ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LANCIA FLAVIA 1960 ITALY

LANCIA FLAVIA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAVIA


MEBETOYS A06 1/43 106mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約1.61m エンジン 変速機: 水平対向4気筒 1.5L 78HP 5段変速
性能: 最高速145km/h  データーベースでランチア フラビアのミニカー検索

ランチア フラビア イタリア 1960年

 

 ランチア フラミニアランチア アッピアの間を埋める中型車として1960年にフラビアが登場しました。イタリア車初の量産車への前輪駆動方式の採用、新設計のアルミ製水平対向4気筒1.5L(78HP)エンジン、全輪ディスクブレーキなどランチアらしい先進的な設計でした。またオーソドックスなセダンボディはセンタートンネルのない前輪駆動方式の為、室内やトランクが広く実用的な車でもありました。また実用車だけではなくピニンファリーナ製のクーペやザガート製のクーペ スポーツ ザガート、ヴィニアーレ製のコンバーチブルもありました。(実車画像→ランチア フラビア クーペ ピニンファリーナ) (実車画像→ランチア フラビア スポーツ ザガート)  (実車画像→ランチア フラビア コンバーチブル)

 

 1963年にエンジンが1.8L(92-105HP)に拡大されました。1967年にフロントグリルを大幅に変更した後期型に変わりました。1969年にランチアはフィアットに売却されてフィアット傘下となりました。フラビアは1969年に排気量が2L(115HP)に拡大され、セダンとピニンファリーナ製クーペ以外は生産中止となりました。1971年からはフラビアの名前が外れて2000に名前が変わり、1974年まで生産されました。総生産台数は約105万台でした。後継車は1976年に登場したガンマでした。(実車画像→ランチア ガンマ)

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたメーベトイ製の当時物です。メーベトイは昔のミニカーながらスケールモデル的な造形をしていましたが、このフラビアもランチアらしい顔つきと四角い箱といったオーソドックスなボディをうまく再現しています。ヘッドライト周りが汚れていてやや見苦しいですが、この汚れははラインストーンを接着した時にはみ出した接着剤が変色したもので、メーベトイのミニカーによくみられる経年変化です。ドア開閉ギミック付です。フルビアの当時物ミニカーはマーキュリーのセダンとクーペ、ポリトーイのセダン(初期のプラスチック製)とスポーツ ザガート、ノレブ初期のプラスチック製などがありました。当時物以外ではノレブの後期型セダン、EDISON GIOCATTOLIのクーペ、NEO(レジン製)のスポーツ ザガートなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA FLAVIA 1
LANCIA FLAVIA 2

 フラビア セダンのホイールベースを短縮したピニンファリーナ製のクーペが1962年に追加されました。フェラーリ 250 GTと良く似たデザインですが、盾型グリルと4灯式ヘッドライトでランチアらしさを出しています。1.5Lエンジンはツイン キャブレターで90HPにパワーアップされ、最高速170km/hの性能でした。以下は1963年に発売されたマーキュリー製の当時物 ランチア フラビア クーペ 1962 (1/43 型番32)の画像です。ピニンファリーナ製のクーペボディがうまく再現され、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック付です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAVIA COUPE 1
LANCIA FLAVIA COUPE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。水平対向エンジンがそこそこリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAVIA COUPE 3
LANCIA FLAVIA COUPE 4

 上述したピニンファリーナ製クーペに続いてザガート製のクーペ スポーツ ザガートが1963年に追加されました。屋根まで回り込んだクォータウィンドーを特徴とする極めて斬新なデザインになっていました。1.8Lエンジンは100HPまでパワーアップされ、最高速180km/hの性能でした。 以下は1965年に発売されたポリトーイ製の当時物 ランチア フラビア スポーツ ザガート 1963 (1/43 型番509)の画像です。ポリトーイ初期のMシリーズの1台で、フロントグリル/ヘッドライトやクォータウィンドーの造形が実車の雰囲気をうまく再現していて、これも当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAVIA SPORT ZAGATO 1
LANCIA FLAVIA SPORT ZAGATO 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAVIA SPORT ZAGATO 3
LANCIA FLAVIA SPORT ZAGATO 4

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FERRARI 250 GTE 2+2 1960 ITALY

FERRARI 250 GTE 2+2
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 GTE 2+2


DINKY(FR) 515 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.78m エンジン 変速機: V型12気筒 3L 235HP 5段変速
性能: 最高速230km/h  データーベースでフェラーリ 250 GTのミニカー検索

フェラーリ 250 GTE 2+2 イタリア 1960年

 

 フェラーリ 250シリーズのレーシングカーには250 テスタロッサ250 GTO250LMなどがあり、いずれも成功していました。250シリーズのGTカー(市販車)には、ホイールベースの異なるショートホイールベース(SWB 2400㎜)とロングホイールベース(LWB 2600㎜)がありました。最初のGTカーは1954年に登場した250 ヨーロッパ GTでした。LWB仕様でV型12気筒3L(220HP)エンジンを搭載し、4段変速、最高速218㎞/hの性能でした。受注生産で16台だけ生産されたとのことです。1956年からレースを主目的とする250 GTの生産が始まり、250 GT TDF、250 GT SWBなどが登場しました。(実車画像→ フェラーリ 250 ヨーロッパ GT)

 

 1960年に登場した250 GTEは市販スポーツカーとして企画された車で、エンジン搭載位置を前進させてリアに2座のシートを設けたフェラーリ初の4シーター車(実際には2+2レベル)でした。GTEのEは1954年に発表された最初のヨーロッパ(EUROPE) GTの名前に因んだものでした。ボディはピニンファリーナがデザインした美しいクーペで、エンジンは250 GTOと同じでしたが、圧縮比を落として235馬力にデチューンしてありました。それでも最高速は230km/hと、当時最速の4シーター車でした。250 GTEは3年間で約1000台が生産され、商業的には大成功でした。250 GTEは1964年に330 GTにモデルチェンジしました。

 

 

 250 GTE以外の市販スポーツカーとしては、1960年に250 GT SWBをベースにした250 GT スパイダー カリフォルニアが登場し、1962年に高級車として企画された250 GT ルッソ(GTL)が250シリーズ最後のモデルとして登場しました。(実車画像→ フェラーリ 250 GT ルッソ) 250 GT スパイダーは1964年に275 GTSに、250 GT ルッソは1966年に330 GTCにモデルチェンジしました。

 ミニカーは1963年に発売されたディンキー(仏)製の当時物で、60年ほど昔のビンテージミニカーです。ディンキー(仏)はプロポーションのとらえ方が巧みで、この250もピニンファリーナによる優雅なボディをうまく再現しています。ボンネットとトランクが開閉するギミック付きで、大雑把な造形ですがエンジンも再現されています。これ以外の250 GTEの当時物ミニカーとしては、ソリド(ベレムも同じ)とポリトーイのプラスチック製がありました。最近のものでは、バン、イクソなどがあります。 以下はフロントを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 250 GTE 2+2 1
FERRARI 250 GTE 2+2 2

 以下は1962年に発売されたソリド製の当時物 フェラーリ 250 GTE (1/43 型番123)の画像です。これもビンテージミニカーですので素朴な造形ですが、ソリドらしいシャープな造形で上記のディンキー(仏)製と同じぐらいの良い出来ばえです。このミニカーにはドアが開閉するギミックがついていますが、これはソリドが開発した当時としては目新しいギミックでした。このソリドのドア開閉ギミックはヒンジ部を板バネで押さえることで、節度のある開閉動作を実現していました。ドアとボディの隙間もほとんどありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 GTE 2+2 3
FERRARI 250 GTE 2+2 4

 以下は1985年頃に発売されたIDEA3製のフェラーリ 250 GT スパイダー カリフォルニア (1/43 型番112)の画像です。1980年代のミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえですが、ヘッドライト径がやや大きめな感じがします。室内インパネのメーターに紙のシールを使っていますが、経年変化でシールが剥がれかかっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 GT CALIFORNIA SPIDER 1
FERRARI 250 GT CALIFORNIA SPIDER 2

 以下は1996年頃に発売されたベストモデル製のフェラーリ 250 GT ルッソ (1/43 型番9076)の画像です。ヘッドライト径が小さめなので、フロントの見た目の迫力が足りません。またキャビン部分も少し小さめなので、プロポーション的にも今ひとつな感じがします。ベストモデルのミニカーとしてはやや期待外れの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 GT LUSSO 1
FERRARI 250 GT LUSSO 2

 以下は1965年に発売されたポリトーイ製のフェラーリ 250 GT ルッソ (1/43 型番504)の画像です。ポリトーイ流のデフォルメでボディ側面の抑揚をオーバーにしていますが、これは実車のイメージには似合っていると思います。実車のプロポーションとは少し外れているのですが、250 GT ルッソのミニカーとして良く出来ていると思います。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。エンジンや室内などの細部も当時のミニカーとしては良く再現されています。なお上記のベストモデル製とはテールライトの形状が異なっています。実車の画像を見るとベストモデルの2灯式が正しいようですが、当時の特別注文の高級車は個体差があったようですので、ポリトーイのような4灯式もあったのかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 GT LUSSO 3
FERRARI 250 GT LUSSO 4

 以下はフロント/を開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。ヘッドライトにラインストーンを使うのは当時のミニカーの流行りでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 GT LUSSO 3
FERRARI 250 GT LUSSO 4

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MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 1960 ITALY

MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE'
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MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE'


MINICHAMPS 400601266 1/43 89㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.5m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2.9L 250HP 5段変速
性能: 最高速285km/h  データーベースでマセラティ ティーポ 60/61のミニカー検索

マセラティ ティーポ 61 ’バードゲージ’ イタリア 1960年

 

 1957年にマセラティは250FでF1 ワールドチャンピオンシップを獲得し、その後F1から撤退しましたが、レーシングカーの開発は続けていました。A6GCSの後継車として150S(DOHC 4気筒1.5L)/200S(DOHC 4気筒2L)が1955年に登場し、同じ頃に300S(6気筒3L)、350S(6気筒3.5L/V型12気筒4.5L)、450S(V型8気筒4.5L)と排気量の異なるレーシングカーが開発されており、各種レースで活躍していました。

 

 1959年に4気筒2.9L(250HP)エンジンをフロントに搭載するレースカー ティーポ 61が登場しました。ティーポ 61は鋼管スペースフレーム構造で軽量化と高剛性を両立させた独特のボディ構造で有名で、この構造は鳥籠に似ていることからバードゲージと呼ばれました。ティーポ 61はデビューレースで優勝し、1960-1961年のニュルブルクリングで優勝し、1960年ルマンに出場(結果はリタイア)するなど活躍しました。ティーポ 61にはティーポ 60/63/64/65の派生車があり、60は4気筒2Lエンジンを搭載、63から65は4気筒やV型8/12気筒エンジンをミドシップ搭載していました。

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、2008年に発売されました。バハマのナッソーにあるサーキットで行われた1960年のナッソー トロフィの優勝車(ドライバー J.ホール)をモデル化しています。ミニチャンプスの絶頂期に作られたモデルなので、最大の特徴であるバードゲージ構造がかなりリアルに再現されています。また軽減孔の開いた構造材で組まれたコクピット、精緻なワイヤースポークホイールなど非常に気合いの入った素晴らしい出来ばえでした。ただし当時のミニチャンプスの平均的な価格の1.5倍(定価約6000円)と高価でした。ミニチャンプスは1/18も含めて数種類のバリエーションを出しています。これ以外のティーポ 61のミニカーはプロゲットKの1/43や鋼管スペースフレーム構造を完全に再現したCMCの1/18超精密モデルなどがあります。またマセラティ 150Sから450Sのミニカーはバン(BANG)やジョリー(JOLLY MODEL)などがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 1
MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 2

 以下はコクピット部分の拡大画像です。軽減孔の開いた構造材をここまでリアルに再現した1/43サイズのミニカーはこれしかないでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 3
MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 4

 以下は1992年に発売されたイタリアのプロゲットK製のマセラティ ティーポ 61 (1/43 型番PK020)の画像です。プレゼンテーション仕様をモデル化しています。上記のミニチャンプス製を見た後では、かなり見劣りしてしまいますが、これでも1990年代当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。実車の雰囲気はうまく再現されていて、バードゲージ構造もそこそこ再現されていますので。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 5
MASERATI TIPO 61 'BIRDCAGE' 6

マセラティ 150S-450Sのミニカー→ データーベースでマセラティ 150S-450Sのミニカー検索

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FERRARI 156 F1 1961 ITALY

FERRARI 156 F1
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 156 F1


BRUMM R123 1/43 89㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.5m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 1.5L 180HP 5段変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでフェラーリ 156のミニカー検索

フェラーリ 156 F1 イタリア 1961年

 

 1961年にF1のエンジン排気量が2.5Lから1.5Lに変わり、V型6気筒エンジンを搭載する156 F1が1961年に登場しました。当時主流となりつつあったミドシップ搭載エンジン方式は1960年のプロトタイプ 246Pを経て、156 F1に正式に採用されました。当初はVバンク角が65°のV型6気筒エンジン(180HP)を搭載しましたが、Vバンク角を120°に広げて低重心化した新開発のV型6気筒エンジン(190HP)も追加されました。156 F1は個性的なフロントノーズの形状から、シャークノーズと呼ばれました。

 

 1961年シーズンはライバルよりエンジンパワーが勝る156 F1が席巻し、参戦した選手権7戦で5勝し、H.ヒルによるドライバーズタイトルとフェラーリ初のコンストラクターズタイトルを獲得しました。なおイタリアGPではW.V.トリップスが観客を巻き込む事故死を遂げ、フェラーリは最終戦アメリカGPを欠場しています。1962年シーズンはライバルのイギリス勢がエンジンをパワーアップして盛り返し、156 F1は苦戦するようになりました。そこでシーズン中盤からサスペンション設定変更やシャークノーズを一般的なノーズに変えるなどの変更を行いましたが、156 F1は1勝もできませんでした。

 1963年シーズンはボッシュ製燃料噴射を採用してエンジンをパワーアップし、ボディはセミモノコックシャーシ構造「AERO(アエロ)と称する」を採用し、サスペンションなどの変更を行いました。しかしこの年もロータスなどのイギリス勢が圧倒的に強く、156 F1はドイツGPで1勝(ドライバー J.サーティース)しただけでした。1964年には後継車のV型8気筒エンジンを搭載した158 F1が登場し、156 F1はオーストリア GPで1勝(ドライバー L.バンディーニ)しました。

 

 

 ミニカーは1985年に発売されたブルム製です。1961年のオランダ GP 優勝車(ドライバー W.V.トリップス)をモデル化しています。特徴的なシャークノーズの合わせ目に隙間があるのはいまいちですが、サスペンションが再現されているなど、当時のミニカーとしてはそこそこ良い出来ばえでした。ブルムは型番R289の後期型など156 F1を10種類ほどモデル化しています。当時物ミニカーとして老舗メーカーのコーギー、ソリド、ディンキーが揃ってモデル化していることは、156 F1の人気が高かったことを示しています。最近のものではイクソ、カルツォ、マテルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 156 F1 1
FERRARI 156 F1 2

 以下は1998年に発売されたブルム製のフェラーリ 156 #8 ベルギー GP フィギュア付 1961年 (1/43 型番AS12)の画像です。1961年のベルギー GP(スパ サーキット)で3位となった#8(ドライバー O.ジャンドビアン)をモデル化しています。ブルムの型番AS**シリーズはレース コースの台座(木製の手作り)を付けてちょっとしたジオラマ仕立てにしたもので、これは500台の限定生産でした。レトロなサーキットとドライバーの服装が1960年代の懐かしい雰囲気を感じさせてくれます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 156 F1 SPA 1
FERRARI 156 F1 SPA 2

 以下は1963年に発売された老舗メーカー コーギー製の当時物 フェラーリ 156 F1 (1/46 型番154)の画像です。1960年代に作られたビンテージミニカーですから素朴な作りで現在のミニカーのようにはリアルではありませんが、実車の雰囲気は良く再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。また当時のF1のミニカーはこんな具合にドライバーフィギュアを乘せているものが多かったです。なお現在は新旧のF1がたくさんモデル化されていますが、1960-1970年代にはF1のミニカーはあまりモデル化されていませんでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 156 F1 3
FERRARI 156 F1 4

 以下は1999年に発売されたブルム製のフェラーリ 156 F1 1964年 (1/43 型番R289)の画像です。ノーズが変更された後期型の156 F1で、1964年のオーストリア GP 優勝車(ドライバー L.バンディーニ)をモデル化しています。デザインが大幅に変更されて後継車の158 F1とほとんど同じになっています。青色で塗装されたホイール、ステアリングホイールセンター中心のフェラーリのロゴやインパネのメーター、リアに飛び出したエンジン後部などリアルに出来ています。ただウィンドースクリーンの建付けが悪く後端が少し浮いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 156 F1 AERO 1
FERRARI 156 F1 AERO 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。ホイールが青なのはスポークホイールから鋳造マグネシウム製ホイールに変更したことで、ホイールが腐食しないように塗装(金色もある)したものです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 156 F1 AERO 1
FERRARI 156 F1 AERO 2

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FIAT ABARTH 1000 1962 ITALY

FIAT ABARTH 1000
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FIAT ABARTH 1000


SOLIDO 124 1/43 81㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.48m 全幅約1.41m エンジン 変速機: 4気筒 982cc 64HP 4段変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでフィアット アバルト 750/850/1000のミニカー検索

フィアット アバルト 1000 (モノミッレ) イタリア 1962年

 

 アバルトは量販車のチューニングやパーツ開発を行っていた会社で、フィアット車のチューニングで有名でした。1971年にフィアットに買収され、現在はフィアットグループの一員となっています。フィアット 600をベースにしてアバルト製のオリジナル ボディを持つ車には
 排気量 747㏄ アバルト 750 クーペ
 排気量 696-850㏄ アバルト 700/750/850 ビアルベーロ レコルト モンザ
 排気量 982㏄ アバルト 1000 ビアルベーロ/モノミッレ
などがありました。ビアルベーロ(BIALBERO)とはイタリア語でツインカム(DOHC)の意味で、そのDOHCエンジン搭載車がモンザ(モンツァ) サーキットで速度記録を達成したことを記念してレコルト モンザという名前がつけられました。

 

 最初(1956年)に登場したのは排気量を747ccに拡大し42HPまでパワーアップしたエンジンを、ザガート製のクーペ ボディに搭載したアバルト 750 クーペでした。この車はルーフが低くヘッドスペースを確保するためにルーフ左右にこぶ状の膨らみがあったのでダブル バブルと呼ばれました。次にこのエンジンをDOHC化し、ザガート製の新しいクーペ ボディに搭載したのが「レコルト モンザ」シリーズで、1958年に登場しました。このシリーズには排気量が異なる700/750/850のバリエーションがありました。(実車画像→ アバルト 750 クーペ) 

 

 

 1960年に登場した1000 ビアルベーロも750 ビアルベーロと同じようなボディデザインでしたが、1963年にリアのデザインを丸っこいものから少し後に伸ばして上に反ったコードトロンカ式に変更しています。(このデザインはスコルピオーネとも呼ぶようです) 5段変速が採用され、982cc(97HP)ながら最高速は210㎞/hで1Lクラスでは世界最速でした。また1000にはモノミッレという名前でDOHCではないエンジンを搭載した乗用GT仕様がありました。(実車画像→ アバルト 1000 ビアルベーロ)

 ミニカーは1962年に発売されたソリド製の当時物です。ビアルベーロではなくGT仕様のモノミッレをモデル化しているようです。実車の丸っこい感じが良く再現されています。リアが少し長く見えるのは、リアオーバーハングが長くなった後期型をモデル化しているからでしょう。これ以外の当時物としてはマーキュリーの1000 ビアルベーロがありました。当時物以外では、ベストモデル、スターラインなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT ABARTH 1000 1
FIAT ABARTH 1000 2

 以下は1966年に発売されたマーキュリー製の当時物 フィアット アバルト 1000 ビアルベーロ クーペ (1/43 型番41)の画像です。こちらはDOHCのビアルベーロで、テールがコードトロンカ式となっている後期型をモデル化しています。当時物ミニカーとしてはなかなか良く出来ていました。ドア/リアフードの開閉ギミック付です。ジャンク品と一緒にして雑に保管していたので、ボディに傷をたくさんつけてしまいました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT ABARTH 1000 3
FIAT ABARTH 1000 4

 以下は2000年頃に発売されたピンコ(PINKO)製のフィアット アバルト 750 レコルト モンザ 1959 (1/43 型番PI33)の画像です。ピンコはイタリアのハンドメイドのブランドでレジン製です。ザガート製ボディの750 レコルト モンザをモデル化しています。750の丸っこいボディが良く再現されていて、ホイール。ドアミラー、リアカバーの上のエアインテークなどいかにもそれらしい感じに仕上がっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT ABARTH 1000 5
FIAT ABARTH 1000 6

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