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スズキ カプチーノ 日本 1991年
1991年に軽の本格派スポーツカー スズキ カプチーノが登場しました。小さいながらもロングノーズ/ショートデッキの古典的なオープン 2シータースポーツカーのスタイルでした。ルーフは取り外し可能で、フルオープンやタルガトップにもなりました。ボディだけではなく仕様も本格派でした。DOHC 3気筒657ccターボ(64HP)エンジンをフロントミドシップ搭載する後輪駆動車で、サスペンションは軽自動車初の4輪ダブルウィッシュボーン、4輪ディスクブレーキ、オプションでABSやトルセン式リミテッドスリップデフも装着できるなど、とても軽自動車のスペックとは思えませんでした。
さらに車体軽量化の為、ボディ各部にアルミニウム材を使用し、14インチアルミホイールを装備していました。ただ居住性については見れば想像がつくと思いますので、敢えて書くこともないでしょう。(狭いです) 肝心のスポーツカーとしての性能ですが、ホイールベースが短い後輪駆動車ということで、初心者向けではないですが楽しい操縦性だったようです。1995年のマイナーチェンジでアルト ワークス用のオールアルミ製エンジンに換装され、3段自動変速機が追加されました。バブルの賜物で楽しい車でしたが、バブル崩壊と軽自動車規格変更の為、1998年に一代限りで生産中止となりました。総生産台数は約26000台でした。
ミニカーは2006年に発売されたエブロ製です。軽自動車なので小さいミニカーですが、エブロらしいリアルな造形で細かいところまで再現されとても良い出来ばえです。特筆すべきは実車同様に動作する屋根を開くギミックで、リアウインドーが回転してリアシート背後に収納されるギミック動作は秀逸です。屋根を開くと見える室内も良く再現されています。これ以外のカプチーノのミニカーは京商のJ-コレクション、ホットワークス(HOTWORKS)、アシェット 国産名車コレクションの1/43と1/24、ファースト43(国産名車コレクションの型を流用)、スパーク(レジン製)、BM CREATIONSの1/64などでモデル化されていて人気があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 600SEC (C140) ドイツ 1992年
前述したメルセデス ベンツ 600SEC (W140)のクーペであるC140が1992年に登場しました。セダンよりホイールベースが95㎜短いですが、それでも全長5mを超える大型の4人乗りクーペでした。フロントグリル中央にスリーポインテッドスターを配置するスタイルなど先代のデザインを踏襲していました。エンジンはDOHC V型8気筒5L(320HP)とDOHC V型12気筒6L(394HP)が搭載されました。1994年のマイナーチェンジで、前後バンパーのデザインが変更されました。またメルセデス ベンツ全体のモデル名変更に伴い名前がS500/600 クーペとなりました。
1996年にはCLクラスが新設され名前がCL500/600となりました。この際に電子制御式5段自動変速機とESP(エレクトリック スタイビリティー プログラム)と称するブレーキを制御して車体安定性をアシストする先進技術が採用されました。1998年まで生産され後継車のCL500(C215)にモデルチェンジしました。C140の総生産台数は約2万6千台でした。なお2014年にSクラス クーペ(C217)が登場したことで、CLクラスは元のSクラスに統合されました。(実車画像→ メルセデス ベンツ Sクラス クーペ(C217))
ミニカーは1993年に発売されたシャバックの当時物です。シャバックは元々はシュコーの販売代理店でしたが、1970年代に倒産したシュコーの航空機の型を引き継ぎ1980年代は1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。シャバックのミニカーはスケールモデル的な造形で良くできていて、ほとんどがドア/ボンネット/トランクが開閉するフルギミック付でした。この600SECも当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえで、ボンネットの下に再現された12気筒エンジンなどの細部もリアルに再現されています。これ以外のC140のミニカーはミニチャンプスとヘルパの1/87があります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 260E (W124) ドイツ 1992年
1985年にメルセデス ベンツ W123の後継車としてW124が登場しました。190Eを大きくしたようなスタイルでこの頃のベンツはデザインが統一されていました。(W124はリアライトが小さいという違いを出していましたが) 当初のエンジンは4気筒2L/2.3Lと4気筒2Lディーゼルで、その後6気筒2.6L/3L、5気筒2.5L/6気筒3Lディーゼルが追加されました。当初はミディアムクラスと称していましたが、1993年のマイナーチェンジ以降は現在まで続くEクラスに名称変更されました。
当初のセダンに、クーペ、カブリオレ、ワゴンのTモデル、ロングホイールベースの6ドアリムジンが追加されました。1987年にベンツ初の乗用車用4WDシステム(4マチック)がオプション設定され、これは路面状況に応じて前後輪の駆動力を自動的に切り替えるものでした。1994年頃に他のシリーズと同じくEが先頭に付くモデル名に変更されました。(260E→E260) 1996年に後継車のW210にモデルチェンジしました。
ミニカーは1992年に発売されたミニチャンプス初期の当時物です。W124のやや角ばったキャビンの感じがうまく再現され良い出来ばえです。(不透明なライトカバーと大きめで目立ち過ぎるワイパーが今一つですが) 1992年式をモデル化しているので、1990年のマイナーチェンジで追加されたサイドプロテクターパネルがついています。ミニチャンプスはバリエーションで、クーペ、カブリオレ、Tモデルなど約60種類もモデル化しています。その他のW124の当時物ミニカーは、ガマのクーペ、コンラッドのクーペ/Tモデル、ヘルパのセダン/クーペ/カブリオレ/Tモデルなどがありました。当時物以外ではオートアートの1/18、ヘルパの1/87、ネオのリムジーンなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 300CE-24 クーペ (C124) ドイツ 1992年
メルセデス ベンツ W124シリーズのクーペ(C124)は先代(C123)同様の2ドアピラーレスハードトップで、1987年に追加されました。ホイールベース/全長が85㎜短縮されていて、シンプルなデザインでスポーティな感じになっていました。当初の300CEは6気筒3L(185HP)エンジンを搭載していましたが、1990年のマイナーチェンジでエンジンがDOHC化され300CE-24(225HP)に変わりました。
1991年に500SL(R129)のDOHC V型8気筒5L(320HP)エンジンを搭載する高性能版の500Eが追加されました。この車の開発と生産にはポルシェが協力していました。1992年にはDOHC 6気筒4.2L(275HP)エンジンを搭載する420Eも追加されました。このモデルは主に北米市場向けでで競合する日本製高級車に対抗したものでした。W124は品質と安全性の高さが世界中で支持され、1995年まで生産されました。1995年にEクラスの2代目W210にモデルチェンジしました。
ミニカーは1993年に発売されたミニチャンプス初期の当時物です。前述したセダンの260Eと同じように実車のイメージがうまく再現された良い出来ばえです。このクーペはセダンとは全く別の金型が起こされていて、ミニチャンプスとしては珍しくボンネットとトランクが開閉するギミックが付いていました。当時のミニカーはまだギミックが付いている物がありましたので、それへの対抗上ミニチャンプスにもギミック付ミニカーが少しですがありました。C124/A124の当時物ミニカーではガマの300CE、ヘルパのE320C、コンラートの300CEがありました。当時物以外ではノレブの1/18、ヘルパの1/87、OTTO MOBILE(レジン製)の1/18などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。トランクを閉じたときの立て付けが良くないですが、ミニチャンプスは開閉ギミックに関しては技術的にあまり上手ではありませんでした。エンジン部の造形はやや物足りないレベルでもう少し立体的にしてもらいたいところです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 300CE-24 カブリオレ (A124) ドイツ 1992年
メルセデス ベンツ W124のカブリオレ 300CE-24 (A124)が1992年に追加されました。クーペをベースにしたフルオープンのカブリオレで、1980年代に安全規制で消えていったフルオープンのカブリオレが復活してきた時代でした。このクラスのカブリオレは豪華な内装の高級車で、この300CEは見た目もかっこよかったです。当初はDOHC 6気筒3L(225HP)エンジンを搭載していました。
W124は1993年のマイナーチェンジでにフロントウインカーとバンパーモールの色などが変更されました。それと同時にエンジンも全てDOHC化されて、排気量が4気筒2.3L、6気筒2.8L/3.2Lに変更されました。その際にモデル名がE230、E280、E320とEクラスの新しい名前に変わりました。W124は品質と安全性の高さが世界中で支持され、1995年まで生産されました。1995年にEクラスの2代目W210にモデルチェンジしました。
ミニカーは1993年に発売されたミニチャンプス製の当時物で、前述したW124シリーズのバリエーションです。前述したクーペとほぼ同じ造形なのでカブリオレも良い出来ばえです。クーペの型を流用しているのでクーペと同じ開閉ギミックが付いています。(この当時のミニチャンプスは定価が約4000円と少し高かったですが、出来ばえからするとリーズナブルでした) W124カブリオレの当時物ミニカーではヘルパのE320がありました。当時物以外ではノレブの1/18があります。トランクの開閉ギミックの構造は少し変更されているようで?、クーペに比べると多少立て付けが良くなっています。エンジン部は変更なしのようです。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)