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フォルクスワーゲン コラード ドイツ 1989年
フォルクスワーゲン シロッコ 2代目の後継車としてコラードが1988年に登場しました。ゴルフ IIをベースにしていましたが、全長が短く2+2シーターのかなり本格的なスポーツカーでした。リアのスポイラーは速度感応式でリフトし、ABSやエアバックも装備するなど先進的な技術を搭載した車でした。当初のエンジンはゴルフ IIと同じDOHC 4気筒1.8L(134HP)とG60 スーパーチャージャー付4気筒1.8L(160HP)エンジンを搭載し、5段自動変速で最高速227km/h(G60仕様)の性能でした。
1991年にパサート B3と同じVR6 V型6気筒2.8L(190HP)エンジンが追加され、最高速235km/hに性能が向上し、翌年にはDOHC4気筒1.8Lエンジンが2L(136HP)に拡大されました。高性能な車でしたが、フォルクスワーゲンのスポーツカーはいまひとつブランド力に欠けたようであまり売れず、1995年に生産中止となりました。総生産台数は約9.7万台でした。コラードの後継車は設定されませんでしたが、シロッコは2008年にシロッコ 3代目として復活し2017年まで生産されました。(実車画像→ フォルクスワーゲン シロッコ 2008)
ミニカーは1988年に発売されたシャバック製の当時物です。前述したシャバック製のパサート B2と同じく、これも実車の雰囲気がうまく再現され非常に良い出来ばえでした。特筆すべきはダイキャスト鋳造技術の高さです。ボンネットはボディとの隙間がほとんど見えないのでボディと一体のように見えますが、実際には開閉が可能でエンジンも再現されてます。現在の1/43サイズの一般的なミニカーは開閉機構がないのであまり高度な鋳造技術は不要なのですが、このようなチリ合わせが良い開閉機構は高度な鋳造技術が必要なのです。(このレベルでは塗装の厚みが問題となるので、エンジンルーム部分の塗装をマスキングするなど、塗装や組立ても面倒になります) これ以外のコラードの当時物ミニカーはガマ製もありました。当時物以外ではノレブ、ミニチャンプス、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ 944 S2 ドイツ 1989年
ポルシェ 924と928の間を埋める車として開発されたのが944で1983年に登場しました。924とほぼ同じスタイルで、リアフェンダーが張り出していました。924はアウディのエンジンを流用していましたが、944用としては928のV型8気筒エンジンの片バンクをベースにして4気筒2.5L(165HP)エンジンが開発されました。(このエンジンは1985年から924Sにも採用されました) 5段変速で最高速220km/hの性能でした。
1985年に水冷インタークーラー付ターボエンジン(220HP)を搭載した944 ターボが追加され、1987年にエンジンをDOHC化(190HP)した944Sが追加されました。1989年には排気量を3Lに拡大した944 S2が登場し、オープンカーのカブリオレも追加されました。当初944は911の後継車とみなされ、操縦性に優れたスポーツカーとして評価され営業的にも成功しました。1991年に968にモデルチェンジしました。
ミニカーは1989年に発売されたNZG製の当時物で、944 S2をモデル化しています。NZGは現在は建設機械のミニカーメーカーですが、1985-1990年頃にポルシェを1/43でモデル化していました。この924もその1台でプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて当時物ミニカーとしてはかなりレベルの高い出来ばえでした。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きで、室内などの細部も良く再現してあります。NZGは944、944 ターボ、944 S2 カブリオレもモデル化していました。NZG以外の当時物ミニカーはソリド、べレムのカブリオレ、マッチボックスなどがありました。当時物以外では、ミニチャンプス、オートアートの1/18、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ 911 (964) カレラ 4 ドイツ 1989年
ポルシェ 911の3代目 964型が1989年に登場しました。最初のモデルはカレラ 4で、フルタイム4WD方式を採用していましたが、959のような電子制御ではなく遊星ギアによるセンターデフを持つ機械式でした。エンジンが3.6Lに拡大され、サスペンションがトーションバーから一般的なコイル スプリングに変更されたのが大きな変更点でした。またスタイルは先代の930を継承していましたが、ボディ構造はモノコックになりました。バンパー組込みのコーナーランプが大きめなのが964の外観上の特徴でした。オープンカーのタルガ、カブリオレも設定されました。
1990年にカレラ 4を2WDに簡略化したカレラ 2、1991年に930ターボの3.2Lエンジン(320HP)を搭載したターボ、1993年に3.6Lターボエンジン(360HP)を搭載したターボ 3.6などが追加されました。1992年のマイナーチェンジでホイールなどの外観が変わりました。この当時は高性能エンジンを搭載した日本車などが台頭し、スポーツカー市場でのポルシェの優位性はかつてほどではなくなりました。1993年に4代目の993型にモデルチェンジしました。
ミニカーは1992年に発売されたビテス製の当時物です。この当時のビテスは子供向けではない大人のマニア向けのミニカーとしてのブランドを確立していました。このポルシェ 964もプロポーションが良くマニア向けのミニカーとしてレベルの高い出来ばえでした。(ただライト類などの細部については現在の最新ミニカーと較べると見劣りしますが) ビテスはバリエーションでレース仕様など964を30車種以上モデル化していました。バリエーション展開の車種が多いのもビテス後期の特徴でした。当時物ミニカーとしてはNZG、シャバックのカブリオレ、ミニチャンプスなどがありました。当時物以外ではオートアートの1/18、ソリドの1/18、スパーク(レジン製)のレース仕様、VISION(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル カリブラ ドイツ 1989年
スペシャルティーカー オペル マンタの後継車として、カリブラが1989年に登場しました。基本設計はベクトラ Aをベースにしていました。細長いヘッドライトが特徴的な非常に流麗なデザインで、空気抵抗係数Cd値は0.26と非常に低かったです。(当時の量産車では最小でした) 見た目重視のデザインのように見えますが居住性は悪くなかったようです。エンジンはSOHC/DOHC 4気筒2L、前輪駆動車でビスカスカップリング方式のフルタイム4WDも選択できました。
1991年にターボ仕様(204HP 最高速245km/h)、1994年にDOHC V型6気筒2.5L(170HP)エンジンが追加されました。このV型6気筒エンジン搭載車をベースにしたレースカーはDTMに参戦しています。ヴォクスホール(イギリス)、シボレー(南米)、ホールデン(オーストラリア)でもカリブラとして販売されました。1997年まで生産され総生産台数は約24万台で、結構人気があったようです。後継車はアストラ Gのクーペでした。
ミニカーは1990年に発売されたガマ製の当時物です。実車の流麗なスタイルがうまく再現されていてとても良く出来ていました。ドアとハッチバックが開閉するギミック付です。ガマは1/24サイズでもモデル化していました。ガマ以外のカリブラのミニカーはシュコーがありましたが、このガマ製とよく似ているので同じ型かもしれません。それ以外ではヘルパの1/87、デルプラドの世界の名車シリーズ、ミニチャンプスのノーマルとDTM仕様が40車種ほどもあります。またドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.16(イクソ ALTAYA製)でもモデル化されていました。 以下はフロントの拡大画像とハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード フィエスタ MK III XR2i ドイツ 1989年
フォード フィエスタ 初代は1983年のマイナーチェンジでフロントのデザインや内装を変更した2代目のMK IIとなりました。4気筒1.3Lエンジンが新型に変わり、ディーゼルエンジン(4気筒1.6L)が初めて搭載されました。高性能版のXR2にはエスコート MK III XR3用の4気筒1.6L(96HP)エンジンが搭載されました。初代同様にフィエスタ 2代目も販売は堅調だったようです。
1989年のモデルチェンジで3代目のMK IIIが登場しました。先代のやや個性的なデザインから、時代に即した当時のフォード流のデザインになりました。ボディは大きくなり従来の3ドアハッチバックに5ドアが追加されました。エンジンは先代を改良した4気筒1L/1.1L/1.3L、XR2i用の燃料噴射4気筒1.6L(104HP)、RS ターボ用の4気筒1.6Lターボ(133HP)、4気筒1.8Lターボディーゼルなどがありました。XR2iは1992年にDOHC 4気筒1.8L(130HP)エンジンにパワーアップしました。標準仕様のL、高級仕様のギア、スポーティ版のSなど幅広いバリエーションで、最初の2年間に100万台以上販売されるなど大ヒットしました。1995年に後継車のフィエスタ 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1989年に発売されたシャバック製の当時物です。補助灯を組み込んだ大型のフロントバンパーを持つ高性能版 XR2iをモデル化しています。シャバックらしいシャープな造形で実車の雰囲気がうまく再現され、室内などの細部もリアルで当時のミニカーとしてかなり良く出来ていました。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。シャバックは1/24でもXR2iをモデル化していました。モデル化のライセンス許諾の関係だと思いますが、フィエスタ 3代目の当時物ミニカーはこれしかなく、最近でもKESS MODEL(レジン製)のRS ターボぐらいしかありません。(日本では未発売?) またフィエスタ MK IIのミニカーも何故か最近までありませんでしたが、最近になってネオ(レジン製)がXR2をモデル化し、イクソがスペインのミニカー付雑誌「Colecci?n Nuestros Queridos Coches A?os 80」用でモデル化し、それを流用してイクソの別ブランドのホワイトボックス(型番WB027)で発売しています。ただどちらも国内では未発売?のようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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