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ホンダ S-MX ローダウン仕様 日本 1997年
オデッセイ、CR-V、ステップワゴンに次ぐホンダのRV車として1996年にミニバン S-MXが登場しました。若者をターゲットにした車高の高い小型車で、大型のフロントバンパーや縦長のテールライトなどの個性的なデザインが特徴でした。またメーカー標準で車高を15㎜下げたローダウン仕様があり、それ以外にもエアロパーツが用意されているなど若者仕様の車でした。S-MXは全く別物のイメージがあるステップワゴンをベースにしていて、ステップワゴンの全長を短くした構造の姉妹車でした。その為ステップワゴンと同じDOHC 4気筒2L(130HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で4WD仕様もありました。
ドアは左側2枚と右1枚の変速的な3ドアで定員は4/5人、4人乗りは前後ともベンチシートでした。ベンチシートは室内をフルフラットにすることが可能で、コンパクトながら車中泊にも使えました。1999年のマイナーチェンジで、エンジンが140HPにパワーアップし、ヘッドライト形状とバンパーが小変更されました。2001年にステップワゴンが2代目にモデルチェンジしましたが、S-MXは生産が継続され、2002年に後継車のないまま生産中止となりました。それほどヒットしたわけではないですが、記憶に残る個性的な車でした。
ミニカーは1998年に発売されたダイヤペット セガの当時物です。SM-X ローダウン仕様(1997年式 ホワイトストリーム仕様)をモデル化しています。ダイヤペット セガとなったことで縮尺が従来のダイヤペットの1/40ではなく1/43に変更されました。ヘッドライトがかなり小さめにデフォルメされているので、その点ではあまりリアルな造形ではないですが、全体的にはこの車のイメージをうまく再現しています。ドア開閉ギミック付きです。ダイヤペットは型番R12でSM-X ローダウン仕様をモデル化していましたが、これは型番SP01で後から追加された限定生産3000台でシリアル番号付きの限定品でした。この限定品はホワイトストリームという上級グレード仕様で前後バンパーがボディ同色の白になり、サンルーフがガラスサンルーフ風に塗装され細部(室内やS-MX/HONDAのロゴなど)の仕上げレベルが良くなっていました。定価は型番R12が1600円、型番SP01が2000円と少し高価でした。これ以外のS-MXの当時物ミニカーはMテック製がありました。当時物以外では、2022年にハイストーリー(レジン製)がモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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イスズ ビークロス 日本 1997年
1993年の東京モーターショーでイスズが発表したコンセプトカー「ビークロス」はその前衛的なデザインで評判となりました。(実車画像→ビークロス 1993) その高評価に対応して量産型(3ドアの4人乗り)のビークロスが1997年に登場しました。コンセプトカーはジェミニがベースでしたが、量産車ではビッグホーンをベースとしたのでサイズが少し大きくなりましたが、デザインはコンセプトカーとほとんど同じでした。(イスズはピアッツァでもコンセプトカーのデザインをほぼそのまま量産化していますが、このような量産化はあまりありません)
エンジンは総アルミ製のDOHC V型6気筒3.2L(215HP)を搭載し、変速機は4段ATのみ、TODと称するビッグホーン用の電子制御トルクスプリット4WDを採用していました。なお国内仕様はパートタイム4WDでしたが、北米仕様はフルタイム4WDでした。足回りはビッグホーンのラリー仕様のショックアブソーバーを使った4輪独立サスペンションとハードな設定でした。ハンドメイドの少量生産でしたが、既存部品の流用などでコストダウンし価格は295万円と大安売りでした。独創的なデザインのクロスオーバーSUVの先駆車として、国内では1999年まで販売されましたが、デザインが先進的過ぎてあまり売れませんでした。1999年からは北米に輸出し2002年まで販売されました。総生産台数は国内約1700台、北米約4000台でした。
ミニカーは2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。個性的なデザインの実車のイメージが良く再現され、カラーリングも実車に即しています。サイドアンダーミラーや室内などの細部もそこそこ良く再現されていて、雑誌付きミニカーとしては良く出来ています。イクソはこれと同じ型を使って別ブランドのPREMIUMXでもビークロスをモデル化しています。イクソ以外のビークロスのミニカーはホンウェルの1/72と1/43、エブロの1/43(レジン製)、ハイストーリー(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ダイハツ ミゼット II カーゴ 日本 1997年
ダイハツの軽自動?ミゼット IIが1996年に登場しました。1950年代に登場したミゼットのコンセプトを引き継いだ車で、一般商店などの配送業務用でした。初代ミゼットは3輪車でしたがミゼット IIは安定性のある4輪車となり、当初は1人乗りのピックアップのみでスペアタイヤをフロントに装着していました。全長約2.9mX全幅約1.34mの車体サイズは軽自動車より小さく、小回りが利くので取り回しが楽で見た目がかわいいのが売りでした。3気筒660cc(31HP)エンジンをフロントに搭載する後輪駆動車で、4段変速で最高速は約100km/h、最大積載?は150kgでした。当時の価格は約46-88万円であまり安くはなかったようです。
1997年に後部に荷室の付いたバンのカーゴが追加されました。カーゴには2人乗りで3段自動変速仕様も設定されました。また2人乗り3段自動変速仕様で内外装を豪華にした特別仕様?カスタムが設定されました。(カスタムには後にエアコンも装備されました)1999年の軽自動?規格改定/衝突安全基準の強化に対応して、エンジンの燃料噴射化(33HP)、バンパー大型化、衝撃吸収ハンドル採用、運転席エアバッグのオプション設定などの変更が行われ、スペアタイヤが運転席背後に移動しました。(全長も少し大きくなりました) 2001年に生産中止となり、総生産台数は約1.4万台と希少な存在の車でした。
ミニカーは1998年に発売されたMテック製の当時物ミニカーです。ミゼット II カーゴ 2人乗りをモデル化しています。当時の定価が1000円と安価なミニカーでしたが、実車の雰囲気がうまく再現されています。また室内などの細部も値段相応ながら良く仕上げてあります。テールゲートが開閉するギミック付で、荷台部分の屋根の中央に大きな突起が見えますが、これはこのテールゲートのヒンジを固定する為の台座です。(何か仕掛けがあるように見えますが単なる台座です) これ以外のミゼット IIのミニカーはトミカの当時物 ピックアップ 1/50、スパーク(レジン製)のピックアップとカーゴ、国産名車コレクション 1/24があります。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートの開閉画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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クライスラー プリムス プロウラー アメリカ 1998年
プリムス プロウラーは1993年のデトロイト モーターショーで公開されたコンセプトカーで、1930年代のホットロッドのようなレトロなデザインのロードスターでした。当初は市販される予定ではなかったようですが、人気が高かったので1998年に市販化されました。市販化にあたり、安全装備として前後バンパーが追加されリアデザインが変更されましたが、サイクルフェンダーを持つホットロッド風ロードスターの基本スタイルはそのままでした。V型6気筒3.5L(214HP)エンジンをフロントに搭載する後輪駆動車で、軽量故に加速が良く最高速230㎞/h以上(ただし190km/hのリミッター付)と高性能でした。(実車画像→ プリムス プロウラー コンセプトカー 1993)
プロウラーは見た目はレトロですが、リアに小さなトランクが付いていたので最低限の実用性があり、ソフトトップ、エアコン、オーディオが装備され乗り心地も悪くなかったそうです。一般向けではなかったですが、ホットロッド好きのマニアックなアメリカ人には人気があったようです。2001年にプリムス ブランドが廃止されたので、以後はクライスラー プロウラーに名前が変更され2002年まで生産されました。総生産台数は約1.1万台でした。実質的な後継車は2004年に登場したクライスラー クロスファイアー (ロードスター仕様)でした。(実車画像→ クライスラー クロスファイアー 2006)
ミニカーは2002年頃に発売されたユニバーサルホビー製のEAGLE RACE シリーズの1台です。プリムス プロウラー 初期型をモデル化ています。特徴的な尖ったノーズとヘッドライト周りとバンパー、サイクルフェンダー、太いリアタイヤなどがうまく再現されていて、とても良く出来ていました。定価2400円ほどの安価なミニカーでしたが、室内はインパネの5連メーターやオーディオまで再現され、床下部分の造形も結構リアルに出来ていました。幌付きなどのバリエーションが数種類ありました。これ以外のプロウラーのミニカーはマッチボックス、ダンバリー ミントの1/24、アーテルの 1/24、アンソンの1/18、ジョニーライトニングの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ S500 (W220) ドイツ 1998年
メルセデス ベンツ Sクラスの4代目 W220が1998年に登場しました。先代のSクラス(W140)の大きさが批判されたことから、ボディはコンパクトになりました。(全長5.12mから5.04mにサイズダウン) デザイン的にも威圧感をなくした軽快でシンプルなスタイルになりました。反面他社との競争からコストダウンされた部分があり、その意味では先代のような圧倒的な品質の高さはなくなりました。エンジンはS320がV型6気筒3.2L、S430/S500がV型8気筒4.3L/5L、S600がV型12気筒5.8L(367HP)で、ロングホイールベースのL仕様がありました。
ドアミラー内蔵式ウィンカーはこのW220が世界で初めて採用したもので、その後他社に波及していきました。2002年のマイナーチェンジで、ライトの形状やグリルの大型化、内装の品質向上などが行われ、従来のメルセデス ベンツらしさ(重厚さや威圧感?)が足りないとする旧来のユーザーの要望に応えました。ツインターボ化した12気筒6L(612HP)エンジンを搭載したS65L AMGなどの高性能版も設定されました。2005年に後継車のSクラス 5代目 (W221)にモデルチェンジしました。
ミニカーはマイストの当時物で2000年頃に発売されました。マイストのミニカーは1/18が主流ですが、数種類ほど1/43(たぶん他社からのOEM品かも)を販売していました。このS500はメルセデス ベンツの販促プロモーション用に作られたようで、全体的な雰囲気が実車のイメージを良く再現していて、当時としてはかなり良い出来ばえでした。ドアミラー内蔵式ウィンカーが再現され、室内も結構リアルに再現されています。 これ以外のW220のミニカーはミニチャンプス、シュコー、ハイスピード(1/43、1/87)、ヴィーキングの1/87、サンスターの1/18のプルマン、ノレブの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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