実車の雰囲気がうまく再現されています。ドア/ボンネット/テールゲートが開閉するギミック付きで、室内の造形も当時としてはリアルに出来ていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 9
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 10

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。テールライトは塗装したリアパネルの下にテールライトを組み込んであり、室内もリアシートが実車同様に折り畳むことができるなど凝った作りとなっていました。(画像はリアシートを折り畳んだ状態です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 11
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 12

 以下は2009年に発売されたのアシェット 国産名車コレクションのセリカ リフトバック (1/43 No.84)の画像です。メーカーは上記のクーペと同じノレブです。フロントグリル/リアパネルや灯火類などの細部はリアルですが、実車の丸みの付いたデザインをすこし誇張したデフォルメがされています。その為すこし太り気味のセリカ リフトバックといった感じで、プロポーション的にはいまひとつです。上記のクーペをモデル化した型職人とは別の職人が担当したように思えます。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 13
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 14

 以下は2022年に発売されたアシェット 国産名車プレミアムコレクションのセリカ リフトバック (1/43 No.4)の画像です。プロポーションが正確で、フロントグリル、テールライト、ホイールなどがリアルに再現され、全体的にはかなりよく出来ています。ただしグリル横のウインカーの下にボディの色が透けているのは、最近のミニカーとしては今一つです。また室内のインパネのメーターの印刷が簡素で、この部分は上記のミニチャンプスのインパネと見較べるとかなり見劣りします。プレミアムコレクションと称するからには、この辺りをもうすこしレベルアップしてもらいたいところです。ついでにいうと実車に即したカラーリングではありますが、この地味な茶色は個人的にはあまり好ましいと思えません。なお今回仕上げレベルを比較してみて、2000年代に作られたミニチャンプス製ミニカーの細部の仕上げが素晴らしかったことを再認識した次第です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 15
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 16

 以下はフロント/リアの拡大画像です。エンブレムやテールライトの造形はとてもよく出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 17
TOYOTA CELICA LIFTBACK (TA20) 18

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