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オペル カリブラ ドイツ 1989年
スペシャルティーカー オペル マンタの後継車として、カリブラが1989年に登場しました。基本設計はベクトラ Aをベースにしていました。細長いヘッドライトが特徴的な非常に流麗なデザインで、空気抵抗係数Cd値は0.26と非常に低かったです。(当時の量産車では最小でした) 見た目重視のデザインのように見えますが居住性は悪くなかったようです。エンジンはSOHC/DOHC 4気筒2L、前輪駆動車でビスカスカップリング方式のフルタイム4WDも選択できました。
1991年にターボ仕様(204HP 最高速245km/h)、1994年にDOHC V型6気筒2.5L(170HP)エンジンが追加されました。このV型6気筒エンジン搭載車をベースにしたレースカーはDTMに参戦しています。ヴォクスホール(イギリス)、シボレー(南米)、ホールデン(オーストラリア)でもカリブラとして販売されました。1997年まで生産され総生産台数は約24万台で、結構人気があったようです。後継車はアストラ Gのクーペでした。
ミニカーは1990年に発売されたガマ製の当時物です。実車の流麗なスタイルがうまく再現されていてとても良く出来ていました。ドアとハッチバックが開閉するギミック付です。ガマは1/24サイズでもモデル化していました。ガマ以外のカリブラのミニカーはシュコーがありましたが、このガマ製とよく似ているので同じ型かもしれません。それ以外ではヘルパの1/87、デルプラドの世界の名車シリーズ、ミニチャンプスのノーマルとDTM仕様が40車種ほどもあります。またドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.16(イクソ ALTAYA製)でもモデル化されていました。 以下はフロントの拡大画像とハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード フィエスタ MK III XR2i ドイツ 1989年
フォード フィエスタ 初代は1983年のマイナーチェンジでフロントのデザインや内装を変更した2代目のMK IIとなりました。4気筒1.3Lエンジンが新型に変わり、ディーゼルエンジン(4気筒1.6L)が初めて搭載されました。高性能版のXR2にはエスコート MK III XR3用の4気筒1.6L(96HP)エンジンが搭載されました。初代同様にフィエスタ 2代目も販売は堅調だったようです。
1989年のモデルチェンジで3代目のMK IIIが登場しました。先代のやや個性的なデザインから、時代に即した当時のフォード流のデザインになりました。ボディは大きくなり従来の3ドアハッチバックに5ドアが追加されました。エンジンは先代を改良した4気筒1L/1.1L/1.3L、XR2i用の燃料噴射4気筒1.6L(104HP)、RS ターボ用の4気筒1.6Lターボ(133HP)、4気筒1.8Lターボディーゼルなどがありました。XR2iは1992年にDOHC 4気筒1.8L(130HP)エンジンにパワーアップしました。標準仕様のL、高級仕様のギア、スポーティ版のSなど幅広いバリエーションで、最初の2年間に100万台以上販売されるなど大ヒットしました。1995年に後継車のフィエスタ 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1989年に発売されたシャバック製の当時物です。補助灯を組み込んだ大型のフロントバンパーを持つ高性能版 XR2iをモデル化しています。シャバックらしいシャープな造形で実車の雰囲気がうまく再現され、室内などの細部もリアルで当時のミニカーとしてかなり良く出来ていました。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。シャバックは1/24でもXR2iをモデル化していました。モデル化のライセンス許諾の関係だと思いますが、フィエスタ 3代目の当時物ミニカーはこれしかなく、最近でもKESS MODEL(レジン製)のRS ターボぐらいしかありません。(日本では未発売?) またフィエスタ MK IIのミニカーも何故か最近までありませんでしたが、最近になってネオ(レジン製)がXR2をモデル化し、イクソがスペインのミニカー付雑誌「Colecci?n Nuestros Queridos Coches A?os 80」用でモデル化し、それを流用してイクソの別ブランドのホワイトボックス(型番WB027)で発売しています。ただどちらも国内では未発売?のようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン XM フランス 1989年
1989年にシトロエン CXの後継車として、シトロエン XMが登場しました。シトロエン BXと同じベルトーネのデザインで、直線的な面構成ながらBXよりも滑らかなスタイルでした。ハッチバックですが、リアシートと荷室の間には仕切りのガラスがあり荷室と室内は分離されていました。従来の油圧制御式のハイドロニューマチック式サスペンションが電子制御のハイドラクティブ式に変わりました。4気筒2L(115HP)/V型6気筒3L(170HP)/4気筒2.1Lディーゼルエンジンを搭載する前輪駆動車で、5段/4段自動変速で最高速222km/h(3L)の性能でした。1990年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1991年に全長4.96mのブレーク(ワゴン)が追加され、V型6気筒エンジンが24バルブ化されました。1994年ののマイナーチェンジで後期型となりフロントグリルの意匠が変更され、4気筒2Lエンジンが16バルブ化(135HP)され、4気筒2.5Lターボディーゼルエンジンが追加されました。同時にメーター/ダッシュボード形状が変わり、シトロエン DSから受け継がれていた1本スポーク式ステアリングホイールがなくなりました。1997年にV型6気筒3LエンジンがDOHC化(190HP)されました。2000年にシトロエン C5が登場し生産中止となりました。その後2005年に本来の後継車であるシトロエン C6が登場しました。
ミニカーは1990年に発売されたソリド製の当時物です。V型6気筒エンジンを搭載しリアスポイラーが付いた上級グレードをモデル化しています。縮尺1/18ですので全長260㎜の大きなサイズになっています。ソリドの1/18の大スケールミニカーはこのXMが最初の物でした。このサイズの当時物ミニカーとしては、スケールモデル的なリアルな造形でかなり良い出来ばえでした。ボンネットとリアハッチの開閉ギミック付ですが、ドア開閉ができないのは今一つでした。ドアが開かないので少し見難いのですが、1本スポーク式ステアリングホイールやインパネのメータなど室内の造形も良く再現されています。キャビンの屋根を支えるピラーはブラックアウトされていますが、これはミニカーに付属していた紙のシールを私がサイドウィンドーに貼りました。(結構面倒でした) フロントグリルに貼るべきシトロエンのロゴもデカールが付属していましたが、デカールは貼っていません。シトロエン XMの当時物ミニカーはこれしかなく、何故か?1/43サイズの当時物ミニカーがありませんでした。1990年代前半は従来の老舗ミニカーブランドが衰退していた時期でしたので時期が悪かったのでしょう。2000年以降に発売されたシトロエン XMのミニカーはノレブの前期型と後期型、ノスタルジー(NOSTALGIE)、ネオ(レジン製)のブレークなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。テールゲートを開くとその下にあるキャビンとトランクの仕切りガラスがちゃんと再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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プジョー 605 フランス 1989年
プジョー 604の生産中止から4年後の1989年に後継車の605が登場しました。同じピニンファリーナのデザインですが、直線的な604のデザインから吊り目の顔を持つ空力を考慮したものに変わりました。メカ的にはPSAグループ内のシトロエン XMとシャーシを共有し、横置きエンジンの前輪駆動車となりました。ボディ形式はセダンのみで、最上級車に相応しい豪華な内装や装備でした。当初のエンジンは4気筒2L(130HP)、V型6気筒3L(170HP)とそのDOHC版(200HP)、4気筒2.1Lターボディーゼルでした。
2Lエンジンにターボ仕様やDOHC仕様が追加され、4気筒2.5Lターボディーゼルエンジンも追加されました。1997年にはV型6気筒3LエンジンがPRV製からルノーと共同開発した新型に変わりました。1995年のマイナーチェンジで後期型となり内外装が小変更されました。初期の605はサスペンション制御などの先進装備に問題があり後期型で改良されましたが、それが尾を引いて販売は低調でした。1999年に後継の607にモデルチェンジしました。(なお606は存在せず欠番になっています) 総生産台数は約25万台でした。
ミニカーは1990年に発売されたソリド製の当時物です。ソリドの型番15**はHI-FIシリーズという比較的安価なもの(定価2000円程)でしたので、あまり細かい仕上げはされていません。ただ基本的なプロポーションは良いので値段を考えるとまずまずの良い出来ばえでした。(ただしドア開閉の立てつけが悪いのはソリドらしくないですが) ソリドは販促用のデーラー特注品としても使われたらしい1/18もモデル化していました。実車に人気が無かったことが原因なのか、プジョー 605の当時物ミニカーはソリド製しかないようです。当時物以外ではノレブの1/43があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルピーヌ V6 ターボ (GTA) ミッレ ミリア フランス 1989年
1973年にアルピーヌはルノーに買収され子会社となりました。ルノー傘下の最初の車として、アルピーヌ A310の後継車アルピーヌ GTAが1984年に登場しました。この車は本国以外ではアルピーヌ V6 GT、日本ではアルピーヌ V6 ターボ、イギリスではルノー GTAと呼ばれました。GTAはA310の鋼管バックバーンフレーム/リアエンジンという基本構造は踏襲していましたが、FRP製ボディは大きく幅広くなり空力的にリファインされました。当初のエンジンはA310と同じPRV製V型6気筒2.9L(160HP)で、搭載位置を少し前に移動し前後の重量配分を改善していました。
1985年にV型6気筒2.5Lターボ(185-200HP)エンジンが追加され性能が向上しました。1989年に内外装を上質化したミッレ ミリア、1990年にヘッドライトを小型化してフェンダーを拡張したルマンが限定生産されました。1991年にアルピーヌ A610へとモデルチェンジしました。(実車画像→ アルピーヌ A610 1991)
ミニカーは2006年に発売されたユニバーサルホビー製で、高級版のミッレ ミリアをモデル化しています。ユニバーサルホビーは最近は農機関係のミニカーがメインですが、以前は乗用車のミニカーも発売していましたし他社へのOEMもやっていたようです。現在の農機のミニカーはかなり良い出来で、乗用車のミニカーもレベルの高いものでした。このアルピーヌ V6もプロポーションが良く室内など細部の仕上げもリアルで良く出来ています。ユニバーサルホビーはアルピーヌ V6を数種類モデル化しています。これ以外のミニカーはポリトーイの当時物の1/25、エリゴール、ノレブの1/43と1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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