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日産 インフィニティ Q45 G50型 日本 1989年
1989年に日産はアメリカの高級車市場向けにインフィニティ ブランドを立上げ、その最上級車としてインフィニティ Q45 (G50型)が登場しました。同時にその日本仕様が国内では日産 インフィニティ Q45として販売されました。外観のデザインは「ジャパン オリジナル」というキャッチフレーズで独自性を打ち出し、高級車に付き物の大きなフロントグリルをなくし、グリルレスのノーズにインフィニティのロゴが取り付けられているなど個性的でした。内装も漆塗りのインパネがオプション設定されるなど和風の技術が使われていました。エンジンは当時の国産最強のDOHC V型8気筒4.5L(280HP 北米300HP)を搭載し、足回りも全輪マルチリンクの油圧式アクティブサスペンションを装備するなどスポーティでした。
北米仕様のインフィニティ Q45は4輪操舵システムを装備したツーリング仕様のQ45tがあるなど、国内仕様よりパーソナルな性格の車となっていました。1993年のマイナーチェンジで、評判の良くなかったグリルレスのノーズに一般的なフロントグリルが取り付けられ、当初のキャッチフレーズは継続できませんでした。1996年に 北米ではQ45 2代目(FY33)にモデルチェンジし、国内では1997年にシーマ(FY33)に統合されてインフィニティ Q45は生産中止となりました。なお1990年にはインフィニティ Q45 (G50型)をベースにしたプレジデント 3代目(JG50型)が登場しましたが、プレジデントには最初からフロントグリルが付いていました。(実車画像→ 日産 プレジデント 1990)
ミニカーは2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製で、メーカーはノレブです。安価な雑誌付きミニカーですが、ノレブらしいそつのない造形でプロポーションが良く、特徴的なフロント周りがうまく再現されています。室内などの細部もそこそこ良く再現されています。なおノーズのインフィニティのロゴが大きめなのは良いのですが、ワイパーは大き過ぎて異様です。これと同じ物の色違いが国産名車コレクションでも発売されました。これ以外のインフィニティ Q45のミニカーはダイヤペットの1/40、ハイストーリー(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ MR2 SW20型 日本 1989年
1989年にトヨタ MR2 2代目が登場しました。初代の角ばったデザインから、フェラーリのような曲線的なデザインに変わりました。初代はカローラをベースにしていましたが、2代目はセリカをベースにし、エンジンもセリカと同じDOHC 4気筒2L(3S-G)ターボ/ノンターボを搭載していました。1991年のマイナーチェンジでII型となり、フロントチンスポイラーを大型化し、サスペンションが改良されLSD(リミテッド スリップ デフ)が追加されました。1993年のマイナーチェンジでIII型となりリアデザインを変更、サイドシル下部がボディ同色となりました。エンジンがパワーアップ(ターボは225HP→245HP)され、ボディ剛性が補強されました。ただ販売台数の低下により、この型から受注生産車となりました。
その後1996年にIV型、1997年にV型と改良され性能は向上しました。1999年に後継車MR-Sが登場し、生産中止となりました。バブル時代に企画されたミドシップ スポーツカーでしたが、ハイパワーエンジンに対してシャーシが未成熟で完成度がいま一つだったようです。(この車の外観デザインは個人的にかなり好きでしたが)
ミニカーは2003年に発売されたエブロ製です。MR2 2代目初期型をモデル化しています。エブロらしい正確なプロポーションで、実車の雰囲気がうまく再現されています。灯火類や室内などの細部も良く再現されています。スムーズに動作するリトラクタブルヘッドライトの開閉ギミック付きです。これ以外のMR2 2代目のミニカーはMテックがII型をモデル化しています。またそのMテックのものをベースにして、トサ(TOSA)コレクションがI型からV型まで全てをモデル化しています。トサ コレクションは「面白部品倉庫」(トヨタ系)のブランドですから、ここまで徹底してモデル化したのでしょうが、マイナーチェンジを全て再現したミニカーは珍しいです。最近のものではハイストーリーの(レジン製)のG-リミッテド TRD仕様、YODEL(REAL-X)の1/72などがあり、レジンスペシャリスト(レジン製)が、前期型と少量生産されたMR2のスパイダー(オープン仕様)をモデル化しています。 以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ セリカ GT-FOUR T180型 日本 1989年
1989年にセリカ 5代目が登場しました。先代同様にアメリカのデザインスタジオ CALTYのデザインで、先代のイメージをよりダイナミックな曲面で覆い上級車スープラのイメージをダブらせたようなデザインとなりました。プラットファームは先代を踏襲していますが、ボディ剛性が向上しサスペンションも変更されました。エンジンはDOHC 4気筒2L(ターボ 225HP/165HP/125HP)で、先代同様 高性能版のフルタイム4WDのGT-FOURが設定されました。先代同様にアメリカで生産したコンバーチブルも国内販売されました。なお姉妹車のコロナ クーペは4ドアセダンのエクシヴとなりました。
先進技術としてトヨタ初の4輪操舵システム(当時の流行り技術だった)や電子制御油圧式アクティブサスペンションが採用されました。1991年のマイナーチェンジで、リアライトなどの意匠が小変更されました。1991年にWRCのホモロゲーションモデルとして、エンジンの耐久性を向上させたGT-FOUR RCが限定生産されました。その車で1992年のWRCでは強敵のランチア デルタ HFを制して、1990年に次ぐ2度目のドライバーズタイトルを獲得しました。1993年には日本車メーカーとして初のコンストラクターズ/ドライバーズの両タイトルを獲得し、さらに1994年には2連覇も達成しました。セリカ 5代目はトヨタのWRCの歴史上で最も活躍しました。1989年に6代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1993年に発売されたトロフュー製の当時物です。輸出仕様(左ハンドル)をモデル化しています。プロポーションはしっかりしていて、当時物ミニカーとしてはよく出来ていました。ただテールライトやサイドマーカーなどの灯火類をすべてデカールで表現しているので、その辺がややリアルさに欠けます。なおトロフューのミニカーはラリー仕様がほとんどで、セリカ 5代目はサファリやモンテ カルロなど20数種類ほどをモデル化していました。これ以外のセリカ 5代目のミニカーは、CM'Sのラリー仕様、イクソのラリー仕様、オランダのAHC、最近のレジン製ではhpiレーシングやMARK43などがありますが、何故かトミカやダイヤペットの当時物がありません。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ コロナ エクシヴ (EXIV) T180型 日本 1989年
1987年にトヨタ コロナ 9台目(T170)が登場しました。全体的に丸みを帯びた当時のトヨタの代表的なデザインの4ドアセダンと先代を継承した5ドアセダン SFと5ドアバンがありました。(実車画像→ トヨタ コロナ 4ドアセダン 1987) エンジンは全てDOHC化された4気筒1.5L/1.8L/2L(125/165HP)と4気筒2Lディーゼルエンジンが搭載されました。高性能版のGTには3S-GE(165HP)エンジンが搭載されました。1988年に4WD仕様が追加され、1989年のマイナーチェンジで前後の意匠が変更されました。また1990年にトヨペット店累計販売1000万台達成記念車として4ドアセダンの全長を延長したストレッチセダン「コロナ スーパールーミー」が500台限定で販売されました。1992年にコロナ 10代目(T190)にモデルチェンジしました。
1985年にトヨタ セリカ 4代目(T160)の姉妹車としてコロナ クーペが登場しました。(実車画像→トヨタ コロナ クーペ 1987) コロナ クーペは実質的にはセリカのノッチバック クーペで、スペシャリティカーのなかったトヨペット店のラインナップ強化で設定された車でした。性能的にはセリカと同等でしたが、コロナという名前が災いしたのかセリカのようには売れず販売は不調でした。1989年に生産中止となり、後継車として4ドアハードトップクーペのコロナ エクシヴ (EXIV)が登場しました。
コロナ エクシヴは先代同様にセリカ 5代目(T180)/カリーナ ED 2代目とプラットフォームを共有する姉妹車でした。4気筒1.8L/2L(165HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、4輪操舵と2輪操舵を切替可能な世界初のデュアルモード4WSを装備していました。なおセリカに搭載されていた油圧制御式アクティブサスペンションや4WD仕様は設定されませんでした。大ヒットしたカリーナ ED 初代と同じような見た目重視の車高の低いハードトップデザインは、セダンとしての居住性は今ひとつながら人気がありました。1993年にコロナ エクシヴ 2代目(T200)にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ コロナ エクシヴ 1993)
ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。リアのトランク部に「2.0 TR-G 4WS」と表示されているので2Lの4WS仕様をモデル化しています。国産名車コレクションの初期物でメーカーはノレブです。プロポーションが良くノレブらしいそつのない良い出来ばえです。安価な雑誌付きミニカーながら、フロントグリル/灯火類や室内などの細部も結構リアルに仕上げてあります。これ以外のコロナ エクシヴのミニカーは、イノモデルのレース仕様(1/64)がありますが、2022年現在でも1/43サイズではこの国産名車コレクションしかありませんので、車種的には貴重な存在です。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マツダ (ユーノス) ロードスター NA型 日本 1989年
マツダの販売店ユーノスの専売車として軽量2シータースポーツカー ユーノス ロードスター 初代 (NA型)が1989年に登場しました。(その後1996年にユーノス店は廃止) 1960年代のイギリスのMG MGAやトライアンフ TR5に代表される軽量オープンスポーツカーは、快適性が追及され安全基準が厳しくなるにつれて姿を消していきました。その軽量スポーツカーの潜在的な需要に目をつけて、マツダが「人馬一体」というスポーツカーの原点を目指すコンセプトで新しく開発したのがロードスターでした。
1960年代のロータス エランを近代化したようなボディはシンプルで好ましく、リトラクタブル ヘッドライト採用はスポーツカーであることをアピールする物でした。小型軽量ボディ、フロントミッドシップ搭載エンジンによる良好な前後輪重量配分、4輪独立懸架などで優れた操縦性を実現していました。ソフトトップの収納は手動式でオプションでハードトップもありました。ファミリア用のDOHC 4気筒1.6L(120HP)エンジンを搭載し、5段MTのみで最高速175km/hの性能でした。
1990年に4段自動変速仕様が追加され、1994年のマイナーチェンジでエンジンが1.8L(130HP)に変更されるなど改良が加えられました。ロードスターは国内では発売直後に月に8000台も売れる大ヒットとなりました。またアメリカではMX-5 ミアータ (MIATA)として国内より先行して発売され、絶えて久しかった軽量オープンスポーツカーの復活として海外でも大ヒットしました。1998年に2代目 NB型へモデルチェンジするまでに約43万台が生産されました。このロードスターの成功で、BMW Z3など同じようなコンセプトの車が登場することになりました。
ミニカーは1990年に発売されたダイヤペット製の当時物で初期型をモデル化しています。プロポーションが良く全体的な雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ボンネット/ドア開閉のギミック付きです。ダイヤペットはマツダの特注品でMX-5(左ハンドル)もモデル化していました。これ以外のロードスター 初代のミニカーはトミカとトミカ リミッテドの1/57、コナミの1/64、エブロの前期型と後期型、京商のロードスターと輸出仕様のMX-5 1/18、ヘルパ(HERPA)の1/87、デルプラドの世界の名車シリーズ、国産名車コレクション、最近のレジン製ではルックスマート、MARK43、イグニションモデルの1/18などたくさんあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像)とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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