ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LAMBORGHINI 350GT 1964 ITALY

LAMBORGHINI 350GT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI 350GT


POLITOYS 539 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.64m 全幅約1.73m エンジン 変速機: DOHC V型 12気筒 3.5L 270HP 5段変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでランボルギーニ 350/400のミニカー検索

ランボルギーニ 350GT イタリア 1964年

 

 イタリアの農機具(トラクター)メーカー ランボルギーニ トラットリーチ社の社長フェルッチオ ランボルギーニは自動車マニアで、高級車を多く所有していましたが何れにも満足していませんでした。彼は自分のフェラーリの修理費用が高額であったことから高級車ビジネスが儲かることに気がつきました。またメカニックであった彼の自分の思いどおりの車を作りたいというロマンもあいまって、スーパーカーを製造するランボルギーニ社を1962年に設立しました。

 

 最初のモデル350GTVの開発はフェラーリ 250GTOの開発を行ったジオット ビッザリーニが行いました。DOHC V型12気筒3.5L(360HP)エンジンはフェラーリよりも高度な4カム仕様で、サスペンションも4輪ダブルウイッシュボーンとこれもフェラーリを凌ぐ仕様でした。350GTVは1963年にトリノショーに出展されましたが、フランコ スカリオーネのデザインしたリトラクタブルライトを採用したフロント部分や高性能すぎることがフェルッチオ ランボルギーニのお気に召さず、この車は発売されませんでした。(実車画像→ ランボルギーニ 350GTV) ランボルギーニ最初の市販車 350GTは350GTVを改良したもので、アルミ製ボディのデザインはトゥーリングがフロント部分を手直し、エンジンは270HPにデチューンされ最高速250km/hの性能でした。1964年から生産を開始し130台ほどが生産されたそうです。

 

 

 1966年に350GTのルーフラインを変更し全高を少し上げることで居住性を向上させ、2+2の4座席とした400GTが登場しました。(350GTの後席は1座+荷物スペース) 外観上の大きな違いとしてはヘッドライトが丸型4灯式に変わっていました。居住性の改良に取り組んだという点で、400GTにはフェルッチオ ランボルギーニの考え方が反映されているように思います。エンジンは3.9L(330HP)に拡大され、ボディはスチール製に変更され、最高速は250km/hでした。1966年から1968年までに約220台が生産されました。後継車はイスレロでした。

 ミニカーは1968年に発売されたポリトーイ初期のMシリーズです。全体的な雰囲気やきれいな塗装など、当時としては出色の素晴らしい出来ばえでした。当時のポリトーイのミニカーの魅力はエンジンやサスペンションなどのメカ部分をリアルに再現していたことで、これは現在のミニカーが忘れている自動車の本質的な部分のリアリティの追求だと思います。個人的にはワイパーやミラーをリアルに再現することよりもはるかに意味があると思います。この350GTもボンネットを開くとリアルに再現されたV型12気筒エンジンが見えます。(実車画像→ ランボルギーニ 350GT エンジン) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI 350GT 1
LAMBORGHINI 350GT 2

 以下は車体床下部分の拡大画像です。ボンネット内のエンジンは結構リアルに出来ていて、底板部分ではそのエンジンにつながるエキゾーストパイプ、ドライブシャフト、後輪デフが実車同様に3次元的に配置されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI 350GT 4

 以下は2002年に発売されたミニチャンプス製のランボルギーニ 350GT (1/43 型番430103201)の画像です。350GTを最盛期のミニチャンプスが1/43でモデル化するとこうなるということで、実車の雰囲気がうまく再現され、かなり良い出来ばえでした。また室内も良く再現されています。なおミニチャンプスは実車よりも少し車高を下げてモデル化するので、その分かっこよく見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI 350GT 5
LAMBORGHINI 350GT 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI 350GT 7
LAMBORGHINI 350GT 8

 以下は2002年に発売されたミニチャンプス製のランボルギーニ 400GT 2+2 (1/43 型番430103300)の画像です。一見すると上記の350GTのヘッドライトを丸形4灯式に変えただけのように見えますが、実際には型が全く別物で、リアシート形状やインパネ彩色など実に細かいところまで350GTと400GT 2+2を作り分けていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI 400GT 1
LAMBORGHINI 400GT 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI 400GT 3
LAMBORGHINI 400GT 4

 上記のランボルギーニ 350GTと400GT 2+2の2台のミニチャンプスのミニカーを詳しく比較してみました。実車の全長は350GTが4640mm、400GT 2+2が4470mmで350GTのほうが170㎜長いです。ミニカーは350GTが108mm、400GT 2+2が105mmで、3㎜ほど350GTのほうが長いです。これは縮尺1/43で換算すると、かなり正確にできていることになります。なお今回(2019/03)の更新以前の解説ではミニカーの全長の違いはないと書きましたが、間違いでした。申し訳ありません。 またキャビン部分の造形も実車に即していて、リアウィンドーの前端位置が明確に異なっていますし、リアシートの形状も違っています。このように当時のミニチャンプスのミニカーは実車をかなり正確に縮小して再現していたことがわかります。
LAMBORGHINI 350GT 400GT

 ただしこのように外形寸法が正確であることと、実車のイメージをうまく再現することとは全くの別物ですのでその点を誤解しないでください。実車寸法を忠実にスケールダウンしてモデル化しても実車のイメージをうまく再現することにはなりません。(参照WEBサイト→ 山中俊治氏の「デザインの骨格」 ミニカーは実車の縮小ではない) 実際このミニチャンプスの350GTのキャビンはたぶん実車寸法通りにできているのでしょうが、個人的な印象ではすこし小さいような感じがして、ポリトーイの350GTのほうがそれらしい感じがします。(あくまで個人の感想ですが)>

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LAMBORGHINI MIURA P400 1966 ITALY

LAMBORGHINI MIURA P400
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MIURA P400


SOLIDO 161 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.36m 全幅約1.76m 全高約1.05m エンジン 変速機: DOHC V型 12気筒 3.9L 350HP 5段変速
性能: 最高速270km/h?  データーベースでランボルギーニ ミウラ/イオタのミニカー検索

ランボルギーニ ミウラ P400 イタリア 1966年

 

 1965年のトリノ ショーにランボルギーニ ミウラ プロトタイプのシャーシだけが展示されました。V型12気筒エンジンを横置きでミドシップ搭載したその構造はレーシングカーそのもので、大きな注目を集めました。翌年のジュネーブ ショーでベルトーネ製(マルチェロ ガンディーニのデザイン)の華麗なボディを載せたミウラが披露されると、注文が殺到しました。この車はショーカーで完成度が低かったのですが、バックオーダーを解消すべくとりあえず改良しながらミウラ P400の生産が始まりました。なおミウラという名前は有名な闘牛飼育農場にちなんだものでした。(ランボルギーニのエンブレムは闘牛です)

 

 ミウラ P400の改良は1971年に発表されたSVまで続けられたそうです。(それまでに既に600台以上が生産されていましたが) SVはエンジンが385HPにパワーアップされ最高速283km/hの性能でした。ミウラは1972年末までに約750台が生産されP400、P400S、P400SVの3タイプがありました。また1968年にオープンタイプのロードスターが特注で1台だけ製作されました。2022年現在でもランボルギーニ ミウラは人気がありミニカーが最近でも発売されています。

 

 

 ミウラを改良する為にレース仕様実験車のランボルギーニ イオタ(JOTA)が1969年に開発されました。外観はミウラに似ていますが、中身はほとんどが独自設計の別物でした。エンジンはミウラと同じV型12気筒DOHC3929ccで、440HPにパワーアップされていました。この車は走行試験が行われた後に個人コレクターに売却されましたが、その車は高速道路で事故を起こして廃車となりました。ランボルギーニ社を訪れてイオタを見た顧客の要望で、ランボルギーニ社はミウラをベースにしたイオタのレプリカをSVJという名前で数台生産しました。それらはランボルギーニ社純正のレプリカでしたが、それ以外にも個人オーナーが自分のミウラをランボルギーニ社に依頼してイオタに改造させたものも数台あったそうです。(実車画像→ ランボルギーニ イオタ)

 人気の高いミウラはミニカーもたくさん(約300種類以上)作られています。当サイトにはミウラ/イオタのミニカーの一部をまとめたページもありますので、よろしければご覧ください→ ランボルギーニ ミウラのページランボルギーニ イオタのページ
 ここではミウラの代表的なミニカーとして、当時物として最高と評価されているソリド製とそのソリドに次ぐ人気のあるポリトーイ製、当時物以外ではミニチャンプス製とイクソ製を紹介します。まずは1968年に発売されたソリド製の当時物 ランボルギーニ ミウラ P400 (1/43 型番161)です。側面から見たフェンダーラインの抑揚が大きめにデフォルメされていて、実車よりダイナミックなボディに造形されたソリドのミウラは昔のミニカーながら現在でも十分に魅了的です。ヘッドライト周りのミウラの独特な顔つきもセンスの良いデフォルメでうまく再現しています。また前後カウルが開閉できてエンジン等の内部構造を見ることができる点で、昔のミニカーには最近のミニカーにはない楽しみがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI MIURA P400 1
LAMBORGHINI MIURA P400 2

 以下は前後カウルとドアを開いた画像と、リアカウルを開いたエンジンルームの画像と、フロントカウルを開いた前輪部分の画像とです。前輪は操舵ギミック付で、頑丈な金属パーツで構成されています。実車同様のキャスター角が付いた前輪操舵機構にはプラスチック製バネによるセンタリング機能(直進状態に戻す機能)が付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MIURA P400 3
LAMBORGHINI MIURA P400 4

 以下は1968年に発売されたポリトーイ製の当時物 ランボルギーニ ミウラ P400 (1/43 型番552)の画像です。上記のソリド製のデフォルメほどではないですが、こちらもかっこよくデフォルメされていて、当時のミニカーとしては抜群の出来ばえでした。ただヘッドライトが小さめでヘッドライトのまつげの部分がメッキ仕上げになっている点だけは、実車の顔つきから少し外れているので今一つです。前後カウル/ドアの開閉ギミック付きで、エンジンやサスペンションのメカ部分はかなりリアルに再現されていました。以下は前後カウル/ドアを開いたギミック動作の画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MIURA P400 5
LAMBORGHINI MIURA P400 6

 以下はフロント/燃料給油口の蓋/フロントカウルを開いた前輪部分と、リア/トランク開閉/リアカウルを開いたエンジンルームの画像です。エンジンルームにはエンジンを固定するフレーム構造まできちんと再現されています。前後カウルが開くだけではなくリアカウルのトランクやフロントカウル上の燃料給油口の蓋まで開くといった凝りようでした。当時6ヶ所(左右ドア/前後カウル/燃料給油口/トランク)も開閉ギミックがあるミニカーはこれしか無かったので、発売当初はそれを強調する専用紙箱(開閉部イラストが表示されその上にSIX OPENINGと表示)でその点を強調して発売されていました。(後に紙箱は透明プラスチック製蓋付のプラスチックケースに変わりましたが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MIURA P400 7
LAMBORGHINI MIURA P400 6

 以下は1994年に発売されたリオ製のランボルギーニ ミウラ ロードスター (1/43 型番R9)の画像です。たった1台だけ製作されたロードスターをモデル化しています。デフォルメで大きめにされたヘッドライトなどフロント周りの雰囲気が今一つですが、それ以外はなかなか良い出来ばえでした。リアカウルが開くギミック付きで、簡単な造形ながらエンジンも再現されています。リオはミウラ P400/SVもモデル化していました。これ以外のミウラ ロードスターのミニカーはルックスマート(レジン製)、GT スプリット(レジン製)の1/18などがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MIURA 3
LAMBORGHINI MIURA 4

以下はフロント/リア/リアカウルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MIURA 5
LAMBORGHINI MIURA 6

 以下は2000年頃に発売されたミニチャンプス製のランボルギーニ ミウラ (1/43 型番430103001)の画像です。このミニカーも控えめですが巧みなデフォルメで実車のイメージをうまく再現しています。全体的なプロポーションは1/43量産ミニカーではベストの出来ばえだと思います。昔のミニカーのような開閉ギミックはないものの、最近のミニカーですので室内や灯火類などの細部が実にリアルに再現されていました。画像ではやや見ずらいですが、バックミラーの後方にある頭上のヘッドアップ コンソールまで再現されています。なおこの頃のミニチャンプスのミニカーはワイパーが目立ち過ぎるのですが、このミウラもやや目障りです。またリアウィンドーのルーバーが抜けていないのも今一つです。(ルーバーが抜けていないのは、ルーバーの隙間から見えるエンジンを再現していないからでしょう) 発売当時はミニカー専門雑誌とタイアップした特注品などカラーバリエーションがたくさんありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MIURA ROADSTER 1
LAMBORGHINI MIURA ROADSTER 2

以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI ROADSTER 3
LAMBORGHINI ROADSTER 4

 以下は2007年に発売されたイクソ製のランボルギーニ ミウラ P400 SV 1972 (1/43 型番CLC135)の画像です。これはP400 SVをモデル化していますので、ヘッドライトのまつげがありません。ヘッドライトが立ち上がった状態をモデル化しているのはユニークなのですが、フロント先端部分が上がり気味なのとサイドウィンドーが小さめであるなど、全体的なプロポーションは今一つです。リアウィンドーのルーバーが抜けていて隙間からエンジンらしき物が見えるのですが、これはリアウィンドー下にエンジン上部のカムカバー部分だけを再現しているからで、この部分は凝った作りとなっていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MIURA P400 SV 1
LAMBORGHINI MIURA P400 SV 2

以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MIURA P400 SV 3
LAMBORGHINI MIURA P400 SV 4

 以下は2009年に発売されたミニチャンプス製のランボルギーニ イオタ 1970 (1/43 型番400103680)の画像です。年式が1970年となっていますので、イオタのオリジナルをモデル化しているようです。(イオタ SVRではありません) ミニチャンプスらしいそつのない造形で、フロントのスポイラー、拡張されたリアフェンダーと幅広のタイヤなど実車がうまく再現されています。室内の中央には赤い消火器があり、ボディ各部に黄色い3角タグが貼ってあるなどレース仕様のプロトタイプであることが分かります。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI JOTA 1
LAMBORGHINI JOTA 2

以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI JOTA 3
LAMBORGHINI  JOTA 4

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LAMBORGHINI MARZAL BERTONE 1967 ITALY

LAMBORGHINI MARZAL BERTONE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MARZAL BERTONE


POLITOYS 568 1/43 106mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.71m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2L 175HP 5段変速
性能: 最高速225km/h  データーベースでランボルギーニ マルツァルのミニカー検索

ランボルギーニ マルツァル ベルトーネ イタリア 1967年

 

 ランボルギーニ マルツァルは1967年ジュネーブ ショーで公開されたコンセプトカーでした。ベルトーネのマルチェロ ガンディーニのデザインで、広いガラス面積のガルウイング式ドアが大きく開くのが特徴でした。ベースとなっているのはミウラで、シャーシを延長して完全な4座の室内を確保していました。エンジンはミウラのV型12気筒の片バンクだけを使った6気筒2Lで、後輪車軸を跨ぐ位置に横置き搭載されていました。低いノーズ先端の小さなフロントグリルには6連式角形ヘッドライトが付いていました。ルーフはガラスサンルーフで、リアカウルにはハニカム形状の開口部を持つルーバーが付いていました。

 

 ドア形状、メーターパネル、シートの座面などに6角形のハニカム形状のモチーフが繰り返して使われているのはショーカーとしてのお遊びでした。大きなガルウイング式ドアはショーカーとしてはインパクトがあるのですが、丸見えの室内はプライバシーが全くなく夏場はとても暑くなるでしょうから、実用的ではありません。この車のコンセプトを引き継いで実用的に仕立てたのが、1968年に登場した4座のエスパーダ(エンジンはフロント搭載) でした。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたポリトーイ製の当時物です。廉価版として作られたEXPORTシリーズでしたので、ヘッドライトやテールライトなどの仕上げは簡素でしたが、プロポーションは良くホイールはリアルなメタル製でした。最大の特徴である大きなガルウィングドアが開閉し、室内は4座のシートと6角形をモチーフにしたインパネが再現されていました。これ以外の当時物ミニカーとしては、同じポリトーイのペニー(1/66)、ディンキー(英)、エディルトイ、サブロン(同じ型でナコラルもあり)、マッチボックスなどがありました。当時物以外では、プロバンス ムラージュ(レジン製キット)やホワイトボックスがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI MARZAL BERTONE 1
LAMBORGHINI MARZAL BERTONE 2

 以下は1971年に発売されたサブロン製のランボルギーニ マルツァル (1/43 型番06)の画像です。サブロンのミニカーはゴム タイヤに使われた有機溶剤がホイールを溶かすといった問題があり、これも物の見事にホイール全てが溶解しています。ただこの問題さえ除けば、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ドアとフロント/リアパネルが開閉し、室内や横置き6気筒エンジンがそこそこ良く再現されていました。特に6連式角形ヘッドライトが並ぶフロントグリルはポリトーイの物よりも実車の雰囲気をうまく再現していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MARZAL BERTONE 3
LAMBORGHINI MARZAL BERTONE 4

 以下はフロント/フロントパネル開閉の画像とリア/リアパネル開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MARZAL BERTONE 5
LAMBORGHINI MARZAL BERTONE 6

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LAMBORGHINI ESPADA 1968 ITALY

LAMBORGHINI ESPADA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI ESPADA


POLITOYS 587 1/43 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.73m 全幅約1.86m エンジン 変速機: DOHC V型 12気筒 3.9L 350HP 5段変速
性能: 最高速260km/h  データーベースでランボルギーニ エスパーダのミニカー検索

ランボルギーニ エスパーダ イタリア 1968年

 

 ランボルギーニ ミウラに次いで1968年に登場したエスパーダは、ミウラと同じV型12気筒エンジンをフロントに搭載した4シーターのGTでした。エスパーダという名前はスペイン語で剣の意味で、これもミウラ同様にランボルギーニのロゴである闘牛に関連する名前でした。ボディ デザインはミウラと同じマルチェロ ガンディーニで、デザイン コンセプトカーのマルツァルのコンセプトを具現化した車でした。V型12気筒3.9L(350HP)エンジンを搭載し最高速260km/hの性能でした。

 

 ミウラと違って見た目が地味なのであまり知られていない車ですが、1978年までに約1200台が生産されました。(当時のランボルギーニとしては売れ筋のモデルでした) 1970年にパワーステアリング、1974年にオートマチックが採用され、豪華で居住性の高い高性能GTでした。ランボルギーニ社の創設者フェルッチオ ランボルギーニはこのような居住性の良い高性能車を作りたかったそうで、実際に彼はエスパーダを愛用していました。(個人的な見解ですが、シンプルなデザインのエスパーダはランボルギーニの中で一番好きな車です)

 

 

 ミニカーは1969年に発売されたポリトーイ製の当時物です。プロポーションが正確でフロントグリルや室内などの細部がよく再現されていて、当時のミニカーとしては実に素晴らしい出来ばえでした。ドア/ボンネット/リアハッチが開閉するギミック付きで、エンジンルームにはV型12気筒エンジンが再現され、室内には居住性の良さそうな独立した4座シートが再現されています、ただ実車があまり知られていなかったので、ポリトーイ初期のMシリーズのなかでもあまり人気がなかったモデルでした。これ以外の当時物ミニカーではジク(SIKU)とナコラル(NACORAL)がありました。当時物以外では、ミニチャンプス、オートアートの1/18、ルックスマート(レジン製)、京商の1/64などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(ガラスハッチ開閉)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI ESPADA 1
LAMBORGHINI ESPADA 2

 以下は俯瞰/床下部分の画像です。床下にはドライブシャフトと排気管が再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI ESPADA 4

 以下は2004年に発売されたミニチャンプス製のランボルギーニ エスパーダ (1/43 型番400103300)の画像です。ミニチャンプスらしいそつのないリアルな造形で良く出来ていました。また室内などの細部もリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI ESPADA 5
LAMBORGHINI ESPADA 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI ESPADA 7
LAMBORGHINI ESPADA 8

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LAMBORGHINI ISLERO 1968 ITALY

LAMBORGHINI ISLERO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI ISLERO


POLITOYS 558 1/43 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.52m 全幅約1.73m エンジン 変速機: DOHC V型 12気筒 3.9L 350HP 5段変速
性能: 最高速256km/h  データーベースでランボルギーニ イスレロのミニカー検索

ランボルギーニ イスレロ イタリア 1968年

 

 自動車メーカーのボディ内製化の流れを受けてランボルギーニ 400GTのボディを製作していたトゥーリング社が1966年に廃業しました。その為400GTは生産中止を余儀なくされ、その後継として1968年に登場したのがイスレロでした。DOHC V型 12気筒3.9Lエンジンやサスペンションは400GTそのままの2+2座GTで、性能的にも400GTと同等でした。デザインは創立者のフェルッチオ ランボルギーニが自ら行い、ボディ製作ははトゥーリング社の関係者が設立したカロッツェリア マラッツィ(Carrozzeria Marazzi)社が行いました。

 

 1969年にはエンジンを350HPにパワーアップしたイスレロ Sが追加されました。イスレロはフェルッチオ ランボルギーニによるあまりにも平凡なデザインが良くなかったようで、販売不振の為1969年には生産中止となり、総生産台数は約200台でした。なおイスレロという名前も、有名な闘牛の名前にちなんでいました。1970年にハラマにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたポリトーイ製の当時物です。実車に人気がなかったことを反映して、当時物ミニカーはこれしかありませんでした。プロポーションはまずまずですが、Aピラーやルーフパネルが厚ぼったいなど実車のイメージがうまく再現されておらず、ポリトーイとしてはあまりぱっとしない出来ばえでした。リトラクタブルヘッドライト/ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。当時物以外のミニカーではミニチャンプスだけがモデル化していました。 以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI ISLERO 1
LAMBORGHINI ISLERO 2

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