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マセラティ クワトロポルテ V 大統領車 イタリア 2003年
マセラティの最上級車クワトロポルテの3代目クワトロポルテ IIIが1979年にデ トマソ傘下で登場しました。デ トマソの4ドアセダン ドーヴィルをベースにした車で、デザインはイタルデザインのG.ジウジアーロが1976年に発表されたコンセプトカー メディチ IIのイメージを具体化したものでした。エンジンはDOHC V型8気筒4.1L(255HP)/4.9L(280HP)、4輪独立サスペンション、最高速232km/h(4ドアセダン最速)の性能でした。1986年にはエンジンを4.9L(300HP)に一本化し名前をロイヤルに変更しました。全長を5.56mに伸ばしたリムジンも設定され、約4000台が1990年まで生産されました。(実車画像→ マセラティ メディチ II) (実車画像→ マセラティ クワトロポルテ III)
クワトロポルテ IV (4代目)はフィアット傘下の1994年に登場しました。ビトルボの4ドアをベースにしていたので、先代よりサイズが小さくなりました。エンジンはギブリ II用のツインターボ DOHC V型6気筒2L(イタリア国内向 287HP)/2.8L(284HP)を搭載し、最高速260km/h(2L)と性能は先代を上回りました。スイスの高級腕時計ブランド ラサール製のアナログ時計をコンソールに配した豪華な内装は独特の雰囲気がありました。1997年にはシャマル用のツインターボ DOHC V型8気筒3.2L(336HP)エンジンが追加され、さらに1998年にフェラーリの技術によりサスペンションなどがリファインされたエヴォルツィオーネにマイナーチェンジされました。2001年までに約2400台が生産されました。(実車画像→ マセラティ クワトロポルテ IV) (実車画像→ラ サール製 アナログ時計)
2003年に5代目のクワトロポルテ Vが登場しました。デザインはピニンファリーナ(日本人デザイナー奥山清行氏)によるもので、イタリア車らしいスポーティな4ドアセダンになりました。エンジンはフェラーリ F430用をベースとしたDOHC V型8気筒4.2L(400HP)で、変速機をリアアクスル部分に置くトランスアクスル方式で前後輪重量配分を最適化し優れた操縦性を得ていました。スポーツ仕様のGT/GT S、豪華なエグゼクティブ GTなどが追加されました。2008年のマイナーチェンジでフロントノーズ/グリルや内装の意匠が変更されました。スポーツ仕様として4.7L(430HP)エンジン搭載のS、4.7L(440HP)のGT Sが追加されました。豪華な内装と最新の電子機器を備え、フェラーリの技術でエンジンだけではなく性能/信頼性が向上した5代目は市場から高く評価され、2012年まで)に約25000台が生産されました。2013年にクワトロポルテ VI (6代目)が登場しました。(実車画像→ マセラティ クワトロポルテ VI)
ミニカーは2005年に発売されたイクソ製で、クワトロポルテ V イタリア チャンピ大統領専用車をモデル化しています。実車の雰囲気がうまく再現されていて全体的に良く出来ていました。フロントにはイタリア国旗とイタリア大統領旗が掲示されていて、室内もリアルに再現されています。ただヘッドライトの形状が実車と微妙に違うように見えます。イクソは通常仕様やエグゼクティブ GTなどもモデル化しています。イクソ以外のクワトロポルテ Vのミニカーはモンドモータース、ミニチャンプスのマイナーチェンジ版、京商の1/64などがあります。クワトロポルテ IIIはミニチャンプス、KESS MODEL(レジン製)、NEO(レジン製)がモデル化しています。クワトロポルテ IVはシュコー ジュニア、NEO(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フェラーリ 612 スカリエッティ イタリア 2004年
フェラーリ 456Mの後継車として、612 スカリエッティが2004年に登場しました。612とは12気筒6L(正確には5.7L)エンジンの意で、スカリエッティとは協力関係にあったコーチビルダーのオーナー セルジオ スカリエッティ氏に由来しています。デザインはピニンファリーナによるもので、ボディ側面をえぐった造形は1954年の375MM イングリッド バーグマン仕様のオマージュということで、品の良いエレガントなデザインとなっていました。サイドビューを見るとキャビン部分が大きく2+2座だった456Mより広い室内で、4?乗りとして開発されたことが分かります。
エンジンはマラネロ 575Mと同じDOHC V型12気筒5.7L(540HP)で、6段変速/6段半自動変速で、4シータながら最高速320km/hと高性能でした。特別仕様車として2005年のイタルデザインのG.ジウジアーロのデザイナー活動50周年を記念したコンセプトカー GG50 (フェラーリ初のハッチバックでG.ジウジアーロのデザイン)、2007年のフェラーリ創立60周年記念で限定60台のセッサンタ(60の意)などがありました。(実車画像→ フェラーリ GG50) また2005年には612 スカリエッティで中国を横断する「チャイナツアー」と称するPRキャンペーンを行っていました。2011年に生産中止となり、後継車的なモデルとしてフェラーリ初のシューティングブレーク(ワゴン) フェラーリ FFが登場しました。(実車画像→ フェラーリ FF)
ミニカーは2005年に発売されたイクソ製です。型番がFERで始まるイクソのフェラーリ シリーズの一台です。イクソはミニカー付雑誌 フェラーリ コレクション用で612をモデル化していましたので、これはそれをカタログモデルとしたものです。プロポーションが良いイクソらしいそつの無い造形で、実車の雰囲気がうまく再現されています。室内も薄茶色シートの内装やインパネなどが良く仕上げてあります。ただ背面が透けて見えるヘッドライトの処理がいまひとつです。イクソは上述したPRキャンペーン「チャイナ ツアー」を行ったチャイナツアーカー仕様もモデル化しています。これ以外の612 スカリエッティのミニカーは、マテルの1/43と1/18、ルックスマート(レジン製)、レッドライン(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)
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フェラーリ F430 イタリア 2004年
2004年にフェラーリ 360 モデナの後継車としてF430が登場しました。デザインはピニンファリーナで、360のイメージを継承しつつ、リアエンド下部にディフューザーを装着してダウンフォースを向上させていました。フロントノーズの開孔部は1961年のフェラーリ 156 F1のシャークノーズをモチーフにしていました。エンツォ フェラーリと同じ上部が露出した独特のテールライトが、新しいフェラーリの特徴として採用されていました。2005年には電動で開閉するソフトトップを持つスパイダーが追加されました。
縦置きでミドシップ搭載されるエンジンは、従来のディノ系のV型8気筒(5バルブ)から新設計されたV型8気筒(4バルブ)4.3L(430という名前の由来)に変わりました。新機能として操舵角や横加速度に応じてリミッテドスリップデフのトルクをコンピュータ制御するE-DIFFシステムを搭載していました。2007年にボディを軽量化し503HPにパワーアップした高性能版の430 スクーデリア、2008年にフェラーリがF1コンストラクターズタイトルを史上最多の16回獲得した記念としてスクーデリア スパイダー 16M(499台限定)が追加されました。2005年にレーシング仕様の430 チャレンジが登場しそれをベースにしたGTCやGT3もありました。2009年に458 イタリアにモデルチェンジしました。
ミニカーは2005年に発売されたイクソ製です。型番がFERから始まるイクソのフェラーリ シリーズの1台です。このシリーズに共通するそつの無い良い出来ばえに仕上がっています。特徴的なテールライトや室内などの細部もリアルに再現されていて、リアウインドー下にはエンジンも再現されています。(ただ独特な形状のドアミラーのステーはもう少しきちんと開口部を抜いて欲しかったですが) イクソはカタログ仕様でF430 スパイダーやチェレンジもモデル化していて、その廉価版をミニカー付雑誌フェラーリ コレクションにOEM提供していました。これ以外のF430のミニカーとしては、マテルの1/43と1/18、京商の1/64、レジン製でルックスマート、レッドライン、BBRなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)
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フィアット グランデ プント イタリア 2005年
1999年にフィアット プント 2代目が登場しました。プント 初代のグリルの無いフロントや縦長テールライトなどのデザインを踏襲した3/5ドアハッチバックでした。エンジンはDOHC 4気筒1.2L/1.4Lと4気筒1.3L/1.9Lターボディーゼルなどで、高性能版のアバルト仕様はDOHC 1.8L(130HP)が搭載されました。2003年のマイナーチェンジで、フロントにグリルが付きヘッドライトが大型化されました。2005年に後継車のグランデ プントが登場しましたが、2010年まで併売されました。(実車画像→ フィアット プント 1999)
フィアット プント 3代目はグランデ プントとして2005年に登場しました。(グランデ プントとは大きなプントの意でボディが大きくなっていました) イタル デザインによる3/5ドアハッチバックのボディは、従来のイメージを発展させた感じでした。フィアット グループのアルファ ロメオ ミトと同じプラットフォームを使用する前輪駆動車で、エンジンは4気筒1.2L/1.4L(77HP)と4気筒1.3L/1.6L/1.9L(130HP)ターボディーゼルなどで、高性能版のアバルト仕様にはDOHC 4気筒1.4L(155-180HP)エンジンが搭載されました。2009年のマイナーチェンジでフロントの意匠を小変更し、名前をプント エヴォ(EVO)に変更しました。2012年のマイナーチェンジでフロントの意匠を小変更し、名前がプントに戻りました。2018年に生産中止となりました。(後継車は無い)
ミニカーはモンドモータース製で2008年に購入しました。プント 2代目の後期型をモデル化しています。モンド モータースはイタリアの玩具メーカーのブランドで、2006年頃から比較的安価な1/43、1/24、1/18のダイキャスト製ミニカーを発売していて、このプントも定価約1000円の安価なミニカーでした。プロポーションは良く細部もまあまあなのですが、ドアミラーの取付け位置が実車と違っています。実車のドアミラーはサイドウインドウの前端ではなく、サイドウインドウ下のドア部分に付いています。ドアミラーをドアと一体成型してコストダウンするという廉価版ミニカーで良く見られる手法ですが、実車と見た目が変わるのであまり良い手法ではありません。モンドモータースは1/18と1/24でアバルト仕様もモデル化しています。これ以外のグランデ プントのミニカーはノレブの3/5ドアとエヴォ、イクソのレース仕様S2000のラリー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ 159 3.2 V6 JTS Q4 イタリア 2005年
" 大ヒットしたアルファ ロメオ 156の後継車として159が2005年に登場しました。盾型のグリルの左右に3連式の丸形ヘッドライトを配した印象的なフロントは、同時期に登場したイタルデザインのG.ジウジアーロがデザインしたアルファ ロメオ ブレラとほぼ同じでした。156に比べてボディが大型化され、特に車幅が大幅に拡大されているのは、このフロントのデザインを成立させる為だったそうです。(実車画像→ アルファ ロメオ ブレラ)"
" 4気筒1.8L/1.9L/2.2L、V型6気筒3.2L、4気筒1.9Lターボ ディーゼル、5気筒2.4Lターボディーゼル エンジンを搭載する前輪駆動車で、6気筒エンジン搭載車にはQ4と称する4WD仕様もありました。トラクションコントロール、ブレーキアシスト、ABSなどを総合制御するスタビリティ コントロール システム VDCを装備していました。2009年に新型の4気筒1.75L直噴ターボ、4気筒2Lターボディーゼルエンジンが追加されました。2011年にはガソリンエンジンが廃止され、ディーゼルエンジンだけとなり同年に生産中止となりました。2007年に166が生産中止となっていたので、159はアルファ ロメオの最上級車となり、ポリスカーや官庁の公用車に多く採用されました。2015年に後継車のジュリア 2代目が登場しました。(実車画像→ アルファ ロメオ ジュリア 2代目)"
ミニカーは2007年に発売されたM4製です。イタリアのミニカーメーカー M4にはリオ、ベストモデル、アートモデルのブランドがありますが、M4 ブランドでも同じようなモデルを少し安価で販売しています。リアの車名ロゴ 「159 Q 3.2 JTS」から、V型6気筒エンジンを搭載する最上級仕様 3.2 V6 JTS Q4をモデル化しているようです。プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されていました。最大の特徴であるヘッドライト周りの造形はリアルで、内装などの細部もきちんと作ってあり、値段(定価約3700円)以上の良い出来ばえでした。これ以外の159のミニカーは、ミニチャンプスのセダン/ワゴン、ノレブ、Bブラーゴのセダン/ワゴン、京商のセダン/ワゴン 1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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