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三菱 ギャラン クーペ FTO GSR 日本 1973年
1971年に三菱 ギャラン GTOの弟分(廉価版)として、クーペ FTOが登場しました。FTOもギャランをベースとした設計で、GTOをイメージさせるデザインを採用していました。(GTOのドアを流用しています) エンジンは新設計された4気筒1.4L(86HP)G型で、4段変速で最高速154km/h(1.5L)の性能でした。2ドアクーペのみのFTOは当時の大衆車ではユニークな存在でしたが、トヨタ カローラ レビンや日産 サニー クーペと競合し販売は芳しくなかったようです。
1973年のマイナーチェンジで1.6Lエンジンが追加され、ツインキャブ(110HP)エンジンにオーバーフェンダーを装着し足周りを強化した高性能版のGSRが登場しました。1975年まで生産され、1975年に登場したランサー セレステが後継車となりました。
ミニカーは2006年に発売されたアシェット 国産名車コレクションです。底板にノレブ製と明記された国産名車コレクションの初期物で、オーバーフェンダーを装着したGSRをモデル化しています。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。実車と同じカラーリングで室内も彩色してあるなどかなり良い出来ばえです。国産名車コレクションは安価でしたので内装などの仕上げを簡素化したものが多いのですが、初期のノレブ製はこのFTOのように室内の彩色を施したものがありました。ノレブは自社ブランドの型番800169でもFTOを発売しています。FTOの当時物ミニカーは無く、この国産名車コレクションが最近までFTO 初代の唯一のミニカーでしたが、2015年にLA-Xがレジン製でGSRをモデル化しました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 ランサー 1600 GSR 日本 1973年
前述した三菱 ギャラン FTOのセダン版として1973年に登場した大衆車がランサーでした。(ランサーとは「槍騎兵」の意) ギャラン FTOをベースにしており、4気筒1.2L(70HP)/1.4L(92HP)/1.6L(100-110HP)エンジンを搭載し、4/5段変速で最高速165km/h(1.6L)の性能でした。当初は2/4ドアセダンの設定で後に5ドアバンが追加されました。
1973年に高性能版の1600GSRが追加され、この車をベースにしたラリー仕様車は操縦性が優れていたこともあって、サザンクロス ラリーやサファリ ラリーなどで連続優勝しました。ただこの活躍でランサーにはスポーツ志向のイメージがつきすぎて、本来のファミリーカーとしての販売は振るわなかったようです。
1976年のマイナーチェンジで、前後のデザインが変わった後期型となりました。サイレントシャフト付のサターンエンジンの追加、排ガス規制対応などの改良が行われました。1979年に2代目のランサー EXにモデルチェンジしました。
ミニカーは2006年に発売されたアシェット 国産名車コレクションです。国産名車コレクションの初期物で、底板にノレブ製と明記されています。プロポーションが良くライト類などの細部がリアルで、かなり良い出来ばえです。ノレブは自社ブランドでも型番800191で販売していました。当時物のミニカーはありませんが、当時物以外では京商のポリストーン製、コナミの小スケール、CAMのレジン製などがあります。大活躍したラリー仕様はCM'S(1/64)のサザンクロス仕様、CAMのサファリ仕様があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 チェリー F-II クーペ F10型 日本 1974年
日産 チェリー 2代目はチェリー F-IIという名前で、1974年に登場しました。横置きエンジンによる前輪駆動のパワートレーンは初代を踏襲し、ボディは大型化されました。2/4ドアセダンと3ドアハッチバック クーペがあり、初代は個性的なデザインでしたが、2代目はサニー 3代目と良く似たデザインとなりました。エンジンは4気筒1.2L(70HP)/1.4L(80HP)のA型で、5/4段MT変速で最高速160Km/h(1.4L)の性能でした。
1976年に初代の高性能版X-1を後継する 4気筒1.4Lツインキャブレター(92HP)エンジンを搭載する高性能版1400GX ツインが追加されました。1977年のマイナーチェンジで内外装が変更されました。1978年には後継車のパルサーが登場し、チェリーという名前は消えました。チェリー F-IIの総生産台数は約30万台でした。(実車画像→ 日産 パルサー 1978)
ミニカーは1976年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの協力工場製のなかでも個性的かつリアルな作風でコレクターに人気の高かった12番工場製です。プロポーションが良く黒塗りグリルやテールライトなど凝った作りで、実車の雰囲気が良く再現されています。またナンバープレートが付いているのも当時のミニカーでは珍しく、番号が実際にありそうな「品川」ナンバーなのも面白いです。ボンネット/ドア/テールゲート開閉のフルギミック付きです。ダイヤペットはマイナーチェンジ後の1400GX ツインもモデル化しています。これ以外のチェリー F-IIの当時物ミニカーはトミカのクーペがありました。当時物以外のミニカーは、ハイストーリー(レジン製)のクーペがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ クラウン ロイヤルサルーン MS80型 日本 1974年
1974年にトヨタ クラウン 5代目が登場しました。先代が丸みを帯びたデザインで失敗したことによほど懲りたらしく、思いっきり角ばったデザインに変わりました。この頃からクラウンだけではなく、トヨタ車全体が徐々にスクエアなデザインに移行していました。4ドアセダン、2/4ドアハードトップ、ワゴン(バン)の設定がありました。エンジンは6気筒2L(125HP/135HP EFI)/2.6L(140HP)のM型で、3段AT、5/4段MT変速で、最高速175km/h(2.6L)の性能でした。クラウンとして初の電子制御式燃料噴射装置(トヨタではEFIと呼ぶ)を採用したM-E型エンジンが搭載され、この頃から電子制御式燃料噴射装置が実用化されていきました。
最上級グレードに「ロイヤルサルーン」という名前が付けられ、4輪ディスクブレーキや世界初のオーバードライブ付き4速ATなどの先進技術が採用されました。 1976年のマイナーチェンジで、フロントグリルが独立したデザインとなった後期型に変わりました。また同年に4気筒2.2Lのディーゼルエンジンが追加されました。(実車画像→ トヨタ クラウン 1976) 1979年にクラウン 6代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1974年に発売されたダイヤペット製の当時物です。最上級グレードのロイヤルサルーンをモデル化しています。ダイヤペットの協力工場の9番工場が製作していますが、実車の角ばったデザインがうまく再現されていて、当時物ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ダイヤペットは前期型バンと後期型ロイヤルサルーンもモデル化していました。これ以外の当時物ではトミカとトミカ ダンディのロイヤルサルーンがありました。当時物以外ではトミカ リミッテドの前期型ロイヤルサルーン、後期型2ドアハードトップ、川端企画J-43(アンチモニー製)のセダンなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ カローラ 1600GSL KE30型 日本 1974年
1974年にトヨタ カローラ 3代目(E30 サンマル)が登場しました。当時期のクラウンやコロナがスクエアなデザインを採用していた流れで、カローラも同じような大人しいスタイルになりました。2/4ドアセダン、2ドアハードトップ(センターピラーが無いクーペ)、ワゴン/バンの設定がありました。姉妹車のスプリンターは4ドアセダン、2ドアクーペの設定でした。1976年に3ドアでスポーティなワゴン形式のリフトバックが追加されました。
4気筒1.2L(71HP)K型/1.4L(78HP)/1.6L(100HP)T型エンジンを搭載し3段AT/5/4段MT変速で、最高速160km/h(1.6L)の性能でした。1977年のマイナーチェンジで外観を小変更した後期型にかわり、1.2Lエンジンが1.3Lに拡大されました。排ガス対策で一時的に消えていた高性能車レビンが1977年にEFI仕様のDOHC4気筒1.6L(110HP)2T-Gエンジンで復活しました。カローラ 30系はその膨大なバリエーション展開故に、カローラ史上で一番生産台数が多かったそうです。1979年にカローラ 4代目(E70)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1976年に発売されたダイヤペット製の当時物で、4ドアセダンをモデル化しています。ダイヤペットの協力工場の9番工場が製作していますが、全体的なプロポーションが良く、フロント周りの雰囲気もうまく再現されています。室内などの細部も良く再現されていて当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。2022年現在でカローラ 3代目 セダンのミニカーはこれしかないので、その点でも貴重なミニカーです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。これ以外の当時物ミニカーはトミカのレビン、トミカ ダンディのリフトバックがありました。当時物以外ではトミカ リミッテドのレビン(1/64)、トミーテックのバン(1/150)、HI-STORY(レジン製)のレビン後期型(E51)などがあります。なおスプリンター 3代目はカローラ レビンとは異なるボディを持つクーペ系のスプリンター トレノ(TE47)をHI-STORY(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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