ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CHRYSLER C-300 1955 USA

CHRYSLER C-300
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER C-300


NEW RAY 48064 1/50? 112mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.6m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 300HP 3段自動変速
性能: 最高速206km/h  データーベースでクライスラー 300シリーズのミニカー検索

クライスラー C-300 アメリカ 1955年

 

 クライスラー ブランドの1950年代のラインアップは下位からウインザー、サラトガ、ニューヨーカー、インペリアルがありました。1955年に登場したC-300は高性能エンジンを搭載した特別仕様車で、1960年代のマッスルカーの元祖のような車でした。 デザインは同時期の高級車ニューヨーカーとほとんど同じで見た目は派手ではないですが、V型8気筒5.4L(300HP)の高性能ヘミエンジンを搭載し最高速206km/hと高性能でした。NASCAR(アメリカで人気のあるストックカーレース)で勝利して宣伝効果を上げるために開発された車で、実際にシボレーやフォードを圧倒していたそうです。マニア向けの車ですから、販売台数は約1700台と少量でした。

 

 クライスラーのヘミ エンジンとは半球型(Hemisphere)シリンダーヘッドを持つ当時最強の高性能エンジンで、C-300という名前はそのエンジン出力300HPに由来していました。C-300はシリーズ化され、1966年に300B、その後1965年まで毎年末尾のアルファベットが更新され300Lまで続きました。(ただし300Iはない) 最後の300LはV型8気筒6.8L(360HP)エンジンを搭載していました。(実車画像→ クライスラー 300L 1965) 2005年にV型8気筒5.7L/6.1L(425HP)ヘミエンジンを搭載した4ドアセダンの300Cが登場して300という名前が復活し、2020年現在も300C 2代目が現役のようです。

 

 

 ミニカーは2000年頃に発売されたニューレイ(NEW RAY)製です。初代のC-300をモデル化しています。1950-1960年代のアメリカ車を1/43で20種類ほどモデル化しているニューレイの「CITY CRUISER COLLECTION」というシリーズの1台です。このシリーズは1/43と箱に表示していますが、実際には1/50ぐらいで1/43よりス少し小振りにできていました。定価1500円ほどの安価なミニカーでしたので、細部の造形は値段相応で雑ですが、実車の雰囲気はそれなりに再現していました。この300もフロントグリルの造形は悪くなく、全体的にはまずまずの出来ばえです。これ以外の300シリーズのミニカーはフランクリン ミントの300Cと300D 1/24、ダンバリーミントの300Cと300D 1/24、マイストの300B 1/18、M2マシーンの300C 1/64、ニューレイの300E、ヤトミンの300F 1/18、ネオ(レジン製)の300Fなど結構モデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER 300E 1959 1
CHRYSLER 300E 1959 2

 以下は2000年頃に発売された同じニューレイ(NEW RAY)製のクライスラー 300E カブリオレ 1959 (1/43 型番48074)の画像です。この300EはV型8気筒6.8L(380HP)エンジン(ヘミではなくライオンハートと呼ばれるタイプ)を搭載していました。これもニューレイの「CITY CRUISER COLLECTION」シリーズの1台で、1/50ぐらいのサイズです。本来は4灯式ヘッドライトのはずなのですが、それを大型の角型ヘッドライトに変えていることもあって、少し間抜けでユーモラスな感じの顔つきになっています。顔つきは今一つですが、大きなテールフィンなど実車の全体的な雰囲気はそれなりに再現されています。(実車画像→ クライスラー 300E 1959) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER C-300 1
CHRYSLER C-300 2

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CHRYSLER DODGE CORONET 4-DOOR SEDAN 1955 USA

CHRYSLER DODGE CORONET 4-DOOR SEDAN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CORONET 4-DOOR SEDAN


BROOKLIN BRK 97 1/43 133mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 4.4L 175HP 3段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでダッジ コロネットのミニカー検索

クライスラー ダッジ コロネット 4ドア セダン アメリカ 1955年

 

 クライスラーグループで戦後のダッジは高級車デソートと大衆車プリムスの間を埋めるブランドでした。1950年代のダッジのラインナップにはエントリーレベルのコロネットとその上級車のロイヤルとカスタム ロイヤルがありました。 コロネットの初代は1949年に登場した大型車(フルサイズカー)で、当時はダッジの最高級車でした。その後1954年に上級車としてロイヤルが登場し、1955年にその上級車のカスタム ロイヤルが登場し、コロネット 3代目(1955年登場)ではダッジの一番下のモデルになりました。

 

 1955年式ダッジには2/4ドアセダン、2ドアハードトップ、2/4ドアワゴンがあり、カスタム ロイヤルにはスポーティな2ドアコンバーチブルがありました。エンジンは6気筒3.8LとV型8気筒4.4L/5.3L/5.7L/5.9Lがあり、6気筒エンジンはコロネットだけの設定でした。ダッジは1957年のモデルチェンジで4灯式ヘッドライトを採用したデザインに変更されました。1960年のモデルチェンジでコロネットはダート、ロイヤルはマタドール、カスタム ロイヤルはポラーラに名前が変更され、1962年にダートはダウンサイジングされて中型車(インターミディエイト)となりました。

 

 

 ミニカーは独特の味わいがあるホワイトメタル製クラシックカーを作っているイギリスのブルックリン製で2003年頃に発売されました。ホワイトメタル製ミニカー特有のレトロな作風ですが、実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ています。ボディだけではなくバンパーやクロームモール類もすべて金属製ですのでずっしりと重く存在感があります。金属ボディに厚い塗装/本物のクロームメッキは、1950-1960年代のアメリカ車のイメージを再現するには最適の素材です。スケールモデルではないこのミニカーが醸し出す実車イメージは、細かいところはよく出来ていますが存在感が希薄な現在のスケールモデル的なミニカー(特にレジン製)にはない魅力だと思います。コロネット 3代目の量産ミニカーはこれしかないようです。  以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER DODGE CORONET 4-DOOR SEDAN 1
CHRYSLER DODGE CORONET 4-DOOR SEDAN 2

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PACKARD CARIBBEAN CONVERTIBLE 1955 USA

PACKARD CARIBBEAN CONVERTIBLE
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PACKARD CARIBBEAN CONVERTIBLE


SIGNATURE 32346 1/32 162mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.52m 全幅約1.98m エンジン 変速機: V型8気筒 5.8L 275HP 2段自動変速
性能: 最高速179km/h  データーベースでパッカードのミニカー検索

パッカード カリビアン コンバーチブル アメリカ 1955年

 

 1950年代になると、次々と新型車を登場させて幅広い車種展開をするBIG3(GM、フォード、クライスラー)の資本力にパッカードは対抗できず次第に凋落していきました。1953年にはパッカードのボディ製造をおこなっていた関連会社がクライスラーに買収され、パッカードは自社でボディを製造することになりました。しかしあわてて作った生産ラインで不慣れな工員が作業したので、品質が低下し不具合が多発しました。この問題は徐々に改善されましたが、パッカードに対する信頼は大きく損なわれました。

 

 1950年代には大衆車のGM シボレーやクライスラー プリムスがV型8気筒エンジンを搭載するようになり、パッカードも遅ればせながら新型V型8気筒6.1Lエンジン(310HP)を1954年に投入しました。しかしこの新型エンジンはあまり評判が良くなかったそうで、販売不振を改善出来ませんでした。そこで1954年に同じように落ち目になっていたスチュードベーカーと合併しました。落ち目どうしの合併では結局再起することはできず、1958年にパッカード ブランドの自動車製造は終わりました。

 

 

 ミニカーはシグネチャー製のクラシックカーシリーズで、2008年頃に購入しました。パッカード最後の最上級車であったカリビアン 1955年式をモデル化しています。シグネチャー製のこのシリーズは1/32と中途半端なスケールでしたが、そのサイズを生かしてボンネット/ドア/トランク開閉と前輪操舵などのギミック付きで室内やエンジンもそこそこ再現してありました。このカリビアンもプロポーションが良く、実車に即したカラーリングで室内などの細部もきちんと作ってあります。これ以外のカリビアンのミニカーは、ヤトミンの1/18、フランクリン ミントの1/43と1/24などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PACKARD CARIBBEAN 1
PACKARD CARIBBEAN 2

 以下は室内の画像と床下/前輪操舵ギミックの画像です。なお前輪操舵はステアリングホイールと連動していません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PACKARD CARIBBEAN 3
PACKARD CARIBBEAN 4

 以下は1990年頃に発売されたフランクリン ミント製のパッカード カリビアン コンバーチブル 1955 (1/43 型番UX55)の画像です。上記のシグネチャー製のカリビアンと同じカラーリングですので同じように見えますが、こちらは1/43サイズです。(全長128㎜) ボンネット/ドアの開閉ギミック付きで、室内やエンジンルーム内の細部まで良く再現されています。1/43サイズながら細部の仕上げはシグネチャー製より優れている部分もあるので、フランクリン ミントの1/43の出来ばえが素晴らしかったことが分かります。当時の1/43では最上級レベルの出来ばえでしたが、その分高価(当時の定価約1万円)でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PACKARD CARIBBEAN 5
PACKARD CARIBBEAN 6

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。1/43サイズながらエンジンルーム内の造形はシグネチャーの1/32よりもリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PACKARD CARIBBEAN 7
PACKARD CARIBBEAN 8

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MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) LE MANS 1955 GERMANY

MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) LE MANS
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MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) LE MANS


PMA   1/24 182㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.74m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 3L 300P 5段変速
性能: 最高速300km/h  データーベースでメルセデス ベンツ 300SLRのミニカー検索

メルセデス ベンツ 300SLR (W196S) ルマン ドイツ 1955年

 

 メルセデス ベンツ 300SLRは前述したレーシングカー W196をベースにしてスポーツカーレース用として開発されました。ホイールベースを延長しシャーシやボディはW196より大きくなっていました。エンジンは3Lに拡大され、耐久性を考慮して出力はW196よりややデチューンした300HPでしたが 最高速度は300km/hを越えていました。300SLRの初戦は1955年のミッレ ミリアで、1、2フィニッシュで優勝しました。その後もツーリスト トロフィー、タルガ フロリオなどで勝利しました。

 

 300SLRの弱点は旧式のドラムブレーキで、ブレーキを酷使するルマンでは補助ブレーキとしてエアブレーキが装備されました。コクピット背後のフラップが油圧で立上がるもので、高速からの減速には有効だったそうです。1955年のルマンでは300SLRが関わったルマン史上最悪の事故が発生しました。事故の概要は、グランドスタンド手前でトップのジャガー Dタイプ(#6)に2台の300SLR(#19と#20)が迫っていました。ジャガーがピット手前で前方の周回遅れのオースチン ヒーレーを左から追い抜くと同時に急減速して右のピットに入ろうとしました。前方をふさがれたオースチン ヒーレーは左に回避し、そこに300SLR(#20)が追突して舞い上がり客席に落下して炎上しました。

 

 

 この事故でドライバーのP.ルヴェーと観客など80人以上が死亡しました。レースは続行されましたが、300SLRは翌日にレースを棄権し、結局ジャガー Dタイプが優勝しました。後日事故調査委員会が300SLRに責任がなかったと判断しましたが、メルセデス ベンツは道義的責任をとって1956年以降全てのレースから完全に撤退しました。これは1988年にザウバー メルセデスでレース活動を再開するまで継続されました。

 ミニカーはメルセデス ベンツの特注品でミニチャンプスの前身のPMA(Paul'S Model Art)製の1/24で1993年に購入しました。(同じ物が2004年にはミニチャンプスの型番243000303で一般市販されました) 事故があった1955年のルマンでJ.M.ファンジオがドライブした#19をモデル化しています。当時の値段は30000円と大変高価でしたが、当時の1/24ミニカーとしては値段相応にかなりレベルの高い出来ばえでした。ドア/ボンネット/トランク開閉、ステアリングホイールによる前輪操舵ギミックは当たり前ですが、燃料噴射装置を再現したエンジン、本物の布張りシートを備えたコクピット、精緻なワイヤースポークホイールなど実にリアルに再現されており、リアのエアブレーキも実車同様に動作します。ミニチャンプスはバリエーションとして、ルマンに出た3台、タルガ フロリオやミッレ ミリア優勝車、設計者のR.ウーレンハウトが使った300SLR クーペもモデル化していました。これ以外の300SLRのミニカーは、ブルム、シュコー、CMCの1/18、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンや補器類がリアルに再現されています。金色のパイプは機械式燃料噴射装置から燃料を送るパイプです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) 1
MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) 2

 以下はリアのエアブレーキ動作ギミックの画像と床下部分の前輪操舵ギミックの画像と精緻なワイヤースポークホイールの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) 3
MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) 4

 以下は1992年に発売されたブルム製のメルセデス ベンツ 300SLR クーペ (1/43 型番R187)の画像です。この車は300SLRをベースにして2台だけ製作されたクーペで、300SLRの設計者であったルドルフ ウーレンハウトが所有していたことから、ウーレンハウト クーペとも呼ばれていました。メルセデス ベンツ博物館が所有していたウーレンハウト クーペの1台が2022年にオークションにかけられ、自動車としては最も高額な135万ユーロ(約182億円)で落札されてニュースとなりました。ミニカーはブルムの初期物でそれほど良い出来ばえではありませんが、値段相応ながら実車の雰囲気はうまく再現されています。ブルム以外のウーレンハウト クーペのミニカーはミニチャンプスの1/43やCMCの1/18などがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) COUPE 1
MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) COUPES 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) COUPE 3
MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) COUPES 4

 以下は2006年に発売されたブルム製のメルセデス ベンツ 300SLR #722 ミッレ ミリア 優勝 (1/43 型番AS40)の画像です。1955年のミッレ ミレアの優勝車をモデル化していて、ドライバーのS.モスとコドライバーのD.ジェンキンソンのフィギュアーが付いています。梱包箱の背景には当時のレース風景の写真が使われていて、ボディは汚し塗装が施されているなどちょっとしたジオラマ仕立てとなっています。フィギュアはドライバーの服装など当時の雰囲気が良く再現されています。コドライバーのD.ジェンキンソンが下を向いて見ているのは、ラリーのコース状況を記録したペースノート(紙のリングノート)です。(ペースノートは今ならタブレット端末でしょうが、昔は紙しかなかったのです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) LE MANS 1
MERCEDES-BENZ 300SLR (W196S) LE MANS 2

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MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121) 1955 GERMANY

MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121)
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MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121)


RIO R06 1/43 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.29m 全幅約1.74m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 105HP 4段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでメルセデス ベンツ 190SLのミニカー検索

メルセデス ベンツ 190SL ロードスター (R121) ドイツ 1955年

 

 メルセデス ベンツ 300SLほどの高性能/高価格の車は手に余るという人向けの300SL普及版が1955年に登場した190SLでした。見た目は300SLに似せていますが、中身は小型セダンの180(W120)のホイールベースを短縮しオープンカー用にシャーシ各部を補強した物でした。300SLよりサイズは一回り小さく、6気筒エンジンではなく新開発した4気筒1.9L(105HP)エンジンを搭載していました。最高速170km/hの性能は2Lクラスのスポティーカーとしては高性能でした。

 

 当初はロードスターだけでしたが脱着できるハードトップ式のクーペも後に追加されました。オプションでシート背後に横向き補助シート(3人乗り可となる)が付けられました。高性能で300SLの半値(それでもアメリカでは高級なフォード サンダーバードと同じくらいの値段)で買えることから、人気が高く約25000台が販売されました。1963年に後継車の230SL(W113)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1992年に発売されたリオ製です。全体的な雰囲気が190SLの雰囲気をうまく再現していて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。この適度に古くさい感じがするリオの作風が私好みなので気に入ってます。ドアが開閉するギミック付きです。190SLのミニカーとしてはディンキー、ジク(SIKU)、メルクリン、ソリドなどの当時物、最近の物ではシュコーの1/87、ノレブの1/18、オートアートの1/18、ミニチャンプスの1/43と1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。トランクには「スリーポインテッドスターのロゴ 190SL」と表示されたデカールが貼ってあるのですが、デカールが劣化して周辺が茶色に変色していています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121) 1
MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121) 2

 以下は1992年に発売された上記のバリエーションで幌を立てたメルセデス ベンツ 190SL (1/43 型番R07)の画像です。カラーリングと幌以外は上記と同じです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121) 3
MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121) 4

 以下は2005年に発売されたミニチャンプス製のメルセデス ベンツ 190SL(型番430033155)の画像です。プロポーションが良く、灯火類や室内のインパネの細部などミニチャンプスらしいリアルな仕上げとなっています。ただしフロント周りの雰囲気が少し違う感じがして、ミニチャンプスが作るメルセデス ベンツのミニカーとしては今一つの感じがします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121) 5
MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121) 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121) 7
MERCEDES-BENZ 190SL ROADSTER (R121) 8

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