ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BERLIET STRADAIR TRUCK 1965 FRANCE

BERLIET STRADAIR TRUCK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BERLIET STRADAIR TRUCK


DINKY(FR) 569 1/43 175mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約7.5m 全幅約2.5m エンジン 変速機: 4気筒 5.9L ディーゼル 120HP 5段変速
性能: 最高速110km/h 最大積載量 5t データーベースでベルリエのミニカー検索

ベルリエ ストラデール トラック フランス 1965年

 

 ベルリエは自動車創世期に設立された自動車メーカーでした。第1次世界大戦中は、軍用トラックを生産していました。大戦後に乗用車生産を再開し、1920年代には4気筒の小型車から6気筒の大型車まで数モデルを販売していました。1929年のアメリカ株価大暴落による金融危機で景気が悪くなり、自動車の販売は低迷します。その影響で1930年代になると、ベルリエの乗用車は1934年に発売した11CVドーフィンだけになりました。この車もすぐに生産中止となり、その後のベルリエはトラック(後にバス追加)だけを生産するようになりました。

 

 ベルリエのトラックはほとんどが大型(一部中型)で、それををベースにしたバスもありました。1949年に登場したボンネット式トラックのGLシリーズは、そのトラクタ仕様のTL、全輪駆動仕様(3軸2駆動軸の6X4、3軸3駆動軸の6X6など)のGBなど派生車が多くあり、1970年代まで生産されました。(実車画像→ ベルリエ GLシリーズ) 1957年にはV型12気筒30L(600HP)ディーゼルエンジンを搭載した全長13mの当時世界最大のトラック T100が登場しました。(実車画像→ ベルリエT100) ベルリエは1967年にシトロエン傘下となり、1974年にはルノーに売却されて同じトラック製造のサビエムと合併しルノー トラックスとなりました。

 

 

 1965年に登場したベルリエ ストラデールは、トラックとしてはスタイリッシュなでユニークなデザインを採用していました。STRADAIRとはイタリア語のSTRADA(道路)とフランス語のAIR(空気)を組合わせた造語で、エアクッションとリーフスプリングを組み合わせた凝ったサスペンションを採用していることからつけられた名前のようです。このサスペンションは同様のサスペンションを採用していたシトロエン DSの影響を受けているように思います。なおエアクッションを使ったサスペンションは、荷重変化の大きいトラックに適したサスペンションで、現在のトラックでは主流となっています。

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。ストラデールの長尺平ボディトラックをモデル化しています。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的なリアルな造形で、特徴的なボディだけではなく、車体下部のシャーシ、エンジン、サスペンションなどのメカ部分も良く再現されています。また昔のミニカーですから、このトラックの機能を再現した凝ったギミックが付いていました。これ以外のストラデールのミニカーは、ソリド(ベレム)の当時物、最近の物ではイクソやノレブ CIJの物があります。ベルリエの商用車は、ボンネットタイプのトラックのGL、TL、GBや、世界最大のトラック T100などを、ディンキー、ソリド、ノレブ、ブレキナなどがたくさんモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

berliet stradair 1
berliet stradair 2

 以下はボンネットを開いたエンジンルームの画像と荷台の開閉動作です。エンジンルーム内にはエンジン、ラジエータ、室内換気用?ダクトなどがかなりリアルに再現されています。荷台部分では側面のあおりが個別に開閉できます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
berliet stradair 3
berliet stradair 4

 以下はこのミニカーの最大の特徴である荷台を左右どちらにも傾けることができるギミック動作です。左右どちらに傾けるかどうかは、荷台の底にある2本のスライドレバーの位置で決まります。左側の画像ではレバーを下にスライドさせることで、画像下側(荷台右側)が回転軸に固定され、後方のハンドルを回すと荷台左側が上がります。右側の画像はその逆でレバーを上にスライドさせることで、画像上側(荷台左側)が回転軸に固定され、後方のハンドルを回すと荷台右側が上がります。当方の拙い説明ですぐに構造が理解できる人は少ないと思いますが、画像を何度か見ていただければなんとなく分かっていただけるのではないかと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
berliet stradair dump1
berliet stradair dump2

 なぜこのミニカーのギミックについて詳しく書いているかというと、それはこのミニカーを設計した人の面白いものを作ってやろうという情熱とそれを実現させた創意工夫を知ってもらいたいからです。スケールモデル的に良く出来ている最近のミニカーも良いのですが、細かい部分を再現するのは単に工場で作る人の手間が掛かっているだけで、そこには設計した人の創意工夫といったものはあまり感じられません。現在のミニカーメーカー(特にレジン製)は矢継ぎ早に新製品をだしていますから、昔のように一つの新製品に時間をかけられないという事情があるのでしょう。しかし私のような昔からのコレクターとしては、あまり変わりばえのしない無個性な新製品をたくさん作るよりは、昔のコーギーやディンキーのような一味違う工夫がされたミニカーを少しづつ作って欲しいと思うのです。この私の考えに近いやり方をしているのは、国産ではトミカ リミッテドだと思います。(1/43サイズではないので私はあまり買いませんが、好きなブランドです)

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CITROEN 2CV 1966 FRANCE

CITROEN 2CV
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV


DINKY(FR) 500 1/43 89㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.78m 全幅約1.48m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 425cc 18HP 4段変速
性能: 最高速80km/h  データーベースでシトロエン 2CV 1965年以降のミニカー検索

シトロエン 2CV フランス 1966年

 

 1948年に発表されたシトロエン 2CV Aは当初その奇抜な外観を揶揄されましたが、合理的なフランス人は徐々に2CVの外観に慣れてその経済性と実用性を理解するようになりました。1951年には生産台数が1万台を超え、2CVは数年で広く普及していきました。名前のCVとは馬力という意味ですが、エンジン馬力ではなくフランスの課税馬力の単位です。実際には初期型は空冷2気筒375cc(9HP)エンジンを搭載し、1955年からは空冷2気筒425cc(12HP)エンジンを搭載し4段変速で最高速75km/hの性能でした。1963年には圧縮比を上げて18HPにパワーアップし最高速は80km/hとなりました。

 

 最高速は遅いですが、エンジンは総軽合金製、シンクロメッシュ付き変速機、前輪駆動方式と高度なメカが採用されていました。また前輪と後輪が関連して水平を保つユニークなサスペンションによる快適な乗り心地など自動車本来の機能はとても高度な車でした。平面ガラスの窓、キャンバストップの屋根、最低限の計器、ハンモック式シートなど内外装は素っ気ないですが、そのシンプルさが1970-1980年代になると他車にはない魅力となりました。

 

 

 1970年のマイナーチェンジでエンジンを435㏄(24HP)に拡大した2CV 4と新設計の602cc(29HP)エンジンの2CV 6の2タイプとなりました。(602ccエンジンは税制上は3CVとなりましたが、名前は2CV 6でした) この1970年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され、フロントフェンダーにウインカーが追加されテールライトが大型化されるなど外観が少しだけ目新しくなりました。その後も内外装のマイナーチェンジ、限定モデルのチャールストンやドーリーの追加などで時代に応じてアップデートを続けました。 さらに後ろを箱形の荷室にした商用バン、ジープタイプのメアリ、エンジンを前後に積んだ4WD車4X4サハラなどの派生車種も追加されました。最終的には排ガス規制や安全基準に対応できなくなり、1988年に40年間の長きにわたる生産が終了しました。

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(仏)の当時物で、1966年式をモデル化しています。ディンキーの最初の2CVは1950年に発売された型番24t(後に535に変更)で、その後1962年に型番558、さらに1967年にこの型番500が発売され、それぞれは実車の変更点(フロントグリル、リアクオータパネルのウインカー、リアクオータパネルのウィンドー、後ろ開きの前ドアなど)をきちんと再現しています。これは1966年式ですので、1965年に変更された後ろ開きの前ドアとリアクオーターパネルのウィンドーが再現されています。ヘッドライトにフランス車らしい黄色のラインストーンが使われ、ボンネット開閉ギミック付きで、空冷水平対向2気筒エンジンが再現されています。これ以外の当時物ミニカーとしては、ポリスティルの1/25、ビテス、ノレブ、ソリド、オートピレンなどがありました。当時物以外ではノレブの1/43と1/18、ソリドの1/43と1/18、ヘルパの1/87、オックスフォードの1/76、ミニチャンプス、ビテス、イクソなどたくさんあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアのk拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN 2CV 1
CITROEN 2CV 2

 以下は2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製のシトロエン 2CV (1/43 No.215)の画像です。メーカーはイクソで、イクソのカタログモデル(型番 CLC206)を流用しています。ミニカーの台座には1963年と表示されていますが、フロントグリル形状とフロントフェンダーのウインカーと大型化されたテールライトは1970年のマイナーチェンジ後の仕様です。またリアには「2CV 6 CLUB」のロゴがあるので、1970年式の上級グレードのクラブとするのが正しいでしょう。最近のミニカーですので、小さなドアミラー、右リアフェンダー上のフィラーキャップ(給油口)など細かいところまで良く再現されていてとてもよく出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 3
CITROEN 2CV 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 5
CITROEN 2CV 6

 以下は1976年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン 2CV 6 1975 (1/43 型番843)の画像です。1974年に採用された角型ヘッドライトの2CVをモデル化しています。(なおこの角形ヘッドライトは評判が悪く1976年には元の丸いヘッドライトが復活しています) 初期のノレブはプラスチック製ミニカーが主流でしたが、1970年代には徐々にダイキャスト製ミニカーに移行していきました。これもこの頃のダイキャスト製ミニカー JET-CAR 800シリーズの1台です。このシリーズは廉価版ミニカー(当時の定価800円)でしたので安っぽいフリーホイールが使われているのが今一つですが、プロポーションなど基本的な造形はきちんとできています。ボンネット開閉ギミック付きで、簡単な造形ながらエンジンも再現されているなど値段以上によく出来ています。柔らかいサスペンションを持つ2CVは積載荷重による姿勢変化が大きいので、光軸を調整するためにヘッドライト左右がヘッドライト下の横棒で連結されていて光軸角度が調整出来るようになっていました。ボンネットを開くとその構造がそれらしく再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 7
CITROEN 2CV 6 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 9
CITROEN 2CV 6 10

 以下は1978年に発売されたソリド製の当時物 シトロエン 2CV 6 1975 (1/43 型番56)の画像です。これも上記のノレブ製と同じ角型ヘッドライトを持つ2CVをモデル化しています。これもどちらかというと廉価版ミニカー(当時の定価990円)の類でしたので、ライト類の塗装処理が省かれているなど仕上げが簡素化されています。ただまともなホイールを履いているので、ノレブのようなギミックはありませんが、ノレブ製より見た目が良い出来ばえになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 11
CITROEN 2CV 6 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 13
CITROEN 2CV 6 14

 以下は1977年に発売されたポリスティル製の当時物 シトロエン 2CV 6 1973 (1/25 型番S26)の画像です。縮尺が1/25ですので全長153㎜と大きなサイズですが、1/43を単に大きくしたようなやや大雑把な出来ばえです。キャビンも少し大きめにデフォルメされていて、プロポーション的には正確ではありませんが、2CVらしいデフォルメではあります。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 15
CITROEN 2CV 16

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 17
CITROEN 2CV 18

 以下は1978年に発売されたオートピレン製の当時物 シトロエン 2CV 6 (1/43 型番251)の画像です。 オートピレンは上述したディンキー(仏)の型を流用して数種類の2CVをモデル化していますが、これはライトを角形に変更したものです。ディンキー製を流用していますのでボンネットが開閉します。なおフロントグリルやテールライトを年式に合わせて変更していないあたりは、オートピレン初期の適当なやり方です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 19
CITROEN 2CV 6 20

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 21
CITROEN 2CV 6 22

 以下は2000年頃に入手したヘルパ製のシトロエン 2CV 6 (1/87 型番22562)の画像です。これはプラスチック製のミニカーで、全長約43㎜X全幅17mmの小さなサイズですが、細部まで実にリアルに出来ています。(室内もステアリングホイールやシートが再現されています) 1/87サイズのミニカーはこのヘルパ以外にブレキナやヴィーキングなどがありますが、いずれもドイツ製です。このサイズのミニカーのほとんどがプラスチック製なのは、細かいところまで成型できるからです。同じようなサイズをダイキャストでも成型できますが、金属は塗装する必要があり、一般的な吹付塗装をすると細かいところの造形が塗装で埋まってしまいます。したがってプラスチック素材に色を付けることで塗装する必要がないプラスチックが使われているのです。(最近は部分的に塗装しているものもありますが) なおこのミニカーに付けているナンバープレートは当方のナンバープレート作成ページのサンプルとして作成した物で、プレートのサイズは3.5㎜X1.7㎜で、写真用のコート紙に印刷しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 23
CITROEN 2CV 6 24

 以下はフロント/リアの拡大画像と大きさを比較する為に上記のビテス製の2CVと並べてみた画像です。これだけのサイズの違いがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 25
CITROEN 2CV 26

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CITROEN DS 19 PALLAS 1966 FRANCE

CITROEN DS 19 PALLAS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 PALLAS


VITESSE L090A 1/43 112mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.79m エンジン 変速機: 4気筒 2L 90HP 4段変速
性能: 最高速165km/h  データーベースでシトロエン DS 19のミニカー検索

シトロエン DS 19 パラス フランス 1966年

 

 1955年に登場したシトロエン DS 19は4気筒1.9L(75HP)エンジンを搭載し、クラッチ操作を油圧で自動化した4段変速機を介して最高速は140km/hの性能でした。全長4.8mの大型車ながら車重1.2tと軽量なため、あまり高性能ではないエンジンでも十分な走行性能を得ていました。当時のフランスの2Lクラスのライバルはルノー フレガートとアメリカ車風のシムカ ベデットぐらいで、どちらもシトロエン DSとは勝負にならず、このクラスはシトロエン DSの独占状態となりました。

 

 1965年にはエンジンが4気筒1985cc(90HP)に変更され、内外装を高級にしたDS 19 パラスが追加されました。 バンパーの位置でボディを一周するサイドプロテクションモールがパラスの外観上の特徴で、補助灯とバンパーのオーバーライダーが追加されていました。室内は遮音材が追加され床はカーペットで覆われ、オプションで革張りシートが用意されていました。さらに上級の仕様としてはコーチビルダー シャプロンが特注で製作するリムジーン仕様のDS プレステージもありました。前席と後席の間にガラス製の間仕切り(パーティション)があってエアコンが装着され、公用車やハイヤーとして使われました。

 

 

 ミニカーは1995年に発売されたビテス製で、シトロエン DS 19 パラス(1966年式)をモデル化しています。前述したビテスのシトロエン DS 19(型番691)にサイドプロテクションモール、フロントの補助灯、バンパーのオーバーライダーが追加されマフラー形状が変更され、豪華仕様のパラスに仕立ててあります。カラーリングもパラスらしい高級な感じになっていて当時のミニカーとしてはとても良い出来ばえでした。ビテスは実車同様にパーティションを設けたリムジーン仕様のプレステージもモデル化しています。ビテス以外ではリオやノレブもDS 19 パラスをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN DS 19 PALLAS 1
CITROEN DS 19 PALLAS 2

 以下は1993年に発売されたビテス製のシトロエン DS 19 プレステージ (1/43 型番L018)の画像です。プレステージをモデル化しているので前席と後席の間にパーティションが追加され、シートも少し豪華な?感じになっています。ただインパネのメーター類は上記のパラスより前に発売された物なので、簡単な仕上げです。グローブボックス部分が薄い空色に着色されていますが、これは実車に即しています。外観ではパラスのようにプロテクションモールがないのであまり高級な感じがしません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 PRESTAGE 1
CITROEN DS 19 PRESTAGE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 PRESTAGE 3
CITROEN DS 19 PRESTAGE 4

 以下は1993年に発売されたリオ製のシトロエン DS 19 パラス (1/43 型番110)の画像です。リオのDSはキャビンが大きめに出来ているので、スケールモデル的には正確ではないのですが、このデフォルメはDSらしさを強調しているのでミニカーとしては許容できます。パラスをモデル化しているのでフロントの補助灯とバンパーのオーバーライダーが付いていますが、サイドプロテクションモールがありません。これは手抜きで、同じリオが2005年に発売したDS 19 パラスのリファイン版(型番4110)ではサイドプロテクションモールが追加されています。ドア開閉ギミック付きです。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 PALLAS 3
CITROEN DS 19 PALLAS 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 PALLAS 5
CITROEN DS 19 PALLAS 6

 以下は2001年に発売されたソリド製のシトロエン DS 19 フランス公用車 (1/43 型番4566)の画像です。フロントウィンドーにフランス国旗を模したトリコロールカラーのエンブレムが付いているのがフランス政府公用車の証です。ソリドはフランスの老舗ブランドながら、シトロエン DSのミニカーを2000年以前にはモデル化していませんでした。これはそのソリドがモデル化した最初のDSのミニカーで、当時2200円ほどと安価でしたので細部の仕上げは簡素ですが、全体的には老舗らしい味のある良い出来ばえになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 OFFICIAL CAR 1
CITROEN DS 19 OFFICIAL CAR 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 OFFICIAL CAR 3
CITROEN DS 19 OFFICIAL CAR 4

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PANHARD 24BT 1966 FRANCE

PANHARD 24BT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD 24BT


SOLIDO 143 1/43 106mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.55m 全幅約1.62m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 850cc 60HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでパナール 24のミニカー検索

パナール 24BT フランス 1966年

 

 1964年にパナール 17の後継車としてパナール 24が登場しました。パナール ディナ Xから使われてきた空冷水平対向2気筒850㏄(50HP)エンジンを搭載する前輪駆動車という基本構造は17のままでしたが、ホイールベースを短縮し全く新しい2ドアボディを載せたものでした。ボディのデザインはPL17のイメージを継承していましたが、フロントの造形などに明らかにシトロエンの影響が感じられました。最初に登場したのはクーペボディで4座(2+2座)の24Cで、それに60HPにパワーアップしたエンジンを搭載した高性能版24CT(Tはティグルの意)が追加されました。

 

 1965年にホイールベースを延長した5座セダンの24B(Bはベルリンの意)とその高性能版の24BTが追加されました。パナール 24はシトロエン グループ内ではアミ 6ID 19の間を埋めるスペシャリティーカーという扱いで、4ドア仕様が計画されましたが実現しませんでした。パナール 24は自動車創生期の名門がシトロエン傘下で最後に咲かせた高性能ツーリングカーでしたが、1967年に生産中止となりパナールの名前も消えました。総生産台数は約2.9万台でした。

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたソリド製の当時物です。ロングホイールベース仕様で高性能版の24BTをモデル化しています。ソリドらしいシャープな造形で実車の雰囲気がうまく再現され、室内などの細部も良く再現され素晴らしい出来ばえでした。ソリド初期の傑作品の一つだと思います。ボンネット、ドア、トランクの開閉ギミック付で、トランク内にはスーツケースが備えてあり、エンジンルーム内にはエンジンが結構リアルに再現されていました。(ただし残念なことに金属製のエンジン部分は錆びてしまっていますが) これ以外のパナール 24の当時物ミニカーはディンキー(仏)の24CT、ノレブ初期のプラスチック製の24CT/24BCTがありました。当時物以外ではソリドの新製品の24CT、ノレブの新製品の24CTなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PANHARD 24BT 1
PANHARD 24BT 2

 以下は1964年に発売されたディンキー(仏)製のパナール 24CT (1/43 型番524)の画像です。こちらは全長が4.29mであった24CTをモデル化していますので、全長が98㎜と上記の24BTより短いです。1960年代のミニカーですから素朴な作りですが、ディンキー(仏)らしい正確なプロポーションで実車の雰囲気が良く再現されていました。こちらはドアのウィンドーが上下するギミックが付いていました。当時のミニカーは子供向けでしたので、子供の気を引く何らかの可動部(ギミック)を付けるように工夫していたのです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD 24BT 3
PANHARD 24BT 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD 24BT 5
PANHARD 24BT 6

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CITROEN DYANE 1967 FRANCE

CITROEN DYANE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DYANE


DINKY(FR) 517 1/43 90mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.87m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 425cc 24HP 4段変速
性能: 最高速104km/h  データーベースでシトロエン ディアーヌのミニカー検索

シトロエン ディアーヌ フランス 1967年

 

 発表されてから20年近く経過し旧態化した2CVの代替として、1967年に投入されたのが、ディアーヌでした。エンジンなどのメカは2CVと同じながら、ライトをフェンダーに埋め込んだり、リアにハッチゲートを付けるなどボディを少し近代的にリファインしたものでした。室内は2CVより高級な仕上げとなっていたそうです。また同じメカですから性能的には2CVとたいして変わりはありませんでした。

 

 この車は性能的にも外観的にも2CVとたいして変わらないので、中途半端な感じがしますが、当時のフランス人も同じように考えていたようです。結局2CVは売れ続けて、ディアーヌは2CVよりも早く1983年に生産中止となりました。

 

 

 ミニカーは1968年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。ディンキー(仏)らしい生真面目な作りで、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。ボンネットとテールゲートの開閉ギミックが付いています。エンジンルームにはスペアタイヤとエンジンが再現されていて、テールゲートを開くと2個のトランクが積んであるという楽しいおまけ付きです。 ディアーヌの当時物ミニカーとしてはポリトーイ、メーベトイ、ノレブなどがありました。当時物以外では、ノレブの1/43と1/18、イクソ、ビテスなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN DYANE 1
CITROEN DYANE 2

 以下は1968年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン ディアーヌ (1/43 型番157)の画像です。ノレブ初期のプラスチック製で、当時としては安価なミニカーでしたが、これも実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ていました。1980年頃に購入した物なので、プラスチックの材質変更がされているようで、ノレブ初期のプラスチック製にみられる経年変化による変形はありません。ボンネットとテールゲートの開閉ギミックが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DYANE 3
CITROEN DYANE 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DYANE 5
CITROEN DYANE 6

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