ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 1965 UK

ROLLS ROYCE SILVER SHADOW
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW


DINKY(UK) 158 1/41 125㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.8m エンジン 変速機: V型8気筒 6.2L (200HP) 4段自動変速
性能: 最高速(180km/h)  データーベースでロールス ロイス シルバー シャドウのミニカー検索

ロールス ロイス シルバー シャドウ イギリス 1965年

 

 ロールス ロイス シルバー クラウドは完成の域に達していましたが、技術的には時代遅れで旧態化していました。ライバルであった メルセデス ベンツからハイテクを駆使した超高級車のメルセデス ベンツ 600が1963年に発表されました。この車に対抗する意味もあって新型のロールス ロイス シルバー シャドウが1965年に登場しました。シルバー シャドウは前後フェンダーがボディサイドに一体化された近代的なデザインとなり、モノコックボディ、全輪独立懸架、油圧式車高調整、全輪ディスクブレーキなど先進的な技術を採用していました。

 

 車体のサイズはシルバー クラウドより小さくなりましたが、近代的なモノコックボディの採用で室内は広くなっていました。モノコックボディ故にボディを大きく変えることができず、コーチビルダーが独自にデザインしたボディを架装することは難しくなりました。ロールス ロイスといえども時代の流れには逆らえないということでした。エンジンは改良され出力が向上し、4段自動変速機仕様で最高速度は180km/hの性能でした。1969年にロングホイールベース版が標準ボディ化されました。1977年にサスペンションの改良、室内のデザイン変更、バンパーの大型化、オートエアコン標準装備などの改良が行われ、シルバー シャドウ IIにモデルチェンジしました。1980年に後継車のシルバー スピリットにモデルチェンジしました。(実車画像→ ロールス ロイス シルバー スピリット)

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。フロントグリルやバンパーに金属製パーツを使ったディンキーらしいがっちりとした造形で、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。 (ただ少しごつすぎる感じになっていますが) ボンネット/トランク/4ドアが開閉するフルギミックとなっています。こうしてロールス ロイスのミニカーをまとめてみると、ディンキー(英)はロールス ロイスの主要な車種をまめにモデル化していたことが良く分かります。 なおこの個体は左リアドアに塗装のむくれが発生しています。これ以外のシルバー シャドウのミニカーはエリゴール、ダイヤペット、Bブラーゴの1/24、マッチボックス、ネオ(レジン製)、トゥルースケール(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リア(トランク開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 1
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 2

 以下は4ドアの開閉ギミック/室内とボンネットを開いたエンジンルームの画像です。ドアは内張が付きウィンドーが半開状態となっているなど凝った作りとなっています。エンジンは金属製パーツが使われています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 3
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 4

 以下は1983年頃に発売されたフランスのエリゴール製の ロールス ロイス シルバー シャドウ(1/43 型番1047)の画像です。エリゴール初期のミニカーはノレブのプラスチック製ミニカーの型を流用したものが多いのですが、これもノレブのロールス ロイス シルバー シャドウ (型番33)の型を流用したものだと思われます。(ただしエリゴールはダイキャスト製です) プロポーションが良く、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。フランス仕様でヘッドライトが黄色になっています。ボンエット/トランクが開閉するギミック付きです。同じ型でフロント グリルを変更したベントレー T (型番1048)もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 3
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 5
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 6

 以下は1978年に発売されたダイヤペット製の当時物 ロールス ロイス シルバー シャドウ (1/40 型番G71)の画像です。フロントグリル/ヘッドライトの造形が実車のイメージから少し外れていますが、プロポーションは悪くなくロールス ロイス シルバー シャドウの当時物国産ミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでした。なお1978年に発売しているので、シルバー シャドウ IIをモデル化しているのかもしれません。ボンエット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 7
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンは結構リアルな造形で、リアにはそこそこリアルなナンバープレートが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 7
ROLLS ROYCE SILVER SHADOW 8

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TRIUMPH 1300 1965 UK

TRIUMPH 1300
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH 1300


DINKY(UK) 162 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.9m 全幅約1.57m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 61HP 4段変速
性能: 最高速133km/h  データーベースでトライアンフ 1300のミニカー検索

トライアンフ 1300 イギリス 1965年

 

 トライアンフ ヘラルドの後継車として1965年に1300が登場しました。レイランド グループとして初の前輪駆動車で、BMCのミニに対抗する車でした。この車は通常の縦置きエンジンを前後逆に配置するルノー式の前輪駆動方式を採用していました。4気筒1.3L(61HP)エンジン、4段変速で最高速133km/hの性能でした。ボディは2000と同じミケロッティのデザインで、フロントグリル以外は上級車の2000のイメージをダブらせています。(フロントはライバルのモーリス 1100に良く似ている気がします)

 

 モノコックボディ、全輪独立サスペンションなど上級車2000と同じ進歩的な設計で、上級小型車としてヒットして商業的に成功しました。1970年に前後のデザインを変え1.5Lエンジンを搭載した1500にモデルチェンジしました。1300の総生産台数は約14万台でした。なお1970年には1300を後輪駆動車に変更したトレド(TOLEDO)が登場しています。トレドは1300の廉価版で、前輪駆動車になじめないユーザー向けの車でもありました。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(英)の当時物です。前述した2000と同じ50年前のビンテージミニカーで素朴な作りですが、これも実車の雰囲気をうまく再現した味のあるミニカーに仕上がっています。2000と同じでボンネットとトランクの開閉ギミックが付いています。ヘッドライトにダイヤカットガラスが使われるなど、2000よりも少しだけ目新しい仕上げになっています。1300の量産ミニカーはこの当時物しかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネット/トランクの開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH 1300 1
TRIUMPH 1300 2

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FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT 1965 UK

FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT


DINKY(UK) 287 1/40? 122mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型4気筒 2L 86HP 4段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでフォード トランジットのミニカー検索

フォード トランジット MK I 交通事故処理車 イギリス 1965年

 

 商用車テームズ 400Eの後継車として1965年にトランジット MK Iが登場しました。テームズ 400Eは当時のライバルのベッドフォード CAなどに対して積載量で劣っていた為ボディを大きくし、ベッドフォード CAに似た短いノーズを持つデザインに変わりました。ホイールベースの異なるロングとショートのボディがあり、ピックアップトラックやミニバスもありました。トランジットはドイツとイギリスの両フォードに共通するモデルでした。

 

 当初のエンジンはV型4気筒1.7L/2Lとパーキンス社製4気筒1.6Lディーゼルで、サイズが大きいディーゼルはノーズを前方に延ばして搭載していました。このロングノーズ版には緊急車両用としてV型6気筒3Lエンジンを搭載した高性能モデルもありました。1978年のマイナーチェンジで、フロントのデザインが大幅に変更され、MK IIとなりました。当サイトのデータベースでは車名に世代を意味するMK *を付けています。1965年のモデルをMK I、1978年モデルをMK II、1986年モデルをMK III、1991年モデルをMK IV、1994年モデルをMK Vとしています。(MK Iはマイナーチェンジでフロントのデザインが2回変更されているようで、この変更はa b cを付けて区別しています)

 

 

 ミニカーはディンキー製の当時物(1967年発売の初期型)で、ロングボディの交通事故処理車をモデル化しています。ディンキーらしいがっちりした作りで、当時のミニカーとして良くできています。ポリス仕様として警察官のフィギュアが乗っていて、ルーフには青色灯とレーダースピードガンが付いています。右側スライドドア、左側ドア、リアドアが開閉し、車内には車線規制用の3角コーンと標識が積まれています。それらを取り出して並べると交通事故処理の簡単なジオラマが出来上がります。ディンキーはフロントが変更されたMK IIも含めてバン、救急車、ポリスカーなど十数種類をモデル化しています。(MK Iには縮尺の異なる2タイプがあります) トランジットのミニカーはたくさんあり、特にブレキナはMK I(ドイツではMK IをMK IIと呼ぶのでブレキナの車名表示はMK II)のマイナーチェンジを作り分けていて、様々なタイプを約40種類もモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席スライドドア/3角コーンと標識を並べた画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT 1
FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT 2

以下で当時のイギリスの商用車のミニカーが検索できます。
データーベースでフォード テームズのミニカー検索  データーベースでベッドフォード CAのミニカー検索
データーベースでBMC J2のミニカー検索  データーベースでコマーのミニカー検索

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FORD D800 TRUCK 1965 UK

FORD D800 TRUCK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD D800 TRUCK


TEKNO 914 1/43 130mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m 全幅約2.2m エンジン 変速機: 6気筒 6L ディーゼル 128HP など 4段変速?
性能: 最高速 不詳   データーベースでフォード D800のミニカー検索

フォード D800 トラック イギリス 1965年

 

 イギリス フォードの商用車は1930年代のフォード Y型の商用バン仕様(E83W)から始まりました。この商用車はフォードソン(FORDSON)のブランド名で展開されました。フォードソンはフォードの農業用トラクターのブランドとして知られていますが、イギリス フォードの商用車のブランドとしても使われました。1937年には5t積みの大型トラック フォードソン 7Vが登場しました。(実車画像→ フォード Y型 商用バン仕様(E83W)) (実車画像→ フォードソン 7V)

 1949年に大型トラック 7Vを後継するフォードソン テームズ ET6/7が登場、1954年にアングリアをベースにした小型商用バンの300Eが登場しました。1957年にE83Wを後継するキャブオーバー型商用バンのテームズ 400Eと、大型トラック ET6/7を後継するテームズ トレーダーが登場しました。なお1957年に商用車のフォードソン ブランドはなくなりフォードに戻りました。1965年にテームズ 400Eはトランジットに、テームズ トレーダーはDシリーズに変わりました。(実車画像→ フォード 300E) (実車画像→ フォードソン テームズ トレーダー)

 

 キャブオーバー式商用車はエンジン整備の為にキャブを傾けて(チルトして)開く必要がありますが、Dシリーズはカウンターウエイトを使う方法でほぼ片手でキャブの開閉ができました。このようにDシリーズは、ライバルのGM系列のベッドフォード TK(1959年登場)などに比べて近代的な構造のキャブオーバー式トラックでした。エンジンは4/6気筒のガソリン/ディーゼルで、1967年にV型8気筒7.7Lディーゼルを積むイギリス フォード最大の大型トラック D1000が追加されました。Dシリーズは1981年に後継のカーゴ(CARGO)シリーズに切り替わりました。

 

 

 ミニカーはテクノ製でブランド表記が「KIRK」に変わった1970年頃に発売されたものです。フォード D800 ダンプ トラックをモデル化したテクノの傑作ミニカーでした。50年以上も前に作られた昔のミニカーですが、私の知る限りでは、1/43サイズではこれが一番精密で凝ったギミックを持つ商用車ミニカーであると思います。(単なるスケールモデル的な精密さだけなら、現在のヘルパやブッシュの1/87の商用車の方が優れていますが) もちろんプロポーションも良くできています。ギミックを付けるとプロポーションが崩れるなどと言われることがありますが、技術力のあるメーカーがギミックを付ければそんなことはありません。このミニカーのプロポーションとギミックの出来ばえを見れば、それは技術力の低いメーカーの言い訳に過ぎないことが分かります。(ギミックはコストが掛かりますので、コストダウンでギミックを付けなくなったことに対するメーカー側の言い訳でもあります)

 そのギミックについて、以下の簡易動画で詳しくお見せします。(画像のマウスオーバーやタップで簡易動画がスタートします) まずはキャブのドア開閉ギミックですが内張付きのドアはスムーズに開閉し、室内も良く再現されています。次に当時のテクノのミニカーのほとんどに付いていた前輪操舵ギミックですが、車体下部のシャーシ、エンジン、サスペンション、ドライブシャフトなどのメカ部分が良く再現されていて、前輪は車体を傾けることで操舵できます。(操舵メカはさすがに実車と同じというわけではありませんが、頑丈な金属パーツでしっかり作られていて、普通の扱いではまず壊れません)

ford d800 door
ford d800 steer

 次は荷台のダンプ操作ギミックです。荷台をダンプさせるには、荷台左前にあるレバーを前方にスライドさせて荷台のロックを外してから車体を後退させれば、後車軸の回転と連動して荷台がダンプします。(簡易動画では撮影の都合で後退していませんが) このギミックは非常に良く考えられた仕組みで、ここにも頑丈な金属パーツが使われています。最後にキャブのチルト動作ギミックです。実車同様ににキャブ全体が前ヒンジで開き、エンジンや補器類が再現されています。エンジンが左に45度傾けて搭載されていることまでわかります。なお荷台やエンジンなどが白い軟質プラスチックで再現されていて、あまり色合いがリアルでないのは、玩具としての味付けでしょう。(軟質プラスチックは乱暴に扱っても壊れにくいことから採用されています)
ford d800 dump
ford d800 tilt

 テクノはこれよりホイールベースが長いトラックもモデル化していて、荷台に企業ロゴを印刷したプロモーション用モデルのバリエーションも多くありました。同時期にコーギーも同じようなフォードのトラックを数種類(カートランスポーターなど)モデル化していますが、これはD800ではなく、アメリカ フォードのHシリーズです。それ以外のD800のミニカーはディンキー(ダンプカーや道路清掃車など) やマッチボックスの当時物もありました。(最近のものはないようです) Dシリーズより以前のトラック、テームズ トレーダーやテームズ ET6はディンキー(英)やスポットオンの当時物などがありました。

 以下は1971年に発売されたディンキー(英)製の当時物 フォード D800 ジョンソン 道路清掃車 (1/43 型番451)の画像です。D800をベースにしたイギリスのジョンソン スイパー(Johnston Sweepers)社の道路清掃車(ロードスイーパー)をモデル化しています。縮尺1/43で全長140㎜X全幅54㎜の少し大きなミニカーになっています。ディンキー(英)らしいがっちりとした作りで、ごみを貯めるタンクなどがリアルでとても良く出来ています。当時のミニカーは面白いギミックが付いているのですが、これはタンクの上にあるゴミを吸引するホースが可動し、タンクの下にある道路上のごみを掻き上げるブラシ(タンク左下にある丸いブラシとボディ底面にあるブラシ)が実車同様に回転します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD D800 ROADSWEEPER 1
FORD D800 ROADSWEEPER 2

 以下はフロント/リアの拡大画像と吸入ホースの可動/床下のブラシを駆動する構造の画像です。路上の大きなごみはタンク上から延びる吸入ホースで吸い取るようで、そのホースの吸入口を移動させる操作ができます。またミニカーを押して走らせると後輪の回転を金属ベルトで伝達して2つのブラシを回転させる構造になっています。(金属ベルトを使っているのは、玩具としては凝った構造です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD D800 ROADSWEEPER 3
FORD D800 ROADSWEEPER 4

データーベースでフォードソンのミニカー検索
データーベースでフォード テームズのミニカー検索

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ASTON MARTIN DB5 DROPHEAD COUPE 1965 UK

ASTON MARTIN DB5 DROPHEAD COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN DB5 DROPHEAD COUPE


DINKY(UK) 110 1/42 112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.68m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 4L 282HP 5段変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでアストン マーチン DB5のミニカー検索

アストン マーチン DB5 ドロップヘッド クーペ イギリス 1965年

 

 1963年にアストン マーチン DB5にフルオープン仕様のドロップヘッドクーペ(ソフトトップを持つコンバーチブル)が追加されました。なお1965年以降のアストン マーチンのコンバーチブルにはボランテ(VOLANTE)という名前が付けられるようになり、DB5のコンバーチブルの一部にもボランテの名前が付けられたようです。1964年にはエンジンを330HPまでパワーアップした高性能版ヴァンテージが追加されました。また経営者のデビット ブラウン向けにリアをワゴン風に改造したシューティング ブレークが特注で製作され、同様の改造がコーチビルダーによっても行われたようです。(→シューティング ブレー 実車画像)

 

 DB5の内装は豪華な本革仕様で、既にパワーウインドーが標準装備され、3段自動変速機もオプション設定されました。DB5は1965年にDB6にモデルチェンジしました。DB5は2年間で約1000台しか生産されていません。その中でヴァンテージは65台、コンバーチブルは123台だったそうです。当時の本国での価格は約5000ポンドで、当時のレートで換算すると約500万円となります。1960年代の価格ですから、やはりかなり高額の車だったようです。

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたディンキー(英)の当時物です。ディンキー(英)らしいがっちりとした作風で、当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。発売されたのは1966年ですので、車としては既にDB6に切り替わった時期ですが、このドロップヘッドクーペはテールエンドの形状などからDB5として作られています。DB5のドロップヘッド クーペのミニカーはこれしかないようです。なお同時期に発売された後述のクーペ(型番153)はDB6のミニカーとなっています。 以下はフロントの拡大画像/ボンネットを開いたエンジンルーム画像とリアの拡大画像/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ASTON MARTIN DB5 DROPHEAD COUPE 1
ASTON MARTIN DB5 DROPHEAD COUPE 2

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