ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MG MIDGET MK IV 1969 UK

MG MIDGET MK IV
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MIDGET MK IV


DETAIL CARS 421 1/43 80mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.48m 全幅約1.4m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 65HP 4段変速
性能: 最高速151km/h  データーベースでMG ミジェットのミニカー検索

MG ミジェット MK IV イギリス 1969年

 

 MGは主力モデルがMGAに移行したことで、入門用の廉価なモデルが必要になり、同じBMCグループ内のオースチン ヒーレー スプライトのマイナーチェンジ版(MK II)を流用することにしました。この車は戦前の名車と同じミジェットの名前を使い1961年に登場しました。スプライトのモノコックボディの前後を大幅に変更して、全く新しいMGに仕上がっていました。エンジンはスプライト MK I用を少しパワーアップした948cc(46HP)で、少しだけ高性能でした。姉妹車のスプライト MK IIより格上で、仕上げもやや高級で価格も高かったそうです。

 

 1962年にはエンジンが1.1L(56HP)にパワーアップされ、最高速が143km/hに向上しました。1964年に59HPにパワーアップしたMK II、1966年に1275㏄(65HP)エンジン搭載のMK III、1969年にフロントグリルやテールライトを変更したMK IV、1974年に1.5L(56HP 排ガス対策で低下)エンジンを搭載し前後バンパーを衝突安全基準対応の樹脂バンパーに変更した1500に発展しました。1980年までに約23万台が生産されました。ホンダ S500がデザインのお手本にしたのはこの車だったと言われていますが、確かに雰囲気がそっくりです。

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたディテールカー製です。1.3Lエンジンを搭載したMK IVをモデル化しています。軽快な小型スポーツカーの代表であったミジェットのスタイルがうまく再現されていました。灯火類や室内などの細部も良く再現されていて、かなり良い出来ばえでした。ミジェットの当時物ミニカーとしてはスポットオン、当時物以外ではエブロ、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MG MIDGET MK IV 1
MG MIDGET MK IV 2

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RELIANT BOND BUG 700ES 1970 UK

RELIANT BOND BUG 700ES
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RELIANT BOND BUG 700ES


CORGI 389 1/43 67㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.79m 全幅約1.4m エンジン 変速機: 4気筒 700cc 29HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでリライアントのミニカー検索

リライアント ボンド パグ 700ES イギリス 1970年

 

 イギリスの3輪車の代表的なメーカー リライアント(RELIANT)社は、1935年に創立されました。前1輪後2輪の構造の3輪車としてリーガル(REGAL)、ロビン(ROBIN)、リアルト(RIALTO)などがあり、創業当時から2000年頃まで長い間作られていました。またリライアント社はシミター(SCIMITAR)というV型6気筒2.5-3Lエンジンを搭載した高性能なスポーツカー(4輪車)も手がけており、こちらも1990年頃まで生産していました。なおリライアント社は2002年に自動車生産を止めました。(実車画像→ リライアント リーガル MK IIIリライアント シミター)

 

 ボンド バグは同じような3輪車を作っていたボンド社が、リライアント社の傘下となって1969年に登場させた3輪のスポーツカーでした。(実車画像→ ボンド 3輪車) リーガルをベースにしていましたが、若者向けとして思い切ったウエッジシェイプを採用したかっこいいスタイルが特徴でした。通常のドアではなくキャノピー全体を大きく上に開いて乗り降りします。水冷4気筒700cc(29HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速120km/hと結構高性能でした。ただ当時人気のあったミニよりも値段が高かったそうで、その為4年間で2000台ほどしか生産されなかったようです。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたコーギー製の当時物です。実車はもう少し全体的にシャープな感じですが、このミニカーはフロントの顔つきなど子供向けのかわいらしい感じにコーギー流のデフォルメがされていました。また実車のキャノピー側面はキャンバス生地のようですが、そこは黒いラベルを貼って済ませています。ただ未来的なキャノピー開閉をギミックとして実現させていたのは、コーギーらしいところでした。リア車軸の上にある銀色のレバーを押すことでキャノピーのロックが外れ、バネの力でキャノピーが自動的に開きます。ナンバープレートの「JB 007 GB」も遊び心の感じられる番号です。2023年現在でもボンド バグの量産ミニカーはこれしかないようです。(1/18のレジン製モデルを「DNA Collectibles」という新興ブランドが手掛けていて、オックスフォードからも1/76で2024年に発売される予定です) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RELIANT BOND BUG 700ES 1
RELIANT BOND BUG 700ES 2

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LAND ROVER SERIES IIa 109 PICKUP 1970 UK

LAND ROVER SERIES IIa 109 PICKUP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER SERIES IIa 109 PICKUP


DINKY (UK)  344 1/42 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 4気筒 2.3L 77HP 4X2段変速 4WD
性能: 最高速112km/h  データーベースでランドローバー シリーズ IIのミニカー検索

ランドローバー シリーズ IIa 109 ピックアップ イギリス 1970年

 

 ランドローバー シリーズ IIは、1961年にマイナーチェンジされてシリーズ IIaに変わりました。シリーズ IIとシリーズ IIaは外観はほとんど同じで、ディーゼルエンジンが4気筒2.3Lに変わりました。1967年にはロングホイールベース仕様に6気筒2.6L(83HP)エンジンが追加されました。1969年には法規制に対応する為にヘッドライトがフェンダーに移動し、特徴的な寄り目スタイルが変更されました。ランドローバーは1970年頃には年間約6万台が生産され絶好調でした。(半数以上は世界中に輸出されていました) 1971年にシリーズ IIIにモデルチェンジしました。

 

 1950年代後半から1960年代にはフォワード コントロールと呼ばれるエンジンを座席下に搭載したキャブオーバー式商用車が多く登場しました。(実車画像→ フォード テームズ 400Eベッドフォード CA) ランドローバーもシリーズ IIa 109をベースにしたキャブオーバー式商用車 シリーズ IIa FC(FOWARD CONTROLの略)を1962年に登場させました。1966年にはホイールベースを110インチに延ばした改良型のIIb FCに変わりました。FCは消防車などの特殊車に使用されたようですが、あまり売れなかったようで、1974年には生産中止となりました。(FCは鼻が短いですが、顔つきはランドローバーでした) (実車画像→ ランドローバー FC 消防車) 

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。シリーズ IIa 109のピックアップをモデル化しています。(年式は不明なので、シリーズ IIaの最終年式にしています) ディンキーらしいがっちりとした作風で、当時のミニカーの標準的な出来ばえでした。ドアとボンネットが開閉するギミック付きです。同じ型を使った消防車、爆弾処理車、レッカー車などのバリエーションが数種類ありました。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/荷台の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAND ROVER SERIES IIa 109 PICKUP 1
LAND ROVER SERIES IIa 109 PICKUP 2

 これ以外のシリーズ IIaのミニカーではブレキナの109(1/87)やギスバルのピックアップ(1/64)があります。なおシリーズ IIとIIaをミニカーで区別するのは難しいので、当方のデーターベースでIIとIIaを区別しているのは当方の個人的見解によるものです。シリーズ IIa FCのミニカーはマッチボックスの当時物の消防車やオックスフォードの消防車(1/76 FT/6という名前でFCの先行車的なモデル)などがあります。

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LAND ROVER RANGE ROVER 1970 UK

LAND ROVER RANGE ROVER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER


DINK(UK) 192 1/42 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.78m エンジン 変速機: V型8気筒 3.5L 128HP 4段変速
性能: 最高速155km/h  データーベースでレンジローバー 初代のミニカー検索

ランドローバー レンジローバー イギリス 1970年

 

 ランドローバーで培ったオフロードカー技術に、ローバー P5/P6の高級車の味付けを行った全く新しい概念の高級車レンジローバーが1970年に登場しました。発売されるとすぐに高い評価を得て、「4WDのロールスロイス」としてイギリス上流階級のステータスシンボルとなりました。虚飾を廃したシンプルな外観のボディに、V型8気筒3.5L(128HP)エンジンを搭載し、4段変速機と2段のトランスファーによるフルタイム4WD車でした。室内は大人5人が快適にくつろげ、最高速155km/hの高速巡航から悪路走行までエレガントにこなしました。当初は2ドアだけでしたが、1982年に4ドアが追加されました。

 

 1986年に4気筒2.4L(106hp)ターボディーゼルエンジンが追加され、ガソリンエンジンは1988年に3.9Lに拡大され、最終型では4.2Lになりました。1982年に3段自動変速機が設定され、1983年に5段変速機が追加されました。フルタイム4WDシステムでは1988年にABSを採用するにあたり、当初のベベルギア式センターデフがビスカスカップリング式に変更されました。1992年には4WD車として初の車高調整機能付きのエアサスペンションが採用されました。1995年に2代目が登場した後も、1996年まで生産されました。初代の生産台数は約32万台でした。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。左ハンドルなので輸出仕様をモデル化しています。メタル製のフロントグリルなどディンキーのやや骨太な作風がこのレンジローバーにはよく合っていて、当時物ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きで、テールゲートは実車同様の2分割で開閉します。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲートの開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAND ROVER RANGE ROVER 1
LAND ROVER RANGE ROVER 2

 ディンキー以外の当時物ミニカーとしてはコーギー、ポリトーイ、マッチボックス、Bブラーゴ(マートイ)などがありました。当時物以外ではソリド(べレム)、イクソ、バンガーズ、ヘルパの1/87、トミカ、ノレブ、ALMOST REALなどがあります。以下は1975年に発売されたBブラーゴ製の当時物 ランドローバー レンジローバー(1/24 型番0104)の画像です。なお発売された当時はBブラーゴではなくマートイ(MARTOYS)というブランド名でした。マートイ ブランドは数種類が発売された後にBブラーゴ ブランドに変わりました。Bブラーゴは1/24の大スケールミニカーの先駆者でしたが、このレンジローバーは当時のミニカーとしてはかなりレベルの高い出来ばえとなっていました。ボンネット/ドア/リアゲートが開閉するギミック付きで、室内やエンジン/床下部分のドライブトレーンのメカ部分などもそこそこリアルに再現してありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 3
LAND ROVER RANGE ROVER 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/リアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 5
LAND ROVER RANGE ROVER 6

 以下は1995年に発売されたソリド製の当時物 ランドローバー レンジローバー(1/43 型番1817)の画像です。これはソリドのYESTERDAY シリーズという比較的廉価(定価2000円)なミニカーでしたが、ソリドらしいシャープな造形で室内などの細部が良く再現されていて良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 7
LAND ROVER RANGE ROVER 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 9
LAND ROVER RANGE ROVER 10

 以下は1972年に発売されたコーギー製の当時物 ランドローバー レンジローバー 交通事故処理車(1/43 No.461)の画像です。交通事故を処理するポリス仕様で、警官フィギュア、通行規制の立て看板、円錐コーンが付属しています。サイドウィンドーの黒いシャッターを下ろすと赤十字のロゴが表示されます。テールゲートが開閉し室内に立て看板や円錐コーンを収納していますので、それらを使って以下のようなちょっとした情景ジオラマができるというコーギ流の楽しい仕様となっていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 11
LAND ROVER RANGE ROVER 12

 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートの開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 13
LAND ROVER RANGE ROVER 14

 以下は俯瞰図とフィギュアと付属品の画像です。室内には付属品が収納されていて、付属品を取り出して交通事故処理のジオラマができます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 13
LAND ROVER RANGE ROVER 14

 以下は2014年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのランドローバー レンジローバー (1/43 No.229)の画像です。メーカーはイクソで、イクソのカタログモデルの型番CLC244の仕上げを簡略化したものです。左ハンドルなので輸出仕様をモデル化しています。最近のミニカーなのでドアミラーが付いています。国産名車コレクションの標準的な良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 15
LAND ROVER RANGE ROVER 16

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER RANGE ROVER 17
LAND ROVER RANGE ROVER 18

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TRIUMPH STAG 1970 UK

TRIUMPH STAG
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TRIUMPH STAG


DINKY(MATCHBOX) DY28 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.6m エンジン 変速機: V型8気筒 3L 145HP 4段変速 3段自動変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでトライアンフ スタッグのミニカー検索

トライアンフ スタッグ イギリス 1970年

 

 トライアンフ スタッグの開発はトライアンフ 2000を使ったミケロッティのスタイリング実験車として始まりました。このデザインが気に入ったトライアンフ社は、前述した1969年に登場した2000 MK IIにこのデザインを採用しました。さらにその翌年にはメルセデス ベンツ SLクラスに匹敵するオープンの高級4座スポーツカーとしてスタッグが登場しました。完全なオープンカーではなくアメリカの安全基準に対応するために、強固なロールバーを備えていました。なお脱着式のハードトップも設定されていました。

 

 シャーシやサスペンションは2000を踏襲していましたが、ホイールベースは短縮され、トライアンフが新規開発したV型8気筒3L(145HP)エンジンが搭載されていました。4段変速(3段AT)で、最高速190km/hと高性能でした。グループ内にはローバーのV型8気筒エンジンもあったのですが、トライアンフは自社製エンジンをあえて使ったようです。ただこのエンジンは当初からトラブルが多く発生し評判を落としました。また当時の英国病(労使紛争の多さと経済不振による開発力低下)による品質低下もあってスタッグはあまり良い評価はされませんでした。1978年に生産中止となり、8年間で25000台ほどしか生産されませんでした。

 

 

 ミニカーはマッチボックス傘下で一時的に復活したディンキー製で1991年頃に発売されました。灯火類を塗装だけで表現したフロントグリルの出来がいまひとつで、特徴的なロールバーが少し目立ちすぎですが、全体的には当時のミニカーとしては合格点以上の良い出来ばえでした。これ以外のスタッグの当時物ミニカーはないですが、当時物以外ではバンガーズ、オックスフォード、ノレブなどがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH STAG 1
TRIUMPH STAG 2

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