Sorry Japanese Only
三菱 パジェロ ミニ 日本 1994年
パジェロの大ヒットを受けて、三菱はRV/SUVのフルライン化を図りました。第一弾として軽自動車版のパジェロであるパジェロ ミニが1994年に登場しました。見た目はパジェロをそのまま縮小したようなかわいいデザインでした。モノコックボディにラダーフレーム部材を溶接した強固なボディ構造や本格的な副変速機を持つパートタイム4WDシステム「イージーセレクト4WD」の採用など中身はかなり本格的な4WD車だったようです。ミニカと同じDOHC4気筒659cc(52HP)/ターボ(64HP)エンジンを搭載していました。1998年に軽自動車規格の変更に対応して2代目にモデルチェンジしました。
第二弾としてパジェロ ミニをベースにして4気筒1.1L(80HP)エンジンを搭載したパジェロ ジュニアが1995年に追加されました。パジェロ ミニよりトレッドが拡大されたので、前後バンパーが拡大されブリスターフェンダーが追加されていましたが、室内はパジェロ ミニと同じでした。1997年にパジェロ ジュニアの兄弟車であるパジェロ リンクスが追加されました。1998年のパジェロ ミニのモデルチェンジに合わせてパジェロ ジュニアは名前をパジェロ イオに変えてモデルチェンジしました。(パジェロ ジュニア/リンクスは一代台限りで終了) パジェロの人気は1990年代の後半には陰りがでてきたので、パジェロ シリーズのフルライン化はあまり成功しなかったようです。(実車画像→ 三菱 パジェロ イオ)
ミニカーは1997年に発売されたMテック製の当時物です。Mテックはエポック社が1996年に立ち上げた1/43国産車ミニカーのブランドで、出来の良い乗用車/商用車を作っていました。このパジェロ ミニも、実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時の安価なミニカー(定価1000円)としてはかなり良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きで、室内もそこそこ再現されています。ドアに透明なシールが貼られていますが、これはドアを仮固定しているものです。(新車のシートカバーみたいなもので外していません) パジェロ ミニのミニカーは2023年現在でもこれしかないようです。なおパジェロ ジュニアはトミカが、パジェロ イオは欧州仕様のパジェロ ピニンをビテスがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1576
三菱 FTO GPX 日本 1994年
1994年に三菱 ギャラン クーペ FTOの後継車として、スペシャルティカー FTOが登場しました。ミラージュのプラットフォームを流用した前輪駆動車で、ボディ形式は2ドアクーペのみでした。外観はGTOを小さくしたようなスポーティなデザインでした。SOHC 4気筒1.8LとDOHC V型6気筒2L(170HP/MIVEC 200HP)エンジンを搭載し、5段変速と当時としては日本初のマニュアルモードが付いた4段/5段自動変速機を採用していました。操縦性に優れV6エンジン搭載車は国産前輪駆動車では当時最速といわれました。1994年の日本カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1996年のマイナーチェンジで、フロント周りが小変更されました。新規の衝突安全基準への対応が難しく2000年に生産中止となり、後継車はなくFTOは一代限りでした。(ほぼ同時期にGTOも生産中止となりました) 1998年にFTOをベースにした電気自動車 FTO-EVが製作されました。リチウムイオン電池で70kWモーターを駆動し、一充電走行距離は市街地で150km、最高速度は186km/hと、当時のEVとしては最速でした。
ミニカーは2015年に発売されたハイストーリー製でレジン製です。当方はレジン製ミニカーはほとんど購入しないので、画像はWEBショップの画像を拝借させていただきました。画像を見ただけですが、レジン製ミニカーの標準的な出来ばえで、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていると思います。これ以外のFTOのミニカーは国産名車コレクション 1/24があります。
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1389
ホンダ オデッセイ 日本 1994年
1994年にホンダ初のミニバンとしてオデッセイが登場しました。当時のホンダはイスズ自動車からビッグホーンのOEM供給を受けてホライゾンとして販売していましたが、自社開発のRV車がなく業績が低迷していました。その状況で開発されたのがオデッセイで、開発費低減の為アコード(1993 5代目)のプラットフォームを流用して開発されました。その為当時の3列シート ワンボックス車では定番であったスライドドアではなく通常のドアを持つ車高の低い乗用車的なスタイルのミニバンとなりました。オデッセイはこの乗用車的な感覚(操縦性など)で使えるミニバン ブームの流れを先導する車となりました。
ボディはアコードをベースにした1.5ボックスで、3列シートの6-7人乗りでした。エンジンを横置き搭載する前輪駆動/4輪駆動車で、サスペンションはアコードと同じ4輪ダブルウィッシュボーンの独立懸架でした。当初のエンジンは4気筒2.2Lで、1997年のマイナーチェンジで4気筒2.3L(150HP)に変更されV型6気筒3L(200HP)が追加されました。4段自動変速で最高速195m/h(3L 輸出仕様)の性能でした。1995年には3ナンバー乗用車の国内販売台数で一位となる大ヒットとなり、ホンダの業績を大幅に回復させました。1999年にオデッセイ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ホンダ オデッセイ 1999)
ミニカーは1996年に発売されたダイヤペット製の当時物です。当時のダイヤペット(ヨネザワ玩具)はセガ トイスの傘下になっていました。これは当時のRV車をモデル化したRVシリーズ(16車種)の1台で、ダイヤペットの協力工場の11番工場製です。11番工場の作風はそこそこリアルで、このオデッセイもやや車高が高い感じがしますが、実車の雰囲気はうまく再現されています。灯火類や室内などの細部も良く再現されていて、当時のダイヤペット製ミニカーとしては良い出来ばえでした。ボンネット/ドア開閉ギミック付きです。これ以外のオデッセイ 初代のミニカーはトミカの1/66とトミーテックの1/150がありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1411
三菱 RVR 日本 1994?年
1980年代後半に三菱 パジェロを代表とするアウトドア用4輪駆動車のブームが起こり、このブームに乘って1991年にRVRが登場しました。RVRはミニバンのシャリオ 2代目(7人乗り)をベースにして、ホイールベースを短縮し4/5人乗りに仕立てていたので、広い室内で居住性に優れたアウトドア車といったコンセプトの車でした。トールワゴンの定番スタイルながらフロントに大型バンパーガード(カンガルーバーとも言う)を装備したことでユニークなデザインになっていました。当初のエンジンはシャリオと同じDOHC 4気筒1.8L/2L(140HP)で、駆動方式は前輪駆動2WDとフルタイム4WDでした。RVRとはRecreation Vehicle Runnerの略で車名ロゴは先頭のRを左右反転させて「ЯVR」となっていました。
1992年にDOHC 4気筒2Lエンジンが160HPにパワーアップし4気筒2L(88HP)ディーゼルターボエンジンが追加されました。また車幅を広げた専用ボディとフルタイム4WDでオフロード性能を高めたスポーツギアが追加されました。1993年にルーフ前半を電動で開閉できるオープンギアが追加されました。1994年のマイナーチェンジでフロントバンパーやヘッドライトの意匠が変更されました。1997年にはランサー エボリューションと同じインタークーラー付DOHC 4気筒2L(250HP)エンジンを搭載した高性能版のハイパースポーツギヤが追加されました。独特のデザインと居住性に優れた高性能RV車というコンセプトが受けてヒットしました。1997年に生産中止となり、RVR 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→三菱 RVR 1997)
ミニカーは1994年頃にセガ傘下となったダイヤペット製の当時物で1995年に発売されました。ダイヤペットの11番工場(製造委託先)製で、大型のバンパーガードを装備したスポーツギアをモデル化しています。RV車ばかりをモデル化したダイヤペットのRVシリーズの1台で、このRVRは意図的にだと思いますが、チョロQ的なデフォルメがされています。したがって実車の雰囲気はあるのですが、リアルな出来ばえという訳ではありません。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。これ以外のRVR 初代のミニカーは最近までなかったのですが、2023年にハイストーリー(レジン製)が発売しました。RVRのベースとなったシャリオのミニカーは輸出仕様のスペースワゴンをドイツのリーツェが1/87で数種類モデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1579
メルセデス ベンツ E280 エレガンス (W210) ドイツ 1995年
メルセデス ベンツ Eクラスの2代目 W210が1995年に登場しました。ボディは大きくなり、より豪華になりました。楕円形の4灯式ヘッドライトはお堅いベンツのイメージを変えて、親しみ易さやスポーティさが感じられました。フロントサスペンションをストラットからダブルウィッシュボーンに変更しラック&ピニオン式ステアリングの採用で、足回りもスポーティになっていました。ボディは4ドアセダンと5ドアワゴンのみで、クーペはCLKクラス(C208)に移りました。当初のエンジンは4気筒2.3L、6気筒2.8L/3.2L、4気筒2.2L/6気筒3Lディーゼルなどでした。
1996年にはV型8気筒4.2L(279HP)エンジンを搭載するE420が追加され、1997年に電子式5段自動変速機が採用されました。その後4気筒ガソリンエンジンが無くなり、6気筒はV型6気筒に変わり、1999年のマイナーチェンジではバンパーなどの外観が変更されました。V型8気筒5.4L(354HP)エンジン搭載の高性能版E55 AMGなどが追加され、2003年まで生産されEクラス 3代目(W211)にモデルチェンジしました。Eクラス 2代目はヘッドライトの奇抜なデザインであまり人気がなかったように思います。ただこのデザインはその後洗練されて、新しいメルセデスの顔となっていきました。
ミニカーはヘルパの当時物で1996年に発売されました。E280の一番下のグレードであるクラシックをモデル化しています。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。特徴的なヘッドライトがやや大きめにデフォルメされていて?、実車に似ていないわけではないですが、フロント回りの雰囲気が微妙に違うような気がします。ヘルパはワゴン(Tモデル)もモデル化していました。実車人気のせいなのか、これ以外の当時物はないです。(ミニチャンプスがモデル化していないのはヘルパにモデル化の権利を取られたからでしょうか?) 当時物以外では、サンスターの1/18、アンソンのワゴン(1/18)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1160
ページ « 前へ 1...294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 ...371 次へ »
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.