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日産 スカイライン 300GT V35型 日本 2003年
日産は1999年の東京モーターショーでXVLという名前のコンセプトカーを公開しました。(実車画像→ 日産 XVL) このコンセプトカーはスカイラインとは別の車として開発されたのですが、1999年に資本提携したルノーの意向でこの車が2001年にスカイライン 11代目(V35)として登場しました。したがってデザインは従来のスカイラインとは全く違う感じのスポーティな高級セダン的なものとなりました。(スカイラインの伝統だった丸いテールライトは採用されませんでした) 当初は4ドアセダンのみの構成で、エンジンはセドリックと同じV型6気筒2.5L/3L(260HP)を搭載し、変速機は自動変速機のみでした。なお2002年にアメリカでスカイライン V35はインフィニティ G35として発売されました
2002年にV型6気筒3.5L(280HP)エンジンが追加され、国内初となる8段変速マニュアルモードを持つエクストロイドCVTが採用されました。2003年にV型6気筒3.5Lエンジンを搭載するクーペが追加されました。このクーペのテールライトボックス内には丸い形状のライトが付きました。2004年のセダンのマイナーチェンジでは内外装が変更され、セダンのテールライトもクーペと同じ丸いライトが付きました。(丸いテールライトの復活は販売サイドの要望だったのでしょう) スカイライン 11代目は直列6気筒エンジンと丸いテールライトを止めたことで、従来のスカイラインのユーザーには不評でした。ただそのようなこだわりのないアメリカでは、インフニティ ブランドの新型車として好評だったようです。2006年にスカイライン 12代目(V36)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。プロポーションが良く、灯火類などの細部もリアルでまずまずの良い出来ばえです。雑誌付きミニカーはコストの関係で室内の彩色(印刷)処理はされないものが多いのですが、これはセンターコンソールやメータの印刷処理がされていますので値段を考えるとお得なミニカーです。なお国産名車コレクションのNo.108ではクーペが発売されています。それ以外のV35 スカイラインのミニカーはトミカ/トミカ リミッテドのセダンとクーペ、エブロのクーペ、京商のセダンとクーペなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 ステージア 250RS 日本 2003年
1996年に日産 ステージア 初代が登場しました。スカイラインのプラットフォームを使ったステーションワゴン専用車で、全長約4.8mの大柄なボディを生かした伸びやかなワゴンスタイルでした。1990年代のスバル レガシィに代表される高性能ワゴンの人気が高かった状況に対応したモデルでした。6気筒2L/DOHC 6気筒2.5L/2.5Lターボ(235HP)エンジンを搭載する後輪駆動/4WD車でした。1997年にスカイライン GT-R(R33)のDOHC 6気筒2.6L(280HP)エンジン/サスペンションを流用した特別仕様車260RSが設定されました。1998年のマイナーチェンジで前後の意匠が変更されました。(実車画像→ 日産 ステージア 1993)
2001年にステージア 2代目が登場しました。外観は先代のイメージを継承しつつよりスムーズなデザインになりました。スカイライン V35のプラットフォームを流用し、ワゴン用に新設計されたリアサスペンションを採用していました。スカイライン V35はインフィニティとして海外展開されましたが、ステージアは国内専用車でした。DOHC V型6気筒2.5L/2.5Lターボ/3L(260HP)エンジンを搭載する後輪駆動/4WD車でした。4WD車には4輪操舵システム「電動SUPER HICAS」が採用されました。2003年にDOHC V型6気筒3.5L(280HP)エンジンを搭載し6段変速を採用した特別仕様車のアクシス350Sが設定され、2004年のマイナーチェンジでV型6気筒2.5Lターボ/3Lエンジンがなくなりました。2007年に生産中止となり、ステージアの名前は消えました。
ミニカーは2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで2.5Lエンジン搭載の250RSをモデル化しています。プロポーションが良く灯火類がリアルで実車の雰囲気がうまく再現され、雑誌付きミニカーとしてはなかなかの良い出来ばえです。室内もインパネのメーター類が結構リアルに再現されています。これ以外のステージア 2代目のミニカーは京商 Jコレクション製(イクソのOEM)があり、この国産名車コレクション製はそれを流用しているようです。それ以外にはRAI'Sのポリス仕様とCARNELの消防署仕様もありますが、それもたぶん同じ京商製を流用しているものと思われます。ステージア 初代のミニカーはトミカの1/62、ハイストリー(レジン製)、イグニッションモデル(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ アベンシス T250型 日本 2003年
トヨタ コロナ 8代目(T150)から10代目(T190)は欧州ではカリーナ II (又はカリーナ E)という名前で発売されていました。1997年にカリーナ IIの後継車で欧州専用車としてアベンシスが登場しました。外観は同時期のBMWのような曲面的なエアロルックで、4ドアセダン/5ドアハッチバック/5ドアエステートワゴンがありました。ワゴンは日本ではカルディナ 2代目として販売されました。4気筒1.3L/1.8L/2Lと4気筒2Lディーゼルターボエンジンを搭載する前輪駆動車でした。2001年に7人乗りのミニバン仕様のアベンシス ヴァーソ(VERSO)が追加され、この車は日本ではイプサム 2代目として販売されました。(実車画像→ トヨタ アベンシス 1997)
2003年にアベンシス 2代目(Y250)が登場しました。デザイン的には先代同様に欧州風のシンプルなデザインでした。この車は2003年に販売が終了したビスタ 5代目の後継車としてイギリスから輸入されて国内でも販売されました。国内は4ドアセダンと5ドアワゴン、欧州には5ドアハッチバックもありました。4気筒2L/4気筒2Lディーゼルエンジン(欧州向け)を搭載する前輪駆動車で、国内では4WD仕様もありました。2006年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠が変更されました。2008年に国内外ともにアベンシス 3代目(Y270)にモデルチェンジしました。。(実車画像→ トヨタ アベンシス 2008)
ミニカーは2003年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのないリアルな造形で、実車の雰囲気が良く再現されています。灯火類や室内などの細部も良く再現されています。これは紙箱にトヨタのロゴが表示されたトヨタ特注品でしたが、ミニチャンプスの標準品にはセダンとワゴンがありました。アベンシス 2代目と3代目のモデル化認証はミニチャンプスが得ていたようで、ミニチャンプスがミニカーをほぼ独占していました。それ以外のアベンシスのミニカーはビテスの初代、トミカの3代目があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マツダ RX-8 日本 2003年
2002年にマツダ RX-7(FD)が生産中止となり、ロータリーエンジンを搭載する後継車として2003年に登場したのがRX-8でした。当時の親会社だったフォードが北米市場向けに4ドアのスポーティカーを要求し、それに対応してRX-8が開発されたようです。RX-8にはセンターピラーの無い観音開きという特殊な4ドア(フリースタイルドア)が採用されました。この4ドアは見た目が軽快な2ドアのように見えるというメリットがありますが、前ドアを開けないと後ドアが開かないという構造になっていました。このドアの採用でスポーティな外観と4ドアが両立し、「大人4人が乗れる4ドアスポーツカー」というこの車のコンセプトが成立しました。
RX-8のロータリーエンジン(13B型)は燃費改善の為に量産車初のサイドポート方式の排気ポートを採用し、ターボ過給なしで250HPを確保していました。(RX-7の13B型はターボ付で280HPでした) このサイドポート方式の採用で出力/燃費が向上しましたが、この方式は排気ポートに煤がたまりやすいという欠点があり、それを排気ポート構造を工夫することで克服していました。2008年のマイナーチェンジで、ヘッドライトやバンパーの意匠が変更されました。2012年に生産中止となり、総生産台数は約19万台でした。ロータリーエンジン搭載車としては成功した車でした。
ミニカーはオートアート製で2003年に発売されました。オートアートらしいリアルな造形で、室内などの細部もよく再現され非常にレベルの高い出来ばえです。オートアートは1/18でもRX-8をモデル化していて、その1/18ではエンジンやサスペンションなどの内部メカも精密に再現しています。その1/18のデータを生かして、この1/43でも床下部分のサスペンション/ドライブシャフト/排気管などがリアルに再現されています。(この1/43でも前輪操舵ギミックが付いています) これ以外のRX-8のミニカーはトミカとトミカ リミッテドの当時物 1/59、Mテックの当時物、イクソの別ブランド プレミアムX、イクソの型を流用した国産名車コレクションとFIRST43、京商の1/64、最近のレジン製ではハイストーリー、MARK43、WIT'Sなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 ランサー エボリューション VIII 日本 2003年
2000年に三菱 ランサー 6代目としてランサー セディアが登場しました。(名前は2003年のマイナーチェンジでランサーに戻りました) 姉妹車であったミラージュ セダンはなくなりました。エンジンはDOHC4気筒1.5L(100HP)/1.8L(125HP)で、全てのモデルにCVT変速機を採用したことが特徴でした。(一部廉価版にはMTもあった) (実車画像→ ランサー セディア) 2001年に、ランサー セディアをベースにした、ランサー エボリューション VIIが登場しました。先代よりもややおとなしいデザインとなりました。前後輪の差動制限を制御するACD(電子制御多板クラッチ)が新規採用されました。この世代からからWRCに参戦するラリー車(ランサー エボリューション WRC)は、ベース車の改造範囲が限定されたGr.Aクラスから大幅に改造できるWRカークラスに移行しました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション VII)
2003年にランサー エボリューション VIIIが登場しました。富士山型グリルと称する三菱のロゴが付いたフロントグリルが特徴でした。左右後輪の駆動力を変えるAYC(アクティブ ヨー コントロール)の制御量を増やしたスーパーAYC、量産セダンでは世界初のカーボン製リアウイングが採用されました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション VIII) WRカークラスに移行後のレースでは、開発を行うラリーアート ヨーロッパがうまく機能せず、Gr.Aクラス時代のような戦闘力がないランサー エボリューション WRCは低迷しました。2002年にはエースドライバーのT.マキネンがスバルに移籍してしまいました。三菱は2003年のWRC活動停止を発表し、その後は断続的にWRCに参戦していました。2005年に三菱は経営再建の為にワークスのWRC活動休止を発表し、現在に至っています。
ミニカーは2004年に発売されたオートアート製です。オートアートの主力は内部メカも再現した1/18サイズの精密ミニカーですが、1/43サイズでも床下部分のエンジンやサスペンションなどをリアルに再現しています。このエボリューション VIIIはプロポーションが良く、エッチング材を使ったフロントグリルやカーボン風のリアスポイラーの黒塗装など細部もリアルに仕上げてあります。また床下部分のメカを再現し前輪が操舵できるなど他ブランドとは一味違った良い出来ばえです。これ以外のエボリューション VIIIのミニカーでは、オートアートの1/18、Mテック カプセルの1/72、マッスル マシーンの1/24などがあります。 以下はフロント(前輪操舵ギミック動作)/リアの拡大画像です。前輪操舵ギミックは結構リアルな動きをします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)