ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 1968 JAPAN

MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE


DIAPET 173 1/40 98mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.83m 全幅約1.43m エンジン 変速機: 2ローター 491X2cc 100HP 4段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでマツダ ファミリアのミニカー検索

マツダ ファミリア ロータリークーペ 日本 1968年

 

 1967年にマツダ ファミリアは2代目にモデルチェンジしました。丸みを帯びたボディに角型ヘッドライトの外観はフォード タウナスのような感じで、なかなか斬新なデザインでした。当初は4ドアセダンに4気筒1L(58HP)エンジンで、4段変速で最高速135km/hの性能でした。翌年には1.2Lエンジンが追加され、さらに10A型ロータリーエンジン(100HP)を搭載した2ドアクーペが、コスモ スポーツに次ぐロータリーエンジン搭載車の第2弾として登場しました。このロータリークーペは最高速180km/hと俊足で、加速性能もスポーツカー並みでした。

 

 1970年のマイナーチェンジで1.3L(87HP)エンジンが追加されて、レシプロエンジン搭載車にはプレストのサブネームが追加されました。1971年にファミリア プレストの上級車としてグランド ファミリア(サバンナの姉妹車でレシプロエンジン仕様)が追加されました。1973年に3代目のファミリア プレストにモデルチェンジしました。ファミリアはマツダの大衆車の基礎を固めた車でした。(実車画像→ マツダ ファミリア プレスト)

 1969年に追加されたロータリーエンジン搭載の4ドアセダン ファミリア ロータリー TSSが我家の最初の自家用車でしたので、ファミリア ロータリー車には特別な思い入れがあります。私が免許を取って最初に運転したのもこの車で、速い車でしたが、加速するとノーズが持ち上がりハンドルが軽くなったことを覚えています。(当時の国産車は操縦安定性以前のレベルでしたので)

 

 

 ミニカーは1968年の実車発売とほぼ同時期に発売されたダイヤペット製の当時物です。このミニカーは実車発売前に販促用ノベルティとしてディーラーで使われることが決定していたので、事前に実車の図面などが米澤玩具(ダイヤペットを製作していた会社)に渡されて金型製作が行われたそうです。メーカー承認の販促品と言うことで、プロポーションやフロントグリル造形などは当時物としては良くできていました。またトランク内のスペアタイヤや半開きのサイドウィンドーなど凝った作りになっていました。(何故か? テールライトの塗り分けは実車と異なりますが) ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。当時物のミニカーはこれだけでしたが、当時物以外ではコナミのクーペ 1/64、エブロのクーペとそのレース仕様車、国産名車コレクションのクーペ、国産名車コレクションの型を流用したFIRST43、スパークのレース仕様などがあります。 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。ボンエットとトランクは経年変化で塗装が少し黄ばんでいます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 1
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 2

 以下はマツダディーラーで実車販促用ノベルティとして使われたダイヤペット製のロータリークーペ クロームメッキ仕様 (1/40 型番無し)の画像です。このミニカーには以下のようなプラスチックの半球ドームの付いた特別仕立てのガラス製展示台が付属していました。なおこのミニカーのクロームメッキは米澤玩具では対応できなかったので、メッキ前のミニカーを広島のマツダ(当時は東洋工業)まで運んでメッキ処理したそうです。このミニカーが出来上がるまでの特別な経緯を知ると、マツダがこの車に掛けた熱意が良くわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 3
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 4

 以下は2003年に発売されたエブロ製のマツダ ファミリア ロータリークーペ (1/43 型番43362)の画像です。プロポーションが良く、フロントグリルや灯火類、太いラジアルタイヤを履いたホイールなどの細部もリアルでかなり良い出来ばえです。特に室内はメーターパネルが立体的に再現されていて、シートも実車に即した着色がされているなどかなりリアルに出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 5
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 7
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 8

 以下は2004年に発売されたエブロ製のマツダ ファミリア ロータリークーペ レース仕様車(1/43 型番43538)の画像です。1970年のスパ フランコルシャンに参戦した32号車をモデル化しています。この32号車と31号車と34号車はエンジントラブルでリタイヤしていますが、33号車が総合5位となりました。エブロはこの31~33号車の3台をモデル化しています。太いタイヤ、オーバーフェンダー、ボンネットスクリーンなどレース仕様車を忠実にモデル化しています。室内ではレース用のバケットシートと助手席足元の赤い消火器も再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE SPA 1
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE SPA 2

 以下は2010年に発売された国産名車コレクション製のマツダ ファミリア ロータリークーペ (1/43 No.107)の画像です。国産名車コレクションの初期物はノレブが製作していましたが、これはノレブの後を引き継いだイクソが製作しています。フロントグリル中央とホイール中央のマツダのロゴがうまく再現されていて、室内も着色されたステアリングホイールなどそこそこ良く再現されています。安価な雑誌付きミニカーとしては上々の出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 9
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 10

 以下は2023年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のマツダ ファミリア ロータリークーペ (1/43 No.31)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。全体的に上述したエブロ製と非常に良く似ていますので、エブロをお手本にしたのかもしれません。フロントグリル中央のマツダのロゴが良く出来ていて室内も良く再現されています。ただし印刷で表現されたインパネのメーターは平面的なので、上記のエブロの立体的な造形のインパネの方がよりリアルだと思います。また室内のシートも実車同様に着色しているエブロの方が凝った作りだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 11
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 13
MAZDA FAMILIA ROTARY COUPE 14

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MAZDA LUCE ROTARY COUPE 1969 JAPAN

MAZDA LUCE ROTARY COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA LUCE ROTARY COUPE


JAPANESE CAR COLLECTION 30 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.59m 全幅約1.64m エンジン 変速機: 2ローター 655X2cc 126HP 4段変速 前輪駆動
性能: 最高速190km/h  データーベースでマツダ ルーチェのミニカー検索

マツダ ルーチェ ロータリー クーペ 日本 1969年

 

 3台目のロータリーエンジン搭載車としてルーチェ ロータリークーペが1969年に登場しました。この車は1967年の東京モーターショーで展示されたプロトタイプ マツダ RX87をベースにした市販車でした。(実車画像→ マツダ RX87) ルーチェ 初代のイメージを踏襲していますが、中身は全くの別物でした。この車のために新設計された13A型ロータリーエンジン(655ccX2 126HP)を搭載し、サスペンションは4輪独立で、マツダとして初めて前輪駆動方式を採用した特別設計の高性能スペシャルティーカーでした。4段変速で最高速190km/hの性能でした。

 

 エアコン、パワステ、レザートップといった豪華装備を備えたスーパーデラックスは175万円とコスモ スポーツ (ロータリー)を凌ぐ高価格でした。(同時期のトヨタ クラウン ハードトップは約120万円でした) 高価格であった上にマツダ初の前輪駆動/パワステなどに熟成不足による問題があったので販売は芳しくなく、1972年には生産中止となりました。3年間で約1000台ほどしか生産されていませんので、実車は数回ほどしか見たことがありません。当時のマツダのイメージリーダーカーとして実に上品でかっこいい車でした。

 

 

 ミニカーは2007年に発売された国産名車コレクション製でメーカーはノレブです。少し車高が高いところが今一つですが、実車の雰囲気がうまく再現されてます。フロントグリル、フェンダーミラー、ホイールなどの細部もリアルに仕上げられていて非常に良い出来ばえです。ノレブは自社ブランドでもほぼ同じ物を発売しています。当時物ミニカーはダイヤペットが異なる協力工場が製作した2種類を発売していました。当時物以外ではでは2005年頃にコナミの絶版名車コレクション(1/64)でモデル化され、トミカではまずメーカー特注非売品として作られ、その後2006年にトミカ リミッテドでも発売されました。2020年にはENIF(レジン製)でもモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA LUCE ROTARY COUPE 1
MAZDA LUCE ROTARY COUPE 2

 以下は1971年に発売されたダイヤペット製の当時物 ルーチェ ロータリークーペ(1/40 型番198)の画像です。車高が高くフロント先端部分がやや尖りすぎているのがいまいちですが、当時物ミニカーとしては良くできていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。型番224でクロームメッキ仕様もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA LUCE ROTARY COUPE 3
MAZDA LUCE ROTARY COUPE 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA LUCE ROTARY COUPE 4
MAZDA LUCE ROTARY COUPE 4

 以下は1971年に発売されたダイヤペット製の当時物 ルーチェ ロータリークーペ(1/40 型番220)の画像です。上述した型番198とは別の協力工場が全く別の型を起こして製作したもので、少し遅れて発売されました。型番198との差別化でレザートップを模した結晶塗装を採用していて、さらにドアの下に見える底板部のボタンを押すとドアがバネ仕掛けで開くというギミックを追加しています。フロントの造形が今ひとつですが、それ以外の全体的な出来ばえはこちらのほうが良いように思います。ただしドアを開くギミックは強度的にやや無理のある設計ですので壊れやすいです。(当方の手持ちの1台は破損しました) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA LUCE ROTARY COUPE 5
MAZDA LUCE ROTARY COUPE 6

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA LUCE ROTARY COUPE 7
MAZDA LUCE ROTARY COUPE 8

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MAZDA T1500 TUB85(N) 3-WHEELER TRUCK 1970 JAPAN

MAZDA T1500 TUB85(N) 3-WHEELER TRUCK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA T1500 TUB85(N) 3-WHEELER TRUCK


SAPI P001 1/43 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.36m 全幅約1.81m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 60HP 4段変速
性能: 最高速95km/h 最大積載量 1.5t データーベースでマツダ T トラックのミニカー検索

マツダ T1500 3輪トラック TUB85型 日本 1970年

 

 瓶のコルク栓を作るメーカーとして戦前の1920年に設立された東洋コルク工業は、掘削機や工作機械を作るメーカーとなり、1927年に東洋工業と改名しました。1931年に3輪トラック「マツダ号」を発売し、その後は3輪車メーカーとして発展しました。このマツダという名前は古代ペルシャのゾロアスター教の神の名前にちなんだものでした。なお戦前の3輪トラックのブランドとしてはマツダ以外にはダイハツ、クロガネなどがありました。

 

 3輪トラックは戦後の復興に寄与し、1950年代前半の国産トラックの7割は3輪トラック(オート3輪)でしたが、次第に安定性や居住性の良い4輪トラックに需要が移っていきました。東洋工業も1958年には4輪トラック D1500(ロンパー)を発売して、4輪車市場に進出しています。1950年代の後半には、軽自動車規格のオート3輪(マツダ K360やダイハツ ミゼットなど)が登場しますが、3輪トラックは4輪トラックに切り替わっていき、1970年代の前半に消えていきました。T1500は1962年頃に登場したマツダの3輪トラックのほぼ最終型で、水冷4気筒1.5L(60HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速95km/hの性能でした。トラックの最大積載量は1.5トンで、3人掛けシートで乗車定員は3名でした。上級車として2Lエンジンを搭載するもう少し大きいT2000もありました。

 

 

 ミニカーはユニークな車種が多いサピ(SAPI)製で2003年に発売されました。フロントの面構えなどの雰囲気がうまく再現されていて、懐かしい感じがします。(私が小学生の頃はまだ3輪車が現役で走っていましたから) やや塗装が厚ぼったい感じがありますが、シャーシ部分もある程度きちんと再現してあって実に良く出来ています。このサピの3輪トラックのミニカーが発売されてから、同じような3輪トラックのミニカーがトミカ、トミカ リミッテド、エブロなどからたくさん発売されました。マツダの3輪トラックとしてはこれより古い三輪車(CT/1200)や上級車のT2000をエブロがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内と車体底シャーシ部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA T1500 TUB85(N) 1
MAZDA T1500 TUB85(N) 2

 以下は俯瞰と床下部分の画像です。シャーシや車軸/サスペンションなどもそこそこ再現されています。
MAZDA T1500 TUB85(N) 3

 以下は2021年に発売されたアシェットの懐かしの商用車コレクションのNo.16 マツダ T2000 TVA8E バキュームカー仕様 1966の画像です。2Lエンジンを搭載したT2000の特装車(形式TVA8E)をモデル化しています。現在ではバキュームカーとは何をする車なのかご存じない方が多いと思いますが、私と同年代の高齢者ならこの車を見れば、その独特の匂いの記憶がよみがえるものと思います。(何をする車なのかはタンク後部の積載物品の表示銘板をみれば推測できますので敢えて書きません) マツダの3輪車のミニカーとしての出来ばえは上記サピ製とほぼ同等レベルのよい出来ばえです。バキュームカー仕様の部分は後部のタンク/ホース、リアの両サイドに備えてあるバケツなどの細部が実によく出来ています。(実車の詳細は細かく憶えていませんが、雑誌に実車のイラストが載っていましたのでそれとの比較です) なおトミカでもT2000の衛生車(バキュームカー)をモデル化していて、それはタンク上部に自動でホースを巻き上げるホースリールが付いています。今回のこのバキュームカーはそれよりも古いものなので、ホースはタンクに巻き付けられています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA T1500 TUB85(N) 3-WHEELER VACUUM CAR 1
MAZDA T1500 TUB85(N) 3-WHEELER VACUUM CAR 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。ドアに表示された松田衛生(株)という会社名と「三 6 ね 19-66」というナンバープレートはどちらも架空の物ということですが、いかにもそれらしい感じがして遊び心が感じられます。なお松田衛生(株)の上の車名ロゴが、やや判別し難いですが、T1500になっているのはたぶんミスなのでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA T1500 TUB85(N) 3-WHEELER VACUUM CAR 3

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MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 1970 JAPAN

MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2)


DIAPET 219 1/40 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.15m 全幅約1.58m エンジン 変速機: 2ローター 573X2cc 120HP 4段変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでマツダ カペラのミニカー検索

マツダ カペラ ロータリークーペ (RX-2) 日本 1970年

 

 マツダ ルーチェとファミリアの間を埋める車として、カペラが1970年に登場しました。カペラ用に新設された12A型(573ccX2 120HP)ロータリーエンジン搭載車と、4気筒1.6L(100HP)レシプロエンジン搭載車がありました。4ドアセダンと2ドアクーペがあり、流行のコークボトル ラインを取り入れたセンスの良いデザインでした。「風のカペラ」というキャッチフレーズどおりの高性能な車で、ロータリーエンジン搭載車は4段変速で 最高速は190km/h(当時は180㎞/h速度制限はなかった)で、加速性能はコスモ スポーツと同等でした。

 

 1971年のマイナーチェンジで、ロータリーエンジン車初の自動変速機仕様であるREマチックが追加されました。その際に角形2灯式ヘッドライトのクーペもセダンと同じ丸形4灯式ヘッドライトに変更されました。この1971年頃がマツダのロータリーエンジン車の全盛期で、年間6万台ほどが生産されていました。(1973年のオイルショックでガソリンが急騰し、燃費の良くないロータリーエンジン車は売れなくなりました) カペラのロータリーエンジン搭載車はRX-2という名前で輸出されました。1974年に内外装を少し変更して、カペラ ロータリー APにモデルチェンジしました。(APはAnti Pollusion(低公害)の略) (実車画像→ マツダ カペラ ロータリー AP)

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたダイヤペット製の当時物です。角形2灯式ヘッドライトの初期型クーペをモデル化しています。キャビン部分がやや大きめながら、カペラの美しいラインがそこそこうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック付きで、エンジンや室内なども結構良く再現されています。カペラの当時物ミニカーはこれとトミカの1/59だけしかなく、どちらもクーペのモデル化でした。2011年に国産名車コレクションでモデル化されその型を流用してFIRST43からも発売され、2022年に国産名車プレミアムコレクションでもモデル化されました。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 1
MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 2

 以下は2011年に発売された国産名車コレクション製のマツダ カペラ ロータリー クーペ (1/43 No.130)の画像です。メーカーはノレブで初期型のクーペをモデル化しています。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていてとても良く出来ています。安価な雑誌付ミニカーながら、フロントグリル、ホイール、室内などの細部も良く再現されています。また実車発売当時のイメージカラーであった鮮やかなオレンジ色のカラーリングは、当時のカペラがとてもかっこよかったことを思い起こさせてくれます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 3
MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 4

 以下は以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 5
MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 6

 以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のマツダ カペラ ロータリー クーペ (1/43 No.17)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。同じ車を同じカラーリングでモデル化していますので、一見しただけでは上述した国産名車コレクション製と同じような出来ばえに見えます。ただし良く見るとフロントグリル、灯火類、車名ロゴなどの細部の仕上げは国産名車プレミアムコレクションの方が緻密でリアルです。室内はステアリングホイールなどに彩色してある国産名車プレミアムコレクションの方が見た目は良いです。(ただメーターインパネ造形は国産名車コレクションの方が立体的で好ましいです) ただしこの仕上げレベルの違いは、値段が2倍ほども違うので当たり前のことですが。国産名車プレミアムコレクション製のミニカーはヘッドライト周りの造形が今一つの物があるのですが、このカペラもヘッドライトのクローム枠が省略されています。ただこのクローム枠の省略はあまり気になりません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 7
MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 9
MAZDA CAPELLA ROTARY COUPE (RX-2) 10

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MAZDA RX-500 1970 JAPAN

MAZDA RX-500
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA RX-500


SPARK KBS036 1/43 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.33m 全幅約1.72m エンジン 変速機: 2ローター 491cc×2(982cc) 247HP 4段変速
性能: 最高速250km/h?  データーベースでマツダ RX-500のミニカー検索

マツダ RX-500 日本 1970年

 

 RX-500は1970年の東京モーターショーに出品されたロータリーエンジンをミッドシップ搭載したコンセプトカーでした。RX-500の500はマツダ創立50周年を意味し、当初はコスモ スポーツの次期型プロトタイプとして作られたそうです。デザインは前年に発表されたベンツ C111の影響がフロントの造形などに感じられ、ドアはランボルギーニ カウンタックのようなガルウイング式、デ トマソ マングスタのようなガルウイング式に開くリアカウルなど当時の流行が取り入れていました。リアエンドのウインドーとそれを囲むリアライトの配置はユニークで先進性が感じられます。エンジンはファミリア ロータリー クーペのレーシングカー仕様の10A(247HP)で、ルーチェ ロータリークーペの前輪駆動車用変速機を流用してミドシップ配置していました。

 

 製作されたのは1台で最初は緑色に塗装され、東京モーターショー用に黄色に塗り替えられ、1978年にRX-7 初代のプロモーション用に銀色に塗り替えられたそうです。またヘッドライトは当初は付いていなくて、銀色に塗り替えられた時に埋め込み式のライトが取り付けられたそうです。この車は結局は量産化に至らず、そのまま保存されていました。その後2008年に実車がレストアされ、広島市交通科学館で公開されました。

 

 

 ミニカーはスパーク製(レジン製)で、2009年に発売されました。型番のKBはスパークと国際貿易のコラボで企画されたミニカーであることを示し、2008年にRX-500がレストアされたのがきっかけになってモデル化されたようです。特徴的なリアの造形やエンジン/スペアタイヤが見えるリアのエンジンカバーなどの細部がリアルに再現されていて、スパークらしい良い出来ばえです。スパークは東京モーターショーの緑色とプロモーション用の銀色、さらに黄色でヘッドライトの付いた1971年ニューイヤーモデルの4種類をモデル化しています。スパーク以外ではトミカ(No.34)とマッチボックス(SF66とJ19)の当時物、京商 サークルKサンクスの1/64があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA RX-500 1
MAZDA RX-500 2

 以下は1979年に発売されたマッチボックス製のRX-500(1/59 型番J19 日本仕様)の画像です。リアカウルの開閉ギミック付ですが、実車のリアカウルはガルウイング式に開くので、このカウルの開閉動作は正しくありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA RX-500 3
MAZDA RX-500 4

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