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BMW 735i (E32) ドイツ 1986年
BMWの最上級車7シリーズの2代目E32が1986年に登場しました。7シリーズ 初代(E23)の派手な逆スラントのノーズを変えて、空力的に洗練されたデザインになっていました。7シリーズ 2代目E32の最大の売りは戦後のドイツ車として初めてV型12気筒エンジンを搭載したことでした。ロングホイールベース仕様(車名にLが付く)を設定し、自動車電話やワインクーラーなど高級車としての豪華装備を充実させていました。当初のエンジンはV型6気筒3L/3.5L、V型12気筒5L(300HP)でした。
1992年からDOHC V型8気筒3L/4L(282HP)エンジンが追加され、このエンジンには5段自動変速機が設定されました。なおV型エンジン搭載車はキドニーグリルの幅が広くなっていて、外観でも区別化されていました。1987年にはなんとV型16気筒エンジン搭載のプロトタイプまで作られましたが、これは量産化されませんでした。E32系は1995年まで約30万台が生産されました。
ミニカーは1986年に発売されたガマ製の当時物です。全体的に滑らかになったボディがうまく再現されていて、細部も良く仕上げてあり良い出来ばえでした。ただ前述したガマ製の7シリーズ (E23)と同様に、縮尺1/45で出来ているので少し小さいのが残念です。(底板には1/43と表記されていますが、外形寸法を測れば明らかに1/45だと分かります) また当時のガマのミニカーの特徴であった薄い青色に着色されたウィンドーも継続されていました。これ以外の7シリーズ 2代目(E32)の当時物ミニカーはマッチボックスのキングサイズ(1/36)、シャバックの1/24がありました。当時物以外ではミニチャンプスとヘルパがあります。以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン T3 (タイプ2) カラベル シンクロ ドイツ 1986年
フォルクスワーゲンのトランスポーター(タイプ 2)の3代目T3が1979年に登場しました。外観はゴルフ Iに代表される同時流行だった直線的なデザインになりました。基本構造は先代を踏襲した後輪駆動車で、当初の4気筒1.6L/2Lエンジンはシリンダーヘッドだけが水冷化された部分水冷でした。T3にはパワステやエアコンが標準装備された乗用車仕様のカラベル(北米市場ではヴァナゴン(VANAGON))もありました。
1982年からエンジンが完全に水冷化され、1.9L(78HP)に排気量が拡大されました。1984年に2.1L、1.6Lターボディーゼルエンジンが追加されました。1985年にはオーストリアのシュタイア ダイムラー プフ社が製造するフルタイム4WD仕様のシンクロが追加されました。1990年に前輪駆動方式の後継車T4が登場しドイツでの生産は終わりましたが、1992年までシュタイア ダイムラー プフ社で生産されました。フォルクスワーゲン最後の水平対向エンジンの後輪駆動車としてファンが多く、最終モデルはLLE(LAST LIMITED EDITION)という名前で2500台限定生産されました。
ミニカーは1986年に発売されたシャバックの当時物です。T3の乗用車仕様 カラベル シンクロ(4WD)をモデル化しています。水冷化でバンパーの上にグリルが追加されているフロント部分など細部がリアルで、シャバックらしいレベルの高い出来ばえでした。右側スライドドアとリアハッチが開閉するギミック付です。T3もミニカーがたくさんありますが、変わり種ではパリ-ダカール ラリーに参加したポルシェ 959のサポート用に特注されたT3にポルシェのエンジンを搭載したポルシェ B32をPREMIUM CLASSIXXSがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ 80 クワトロ (B3) ドイツ 1986年
アウディ 80の3代目80 (B3)が1986年に登場しました。ボディ全体から段差をなくした空力的に洗練されたデザインで、見た目もスマートでした。衝突時にシートベルトを締めあげてステアリングコラムをボディ側に引き込むことで乗員を保護するアウディ独自のプロコン-テン システム(エアバックが開発される前の保護システム)や従来のセンターデフ式をトルセン(トルク感応型)デフ式に変更したフルタイム4WD方式など先進技術が使われていました。ボディは2ドア/4ドアセダンのみで、エンジンは4気筒1.6L/1.8L(112HP)/1.9L、4気筒1.6Lディーゼルを搭載し、5段/3段自動変速で最高速197km/h(1.8L)の性能でした。
先代同様に1987年には5気筒2L/2.2Lエンジンを積む上級車の90が追加されました。1988年には80 (B3)をベースにした2ドアクーペのクーペ (B3) さらに1991年にクーペをベースにしたオープンカーのカブリオレが登場しました。(クーペもカブリオレも80という名前は付いていません) 1991年に生産中止となり後継車の80 4代目(B4)が登場しました。先代同様に人気が高く、80/90 (B3)の総生産台数は約140万台でした。
ミニカーは1987年に発売されたシャバック製の当時物です。リアルなフロントグリル/バンパーやサイドウインドー部分の造形で段差のないボディをうまく再現していました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、当時のミニカーとしてかなり良く出来ていました。最近の1/43のミニカーはこのような開閉ギミックが付いていませんが、実車のような可動部を持つという点においてはこのシャバックのミニカーのほうが最近の物よりリアルであるといえるでしょう。(この可動部を実現するダイキャスト型の技術もレベルが高いです) 80 (B3)の当時物ミニカーはガマもありました。当時物以外ではトミカ リミッテドが数種類をモデル化しています。クーペ、カブリオレもシャバックがモデル化していました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ 959 ドイツ 1986年
ポルシェ 959は先進技術の評価用として開発された実験車で1986年に登場しました。コンピューター制御の可変トルクスプリット式フルタイム4WD、水冷ヘッド、車高を変えられる可変ダンパー式サスペンション、複合樹脂製ボディなどの先進技術が採用され、グループBのホモロゲーション用に280台ほどが生産されました。ボディは911に似ていますが、NACAダクトやボディのアンダーカバーなどで空力的に洗練された全くの別物でした。
エンジンはグループCカーのポルシェ 962C用の水冷ヘッドの空冷DOHC 水平対向6気筒エンジン(2.8L)を公道用に改良していました。2つのKKK製ターボチャージャーをエンジン回転数でシーケンス制御し450HPとハイパワーでした。レース活動では、1986年のパリ-ダカール ラリーで総合優勝し、同年のルマンでは961の名前でクラス優勝しています。959に使われた新技術はその後の市販車に適用されました。(実車画像→ ポルシェ 962C)
ミニカーは1988年に発売されたNZG製の当時物です。NZGは現在は建設機械のミニカーメーカーですが、1985-1990年頃にポルシェを1/43でモデル化していました。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時としては最高の出来ばえでした。(ただフロントフェンダー周りの雰囲気が微妙に違うような気もしますが) 昔のミニカーですからフロントフード/ドア/リアカウルの開閉ギミック付きで、エンジンや室内もそこそこ良く再現されています。これ以外の当時物ミニカーはトミカ、ブラーゴの1/43と1/24、ポリスティルの1/25などがありました。当時物以外ではミニチャンプス、オートアート、スパーク(レジン製)のパリ-ダカ仕様、トゥルースケール(レジン製)のパリ-ダカ仕様 1/18などがあります。 以下はフロント/フロントフード開閉の画像とリア/リアカウルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル オメガ A ドイツ 1986年
オペル オメガ Aはレコード Eの後継車として1986年に登場しました。オペルの主力として先進技術を盛り込んで開発された後輪駆動車で、1987年ヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。空力を考慮したデザインで、空気抵抗係数Cd値 0.28と優れていました。サスペンションは4輪独立方式、液晶表示メーターや車載自己診断システムなどの先進電子機器が採用されていました。ボディはセダンとキャラバン(ワゴン)がありました。当初のエンジンは4気筒1.8L/2LL、6気筒3L、4気筒2.3Lディーゼルがありました。
1988年に足回りを強化した高性能版3000が設定され、1989年にはエンジンがDOHC化(204HP)されました。DTMレース用のエボリューション 500やロータスがチューンしたDOHC 6気筒3.6L(377HP)ツインターボエンジンを搭載するロータス オメガといった特注車もありました。1991年のマイナーチェンジで、カラードバンパーが採用され前後パネルの意匠が変わりました。イギリスではヴォクスホール カールトン(CARLTON)、ブラジルではシボレー オメガとしても販売されました。1994年にオメガ Bにモデルチェンジしました。
ミニカーは1987年に発売されたガマ製の当時物です。空力に優れたデザインの実車の雰囲気をうまく再現していて、当時のミニカーとして良く出来ていました。ただまだこの当時はドアミラーを再現していなかったので、今見るとそれに少し違和感があります。ドアが開閉するギミック付きです。ガマはリアスポイラーが付いた3000もモデル化していました。これ以外のオメガ Aのミニカーはミニチャンプスがエボリューション 500のストリート仕様/レース仕様を十数種類、バンガーズが3000、スパークがロータス オメガをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)