Sorry Japanese Only
パッカード 180 ダリン コンバーチブル アメリカ 1941年
アメリカのの自動車デザイナー ハワード ダリン(Howard A. Darrin)は、友人のトーマス ヒバード(Thomas L. Hibbard)と共同で、コーチビルダー ヒバード&ダリン社を1923年にフランスのパリで創立しました。ヒバード&ダリン社はヨーロッパに住むアメリカ人向けに高級車のカスタムデザインを架装していました。1937年に彼はアメリカに戻り、「パリのダリン(Darrin Of Paris)」という名前の会社でハリウッドの有名人(クラーク ゲーブルやアル ジョルソンなど)向けにカスタムデザイン車を約20台ほど架装しました。これらの車のほとんどはパッカードがベースでした。
ハリウッドの著名人の車ということで、ダリンのパッカードは有名になっていきました。そこで1939年にパッカードはダリンと契約し、1940年のカタログにパッカード ダリン モデルが設定されました。1941年にはダリンのデザインした新型車クリッパーが発表されました。1941年末に太平洋戦争が勃発し、民間乗用車の生産が禁止されたので、パッカードも乗用車の生産を停止しました。パッカード ダリン モデルは1942年までに約50台ほどが生産されたようです。(半数はこのようなカブリオレだったようです) (実車画像→ パッカード クリッパー 1941)
ミニカーはシグネチャー製のクラシックカーシリーズで、2008年頃に購入しました。このクラシックカーシリーズ1/32と中途半端なスケールですが、そのサイズを生かしてドア/ボンネット開閉などのギミック付きで室内やエンジンもそこそこ再現してありました。ただし1/18ほど精密ではないので、その分値段は控えめ(約3500円)で、財布の軽い私のお気に入りのシリーズでした。このパッカード ダリンもプロポーションが良く、細かいところも値段以上にきちんと作ってあります。ボンネット/ドア/トランクの開閉ギミック付きで、エンジンや室内も良く再現されています。さらにステアリングホイールと連動しませんが、前輪操舵ギミックも付いています。これ以外のパッカード ダリンのミニカーはフランクリン ミントの1/24、ウエスタンモデル(ホワイトメタル製)、最近のMATRIX(レジン製)などがあります。 以下はフロント(ペリカン マスコット拡大)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランクを開いた画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)