ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ALFA ROMEO 8C 2300 1931 ITALY

ALFA ROMEO 8C 2300
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 8C 2300


BRUMM R077 1/43 97mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.7m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 2336cc 142HP 4段変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでアルファ ロメオ 8Cのミニカー検索

アルファ ロメオ 8C 2300 イタリア 1931年

 

 アルファ ロメオは6C 1750でイタリア国内のスポーツカーレースを制覇し、さらに国際レースに進出するため、1930年に新型の8気筒エンジンを搭載した8C 2300を開発しました。6C 1750には4座のツーリングカー(セダン)がありましたが、レーシングカーとして設計された8C 2300はほとんどが2座のスポーツカーでした。エンジンはレーシングカー用の軽合金製(公道仕様 142HP)で、最高速175km/hの高性能車でした。ただシャーシは6C 1750とほぼ同じでしたので見た目はほとんど同じでした。

 

 アルファ ロメオ 8C 2300は狙いどうりに国際レースで圧倒的な強さを発揮しました。輝かしい戦歴の中でも特筆すべきはメルセデス ベンツ (SSK)、ブガッティ(T37)、アストン マーチンなどの強力なライバルがいるなかで、1931年から4年間連続してルマンで優勝していることです。なお当時のルマンのツーリングカークラスの規定で4座が要求されていた為、8C 2300 ルマン仕様はロングホイールベースの4座ツーリングカーボディとなっていました。

 

 

 ミニカーは1982年に発売されたブルム製で、8C 2300の公道仕様をモデル化しています。ブルムとしては初期の物ですが、プロポーションが良く当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。前述した同じブルム製の6C 1750と比べると、この8C 2300はリアのスペアタイヤ上に整流板のようなカバー(羽)がありグリルが黒いなどの外観の違いがあります。同じ型を使ったバリエーションで幌を立てた物やミッレ ミリア仕様などがありました。なおブルムの6C 1750はこの8C 2300をベースにして細部をリファインして2005年に発売されたものでしたので、この8C 2300より仕上げレベルが上がっていました。これ以外の8C 2300のミニカーはイクソのルマン レース仕様、Bブラーゴの1/18、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 8C 2300 1
ALFA ROMEO 8C 2300 2

 以下は1987年に発売された同じブルム製のアルファ ロメオ 8C 2300 (1/43 型番R138)の画像です。上記の型番R077の5年後に発売された幌を立てたバリエーションです。単に幌を立てただけではなく、フロントウィンドーにはサイドカバーが追加され、ヘッドライトが3灯式となりその下にエアフォンが追加され、スペアタイヤもカバーが追加されるなど細部がリファインされています。またインパネのメーターも仕上げが良くなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 8C 2300 1932 3
ALFA ROMEO 8C 2300 1932 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 8C 2300 1932 5
ALFA ROMEO 8C 2300 1932 6

 以下は1982年に発売された同じブルム製のアルファ ロメオ 8C 2300 ミッレ ミリア (1/43 型番R078)の画像です。上記の型番R077のバリエーションで1932年のミッレ ミリアの参戦車をモデル化しています。このレースでアルファ ロメオは1-5位を独占していますが、この#106が優勝車でした。赤いカバー(たぶん破損防止用)を付けたヘッドライトは当時のレースを記録した写真で良く見かけるので、当時のレース仕様の定番だったようです。(実車画像→アルファ ロメオ 6C 1750 ミッレ ミリア 1931) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 8C 2300 MILLE MIGLIA 1932 1
ALFA ROMEO 8C 2300 MILLE MIGLIA 1932 2

 以下は2004年に発売されたイクソ製のアルファ ロメオ 8C 2300 ルマン 1931 (1/43 型番LM1931)の画像です。1931年ルマンで優勝した#16をモデル化しています。このレースの2位はメルセデス ベンツ SSK、3位はタルボ 105でした。この8C 2300はDOHC 8気筒2.3Lスーパーチャージャー付エンジン(155HP)を搭載し、4座の後部座席はカバーされヘッドライトに赤いカバーをつけています。フロントグリルのアルファ ロメオのエンブレム、墨入れ処理されたボンネットルーバー、リーフスプリング式サスペンション、室内のインパネなどがリアルに再現され良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 8C 2300 LE MANS 1931 1
ALFA ROMEO 8C 2300 LE MANS 1931 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 8C 2300 LE MANS 1931 3
ALFA ROMEO 8C 2300 LE MANS 1931 4

 以下は2004年に発売されたイクソ製のアルファ ロメオ 8C 2300 ルマン 1934 (1/43 型番LM1934)の画像です。1934年ルマンで優勝した#9をモデル化しています。このレースで2位と3位はイギリスのライレーでした。上記のルマン 1931年優勝車と見比べるとボディ後方が形状変更されスペアタイヤが内蔵されたようです。またヘッドライトのカバーがメッシュに変わり、補助ライトが追加されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 8C 2300 LE MANS 1934 1
ALFA ROMEO 8C 2300 LE MANS 1934 2

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FIAT 508 BALILLA 1932 ITALY

FIAT 508 BALILLA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508 BALILLA


RIO 13 1/43 85㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.6m エンジン 変速機: 4気筒 995cc 20HP 3段変速
性能: 最高速80km/h  データーベースでフィアット 508のミニカー検索

フィアット 508 バリッラ イタリア 1932年

 

 1932年にフィアット 509の後継としてフィアット大衆車の最高傑作といわれるフィアット 508 バリッラが発表されました。アメリカのフォード A型を小さくしたようなオーソドックスなデザインで、2ドアセダンとトルペード(4シーターのオープン仕様)と2シーター スパイダーがありました。4気筒995cc(20HP)エンジンを搭載し3段変速で最高速80km/hの性能でした。4輪油圧ブレーキを備えていたこと以外はごく平凡な車でしたが、価格、燃費、メンテナンスの総合的なコストが安くイタリアの大衆にとって画期的な車でした。なお508にも高性能なスポーツ仕様の2シーター スパイダーの508Sがありました。

 

 1934年に大幅な変更が加えられ508B バリッラとなりました。ホイールベースが50㎜延長されたことで、観音開きの4ドア仕様が追加されました。車重が増加しましたが、エンジンは24HPにパワーアップされギヤボックスが4段となり、走行性能は維持されました。ボディもフロントグリルやフロントウィンドーに傾斜が付き全体的に丸みが付きました。1937年に後継車の508Cが登場しました。508/508Bは約11万台が生産され大ヒットしました。(実車画像→ フィアット 508B 1934)

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたイタリアのリオ製です。リオのミニカーとしては初期の物ですが、508 バリッラは自国の名車だけにかなり力の入った作りとなっていて、この小さい車を忠実に再現しています。特に小さなドアが実車同様に大きく開閉するようにヒンジ部分を工夫してあり、室内も結構リアルに再現しています。リアバンパー上にトランクが載せてあり、初期の自動車のトランクはこのようなものでした。リオは商用車や救急車など十数種類のバリエーションを作っています。リオ以外の508のミニカーはポリトーイの初期物(プラスチック製)がありました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 508 BALILLA 1
FIAT 508 BALILLA 2

 以下は1997年に発売されたリオ製のフィアット 508 バリッラ LANCIO PUBBLICITARIO (1/43 型番13/P)の画像です。上記のバリエーションで「LANCIO PUBBLICITARIO」とは「広告の発表(登場)」という意味で、508が発売された当時の広告の掲示板とその広告のモデルとなっていると思われる少年のフィギュアをミニカーとセットにしたものです。508のバリッラという名前は、1740年代にオーストリア軍のイタリア北部占領に抗議してオーストリア軍将校に石を投げたことで愛国者として伝説的に知られている少年のニックネームに由来するそうです。つまり広告の石を投げようとしている少年はその有名なバリッラ君で、この広告は彼の名前で508を宣伝しているわけです。たぶんイタリアではこの広告ポスターは有名なものなのでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508 BALILLA 3
FIAT 508 BALILLA 4

 以下は1998年に発売されたリオ製のフィアット 508 バリッラ モンテ カルロ 1933 (1/43 型番SL050)の画像です。これも上記のバリエーションで、1933年モンテ カルロ ラリーで8位となった#57をモデル化しています。悪路でのスタック脱出用のスコップ(シャベル)などが屋根の上に積んでありますが、それ以外に特別な装備は付いていないようで、。当時はこんな実用車でラリーに参戦していたようです。ただフロントフェンダー上に軍用の灯火管制灯のようなものが付いていますが、これが何なのか分かりません。(遠方を照らすスポットライトと推察しますが、本当のことをご存じの方は是非掲示板経由で教えてください) ちなみにこの年のモンテ カルロ ラリーで優勝したのは、フランスのオチキス AM80 (6気筒エンジンを搭載した高級乗用車)で、オチキスは1932年から1934年のモンテ カルロで3連勝しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508 BALILLA MONTE CARLO 1
FIAT 508 BALILLA MONTE CARLO 2

 以下は2003年頃に発売されたリオ製のフィアット 508 バリッラ デリバリー バン 1935 (1/43 型番128)の画像です。これも上記のバリエーションで商用デリバリー バンをモデル化しています。ボディの型を変更したついでに、良くできていたドア開閉ギミックが外されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508 BALILLA VAN 1
FIAT 508 BALILLA VAN 2

 以下は2003年頃に発売されたリオ製のフィアット 508 バリッラ 救急車 1935 (1/43 型番SL025)の画像です。これも上記のバリエーションで赤十字の付いた救急車をモデル化しています。ボディの型を変更したついでに、良くできていたドア開閉ギミックが外されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508 BALILLA AMBULANCE 1
FIAT 508 BALILLA AMBULANCE 2

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ALFA ROMEO P3 1932 ITALY

ALFA ROMEO P3
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO P3


RIO 5 1/43 95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 2.7L スーパーチャージャー 215HP 4段変速
性能: 最高速232km/h  データーベースでアルファ ロメオ P2/P3のミニカー検索

アルファ ロメオ P3 イタリア 1932年

 

 GPカー アルファ ロメオ P2の後継として技術者ヴィットリオ ヤーノが開発したP3(ティーポ B)は戦前のGPカー(現F1)の最高傑作といわれています。エンジンは8C用を2654ccに拡大したもの(215HP)で最高速232km/hの性能でした。P3の最大の特徴は左右の後輪を2本のドライブシャフトで独立して駆動していることで、2本のドライブシャフトの間にドライバーのシートを収めることで重心を低くしていました。

 

 1932年のイタリア GP 優勝を皮切りに、P3はほとんど向かうところ敵なしの状態で、この勢いは1934年の新フォーミュラー レギュレーション発効まで続きました。1934年のレギュレーション変更に対応して、エンジンが2.9L(255HP)に拡大されました。1934年もP3は大半のレースに勝利しましたが、後半になるとドイツのメルセデス ベンツ/アウトウニオンが台頭してきました。1935年になると、ヨーロッパ選手権(全7戦)でP3はドイツ勢(6戦を優勝した)に対抗できなくなりました。ただドイツ GP(ヨーロッパ選手権 7戦のひとつ)ではエンジンを3.2L(265HP)に拡大したP3が、T.ヌヴォラーリのドライブで優勝して、強いドイツ勢に一矢を報いました。

 

 

 ミニカーは1962年に発売されたリオの初期物です。60年以上も昔に作られたミニカーとは思えないほど、結構リアルな良い出来ばえです。またミニカーをひっくり返すと床下にエンジンやサスペンションが再現されていて、簡単な造形ですがドライブシャフトがちゃんと2本付いています。リオはP3のミニカーを20種類ほどモデル化していますが、量産ミニカーではリオ以外ではP3をモデル化していません。(ライセンスの関係でしょうか? CMCの1/18精密モデルやレジン製のNEOなど少量生産品がありますが) 以下はフロント/リアの拡大画像と床下部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO P3 1
ALFA ROMEO P3 2

 以下は1980年に発売されたリオ製のアルファ ロメオ P3 タルガ フロリオ (1/43 型番70)とアルファ ロメオ P3 ダブル タイヤ仕様 (1/43 型番71)の画像です。どちらも上記のバリエーションで、型番70はスペアタイヤ付で、1934年 タルガ フロリオの優勝車をモデル化しています。型番71はリアタイヤがダブルタイヤとなっていて、タイヤの駆動力アップのテスト用で実戦には使われなかったようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO P3 3
ALFA ROMEO P3 4

 以下は1995年に発売されたリオ製のアルファ ロメオ P3 スクーデリア フェラーリ (1/43 型番SL007/P)の画像です。1935年のドイツ GPで優勝した車とドライバーのT.ヌヴォラーリのセット物です。スクーデリア フェラーリ(アルファ ロメオのセミワークス レーシングチーム)ではリア サスペンションを改造しているのですが、ミニカーでもちゃんとリア サスペンションが変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO P3 5
ALFA ROMEO P3 6

 以下は2006年に発売されたリオ製のアルファ ロメオ P3 テストカー (1/43 型番4005/1)の画像です。この頃にはリオはM4傘下のブランドに変わりましたが、昔の型を流用して再生産されたものです。ボンネットのルーバーに墨入れされ、スポーク ホイール、コクピット内造形、フロントグリルのアルファのエンブレムなどがリアルにリファインされています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
 
ALFA ROMEO P3 7
ALFA ROMEO P3 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
 
ALFA ROMEO P3 9
ALFA ROMEO P3 10

 以下は2009年に発売されたリオ製のアルファ ロメオ P3 B タルガ フロリオ (1/43 型番4256)の画像です。これもM4のブランドに代わってから再生産されたもので、1935年のタルガ フロリオ 優勝車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO P3 11
ALFA ROMEO P3 12

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FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 1934 ITALY

FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO


MERCURY 70 1/43 82mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m エンジン 変速機: 4気筒 1L 36HP 4段変速
性能: 最高速110km/h  データーベースでフィアット 508Sのミニカー検索

フィアット 508S バリッラ コッパ ド オーロ イタリア 1934年

 

 この当時のフィアット車には必ずスポーツ仕様がありましたが、大衆車 508 バリッラにも2シーター スパイダーの508Sが1934年に追加されました。カロッツエリア ギアのデザインで、リアのトランクに付いた小さなテールフィンが特徴でした。4気筒1Lエンジンはサイドバルブからオーバーヘッドバルブに変更されて36HPにパワーアップされ、790kgと軽量なボディゆえに4段変速で最高速110km/hの性能でした。操縦性も優れていて、当時の軽量スポーツカーとしては抜群の性能でした。508Sには様々なバリエーションがありましたが、高性能版はコッパ ド オーロ(伊語で金杯の意)とも呼ばれました。

 

 フィアット 508Sのレース仕様はミッレ ミリアなどのレースで活躍し、イギリスのブルックランズ マウンティン サーキットでは平均速度89km/hで1000マイルを走破しており、軽量ながら耐久性にも優れていたようです。1935年にレースでの空力特性を改善する為に流線形のクーペボディを載せた508CS ベルリネッタ ミッレ ミリア クーペが開発されましたが、ボディが重くなり競争力が低下しました。508 バリッラはドイツのNSUやフランスのシムカでも生産され、シムカ版の508S スパイダー(シムカ フィアット 6CV)が1937年ルマンの1.1Lクラスで優勝しています。508Sはわずか1000台ほどしか生産されませんでしたが、高く評価されています。(実車画像→ フィアット 508CS ベルリネッタ ミッレ ミリア クーペ)

 

 

 ミニカーはマーキュリー製で1960年代に発売されました。実際に製作したのはZISS-MODELL(チィス モデル)のブランドで知られるMINI-AUTO社で、マーキュリーにOEMしていたようです。実車の雰囲気がうまく再現され、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ボンネット取外しとドア/トランクが開閉するギミック付きで、エンジンやトランク内のスペアタイヤも再現されています。これ以外の508Sのミニカーはドゥグー、ポリスティルの1/16、スターラインの508CSなどがあります。  以下はフロント/ボンネットを外したエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 1
FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 2

 以下は1960年代に発売されたドゥグー製のフィアット 508S バリッラ コッパ ド オーロ 1937 (1/43 型番17)の画像です。フェンダーなどが軽量化されたレーシング仕様をモデル化しています。迫力のあるボディがうまく再現されていて、小さなサイクルフェンダーもリアルに出来ています。小さいながらもドア/ボンネットが開閉できるギミック付で、エンジンもリアルに再現されています。繊細なパーツが多いのでボディの大半はプラスチック製です。50年以上も昔に作られたミニカーとは思えないほど実に素晴らしいドゥグーの傑作ミニカーでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 3
FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 5
FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 6

 以下はイタリアで発刊されたミニカー付雑誌「FIAT STORY」のNo.10として発売されたフィアット 508S (1/43) の画像です。メーカーはノレブで2008年にオークションで入手しました。ノレブらしいそつのない良い出来ばえで、最近のミニカーですのでフロントグリル、ボディ同色のホイール、インパネなどがそこそこリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 5
FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 7
FIAT 508S BALILLA COPPA D'ORO 8

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LANCIA ASTURA CABRIOLET PININFARINA 1934 ITALY

LANCIA ASTURA CABRIOLET PININFARINA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA ASTURA CABRIOLET PININFARINA


ALTAYA 16 1/43 124mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m 全幅約1.64m エンジン 変速機: V型8気筒 3L 82HP 4段変速
性能: 最高速130km/h  データーベースでランチア アルテナ/アスツゥーラのミニカー検索

ランチア アスツゥーラ カブリオレ ピニンファリーナ イタリア 1934年

 

 ビンテージ期の傑作車ランチア ラムダの後継車として1931年にアルテナ(ARTENA)が登場しました。アルテナのセダンはランチアが自社製標準ボディを設定していましたが、それ以外のボディ(クーペ、コンバーチブルなど)は従来通りカロッツェリアが特注ボディを架装していました。その為ボディはラムダの特徴であったモノコック構造ではなくフレーム構造を採用していました。V型2L(55HP)エンジンを搭載し4段変速で最高速115km/hの性能でした。1942年まで生産され総生産台数は約5500台でした。(実車画像→ ランチア アルテナ 1931)

 

 1931年にランチアの最上級車ディラムダの後継者としてアスツゥーラが登場しました。アスツゥーラはアルテナと同じプラットフォームでしたが、ホイールベースが延長されV型8気筒2.6L(72HP)エンジンを搭載していました。エンジンは1933年には3L(82HP)に拡大され、短いホイールベース版が追加されました。アスツゥーラはV型8気筒エンジンながら排気量は3Lと控えめで、スポーティな高級車として名だたるカロッツェリアが豪華なボディを架装していました。1939年まで生産され、総生産台数は約2900台でした。ランチアは車名にギリシャ文字を使っていましたが、この頃からアルテナとアスツゥーラなどローマ帝国時代の地名を使うようになりました。

 

 

 ミニカーは2006年頃に発売されたフランスのミニカー付き雑誌「VOITURES CLASSIQUES」のNo.16として作られた物でイクソ製です。ピニンファリーナがデザインしたコンバーチブルをモデル化しています。品の良いスポーティなデザインに青/空色のツートンカラーが良く似合っています。プロポーションが良く、室内もそこそこ良く再現されていて雑誌付きミニカーの標準的なレベル以上の良い出来ばえでした。これはオークションで入手した物ですが、2010年に色違いがイクソの型番MUS029(黄/金 ツートンカラー)でも発売されました。これ以外のアスツゥーラのミニカーはソリド、ミニチャンプス、スターラインなどがあります。アルテナのミニカーはKESS MODEL(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA ASTURA CABRIOLET PININFARINA 1
LANCIA ASTURA CABRIOLET PININFARINA 2

 以下は1999年に発売されたソリド製のランチア アスツゥーラ 1935 (1/43 型番4169)の画像です。カロッツェリアのスタビリメンティ ファリーナ(STABILIMENTI FARINA ピニンファリーナの創立者バッティスタ ファリーナの兄の会社)製のクーペをモデル化しています。古典的なスポーツカースタイルで高級車らしい黒と銀の塗り分けとなっています。ソリドの型番41**シリーズは安価(当時約2000円)でしたのであまり細かいパーツは付かないシンプルな作りでしたが、クラシックカーの基本的な部分はきちんと押さえて作ってありました。このアスツゥーラもソリドらしいシャープな造形で、灯火類や室内などの細部もそこそこリアルに再現されていて良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA ASTURA 3
LANCIA ASTURA 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA ASTURA 5
LANCIA ASTURA 6

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