ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

TOYOTA MR2 (AW11) 1984 JAPAN

TOYOTA MR2 (AW11)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MR2 (AW11)


DIAPET G-44 1/40 102mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.95m 全幅約1.67m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 130HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速197km/h (輸出仕様)  データーベースでトヨタ MR*のミニカー検索

トヨタ MR2 AW11型 日本 1984年

 

 日本初の量産ミドシップ スポーツカー トヨタ MR2が1984年に登場しました。1983年の東京モーターショーで試作車SV-3が公開され、翌年に若干の仕様変更がされて量産化されました。(実車画像→ トヨタSV-3 1983) 当時の流行りだったリトラクタブルヘッドライトを持つ角ばったデザインは、個人的にはスポーツカーとしてはやや地味だと思いました。コストダウンの為、エンジンと変速機は前輪駆動のカローラ 80型の物を流用し、それをミドシップ搭載していました。1984?の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しました。

 

 1986年のマイナーチェンジで後期型となり、スーパーチャージャー付エンジン(145HP)が追加され、Tバールーフ仕様が設定されました。1989年まで生産され、MR2 2代目 SW20型にモデルチェンジしました。当時のWRC用ラリーカー セリカ(TA64型)の後継として、AW11型をベースにして4WD化したラリーカー(開発コード 222D)が開発されましたが、レギュレーションが変更されたことなどからWRCに参戦することはありませんでした。

 

 

 ミニカーは1984年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットの協力工場の144番工場製で、この144番工場は当時としてはリアルな造形のミニカーを作っていました。このMR2もプロポーションがやや腰高な感じですが、全体的にかなり良い出来ばえです。フロントトランク/ドア/リアボンネットが開閉できるギミック付きで、リトラクタブルヘッドライトも可動します。フロントにはスペアタイヤ、リアにはエンジンも再現されています。またこの2トンカラーは当時としては綺麗に仕上がっていました。(塗装が経年変化で多少荒れていますが) これ以外の当時物ミニカーとしては、トミカのSV-3、トミカ ダンディのSV-3がありました。当時物以外では、Mテック、Mテックの型を使ったトサ(TOSA)コレクション、エブロ、CM'Sの222D、イクソ プレミアムXの222D、国産名車コレクション、レジン製ではMARK43などがあります。 以下はフロント(トラクタブルヘッドライト開閉)/フロントトランクを開いた画像とリア/リアボンネットを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA MR2 (AW11) 1
TOYOTA MR2 (AW11) 2

 以下は1985年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物 トヨタ SV-3 (1/43 型番DJ07)の画像です。これは試作車のSV-3をモデル化していますので、量産車のMR2とはリアスポイラー形状とTバールーフが異なっています。当時のトミカ ダンディは従来の国産ミニカーとは一線を画すリアルな造形が特長でした。このSV-3も実車をリアルに再現してありかなり良い出来ばえです。(ただフォグランプなど灯火類の造形はやや簡素ですが) フロントトランク/ドア/リアトランク開閉とリトラクタブルヘッドライトが可動するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA SV-3 1
TOYOTA SV-3 2

 以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)/フロントトランクを開いた画像とリア/リアトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA SV-3 3
TOYOTA SV-3 4

 以下は2007年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製のトヨタ MR2 (1/43 No.43)の画像です。メーカーはノレブで、ノレブらしいそつのない造形で、安価な雑誌付きミニカーながらとても良く出来ています。彩色はされていませんが、室内も良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MR2 (AW11) 5
TOYOTA MR2 (AW11) 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MR2 (AW11) 7
TOYOTA MR2 (AW11) 8

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TOYOTA CARINA 1600 GT-R (A60) 1984 JAPAN

TOYOTA CARINA 1600 GT-R (A60)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CARINA 1600 GT-R (A60)


TOMICA LIMITED VINTAGE NEO LV-N59a 1/64 70mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.33m 全幅約1.67m エンジン 変速機: DOHC4気筒 1.8L 135HP 5段変速
性能: 最高速180km/h以上  データーベースでトヨタ カリーナのミニカー検索

トヨタ カリーナ 1600 GT-R A60型 日本 1984年

 

 1981年にトヨタ セリカと同時にカリーナも3代目に変わりました。人気の高かった先代のボクシーなデザインを引き継ぎ、セダンは角型4灯式 クーペは異形2灯式ヘッドライトを採用していました。シャーシはコロナ 7代目と共用となりました。4ドアセダン、3ドアクーペに加えて初のワゴンであるサーフが1982年に追加されました。

 

 エンジンは4気筒1.5/1.6/1.8/2Lと1.8Lディーゼル、1.6と2LにはDOHC仕様がありました。4段AT/5段MTで、DOHC2L(135HP)は最高速180km/hの性能でした。1982年には日本初のDOHCターボ仕様の1.8L(3T-GTEU 160HP)エンジンを搭載したGT-T/TRが設定され、2LのDOHCは廃止されました。1983年のマイナーチェンジでは1.6LのDOHCエンジンが2T-Gから4A-Gに切り替わりました。

 

 

 1984年にセダンに前輪駆動(FF)方式を採用したカリーナ FF (4代目)が追加され、FFとFRが混在する車種構成となりました。(実車画像→ トヨタ カリーナ FF) 1985年に3代目のクーペが生産中止となりスポーツ系のモデルもFFに切り替わり、カリーナのFF化が進められました。(一部のセダン、バン、ワゴンはFRのまま) カリーナ クーペの後継車としては1985年にカリーナ ED(セリカ 4代目の姉妹車)が登場しました。このカリーナに代表されるように、この時期にトヨタ主力車のFF化とエンジンの新旧交代が行われました。1988年にカリーナ 5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ カリーナ 1988)

 ミニカーは2011年に発売されたトミカ リミッテド製です。1984年のGT系のマイナーチェンジでカラードバンパーが採用されたカリーナ 3代目 GT-Rをモデル化しています。1/64と小さいながらもフロント周りの雰囲気など実車がうまく再現されていて、結構良く出来ています。トミカ リミッテドではマイナーチェンジ前のセダンもモデル化していました。なおカリーナ 3代目と4代目の当時物ミニカーはなく、4代目以降のカリーナは2022年現在でもミニカーがなく寂しいです。(実車も7代目が2001年に生産中止となりましたが) カリーナ 3代目クーペの後継車であったカリーナ ED 初代はCAMとMARK43がレジン製でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA CARINA 1600 GT-R (A60) 1
TOYOTA CARINA 1600 GT-R (A60) 2

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TOYOTA MARK II HARDTOP GRANDE (X70) 1984 JAPAN

TOYOTA MARK II HARDTOP GRANDE (X70)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MARK II HARDTOP GRANDE (X70)


TOMICA LIMITED LV-N95b 1/64 74㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.65m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2L 160HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速180km/h (国内仕様)  データーベースでトヨタ マーク II/チェイサー/クレスタのミニカー検索

トヨタ マーク II ハードトップ グランデ X70型 日本 1984年

 

 1984年にトヨタ マーク II 5代目が兄弟車チェイサー/クレストを伴って登場しました。正式の車名からコロナが外れて単にマーク IIとなりました。先代のイメージを踏襲したデザインで、「クリスタル ピラー」と称する黒い樹脂のリアクオーターパネルが外観の特徴でした。4ドアセダン、4ドアハードトップ、5ドアワゴン/バンがあり、4ドアハードトップが売れ筋でした。当初のエンジンは4気筒1.8L/2L、6気筒2L(ターボ/DOHC)、4気筒2.4Lディーゼルで、車幅も1.7m以下でしたので全て5ナンバー規格車でした。

 

 1985年にツインカム ツインターボ 6気筒2L(1G-GTEU 185HP)エンジンを搭載するGT-ツイン ターボ(TWIN TURBO)が設定されました。1986年のマイナーチェンジで後期型となり、内外装が変更されました。1988年にセダン系はマーク II 6代目にモデルチェンジしました。セダン系以外のワゴン/バンはマイナーチェンジして5代目の生産が継続されました。ワゴンはフロントがクレスタと同じようなデザインとなりエンジンはDOHC 6気筒2Lに変わりました。ワゴン/バンは1997年まで生産され、後継車のマーク II クオリスにモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ マーク II クオリス)

 

 

 ミニカーは2014年に発売されたトミカ リミッテド製で、前期型のハードトップ グランデをモデル化しています。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。また1/64と小さいながらもフロントグリルや特徴的なリアクオーターパネルがそこそこリアルに再現されています。実車に即した2トンカラーのカラーリングも綺麗です。トミカ リミッテドはツインターボや西部警察仕様もモデル化しています。これ以外のマーク II X70系のミニカーはトミカ リミッテドのクレスタ、ハイストーリー(レジン製)のマーク II、MARK43(レジン製)のクレスタ、イグニッションモデル(レジン製)のマーク II 1/43と1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA MARK II HARDTOP GRANDE (X70) 1
TOYOTA MARK II HARDTOP GRANDE (X70) 2

 以下は2013年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製のトヨタ マーク II ワゴン LG (GX70) 1988年 (1/43 No.208)の画像です。アオシマ DISMがマーク II ワゴン(GX70)とバン(YX76)をモデル化していましたが、これはそのワゴンの型を流用して、仕上げレベルを落としてコストダウンした国産名車コレクション用の廉価版です。アオシマ DISM製のワゴンの出来が良いので、これも廉価版ながらなかなか良い出来ばえになっています。あまりミニカーにならないワゴンのモデル化なので車種的に貴重です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MARK II VAN (X70) 1
TOYOTA MARK II VAN (X70) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MARK II VAN (X70) 3
TOYOTA MARK II VAN (X70) 4

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HONDA CITY TURBO CABRIOLET 1984 JAPAN

HONDA CITY TURBO CABRIOLET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CITY TURBO CABRIOLET


DIAPET 1674(G45) 1/40 86mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.42m 全幅約1.63m エンジン 変速機: CVCC4気筒 1.2L 67HP 5段変速 3段自動変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでホンダ シティのミニカー検索

ホンダ シティ カブリオレ 日本 1984年

 

 前述したシティをベースにしてオープンのカブリオレが1984年に追加されました。転覆時の安全の為にロールバーがついていますが、4座のオープンカーです。カブリオレ架装で実績のあるピニンファリーナにデザインを委託したことで、ガラス製リアウインドーの幌を使うなど高度なカブリオレ機構を持つおしゃれな車となっていました。(ボディカラーは12色もありました) なおターボ IIのボディを使っていますが、エンジンはノンターボですので性能的にはシティ スタンダードと同等でした。

 

 138万円の手ごろな価格で実用性もあったことから、国産オープンカーとしては異例によく売れた車でした。(この後に発売されたマツダ ロードスターよりは数が少なかったですが) カブリオレは遊び心にあふれたシティを代表する面白い車でした。 シティはヨーロッパに輸出されましたが、シティという名前は商標権の問題で使用できず、ジャズ(JAZZ)という名前で販売されました。シティは1986年に2代目にモデルチェンジしましたが、その際に特徴であったトールボーイのコンセプトが捨て去られ、全く逆のロー&ワイドなデザインが採用されました。(このコンセプト変更は失敗して販売は低迷しました) こんな風にコンセプトがころころと変わるので、私はこのころからホンダ車にあまり好意的ではなくなりました。(実車画像→ シティ 2代目)

 

 

 ミニカーは1985年に発売されたダイヤペット製の当時物で、前述したターボ II(型番G40)の型を大幅に変更しています。バンパー下のフォグランプとオフセットしたナンバープレート、ドアミラーなど細かいところまで実車を再現してありかなり出来の良いミニカーでした。オープンカーなので良く見える内装も当時のミニカーとしてはうまく仕上げてありました。これ以外のシティ カブリオレのミニカーはハイストーリー(レジン製)とトミカ リミッテドがあります。なおトミカのHDM(HONDA DIRECT MARKETING)特注品でもシティ カブリオレがありますが、これはターボ仕様の屋根を黒く塗っただけのもので、型を変えているわけではありませんのでカブリオレのミニカーとはいえません。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA CITY TURBO CABRIOLET 1
HONDA CITY TURBO CABRIOLET 2

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HONDA BALLARD SPORT CR-X Si 1984 JAPAN

HONDA BALLARD SPORT CR-X Si
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA BALLARD SPORT CR-X Si


EBBRO 44374 1/43 88mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.68m 全幅約1.63m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 135HP 5段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでホンダ CR-Xのミニカー検索

ホンダ バラード スポーツ CR-X Si 日本 1984年

 

 1983年にシビックの姉妹車バラードの派生車としてバラード スポーツ CR-Xが登場しました。2ヶ月後にモデルチェンジしたシビック 3代目と同じコンセプトのデザインで、セミリトラクタブルヘッドライトとコードトロンカ式の短いテールが特徴の2+2座の軽量スポーツカーでした。屋根が小さいので普通のスライディングルーフではなくルーフを外に出すアウタースライド式スライディングルーフを採用していたのも特徴でした。エンジンは12バルブ4気筒1.3L/1.5L(110HP)を搭載し、5段MT/3段ATで最高速180km/h(1.5L)と高性能でした。約800kgの軽量ボディに高性能エンジンを載せ短いホイールベースでスポーティな操縦性でした。

 

 1984年にDOHC 4気筒1.6L(135HP)エンジンを搭載する高性能版Siが追加され、1985年のマイナーチェンジで固定式ヘッドヘッドライトの後期型となりました。シビック 3代目とともに1983年日本カー オブ ザ イヤーを受賞し、人気がありました。アメリカ向け輸出仕様(CIVIC CRX)は2シーターで、軽量を生かした超低燃費仕様CRX HF(CVCC 4気筒1.3Lエンジン シティモードで24.8km/L)もありました。1987年にCR-X 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2011年に発売されたエブロ製です。ボンネットにパワーバルジがある高性能版のSiをモデル化しています。個性的なスタイルがうまく再現されていて、特徴的なヘッドライトや室内などの細部がリアルで良く出来ています。セミリトラクタブルヘッドライトとアウタースライドサンルーフが可動するギミックもついています。エブロはSiではないノーマル仕様もモデル化しています。当時物ミニカーは無いようで、これ以外のミニカーはSAPIの前期型/後期型、京商の1/64、トミカ リミッテドのSiの前期型/後期型、オートアートのSi 1/18、MARK43(レジン製)のSiなどたくさんあって人気があります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA BALLARD SPORT CR-X Si 1
HONDA BALLARD SPORT CR-X Si 2

 以下は室内の画像とアウタースライド式スライディングルーフ開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA BALLARD SPORT CR-X Si 1
HONDA BALLARD SPORT CR-X Si 2

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