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ルノー 19 フランス 1988年
ルノー 9/11の後継車としてルノー 19が1988年に登場しました。先代同様にイタルデザインがデザインしていますが、ルノーとアメリカのAMCとの資本関係がなくなったことで、欧州向けのハッチバックスタイルが復活しました。当初のハッチバックに加えて3ボックスセダンのシャマード(CHAMADE)も設定されました。エンジンは4気筒1.2L/1.4L/1.7L、1.9Lディーゼルの4タイプで、横置き搭載でした。(実車画像→ルノー 19 シャマード 1989(CHAMADE))
ルノーの市販車では初のDOHC16バルブ付きの1.8L(140HP)エンジンを搭載する高性能版 S16も設定されました。1992年のマイナーチェンジでフロントにグリルを追加した後期型となり、豪華仕様のバカラ、ドイツのカルマンが製作する電動格納式ソフトトップを持つカブリオレが追加されました。先代の無国籍なデザインを変更したのが良かったのか、ルノー 19は人気があり結構ヒットしたようです。後継車メガーヌの登場で、1995年に生産中止となりました。(この時期のルノーは数値表記であった名前を変えつつありました)
ミニカーは2011年に発売されたノレブ製です。2010年以降のノレブはレベルの高いミニカーを作っていますが、このルノー 19もプロポーションが良く室内など細部の仕上げがリアルで、1/43のミニカーとしてはほとんど文句のつけようがない良い出来ばえです。屋根のアンテナは軟質プラスチック製で簡単に折れないよう配慮しているのは老舗ブランドらしい対応です。ちょっと触ったぐらいで折れてしまうようなアンテナ線の類を付けている新興ブランドとは量産品を設計する基本的な考え方が違っています。またこれは製造時の不良品を減らすことにもなるので、コストダウンにもなります。これ以外の当時物ミニカーとしてはソリドのカブリオレ後期型とそれをベースにしたべレムのセダンがありました。最近の物ではユニバーサルホビーの後期型、ミニチャンプスの後期型などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン XM フランス 1989年
1989年にシトロエン CXの後継車として、シトロエン XMが登場しました。シトロエン BXと同じベルトーネのデザインで、直線的な面構成ながらBXよりも滑らかなスタイルでした。ハッチバックですが、リアシートと荷室の間には仕切りのガラスがあり荷室と室内は分離されていました。従来の油圧制御式のハイドロニューマチック式サスペンションが電子制御のハイドラクティブ式に変わりました。4気筒2L(115HP)/V型6気筒3L(170HP)/4気筒2.1Lディーゼルエンジンを搭載する前輪駆動車で、5段/4段自動変速で最高速222km/h(3L)の性能でした。1990年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1991年に全長4.96mのブレーク(ワゴン)が追加され、V型6気筒エンジンが24バルブ化されました。1994年ののマイナーチェンジで後期型となりフロントグリルの意匠が変更され、4気筒2Lエンジンが16バルブ化(135HP)され、4気筒2.5Lターボディーゼルエンジンが追加されました。同時にメーター/ダッシュボード形状が変わり、シトロエン DSから受け継がれていた1本スポーク式ステアリングホイールがなくなりました。1997年にV型6気筒3LエンジンがDOHC化(190HP)されました。2000年にシトロエン C5が登場し生産中止となりました。その後2005年に本来の後継車であるシトロエン C6が登場しました。
ミニカーは1990年に発売されたソリド製の当時物です。V型6気筒エンジンを搭載しリアスポイラーが付いた上級グレードをモデル化しています。縮尺1/18ですので全長260㎜の大きなサイズになっています。ソリドの1/18の大スケールミニカーはこのXMが最初の物でした。このサイズの当時物ミニカーとしては、スケールモデル的なリアルな造形でかなり良い出来ばえでした。ボンネットとリアハッチの開閉ギミック付ですが、ドア開閉ができないのは今一つでした。ドアが開かないので少し見難いのですが、1本スポーク式ステアリングホイールやインパネのメータなど室内の造形も良く再現されています。キャビンの屋根を支えるピラーはブラックアウトされていますが、これはミニカーに付属していた紙のシールを私がサイドウィンドーに貼りました。(結構面倒でした) フロントグリルに貼るべきシトロエンのロゴもデカールが付属していましたが、デカールは貼っていません。シトロエン XMの当時物ミニカーはこれしかなく、何故か?1/43サイズの当時物ミニカーがありませんでした。1990年代前半は従来の老舗ミニカーブランドが衰退していた時期でしたので時期が悪かったのでしょう。2000年以降に発売されたシトロエン XMのミニカーはノレブの前期型と後期型、ノスタルジー(NOSTALGIE)、ネオ(レジン製)のブレークなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。テールゲートを開くとその下にあるキャビンとトランクの仕切りガラスがちゃんと再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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プジョー 605 フランス 1989年
プジョー 604の生産中止から4年後の1989年に後継車の605が登場しました。同じピニンファリーナのデザインですが、直線的な604のデザインから吊り目の顔を持つ空力を考慮したものに変わりました。メカ的にはPSAグループ内のシトロエン XMとシャーシを共有し、横置きエンジンの前輪駆動車となりました。ボディ形式はセダンのみで、最上級車に相応しい豪華な内装や装備でした。当初のエンジンは4気筒2L(130HP)、V型6気筒3L(170HP)とそのDOHC版(200HP)、4気筒2.1Lターボディーゼルでした。
2Lエンジンにターボ仕様やDOHC仕様が追加され、4気筒2.5Lターボディーゼルエンジンも追加されました。1997年にはV型6気筒3LエンジンがPRV製からルノーと共同開発した新型に変わりました。1995年のマイナーチェンジで後期型となり内外装が小変更されました。初期の605はサスペンション制御などの先進装備に問題があり後期型で改良されましたが、それが尾を引いて販売は低調でした。1999年に後継の607にモデルチェンジしました。(なお606は存在せず欠番になっています) 総生産台数は約25万台でした。
ミニカーは1990年に発売されたソリド製の当時物です。ソリドの型番15**はHI-FIシリーズという比較的安価なもの(定価2000円程)でしたので、あまり細かい仕上げはされていません。ただ基本的なプロポーションは良いので値段を考えるとまずまずの良い出来ばえでした。(ただしドア開閉の立てつけが悪いのはソリドらしくないですが) ソリドは販促用のデーラー特注品としても使われたらしい1/18もモデル化していました。実車に人気が無かったことが原因なのか、プジョー 605の当時物ミニカーはソリド製しかないようです。当時物以外ではノレブの1/43があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルピーヌ V6 ターボ (GTA) ミッレ ミリア フランス 1989年
1973年にアルピーヌはルノーに買収され子会社となりました。ルノー傘下の最初の車として、アルピーヌ A310の後継車アルピーヌ GTAが1984年に登場しました。この車は本国以外ではアルピーヌ V6 GT、日本ではアルピーヌ V6 ターボ、イギリスではルノー GTAと呼ばれました。GTAはA310の鋼管バックバーンフレーム/リアエンジンという基本構造は踏襲していましたが、FRP製ボディは大きく幅広くなり空力的にリファインされました。当初のエンジンはA310と同じPRV製V型6気筒2.9L(160HP)で、搭載位置を少し前に移動し前後の重量配分を改善していました。
1985年にV型6気筒2.5Lターボ(185-200HP)エンジンが追加され性能が向上しました。1989年に内外装を上質化したミッレ ミリア、1990年にヘッドライトを小型化してフェンダーを拡張したルマンが限定生産されました。1991年にアルピーヌ A610へとモデルチェンジしました。(実車画像→ アルピーヌ A610 1991)
ミニカーは2006年に発売されたユニバーサルホビー製で、高級版のミッレ ミリアをモデル化しています。ユニバーサルホビーは最近は農機関係のミニカーがメインですが、以前は乗用車のミニカーも発売していましたし他社へのOEMもやっていたようです。現在の農機のミニカーはかなり良い出来で、乗用車のミニカーもレベルの高いものでした。このアルピーヌ V6もプロポーションが良く室内など細部の仕上げもリアルで良く出来ています。ユニバーサルホビーはアルピーヌ V6を数種類モデル化しています。これ以外のミニカーはポリトーイの当時物の1/25、エリゴール、ノレブの1/43と1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー クリオ I フランス 1990年
ルノー シュペール 5の後継車としてクリオが1990年に登場しました。基本的な構造は先代と同じで、横置きエンジンの前輪駆動車でした。3/5ドアのハッチバックボディは大きくなり、ウエッジシェイプのきいたデザインとなりました。当初のエンジンは1.1L/1.2L/1.4L/1.7Lガソリンと1.9Lディーゼルでした。1991年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1991年にDOHC16バルブ1.6L(137HP)エンジンを搭載する高性能版(最高速203km/h)の16Sが設定されました。1993年にはこれをベースにしてエンジンを2Lに拡大したラリー仕様ウィリアムズも設定されました。1994年と1996年のマイナーチェンジでフェイズ II、IIIとなり、外観などが少しづつ変わりました。クリオはヨーロッパ全体で好調な販売を継続し、1998年にクリオ IIにモデルチェンジしました。なお日本国内ではホンダが持つ商標の関係で、クリオはルーテシアという名前で販売されています。
ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物です。このソリドの型番15**のシリーズは定価2000円ほどのどちらかというと廉価版のミニカーでした。安価ながら往年のソリドを思わせるシャープな造形で、実車の雰囲気がうまく再現されていました。内装などの細部もそこそこリアルに出来ていました。ソリドは高性能版の16Sとウィリアムズもモデル化していました。またこの型を使って別ブランドのべレムで5ドアもモデル化していました。これ以外の当時物ミニカーはBブラーゴがありました。当時物以外ではユニバーサルホビー、ノレブ、ヘルパ、イクソのラリー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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