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BMW ミニ クーパー (R50) ドイツ 2001年
1959年にオースチン セブンとモーリス ミニ マイナーの名前でBMC製のミニが登場しました。BMCのミニは1976年にMK IV、1984年にMK V、1990年にMK VI、1996年にMK VIIに発展し外観やメカに大きな変更がないままで2000年まで生産され、総生産台数は約530万台でした。1982年からミニを生産していたローバー社は1994年にBMW傘下となり、2001年にBMW製ミニ(R50)が登場しました。
BMC ミニをモチーフにしたデザインでしたが、ボディは大幅に拡大されました。当初は3ドアハッチバックだけで、4気筒1.6Lエンジンを搭載し標準仕様のワンは90HP、クーパーは116HP、クーパー Sはスーパーチャージャー付で163HPでした。クーパー Sは5段変速/CVTで最高速217㎞/hの性能でした。2004年のマイナーチェンジで前後の意匠/内装が小変更され、電動ソフトトップ付のコンバーチブルが追加されました。
2006年に2代目BMW ミニが登場しました。外観は初代とほとんど同じで、フロントグリル周りが小変更されました。従来のハッチバックに加えてワゴン仕様のクラブマンが追加されました。エンジンは新型のDOHC 4気筒1.6Lでクーパーが120HP、クーパー Sは直噴ターボ仕様で175HPでした。2007年に1.4L(95HP)のワン、1.6LターボディーゼルのクーパーDが追加されました。2009年にはコンバーチブルが2代目に変わり、2010年には4ドアSUV仕様のカントリーマン(日本名はクロスオーバー)が追加されました。2011年には2人乗りでルーフを小さくしたクーペ、そのクーペのオープン仕様であるロードスターが追加されました。同年にカントリーマンをベースにした3ドアクーペのペースマンが追加されました。(実車画像→ BMW ミニ クーペ、BMW ミニ ペースマン)
2013年に3代目BMW ミニが登場しました。外観はほとんど変更されませんでしたが、ボディが少し大きくなりました。室内では特徴だったセンターメータの位置にiPhone対応のセンターディスプレイが採用されました。エンジンはDOHC 3気筒1.2L/1.5Lターボ ガソリン/ディーゼル、DOHC 4気筒2Lターボ ガソリン(221HP)が搭載されました。LEDヘッドライト、電子制御式ダンパーコントロール、自動ブレーキ、アイドルストップなどの先進システムが採用されました。
ミニカーは2001年に発売されたソリド製の当時物です。BMW ミニ 初代をモデル化しています。定価2000円の安価なミニカーでしたのでドアミラーなどの細かいパーツは再現されていませんが、プロポーションなど基本的な部分はきちんと押さえてあり、値段相応の良い出来ばえでした。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ポロ IV ドイツ 2001年
フォルクスワーゲン ポロの4代目が2001年に登場しました。丸目4灯式ヘッドライトを採用し、1998年に登場したルポを大きくしたようなデザインでした。居住性/衝突安全性向上の為に拡大されたボディはゴルフ 初代より大きくなっていました。ボディは3/5ドアハッチバックで、南米(ブラジルなど)やアジア向けにはポロ クラシックと呼ばれるノッチバックの4ドアセダンがありました。当初のエンジンはDOHC 3気筒1.2L(64HP)/DOHC 4気筒1.4L、3気筒1.4LL/4気筒1.9L(101HP)ターボディーゼルなどがありました。
2005年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが大型の複合ユニットとなり、前後の意匠が変わりました。同年にDOHC 4気筒1.8Lターボ(180HP)エンジンを搭載し、専用のブラックアウトされたフロントグリルを持つ高性能版のGTIが設定されました。またクロスオーバー仕様のクロス ポロ(4WDではない)も設定されました。2009年にポロ 5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォルクスワーゲン ポロ IV GTI 2005)
ミニカーは2002年に発売されたオートアート製です。オートアートはエンジンやサスペンションなど内部のメカもリアルに再現した1/18の精密ミニカーがメインですが、1/43も手掛けています。このポロ IVは1/43でのモデル化ですが、実車がうまく再現されています。灯火類や室内などの細部もリアルに再現してあり良く出来ています。オートアートは1/43でもサスペンションなど下回りのメカをある程度再現していて前輪が操舵可能となっているものが多いです。このポロも前輪操舵が可能でサスペンションも通常の1/43クラス以上にリアルに再現しています。これ以外のポロ IVのミニカーはシュコー ジュニアの1/72、ミニチャンプスとヴェーキングのマイナーチェンジ版などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー アバンタイム (アヴァンタイム) フランス 2001年
2001年に登場した高級車 ルノー アバンタイムは1999年のジュネーヴ ショーで発表されたコンセプトカーを市販化したものでした。(実車画像→ ルノー アバンタイム コンセプトカー 1999) クーペタイプの高級車というコンセプトでしたが、この車は並の自動車の概念から外れた存在でした。MPV(ミニバン)的な外観ながら巨大な2ドア!(リアゲートは跳上げ式)の4人乗りで、全開するピラーレスのサイドウインドーと大きなガラスサンルーフを持つハードトップなど前衛的なデザインの塊でした。ベースはエスパス 3代目(前輪駆動車)でハードトップはアルミ合金製、その他のボディ外板はプラスチック樹脂製、エスパス 2代目と同じく製造はマトラが行いました。エンジンはDOHC 4気筒2L、DOHC V型6気筒3L、4気筒2.2L(150HP)ディーゼルが搭載されました。
2003年に登場したエスパス 4代目の生産がマトラからルノーに切り替わったことでマトラが自動車生産から撤退することになり、アバンタイムの生産は2年間で早々に終了となりました。当時の価格は約500万円とルノーの最高級車で、戦前のドラージュなどに代表されるフランス製高級車の再来のような「これぞフランス車」といった車でした。個人的に好きな車なのでルノーは良くやったと思うのですが、一般的には変な車だと評価されて、生産台数は約9000台とあまり売れませんでした。 (実車画像→ ルノー エスパス IV 2003)
ミニカーは2002年に発売されたノレブ製の当時物です。大きなグラスサンルーフやサイドウインドーなど実車の魅力をこのミニカーで感じることができます。(実物を見たことはないですが、ミニカーで想像できます) 実車に即したカラーリング、室内の造形などの細部もリアルで、実に良い出来ばえです。当時このミニカーは少数しか輸入されなかったようで簡単に購入できず、オークションで探して入手しました。モデル化の権限をノレブが独占していたようで、アバンタイムのミニカー(1/43)はノレブが独占していました。小スケールではルノー ディーラー向け限定品をユニバーサルホビーがモデル化していて、ノレブの3インチモデルとしても販売されました。2020年にはOTTO MOBILE(レジン製)が1/18でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン C5 フランス 2001年
シトロエン C5がエグザンティアの後継車として2001年に登場しました。吊り目ヘッドライトを採用した斬新な顔つきでのそれまでのXMやZXなどの直線的なデザインからDSやCXのデザインに戻った感じでした。ボディはノッチバック風の5ドアハッチバックとワゴンで、シトロエンの伝統である油圧制御サスペンションはブレーキ/ステアリングの油圧制御がサスペンションの油圧制御と別系統となった新型のハイドラクティブ 3が採用されていました。エンジンは4気筒1.8L/2L(143HP)、V型6気筒3L(210HP)、4気筒1.6L/2L/2.2L(138HP)ディーゼルエンジンがありました。
2004年のマイナーチェンジで、フロントグリルにWシェブロンのエンブレムが大きく配置されリアは逆L字型リアライトに変わりました。またサスペンションの制御が改良され、かつてのDSのようなステアリングに連動して光軸が動くヘッドライトが採用されました。(より往年のシトロエンらしくなりました) 上級車のC6が2005年に登場したので、C5には6気筒エンジンが搭載されなくなりました。2007年に2代目C5にモデルチェンジしました。総生産台数は約72万台でした。(実車画像→ シトロエン C5 2007)
ミニカーは2001年頃に発売されたノレブの当時物です。ノレブは2000年頃からフランス車を中心にして新旧ヨーロッパ車をレベルの高い出来ばえで次々とモデル化するようになりました。同時に国産名車コレクションなどの安価な雑誌付ミニカーも手掛けるようになりました。このC5もプロポーションが良く室内などの細部もリアルに仕上げられていて、とても良く出来ています。ノレブはマイナーチェンジ前のブレークやマイナーチェンジ後のセダンもモデル化しています。C5のミニカーはモデル化のライセンスをノレブが独占しているようで、ノレブ以外はないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ブガッティ EB16.4 ヴェイロン フランス 2001年
1998年にフォルクスワーゲン社がブガッティ アウトモビリ社からブガッティの商標権を買い取り、ブガッティ オートモビル(Bugatti Automobiles SAS)社をフランスに設立しました。1999年にコンセプトカーのEB18.3 シロンとEB18.4 ヴェイロンが発表されました。EB18.4 ヴェイロンという名前は1930年代のブガッティのレーシングドライバーであったピエール ヴェイロン(Pierre Veyron)に由来し、18.4とは4つのターボチャージャー付の18気筒エンジンを意味していました。市販化の開発は高速走行時の空力特性やエンジン排熱の問題で難航しましたが、W型16気筒8Lエンジンを搭載したヴェイロン 16.4が2005年に市販化され、300台が限定生産されました。
ヴェイロン 16.4のエンジンはフォルクスワーゲン製のV型8気筒エンジンを2個連結したW型16気筒8Lエンジンで、4つのターボチャージャー過給で1001HPを出力しました。4輪駆動方式で100km/hまで2.5秒で加速し公称最高速は407km/h、当時世界最速の市販車でした。派生車として2009年にタルガトップ仕様のヴェイロン 16.4 グランスポーツ、2011年にエンジンを1200HPにパワーアップしたヴェイロン 16.4 スーパースポーツ(最高速431.072km/h ギネス公認記録)などが追加で限定生産されました。2016年に後継車のシロンが登場しました。(実車画像→ ブガッティ シロン 2016)
ミニカーは2004年頃に発売されたオートアート製です。2001年のフランクフルト モーターショーで発表されたコンセプトカー EB16.4 ヴェイロンをモデル化していますので、市販車とは細部の違いがあるのかもしれませんが詳細は分かりません。オートアートらしい正確なプロポーションで、室内などの細部までリアルでかなり良く出来ていました。オートアートは市販仕様もモデル化していて、ヴェイロンを1/18と1/43と1/64で20種類以上モデル化しています。これ以外のヴェイロンのミニカーはミニチャンプスがグランスポーツやスーパースポーツなど1/43と1/18で20種類以上、シュコーの1/87、ルックスマート(レジン製)が20種類ほどモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)