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日産 ローレル ハードトップ C130型 日本 1972年
1972年に日産 ローレル 2代目(C130型)が登場しました。同時期に登場したスカイラインとシャーシを共有していたので、今見ると両車は良く似たデザインになっていることが分かります。ボディはスカイラインより少し大きく、4ドアセダンと2ドアハードトップが設定され、バン/ワゴンの設定はありませんでした。ハードトップはスタイリッシュなクーペで、リアバンパーに組み込まれたテールライトを持つ独得のスタイルで人気がありました。(このスタイルはテールライトが付いたリアバンパーが豚の鼻のように見えることから「ブタケツ」と呼ばれました)
エンジンは4気筒1.8L(105HP)/2L(110HP)のG型と6気筒2L(125HP)のL型で、3段AT/5/4段MT変速で最高速170Km/h(2L)の性能でした。1973年のマイナーチェンジでローレル初の3ナンバー規格となる6気筒2.6L(140HP)エンジンを搭載する2600GLが追加されました。1975年には排ガス対策で2Lクラスのキャブレター仕様が燃料噴射のEGI仕様に変更され、6気筒2.6Lが2.8Lに変更されました。1977年にローレル 3代目(C230型)にモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 ローレル 1977)
ミニカーは2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、直線的なボディラインや特徴的なリアデザインが良く再現され、独特の実車デザインがうまく再現されています。また灯火類や室内などの細部もそこそこリアルに再現されています。ただキャビン部分がやや小さめにデフォルメされているプロポーションは今ひとつな気がします。同じ型の色違い(白)が国産名車コレクションのNo.153で発売されています。ローレル 2代目の当時物ミニカーはダイヤペット チェリカ 80のハードトップ、トミカのハードトップがありました。当時物以外ではエブロのハードトップ、トミカ リミッテドの前期型/後期型セダン、イグニションモデル(レジン製)のハードトップなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 ダットサン 1500 トラック 620型 日本 1972年
前述したダットサン トラック 6代目の後継車として、7代目(620型)が1972年に登場しました。北米市場を狙って開発されたので、アメリカ人好みのデザインとなっていました。ショート/ロングの2種類のホイールベースがあり、シングルキャブトラック(ロングボディ有)とタブルキャビンピックアップ(6人乗り)のボディ構成でした。国内向けは4気筒1.3/1.5Lエンジンで、北米向けは4気筒1.6/1.8/2Lエンジンに自動変速機仕様があり、狙い通りに北米市場でヒットしました。以下その後の簡単な経過です。
ミニカーは1974年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットの標準縮尺1/40より少し大きめに出来ています。フロントグリルとバンパーが一体成型されたフロント周りの雰囲気がいまいちですが、全体的なプロポーションは悪くないです。日通トラック、郵便車、レッカー車のバリエーションと日産特注品(輸出先向け販促品)がありました。これ以外ではプラモデルメーカーのナガノが「MODEL LINE」というブランド名で作っていた1/43 ホワイトメタル製少量生産品、ハイストーリー(レジン製)の1979年式の最終仕様、マイストの1/55などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像と荷台/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ トヨエース 1600 Y10型 トラック 日本 1972年
トヨタの小型トラック トヨエースの初代と2代目の概要についてはトヨエース 2代目 (PK20)に記載しました。1971年にトヨエース 3代目(Y10)が登場しました。この3代目もごく短いノーズを持つセミキャブオーバー型を踏襲していました。(エンジンの整備は助手席下にある点検ハッチを開けて行います) 先代の後期型は丸形4灯式ヘッドライトでしたが、丸形2灯式ヘッドライトに戻りました。フロントウィンドーに曲面ガラスを採用し室内スペースが拡大され、振動/騒音が低減されて居住性が改善されました。ウインドウォッシャーが標準装着され、ブレーキ性能が強化されました。
当初のエンジンは4気筒1.35L/1.6L(83HP)で、1972年に4気筒2.5L(75HP)ディーゼルが追加されました。積載量は850kgから2000kgまであり、標準荷台、高床三方開荷台、ダブルキャビン仕様、パネルバン、アルミバン、保冷車などがありました。1977年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され、後輪に小径ダブルタイヤを用いた低床荷台のジャストローが追加されました。1979年にトヨエース 4代目 (Y20/30/40系)にモデルチェンジし、この代からノーズのないキャブオーバー型になりました。(実車画像→ トヨエース 4代目 Y20型)
ミニカーは1973年に発売されたダイヤペット製の当時物です。トヨエース 3代目で荷台が長いロング仕様のトラックをモデル化しています。実車のフロント周りの雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。このような国産トラックはあまりモデル化されていないので、車種的には貴重なミニカーでした。またナンバープレートが実在してそうな「足立 44 12-34」となっているのは、当時のミニカーとしてはおもしろい趣向でした。ドアと荷台後部のアオリ板が開閉するギミック付です。バリエーションとして日通航空仕様と高所作業車がありました。なおトヨエース 3代目のミニカーは多分このダイヤペット製しか無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と荷台(アオリ板開閉)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ スプリンター トレノ TE27型 日本 1972年
トヨタ スプリンター 2代目(TE27)はカローラの兄弟車として独立したモデルとなり、1970年にカローラ 2代目と同時に登場しました。当初はクーペボディだけで、グリルやテールのデザインがカローラと異なっていました。カローラのスポーティ版という扱いで、性能は同じながら少しだけ高価でした。カローラ同様にエンジンの追加などの変更が加えられ、1971年には4ドアが追加され、この辺りからカローラの上級車としてスプリンターの差別化が始まりました。
カローラ レビンと同様にスプリンターにはトレノという名前で、DOHC 4気筒1.6L(115HP) 2T-G型エンジンを搭載する高性能版が1972年に追加されました。(トレノとはスペイン語で雷鳴の意) 5段変速で最高速190km/hと高性能でした。この当時のレビンとトレノは見た目が少し違うだけでほとんど同じでした。1972年8月のマイナーチェンジでフロントグリルとテールライトの意匠が変更されました。1979年にレビン/トレノ 3代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2002年に発売されたトサコレクション製です。1972年に登場したスプリンター トレノをモデル化しています。トサコレクションはトヨタ系列の「面白部品倉庫」のブランドで、エブロや京商のミニカーをベースにした特注ミニカーを作っていました。これはエブロのトレノをベースにしてホイールなどを変更し特注品に仕立ててあります。エブロがベースですのでプロポーションが良く、実車に即したカラーリングなど実車の雰囲気をうまく再現していて、良く出来ています。エブロ以外のスプリンター トレノ(TE27)のミニカーはMテックの1/72、国産名車コレクション 1/43(同じ型を使ったFIRST43)、国産名車コレクション 1/24、イグニッションモデル(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ コロナ マーク II ハードトップ 2000 GSS X20型 日本 1972年
1972年にトヨタ コロナ マーク II 2代目が登場しました。先代よりボディが大型化され非常にスタイリッシュなデザインが採用されました。特にハードトップは当時のアメリカ車(ダッジ チェレンジャーあたり)を思わせる、実にかっこいい車でした。小さくてほとんど実用性のないフロントバンパーや後方視界を妨げる大きなリアクオーターパネルなど見た目重視のスタイルは、この時代の車ならではの魅力を感じます。(ただ現在ではこの車の後席には乗りたくないですが) 4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン(バン)がありました。
当初のエンジンは4気筒R型1.7L(95HP)/2L(110HP)と6気筒M型2L(110HP)でした。ライバルの日産 スカイラインのGTに対抗して、ハードトップの2000GSSにはDOHC 4気筒2L(145HP)18R型エンジンが搭載されました。3段AT、5/4段MT変速で、サスペンションが強化された2000GSSは最高速190km/hと高性能でした。1972年にEFI(電子制御式燃料噴射)を採用した6気筒2Lエンジンが追加され、1973年のマイナーチェンジでグリルが変更された中期型となりました。1974年のマイナーチェンジでノーズが長くなりバンパーが直線的になった後期型となり、その際に1.7Lエンジンは1.8Lに切り替わりました。1975年以降は4気筒エンジンは2Lだけになり、マーク IIは2Lクラスの上級車に移行していきました。1976年にコロナ マーク II 3代目(X30)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1972年に発売されたモデルペット製の当時物です。マーク II 2代目の繊細なデザインを当時のミニカーで再現するのは難しかったのですが、このモデルペット製は実車の雰囲気がそこそこうまく再現され、当時物ミニカーとしては一番出来が良かったです。ヘッドライトがもう少し大きければフロントグリルの雰囲気はより実車に即した物になると思います。またホイールが安っぽいフリーホイールでなければ、全体的な印象が良くなるのですが。。ボンネット/ドア/トランク開閉のギミック付きです。これ以外の当時物ではダイヤペット チェリカのハードトップ初期型 1/54、ダイヤペットのハードトップ後期型 1/40、トミカのハードトップ 1/61とトミカ ダンディのハードトップ 1/47がありました。当時物以外ではトミカ リミッテドのハードトップ中期型があり、これはかなり良い感じに仕上がっています。2022年に国産名車コレクション 1/24でもハードトップ中期型がモデル化されました。(なかなか良い出来ばえのようです) なおセダンは2022年現在でもまだモデル化されていないので、ダイキャスト製でモデル化して欲しいです。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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