ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BMW 316 (E21) 1975 GERMANY

BMW 316 (E21)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 316 (E21)


SCHUCO 626 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.36m 全幅約1.61m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 90HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでBMW 3シリーズ(E21)のミニカー検索

BMW 316 (E21) ドイツ 1975年

 

 02シリーズの後継として、現在も続く3シリーズの初代が1975年に登場しました。上級車の5シリーズとデザインを統一したスタイリッシュな2ドアセダンでした。当初は4気筒1.6L/1.8L/2L(109HP)エンジンを搭載した316、318、320と燃料噴射仕様2L(123HP)エンジン搭載の320iが設定されました。316と318は2灯式、320と320iは4灯式ヘッドライトと外観上の違いがありました。1977年には6気筒2L/2.3L(143HP)エンジンを搭載した320/6、323iが追加されました。

 

 初代3シリーズには、2002に設定されていたようなバウアー製のタルガトップ カブリオレ仕様がありました。2002 ターボのような高性能版は市販されませんでしたが、ツーリングカーレース用に320iのターボ仕様が1977年に開発されました。この車は3.0 CSLの後継車として活躍したようです。1982年に2代目3シリーズにモデルチェンジしました。初代3シリーズの総生産台数は約136万台でした。

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたシュコーの当時物です。フロントグリルとバンパーを一体化した構造は、この当時のシュコーの特徴でした。(グリル部を黒塗装しているのでそこそこリアルに見えます) 実車の雰囲気をうまく再現した良い出来ばえで、ドアやボンネットの開閉ギミックは隙間が目立たない仕上がりになっています。シュコーは4灯式ヘッドライトの320もモデル化しています。初代3シリーズの当時物ミニカーとしてはマーキュリー、メーベトイ、トミカなどがありました。また320iのターボ仕様をバンダイがBEC43でモデル化していました。最近のミニカーでは、ミニチャンプス、オートアートの1/18、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/ボンネットを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 316 (E21) 1
BMW 316 (E21) 2

 以下1975年に発売された同じシュコーのバリエーションの320(1/43 型番627)の画像です。フロントグリル部分を4灯式ヘッドライトに変更しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 320 (E21) 1
BMW 320 (E21) 2

 以下はバンダイのBEC43シリーズで1978年に発売された320i ターボ(1/43 型番7)の画像です。BEC43シリーズは当時のスーパーカーブームで登場した1/43のダイキャストミニカーのブランドで、スポーツカーなどを十種類ほどモデル化していました。当時としては比較的リアルな作風で、この320i ターボもまずまずの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 320i TURBO (E21) 1
BMW 320iTURBO (E21) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1080

BMW 630CS (E24) 1976 GERMANY

BMW 630CS (E24)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 630CS (E24)


SCHUCO 629 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.76m 全幅約1.73m エンジン 変速機: 6気筒 3L 185HP 4段変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでBMW 6シリーズ(E24)のミニカー検索

BMW 630CS (E24) ドイツ 1976年

 

 BMW 2000CSの後継車として630CS/633CSiが1976年に登場しました。E12系5シリーズをベースとし、先代譲りの流麗なクーペスタイルのボディはカルマンのコーチワークで、「世界一美しいクーペ」と言われました。また当時のBMWの最上級車で非常に高価な車でもありました。6気筒3L/3.2L(197HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速215km/h(3.2L)の性能でした。

 

 1978年に3.5Lエンジンの635CSiが追加され、1979年には630CSが2.8Lの628CSiに切り替わりました。1982年にベースがE12系5シリーズからE28系5シリーズに変更され、内外装が変更されました。(外観的にはほとんど同じですが) 1983年にはスポーツカーのBMW M1用のDOHC 6気筒3.5L(286HP)エンジンを搭載するM6も追加されました。M6は3.0CSLの後継車としてツーリングカーレースで活躍しました。E24系は基本的なデザインを変えることなく、1988年まで生産され、1990年登場の8シリーズが後継車となりました。

 

 

 ミニカーはシュコーの当時物で1976年に発売されました。プロポーションが良くシャープな造形で実車のイメージが良く再現されてます。シュコー流の塗装したフロントグリルは当時のBMW車のフロントを再現するのには良く合っていました。これ以外の当時物としてはノレブやその型を使ったガマのものがありました。最近ではミニチャンプス、オートアートの1/18、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジンルーム/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 630CS (E24) 1
BMW 630CS (E24) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1081

BMW 733i (E23) 1977 GERMANY

BMW 733i (E23)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 733i (E23)


GAMA 1115 1/45 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.86m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 3.2L 197HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速205km/h  データーベースでBMW 7シリーズ(E23)のミニカー検索

BMW 733i (E23) ドイツ 1977年

 

 大型セダン 3.0S/3.3L(E3系)の後継として、1977年に7シリーズが登場しました。メルセデス ベンツ Sクラスに対抗する為に7シリーズ専用の車台が新規設計されました。6シリーズのデザインを流用し、BMWの最上級車らしいスポーティなスタイルとなっていました。当初は728/730/733iの3モデルで、それぞれ6気筒2.8L/3L/3.2L(197HP)エンジンを搭載し、4段変速/3段自動変速で最高速205km/hの性能でした。

 

 1979年に全エンジンを燃料噴射化して、728i/732i/735iとなり、1980年にはターボ仕様の3.4Lエンジン(250HP)を搭載する745iが追加されました。1983年のマイナーチェンジで、フロントグリルなどのデザインが小変更された後期型となり1986年まで生産されました。E23系の総生産台数は約28万台でした。1986年に2代目7シリーズ(E32)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはガマの当時物で1978年に発売されました。同時期のシュコー流の作風でサイズは1/45と中途半端です。サイズが小さめなのがいま一つですが、シュコーと同等の良い出来ばえです。倒産したシュコーの型を引き継いだガマはシュコー製ミニカーをガマの箱にいれて販売していた時期があるのですが、1/45というサイズを考えるとこれはガマが型を作ったものだと思われます。これ以外の当時物としてはメーベトイの730がありました。最近のものではミニチャンプスの733iがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジンルーム/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 733i (E23) 1
BMW 733i (E23) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1082

BMW M1 (E26) 1978 GERMANY

BMW M1 (E26)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW M1 (E26)


GAMA 22 1/43 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.36m 全幅約1.82m エンジン 変速機: DOHC6気筒 3.45L 277HP 5段変速
性能: 最高速260km/h  データーベースでBMW M1のミニカー検索

BMW M1 (E26) ドイツ 1978年

 

 BMWはツーリングカーレースに加えてグループ4/5 レースに進出するために、そのベースとなるエンジンをミッドシップ搭載したBMW M1を1978年に発表しました。BMWにはミッドシップ車の開発経験が無かったので、M1の開発はランボルギーニに委託されました。デザインはイタルデザインのG.ジウジアーロが担当し、当時のスーパーカーに共通する直線的なラインの車になっていました。(フロントのキドニーグリルがなければBMWとはわからないかも) エンジンはツーリングカーレース用の6気筒3.5Lに機械式燃料噴射を追加したものでロードカーは277HP、グループ4仕様は470HP、グループ5仕様は3.2Lターボで850HPでした。シャーシはスペースフレーム構造で、ボディはFRP製というレーシングカー的な構造でした。

 

 経営不振であったランボルギーニでは製造が進まず製造契約は解除され、ドイツのバウアーがシャーシを製造しイタルデザインがボディを組み付けることになりました。グループ4の認定に必要な400台を生産するのに時間が掛かった為、レース参加ができなくなるのを恐れたBMWは「プロカー レース」というM1のワンメイクレースを企画するはめになりました。特例でグループ4認定はされたのですが、M1は実際のレースではさほど活躍しなかったようです。

 

 

 ミニカーは1982年に発売されたガマ製です。当時のガマは倒産したシュコーの型を引継いだことでシュコー風の作風に変わりつつあった時期でした。シュコー的なシャープな造形で、車高が高くなってことを除けば、かなり良い出来ばえです。リトラクタブル ヘッドライト開閉とドア/リアパネルの開閉ギミックが付いています。ガマ以外の当時物としてはポリスティル(1/40、1/25)、ソリドのプロカー仕様、コーギーの1/36、バンダイのダッパー(1/55)などがありました。 最近の物では、ミニチャンプスのストリートやレース仕様、イクソ、カルツォなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW M1 (E26) 1
BMW M1 (E26) 2

 以下は2001年に発売されたミニカー付雑誌の元祖デルプラドの世界の名車シリーズのM1(1/43 No.22)の画像です。製造元はユニバーサルホビーで、デルプラドのこのシリーズの中では出来の良い部類で、値段以上の出来ばえだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW M1 (E26) 3
BMW M1 (E26) 4

 以下は2015年に発売された国産名車コレクションのM1(1/43 No.237)の画像です。メーカーはイクソで、イクソのカタログモデルがベースなので、雑誌付きミニカーとしてはレベルの高い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW M1 (E26) 5
BMW M1 (E26) 6

 以下は1981年に発売されたソリドのM1 プロカー仕様(1/43 型番10311)の画像です。これは1980年のルマン出場車(#96のレース結果はリタイヤ)のデカールが添付された限定品でした。フロントスポイラーや大きなリアスポイラーなどが追加されたプロカー仕様がうまく再現されたソリドらしい良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW M1 (E26) 7
BMW M1 (E26) 8

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1083

BMW 528i (E28) 1982 GERMANY

BMW 528i (E28)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 528i (E28)


GAMA 1149 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.62m 全幅約1.70m エンジン 変速機: 6気筒 2.8L 185HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速215km/h  データーベースでBMW 5シリーズ(E28)のミニカー検索

BMW 528i (E28) ドイツ 1982年

 

 5シリーズの2代目E28が1982年に登場しました。初代を少しリファインしたスタイルで一見するとほとんど変わっていませんが、ボンネットのプレスラインやテールライトの形状が変わっています。当初のエンジンは4気筒1.8L、6気筒2L/2.5L/2.8Lで、車名のiは燃料噴射付を意味しています。

 

 1983年にBMW初のディーゼルエンジン6気筒2.4L(86HP)が追加されました。(当時のヨーロッパではディーゼルは必須でした) 1985年に6気筒3.4L(182HP)エンジンの535iが追加されました。BMW M1用を改良したDOHC6気筒3.4L(286HP)エンジンを搭載した高性能版のM5が1985年に設定されました。M5は最高速250km/hで当時世界最速の4ドアサルーンでした。1988年に5シリーズの3代目E34にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1982年に発売されたガマの当時物です。前述したシュコー製の初代5シリーズの525と作風が同じですが、これは倒産したシュコーの型をガマが引き継いで生産したからです。シュコーと同じような良い出来ばえで、ドア/トランク開閉ギミックが付いています。初代と並べてみるとデザインはほぼ同じながら大きさなどが変わっていることがわかります。初代と見た目があまり変わらないことから、5シリーズ 2代目E28の当時物ミニカーはガマの物しかありません。最近の物では、ヘルパ、シュコー ジュニア、オートアートのM5があります。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 528i (E28) 1
BMW 528i (E28) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1180

 

サラブレッド期 ← ページ  « 前へ 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10   次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.