ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

SIMCA 1500 1963 FRANCE

SIMCA 1500
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1500


DINKY(FR) 523 1/43 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.25m 全幅約1.58m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 69HP 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでシムカ 1300/1500 1301/1501のミニカー検索

シムカ 1500 フランス 1963年

 

 シムカは大衆車市場にてシムカ 1000で成功し、その上のクラスを狙ってアリアーヌの後継車として1300/1500を1963年に登場させました。ボディは極めてオーソドックスな3ボックスデザインで、構造的にも常識的なFR方式の中型車でした。1300はアロンドの1.3L(52HP)エンジン、1500は新設計の4気筒1.5L(69HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速150km/h(1.5L)の性能でした。当初は4ドアセダンのみで、1964年に5ドアブレーク(ワゴン)が追加されました。ブレークのテールゲートはアメリカ車に良くみられる下半分が手前に倒れる方式で、荷物フロアにはピクニック テーブルが組み込まれていました。

 

 1967年に全長を4.46mに拡大した1301/1501となりました。基本的なデザインは同じでしたがフロントグリルが変更され、トランク部分が拡大されて容量が増えました。エンジンも同じでしたが、改良されて1.3L(57HP)/1.5L(73HP)にパワーアップしました。1975年まで生産され、後継車の1307/1308/1309にモデルチェンジしました。何の特徴もない平凡な車でしたが、長期間生産されていたことが成功したことを証明しています。どこの国でもこの類の地味な車が結構売れるものです。(実車画像→ シムカ 1301/1501 1967)

 

 

 ミニカーは1963年に発売されたディンキー(仏)の当時物です。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的な良い出来ばえで、ヘッドライトにラインストーンが使われているので少し豪華に見えます。トランクが開閉し、中にはスーツケースが3ヶ収まっています。上述した1301/1501もそうですが、フランス車の改良ではトランク容量が拡大されることが多く、フランスでは車の評価でトランク容量が重視されるようです。フランス車のミニカーにスーツケースが付いていることが多いのは、このフランス人の嗜好が関係しているように思います。ディンキー(仏)はこのセダン以外に、ブレーク(ワゴン)も作っています。国産ミニカーではセダンとワゴンが両方ともモデル化されることはあまりないのですが、欧州製ミニカーではセダンと合わせてワゴンもモデル化されることが多いです。これは欧州ではワゴン車がバカンスシーズンのレジャーに欠かせない重要な車であるからだと思います。これ以外のシムカ 1300/1500の当時物ミニカーとしてはノレブ初期のプラスチック製やポリトーイがあり、当時物以外ではノレブの最近の物があります。シムカ 1301/1501のミニカーはノレブ初期のプラスチック製とノレブの最近の物などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA 1500 1
SIMCA 1500 2

 以下は1967年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 シムカ 1500 ブレーク (1/43 型番507)の画像です。上記セダンを大幅に変更したバリエーションで、ドアとテールゲートの開閉ギミック付です。テールゲートは上半分のガラスが上下するといった凝りようです。さらに実車同様にリアシート後部に脚を畳んだピクニック テーブルが組み込まれていて、テーブルを取り出してジオラマ風に並べることができるという楽しいギミックもついています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1500 BREAK 1
SIMCA 1500 BREAK 2

 以下は1966年に発売されたポリトーイ製の当時物 シムカ 1500 (1/43 型番524)の画像です。これはポリトーイ初期のMシリーズで、Mシリーズは主にスポーツカーがモデル化されていました。地味な実用車であるシムカ 1500がモデル化されたということは、当時はこの車の人気が高かったことを示しています。実車よりかっこよくデフォルメするポリトーイらしい造形で、当時のミニカーとして良く出来ています。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミックで、Mシリーズの特徴であったエンジンなどのメカ部分のリアルな造形はこのシムカ 1500では簡単な造形にとどまっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1500 3
SIMCA 1500 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1500 5
SIMCA 1500 6

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SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER 1963? FRANCE

SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER


DINKY(FR) 885 1/43 217mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約9.4m 全幅約2.5m エンジン 変速機: 6気筒 6.8L ディーゼル 手動変速
性能: 最高速 不詳   データーベースでサビエムのミニカー検索

サビエム 鋼材運搬 トラック フランス 1963?年

 

 戦後のルノーは財政難で大型商用車の生産ができず、戦前のような商用車市場のリーダーではなくなっていました。そこでルノーは戦前からの商用車メーカーであったソミュア(SOMUA)とラティル(LATIL)を買収して、自社の商用車部門と統合して子会社のサビエムを1955年にを設立しました。サビエムには大型トラック/バスから小型商用バンまで幅広いモデルがありました。代表的なモデルは、1965年に登場した小型商用車のSG2(Super Goélette)、小型/中型トラックのSG4/5(Super Galion)とその中型後継車で1975年登場のJ、1977年に登場した中型/大型トラックのH、バスのSC(SAVIEM-CHAUSSON)などがありました。サビエムは1978年にシトロエン傘下のトラックメーカー ベルリエと統合されてルノー トラックスとなりました。

 

 画像のミニカーは鋼材を運搬する専用仕様のサビエム トラックをモデル化しています。フランス語で「Porte-Fer(英訳でHolder Iron)」と呼ばれる長尺の鋼材を運搬するのに特化したトラックで、「Porte-Fer TRUCK」でGoogleで画像検索すると同じようなスタイルのトラックがたくさんあることが分かります。このサビエム トラックはMANの6気筒エンジンを積んだJMシリーズと思いますので、年式や諸元はJMシリーズとして記載していますが、確証はありません。

 

 

 ミニカーはディンキー(仏)製の当時物で、1966年に発売されました。実車が大きいのでミニカーも全長約22cmと大きなサイズで、ダイキャスト製なのでずっしりと重いです。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的なリアルな造形で、特殊な形状のボディが良く再現されています。(多分トラックの形状が面白いのでモデル化したと思います) 積載している鋼材は本物の鉄で、それを固定する部分に磁石を使うといったちょっとした仕掛けが付いています。サビエムのミニカーはSG2、SG4、H875など、ソリド、ノレブ、ブレキナなどでたくさんモデル化されています。 以下はこのミニカーのフロント/リアの拡大画像と鋼材の脱着ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER 1
SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER 2

 当時のディンキーでトラックなどの大柄なミニカーは、厚手の紙でできた立派な箱に入っていました。箱にはミニカーのイラスト(箱絵)が書かれていて、そのミニカー専用の箱でした。(1970年代後半にはブリスターパッケージなどの味気ない物に変わってしまいましたが) 現在のミニカーの箱は標準化された台座付きプラスチックケースがほとんどですので、箱にあまり価値はありませんが、昔の箱絵付きの紙箱はそれだけでも結構価値があります。したがってビンテージ物のミニカーはオリジナルの箱の有無で価値が大きく変わります。ビンテージ物のミニカーをオークションなどで入手する際に気をつけたいのは、昔の箱を再現したリプロ箱をオリジナルの箱のように見せかけている場合があることです。ビンテージ物のミニカーで、箱だけがやたらときれいなのはほとんどがリプロ箱ですので、注意されたし。 以下はこのミニカーの紙箱です。
SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER BOX

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RENAULT 10 1965 FRANCE

RENAULT 10
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 10


NOREV 9 1/43 97mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.53m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 43HP 4段変速
性能: 最高速133km/h  データーベースでルノー 10のミニカー検索

ルノー 10 フランス 1965年

 

 1965年にルノー 8の上級車としてルノー 10が登場しました。前述したルノー 8より全長が205mm長くなりモール類が増えて少し高級な見た目になっていました。ただし延長されたのは前後のオーバーハング部で室内部分はルノー 8のままでした。ノーズが長くなったことでフロントにあるトランク容量が拡大し、リアエンジン車ゆえにトランク容量が小さいというルノー 8の弱点が改善されたとのことです。このようなモデルが設定されるということは、フランスでは荷物がたくさん積めるということが重要なことだったということが分かります。(多分バカンスに出かける時に必須なのでしょう)

 

 フランス人は自動車に対して実用性を重視し見た目は二の次だそうですが、この当時のフランス車にハッチバック スタイルが多いのはそのような合理的な理由があったようです。ルノー 10は1968年に角形ヘッドライトを採用したフロント デザインに変わり、ルノー 8と差別化されました。1969年には後継車となるルノー 12が登場し、1970年にはそのルノー 12用の1.3L(48HP)エンジンを搭載しました。1971年に生産中止となりました。

 

 

 このミニカーは1966年に発売されたノレブ初期の当時物でプラスチック製です。ノレブ初期のミニカーは全体がプラスチック製で塗装されていませんので、ダイキャスト製ミニカーと比べる重量感がなくボディに金属的な艶が無いので安っぽい感じがしました。ただし基本的なプロポーションは良く、ドア/ボンネット開閉などのギミックも意欲的に取り入れたものが多かったです。ノレブも1970年代になるとダイキャスト製に移行していきました。このルノー 8もプロポーションは正確で当時のミニカーとしてはリアルな出来ばえです。フロントのトランクとリアのボンネットが開閉するギミック付で、ボンネット下にはエンジンがモールドされています。ただしプラスチックの経年変化でボディ全体が少し変形していて、これがノレブ初期のミニカーの欠点です。これ以外のルノー 8のミニカーはイクソ、ユニバーサルホビーなどがあります。 以下はフロント/トランク開閉とリアボンネット開閉と上記のディンキー(仏)のルノー 8とならべてみた画像です。ルノー 8のキャビン部分はそのままでボディが延長されていることが判ります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 10 1
RENAULT 10 2

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RENAULT 16 1965 FRANCE

RENAULT 16
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16


DINKY(FR) 537 1/43 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 55HP 4段変速
性能: 最高速139km/h  データーベースでルノー 16のミニカー検索

ルノー 16 フランス 1965年

 

 ルノー フレガートの後継車として1965年にルノー 16が登場しました。当時の中型車としてはまだ珍しかった2ボックス ハッチバック スタイルを採用した前輪駆動車でした。大きく開くテールゲート(ハッチバック)を持つスタイルと折畳んで収納可能なリアシートで室内を多目的に使えるようにした発想は斬新で、その点が評価されて1966年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーに選出されました。当時もルノー 4など5ドア2ボックスの乗用/商用車は既にありましたが、この車の登場で大きく傾斜させたテールゲートを持つ乗用車をハッチバックと呼ぶようになりました。またこの車のシートアレンジの発想は現在のミニバンに通じる物です。

 

 前述したルノー 4と同じ横置きトーションーバーによるリアサスペンションを持つので、この車も左右のホイールベースが異なっていました。大柄な割りに980kgと軽量なボディで、4気筒1.5L(55HP)エンジンを搭載し4段変速機で最高速139km/hの性能でした。1968年に1.6L(85HP)エンジンを搭載した高性能版TSが追加され、1973年に5段変速機を備える豪華仕様のTXが追加されました。1974年にTX以外はフロントグリルが黒い樹脂製に変わりました。1975年に後継車のルノー 20/30が登場し1979年まで生産されました。総生産台数は約185万台でした。

 

 

 ミニカーは1965年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。ディンキー(仏)らしいプロモーションモデル的な作風で当時のミニカーとしてかなり良く出来ています。ボンネットとハッチバックが開閉し、この車の特徴であるシートアレンジ機能をリアシートが前後に移動するというギミックで再現しています。これ以外の当時物ミニカーはノレブ、サブロン、ソリドの1/32、コーギー、このディンキー(仏)をコピーしたオートピレンなどがありました。当時物以外ではビテス、ノレブの1/43と1/18、ノスタルジー、ミニチャンプスなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとハッチバック開閉/室内のリアシートがスライドするギミックのの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 16 1
RENAULT 16 2

 以下は1976年頃に発売されたオートピレン製のルノー 16 (1/43 型番203)の画像です。上記のディンキー(仏)をそのままコピーしていて、ホイールぐらいしか違いがありません。開閉ギミックとリアシートがスライドするギミックも全く同じです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 3
RENAULT 16 4

 以下は1974年に発売されたノレブ製のルノー 16 TX (1/43 型番841)の画像です。ノレブは1965年にプラスチック製でルノー 16をモデル化していましたが、これはその型を流用してダイキャスト製で再生産したものです。豪華仕様TXをモデル化しているので、ヘッドライトが4灯式に変更されています。当時の廉価版ミニカーなので安っぽいホイールが付いているのが残念ですが、プロポーションは良く結構リアルな出来ばえです。ボンネットとハッチバックの開閉ギミック付で、リアシート後部の棚板が可動します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 5
RENAULT 16 6

 以下は1971年頃に発売されたサブロン製のルノー 16 (1/43 型番03)の画像です。サブロンはベルギーのメーカーで、米澤玩具(ダイヤペット)が代理店として輸入していました。サブロンのミニカーはホイールが合成ゴムのタイヤに添加された可塑剤で溶けるという問題がありました。(参照ページ→ ミニカーの材質と経年変化) このルノー 16もホイールが溶けたので、ホイール/タイヤを別のミニカーの物に交換しています。ホイールが溶ける問題はありましたが、サブロンのミニカーは当時としては出来の良いミニカーでした。このルノー 16もプロポーションが良く、ボンネット/4ドア/ハッチバック開閉のフルギミックです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 7
RENAULT 16 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームと4ドア/ハッチバック開閉の画像です。なお4ドアの開閉はそのヒンジの構造からフロント側を開いた後でなければリアのドアは開きません。したがってリアドアだけを開くことはできません。なお1/43で4ドア開閉可能のミニカーはこの構造の物がほとんどですが、なかにはメルクリン製のNSU Ro.80のように全て独立で開閉できる優れものもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 9
RENAULT 16 10

 以下は1969年頃に発売されたコーギー製のルノー 16 TS (1/43 型番260)の画像です。これは高性能版のTSをモデル化しています。コーギー流のデフォルメで全長が短めになっていて車高が高いので、実車のイメージを外してはいないのですが、プロポーション的にはあまり正確ではありません。ただしコーギー流の凝ったギミックが付いています。ボンネットとハッチバックが開閉しリアシート後部の棚板が可動します。室内では底板部分にあるダイヤルを操作することでフロントシートのバックレストを倒すことができます。(シート横に見えるギヤ状の物がダイヤルです) フロントシートのバックレストを倒して室内をフルフラットにする機能は今では当たり前ですが、当時はこんな具合にギミック化されるほど斬新な機能だったのです。コーギーはこのルノー 16を使ってツール ド フランス 自転車レースを撮影するカメラカーも作っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 11
RENAULT 16 12

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとハッチバック開閉/フロントシートバックを倒すギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 13
RENAULT 16 14

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RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 1965 FRANCE

RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE
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RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE


CORGI GS13 1/43 115mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 55HP 4段変速
性能: 最高速139km/h  データーベースでツール ド フランス(自転車) 関係のミニカー検索

ルノー 16 パラマウント カメラカー ツール ド フランス フランス 1965年

 

 ツール ド フランスはフランスを中心に周辺国で行なわれる自転車のプロレーサーによるロードレースで、世界最大の自転車レースとして知られています。毎年7月に約3週間の日程で行われ、コースは平坦なステージ、山岳ステージ、タイムトライアルステージの全21ステージが設定され、全行程は約3300km(高低差2000m)になるそうです。1チームは9人編成で、20数チームが参加し、参加する選手はヨーロッパだけではなくアメリカやオーストラリアなど全世界から集まります。なお自動車レースのツール ド フランスは1899年から1986年まで開催されていて、この自動車レースをヒントにして1903年から自転車レースのツール ド フランスが始まったようです。

 

 世界最大の自転車レースですから、フランスでは国家的な規模でサポートされる一大イベントとなっています。レース中にはチームをサポートするサービスカーやバイクが選手と共に移動します。また選手が通過する前に各チームのスポンサーが宣伝カーを繰り出し、沿道の観客にお菓子や応援グッズなどを配るそうです。それらの宣伝カーは日本の祭りの山車のように趣向を凝らした面白い物が多く、それらもこのイベントの楽しみとなっているようです。

 

 

 ミニカーはコーギーの当時物で、1968年に発売されました。ツール ド フランスを撮影する映画会社パラマウントのルノー 16 カメラカーに自転車レーサーを追加したセット物で、コーギーお得意のミニ ジオラマ仕立ての楽しいミニカーです。カメラカーは型番260のルノー 16の屋根にパラマウントのロゴパネルを付け、リアにカメラ台とカメラマン(コーギーの型番479コマー PB カメラ バンと同じ物)をセットしてあります。自転車レーサーはダイキャスト製ホイールと軟質プラスチックフレームの自転車(スタンド付)に良くできたフィギュアが乗っています。(子供が乱暴に扱っても壊れないよう軟質プラスチックを使っているのは老舗らしい配慮です) コーギーは型番510でシトロエン DS ツール ド フランス 監督車もモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とカメラマンの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 1
RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 2

 以下はミニカーの箱とカメラカーと自転車レーサーの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DOME ZERO 3
DOME ZERO 4

 ツール ド フランス(自転車)は人気が高いので、自転車レーサー、サービスカー、宣伝カーなどがミニカーになっています。ポリスティル、ベレム、ノレブなどの当時物がありますが、ほとんどはノレブの最近の物です。ノレブにはサイクリストのフィギュアが揃っていて、変わった形の面白い宣伝カーもたくさんあります。(当方のデーターベースでは約100種類がリストアップされています →データーベースでツール ド フランス(自転車) 関係のミニカー検索)

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