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VOLVO PV544 1954 SWEDEN |
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![]() TEKNO 822 1/43 101mm
実車諸元 画像参照
ボルボ PV544 スウェーデン 1954
ボルボとはラテン語で「私は回る」という意味があり、スウェーデンのベアリング メーカーSKF社の子会社の名前でした。このSKF社によって自動車メーカーのボルボ社が1927年に創業されました。最初の車は4気筒2Lエンジンを搭載したオープンカーで、1929年には6気筒3Lエンジンを搭載した中型セダンのPV650が発売されています。 1930年代にGMの技術者を雇い入れ、その技術で小さなアメリカ車的な設計の車が開発されました。
スウェーデンは過酷な環境の広大な国土を持つため、信頼性の高いエンジンを搭載した頑丈な車体が必要とされました。(1930-40年代のアメリカ車はまさにそのような車でした) スウェーデンは中立国でしたので、第二次大戦には参戦しておらず、1942年にはPV60シリーズを発表しています。PV60は6気筒3.7lエンジンを搭載した大型車で、同時期のアメリカ車と同じようなスタイルをしていました。
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1944年にボルボ初の小型車PV444が登場しました。PV444の444は4人乗り、40HP、4気筒(1.4L)エンジンを意味し、モノコックボディを採用し大量生産によって低価格で提供されました。デザインはやはりアメリカ車的なデザインで、3段変速で最高速100km/hの性能でした。1958年までに約20万台が生産され、信頼性や耐久性が高く評価されました。1958年にPV444をリファインしたPV544が登場しました。フロントとリアのウインドーが拡大され、室内は5人乗りになりました。4気筒1.6L(60HP)エンジンを搭載し、4段変速が採用され最高速は137km/hに向上しています。1.8L(68HP)エンジンが追加されるなどして1965年までに約24万台が生産された人気車種で、ラリーでも活躍しました。 |
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ミニカーはテクノ(デンマーク)製で、当時物はこれしかありません。テクノはボルボやサーブなどの他社がモデル化しない北欧車を多くモデル化しており、しっかりした塗装で独得の雰囲気がある高品質なミニカーを作っていました。このPV544も当時としてはかなりレベルの高いミニカーです。 | |
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VOLVO 122S AMAZON 1958 SWEDEN |
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![]() DINKY(UK) 184 1/45 98㎜
実車諸元 画像参照
ボルボ 122S アマゾン スウェーデン 1958
1956年に大型車としてP120シリーズ アマゾンが登場しました。121は4気筒1.6L(60HP)、122は1.6L(78HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速143km/h(122)の性能でした。ボディはボルボで初めてフラッシュサーフェースを採用し、やはりアメリカ車的なスタイルです。合わせガラスを使ったフロントウインド、クラッシュパッドが貼られたダッシュボード、世界初の3点式シートベルトの採用など安全に対する進んだ姿勢が見られます。
1958年に85HPにパワーアップした高性能版の122Sが追加され、1961年には1.8L(82HP)エンジンに切り換え、2ドアセダン(131/132)や5ドアワゴン(221/222)が追加されました。1966年に追加された高性能版(104HP)の123GTはラリーで活躍しました。エンジンを2Lまで拡大し1970年まで生産されました。
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ミニカーはディンキー(英)製で高性能版の122Sのモデルです。テクノやスポットオンでもう少し手の込んだ当時物もありますが、残念ながら持っていません。50年以上前に発売された古いミニカーですので素朴な作りですが、当時としては実車にかなり忠実な良い出来映えだったと思います。 |
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VOLVO P1800 1960 SWEDEN |
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![]() TEKNO 825 1/43 101㎜
実車諸元 画像参照
ボルボ P1800 スウェーデン 1960
1960年に発売されたボルボ初のスポーツカーがP1800でした。アマゾンのシャーシに、イタリアのカロッツェリア フルアがデザインした2+2の美しいクーペボディを架装したもので、当初ボルボには生産工場の余裕がなく組立てはイギリスのジェンセンに委託されました。ボルボ自製の4気筒1.8L(100HP)エンジンを搭載し、4段変速機で最高速166km/hと高性能でした。美しいスタイルと高性能で、アメリカを中心に人気がでました。
ジェンセンが生産したボディには塗装等に問題があり、1963年からは生産が内製に切り替わりました。これ以後スウェーデンで生産したという意味で名前にSが追加されP1800Sに変わり、エンジンも108HPに強化されました。1969年にはエンジンが2L(118HP)に切り替わり、最高速も180km/hに向上しました。
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P1800のミニカーはたくさんあります。当時物としてはディンキー、コーギー、スポットオンなどがあり、画像はかなりレアなテクノ製です。グリルやバンパーに金属製パーツが使われ、実車同様に頑丈なミニカーに仕上がっています。キャビンが少し小振りにデフォルメされています。 |
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VOLVO FB88 TRUCK 1965 SWEDEN |
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![]() TEKNO 425 1/50 170㎜
実車諸元 画像参照
ボルボ FB88 トラック スウェーデン 1965
スウェーデンのベアリング メーカー SKF社によって自動車メーカーのボルボ社が1927年に創業されました。1928年に最初のトラックシリーズ1(4気筒エンジン搭載 積載量1.5t)を発売しました。このトラックは密閉された運転室(キャビン)を持つ頑丈な構造で、スウェーデンの気候と道路事情を考慮した信頼性の高い設計でした。このトラックは高い評価を受けて大ヒットし、ボルボの業績に寄与しました。
その後国内だけではなくヨーロッパ各国へと輸出されるようになり、ボルボ社の生産する車の中でトラックは大きな割合を占めていました。1980年代にボルボはアメリカのトラック会社のホワイト社と提携し、ボルボ ホワイト トラック社となり、さらに1980年代後半にはGMCの大型トラック部門も加わりました。2001年にはアメリカのマックを傘下に持つルノーのトラック部門を買収し、2006年に日産ディーゼル工業(現在はUDトラックス)も傘下に収めています。
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ボルボのトラックの型式名について説明すると、Nがボンネット型でFはキャブオーバー型です。概略ですがFHが一番大きなトラクター系、FMが中型で平ボディやバンのカーゴ系、FLが小型となります。またアルファベットの後の数字は1980年代以降のモデルではエンジン排気量(単位L)を示します。つまりFH16とはキャブオーバーの大型トラックで排気量が16Lとなります。 |
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以下はドアの開閉ギミックとキャブのチルトギミックの画像です。ドアが開閉し室内もリアルに再現され、キャブをチルトさせるとエンジンが金属パーツで再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)![]() ![]() テクノのミニカーは前輪が操舵できるものが多いのですが、このFB88もボディを傾けることで前輪が操舵できます。また別売で専用のトレーラー(型番452)があり、金属製の連結金具でトレーラーを接続すると全長338㎜のフルトレーラーになります。以下は前輪の操舵ギミックと別売りのトレーラーを接続してフルトレーラー状態にした画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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VOLVO 144 1966 SWEDEN |
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![]() TEKNO 835 1/43 107㎜
実車諸元 画像参照
ボルボ 144 スウェーデン 1966
P120シリーズの後継として140シリーズが1966年に登場しました。信頼性が高く頑丈と言った基本的な構成は120を踏襲し、ボディが近代化されています。前後にクラッシャブルゾーンを設けたボディ、側面衝突を考慮した分厚いドア、衝撃吸収式ステアリングコラム、2系統式の4輪ディスクブレーキなど安全性が強化されました。4気筒1.8L(68HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速143km/hの性能でした。
当初は4ドアの144と高性能版144Sだけでしたが、5ドアワゴンの145、2ドアの142も追加され、エンジンも1968年に2L(82HP)に切り替わりました。(型式名1桁目がドア枚数を示します)1970年のマイナーチェンジでフロントグリルの意匠を変えて、1974年までに約100万台が生産されました。
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ミニカーはテクノ製で、当時物はこれしか有りませんでした。プロポーションが良く、フロントグリルやバンパーが金属パーツで作られ非常にしっかりとした出来映えになっています。この頃のテクノのミニカーは全輪の操舵が可能で、しかも実車同様にキャスター角が付いている凝った構造になっています。 |
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VOLVO 164 1968 SWEDEN |
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![]() TEKNO 838 1/43 110㎜
実車諸元 画像参照
ボルボ 164 スウェーデン 1968
144のフロントを延長して6気筒3L(130HP)エンジンを搭載した144の高級版164は1969年に登場しました。フロントグリル部が高級車らしい重厚なデザインに変更され144とは別物に見えます。164は4ドアセダンだけが設定され、内装は本革シートがオプション設定されるなど豪華で、ATやパワーステアリングも装備されました。
3段AT/4段変速で最高速175km/hの性能でした。1972年に電子式燃料噴射を採用し、144HPへのパワーアップと排ガス規制をクリアし、164Eとなりました。1975年までに約15万台が生産されました。
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ミニカーはこれもテクノ製で、これ以外の当時物としてはポリスティルが1/43と1/25でモデル化しています。ミニカーも144のフロント部分だけを変更しているように見えます。フロントグリルにメッキしたプラスチックパーツを使っていますが、やや立て付けが悪いです。 |
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VOLVO P1800ES 1971 SWEDEN |
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![]() MINICHAMPS 430171614 1/43 103㎜
実車諸元 画像参照
ボルボ P1800ES スウェーデン 1971
P1800は1970年に電子式燃料噴射システムを採用したP1800Eとなり、最高速が190km/hに向上し全輪ディスクブレーキ付でした。1972年にはクーペボディを大きく変更し、3ドアスポーツワゴンスタイルを採用した1800ESが追加されました。1枚ガラス式のテールゲートは目新しく、旧式のボディスタイルがかなり若返りました。この1800ESがボルボのワゴン車に好イメージを植え付けたと思われます。
実用性の高いESを追加したP1800シリーズは人気があり、厳しくなったアメリカの安全基準にも対応していました。ただ基本設計が古いのは致し方なく、1973年には生産中止となりました。20年間で約48000台が生産されました。
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ミニカーはミニチャンプス製で、ミニチャンプスはクーペもモデル化しています。1枚ガラス式のテールゲートを持つスポーツワゴン スタイルがうまく再現されています。ちなみに1800ESの量産ミニカーはデルプラドとモーターアートも作っていますが、やはりミニチャンプスの出来が一番良いです。 |
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VOLVO 66 DL 1975 SWEDEN |
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![]() AUTOPILEN 207 1/43 90㎜
実車諸元 画像参照
ボルボ 66 DL スウェーデン 1975
DAF 30シリーズの上級車として850cc(34HP)エンジンを搭載したDAF 44が1966年に登場し、さらにルノーの4気筒1L(43HP)エンジンを搭載したDAF 55が追加され1972年には改良版のDAF 66に発展しました。 1975年にDAFの乗用車部門はボルボに買収されました。DAF 66はボルボ 66に名前が変わり、衝撃吸収バンパーやドアのサイドインパクトビーム追加などボルボ流の安全対策が施されました。
ルノーの4気筒1L(46HP)エンジン搭載で、無段変速バリオマチック、最高速は136/hの性能でした。後継車としてボルボ 343が1976年に登場した後も、66は1980年まで生産されました。(車名のDLとはスタンダードの意で、デラックスはGLとなります)
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ミニカーはオートピレン製の当時物です。スペイン ディンキーとしてレベルの高いミニカーを作っていた時期のモデルなので、かなり良い出来映えです。 |
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VOLVO 760 GLE 1982 SWEDEN |
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![]() POLISTIL 5306 1/43 111㎜
実車諸元 画像参照
ボルボ 760 GLE スウェーデン 1982
前述した260シリーズの後継として、760シリーズが1982年に登場しました。260から引継いだPRV V型6気筒2.8L(155HP)エンジンを搭載し、4段ATで最高速190km/hの性能でした。ボディは260同様に角張っていますが、キャビン形状などがスタイリッシュになっています。2/4ドアセダン、5ドアエステートワゴンが設定され、4気筒2.3Lターボ(182HP)や2.4L6気筒ディーゼル(109HP)エンジンが追加され、1990年まで生産されました。
1984年には760と同じボディに4気筒2.3L(117HP)エンジンを搭載し、装備を簡素化した740が登場しました。こちらは4段AT/5段変速で最高速180km/hの性能でした。2Lターボ(158HP)や2.4L6気筒ディーゼル(109HP)エンジンなどが追加され、1992年まで生産されました。
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ミニカーはポリスティル(TONKA傘下)製で、1990年頃に発売されました。ボルボ 760の当時物ミニカーは多分これぐらいしかありません。どちらかというと廉価版のミニカーですが、プロポーションはしっかりしていて、特徴的なキャビンなどは良く再現されています。(フロントグリルをもう少し何とかすれば、見た目がかなり良くなるのですが) ポリスティルは同時期に1/25の760 セダンと760
ワゴン、1/43の760 ワゴンもモデル化しています。以下はそのボルボ 760 ワゴン(型番5307)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 当時物以外の740/760のミニカーは、ミニチャンプスやイクソ系のプレミアムXなどから最近発売されました。2017年に国産名車コレクションのNo.311でも740 ターボ 1985が発売されましたが、これはイクソの物を流用しています。以下はその740 ターボの画像です。内装の仕上げなどが簡素化されている雑誌付きミニカーとはいえ、もともとはプレミアムX用のミニカーですので、かなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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VOLVO 780 COUPE 1985 SWEDEN |
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![]() POLISTIL 5308 1/43 110㎜
実車諸元 画像参照
ボルボ 780 クーペ スウェーデン 1985
260シリーズのクーペ 262Cはアメリカ市場で人気があり、760にも同じベルトーネ製の2ドアクーペ 780が1985年に追加されました。センスの良いデザインのボディに、ウッドパネルと革張りの豪華な内装を持つボルボの最上級パーソナルカーでした。V型6気筒2.8L(170HP)エンジン搭載モデルは、4段ATで最高速200km/hの性能でした。
1970年代にボルボはベルトコンベアーによる生産方式を廃止し、作業チームを主体とした生産方式を採用しました。作業環境は改善されましたが、生産コストが上昇しボルボは高級車に移行せざるを得ませんでした。安全性と信頼性を売り物にした路線は成功し、ボルボは高級車ブランドとなりました。
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ミニカーはポリスティル(アメリカのTONKA社傘下)製で、1990年頃に発売されました。当時物ミニカーは多分これぐらいしかありません。どちらかというと廉価版のミニカーなので、フロントグリルなどの造形はいまひとつですが、プロポーションはしっかりしています。この時期のポリスティルは国内にはあまり輸入されておらず、どんなミニカーがあったのかほとんど分かりません。ただボルボ以外はほとんど情報がないので、これらのミニカーはボルボのプロモーション用に作られた特別なものだったのかもしれません。最近になってネオ(レジン製)や、イクソ プレミアムXでもモデル化されました。 |
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