ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FIAT 1400B 1956 ITALY

FIAT 1400B
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 1400B


BRUMM R166 1/43 101mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.66m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 44HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでフィアット 1400/1900のミニカー検索

フィアット 1400B イタリア 1956年

 

 フィアットの戦後型モデルとして1950年に1400が登場しました。フェンダーをボディと一体化したフラッシュサーフェスの極めて斬新なデザインに4気筒1.4L(44HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速120km/hの性能でした。モノコックボディ、全輪独立懸架などメカ的にも進んでいました。1954年には1.9L(53HP)エンジンを搭載した上級車の1900が追加され、この車にはハードトップクーペのグランルーチェ(Gran Luce:Full Light 明るいの意)が設定され、トルコン式自動変速機が装備されていました。また当時としては珍しい1.9L(40HP)ディーゼルエンジンの設定までありました。1400/1900は1959年まで生産され総生産台数は約20万台で、後継車は1800でした。(実車画像→ フィアット 1900 グランルーチェ)

 

 以下は1940-1950年代のフィアットの車種構成です。(Wikipediaなどを参照して作成しました)
FIAT LINEUP

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたブルム製です。1956年にマイナーチェンジされた1400Bをモデル化しています。今見ると平凡な3ボックスセダンですが、1950年代当時このデザインは同時期のフランス車(ルノー 4CVなど)と比べると確かに進歩的なデザインでした。実車のイメージがうまく再現され、室内などの細部もそこそこリアルで、当時のミニカーとして良い出来ばえでした。明るいツートンカラーのカラーリングも綺麗です。これ以外のフィアット 1400/1900のミニカーはマーキュリーのビンテージ当時物、ノレブのカブリオレ、NEO(レジン製)の1900 グランルーチェなどがあります。  以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 1400B 1
FIAT 1400B 2

 以下は1993年に発売されたブルム製のフィアット 1400B ミラノ タクシー (1/43 型番R216)の画像です。上記のバリエーションでミラノ市のタクシー仕様をモデル化しています。緑と黒の2トンカラーは現在でもミラノのタクシーで使われているようです。ドアに付いている紋章はミラノ市の紋章です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 1400B TAXI 1
FIAT 1400B TAXI 2

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FIAT 600 MULTIPLA 1956 ITALY

FIAT 600 MULTIPLA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600 MULTIPLA


BRUMM R250-10 1/43 81㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.53m 全幅約1.45m エンジン 変速機: 4気筒 633cc 20HP 4段変速
性能: 最高速90km/h  データーベースでフィアット ムルティプラのミニカー検索

フィアット 600 ムルティプラ イタリア 1956年

 

 小型車フィアット 500Cにはワゴン仕様のベルヴェデーレがありましたが、500Cの後継車600のワンボックスワゴン仕様として1956年に登場したのが600 ムルティプラ(MULTIPLA 多目的車の意)でした。600をベースにしてルーフを前方に拡張して運転席を前輪の上に移動し、3列シートの6人乗りワゴンを構成していました。(2列シートの4/5人乗り仕様もあった) 全長は600より少し大きく、重量が増加したので最高速は90km/hでした。家族向けのファミリーカー、軽商用車、タクシーなどその名前どおりに多用途に使われました。

 

 1960年のマイナーチェンジで600と同じくエンジンを767cc(28HP)に拡大した600D ムルティプラとなりました。600Dではドアが前ヒンジに変更されましたが、600D ムルティプラの前ドアは後ろヒンジのままでした。(後ろドアは最初から前ヒンジ) 1966年まで生産され、総生産台数は約14万台でした。エンジン搭載位置が違いますが、現在のワンボックスワゴン車の元祖のような車でした。ムルティプラの直接的な後継車は設定されず、1998年になってムルティプラ 2代目が登場しました。

 

 

 ミニカーは1998年に発売されたブルム製です。初期型の600 ムルティプラをモデル化しています。前述した同じブルム製の600同様にムルティプラも実車のイメージがうまく再現されていて、良く出来ています。なおこのムルティプラも12色の色違いが設定されていて、そのほかにも商用車、タクシーなどのバリエーションもたくさんあります。ブルムは後期型の600D ムルティプラも2002年にモデル化していて、そちらもバリエーションがたくさんあります。ムルティプラの当時物ミニカーはマーキュリー、スポットオンがありました。当時物以外ではブレキナの1/87、イクソ、国産名車コレクション(イクソ製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 600 MULTIPLA 1
FIAT 600 MULTIPLA 2

 以下は室内と俯瞰/床下部分の画像です。室内は3列シートが再現され、床下部分はサスペンションなどのメカが簡単な造形ながら再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600 MULTIPLA 1
FIAT 600 MULTIPLA 2

 以下は2001年に発売されたブルム製のフィアット 600 ムルティプラ OLIO FIAT (1/43 型番R330)の画像です。上記のバリエーションで600 ムルティプラの商用バンをモデル化しています。 OLIO FIATはフィアットグループのエンジンオイルなどの油脂部門のブランドで、屋根の上のオイル缶を持ったキャラクターは1960年代に使われた商標でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600 MULTIPLA VAN 1
FIAT 600 MULTIPLA VAN 2

 以下は1996年に発売されたブルム製のフィアット 600 ムルティプラ ミラノ タクシー (1/43 型番R251)の画像です。上記のバリエーションでミラノ市のタクシー仕様をモデル化しています。タクシー仕様ですので、室内には運転席と客席を仕切るパーティションが付いてます。ドアに付いている紋章はミラノ市の紋章で、緑/黒の2トンカラーは現在でもミラノのタクシーで使われているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600 MULTIPLA TAXI 1
FIAT 600 MULTIPLA TAXI 2

 以下は2002年に発売されたブルム製のフィアット 600D ムルティプラ (1/43 型番R333)の画像です。上記のバリエーションで、1960年にマイナーチェンジされた600Dをモデル化しています。600と600Dの外観上の違いはヘッドライト下のウィンカー形状変更とリアライトが少し大きくなっていることで、ミニカーでもそこがきちんと再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600D MULTIPLA 1
FIAT 600D MULTIPLA 2

 以下は2002年に発売されたブルム製のフィアット 600D ムルティプラ ミラノ タクシー (1/43 型番R334)の画像です。上記のバリエーションで600D タクシー仕様のモデル化です。600から600Dへの変更以外にルーフラックが追加されています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600D MULTIPLA TAXI 1
FIAT 600D MULTIPLA TAXI 2

 以下は2016年に発売された国産名車コレクション製のフィアット 600 ムルティプラ (1/43 No.262)の画像です。メーカーはイクソで、600D ムルティプラをモデル化しています。イクソは型番CLC036で600 ムルティプラを発売していて、これはそれを流用しています。安価な雑誌付きミニカーながら、室内が彩色されているなど細部まで良く出来ています。なおミニカーの台座には1958年と表記されていますが、600Dのモデル化ですから1960年とするのが正しいです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 600D MULTIPLA 3
FIAT 600D MULTIPLA 4

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FIAT ABARTH 750 MILLE MIGLIA 1956 ITALY

FIAT ABARTH 750 MILLE MIGLIA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT ABARTH 750 MILLE MIGLIA


BRUMM R304 1/43 82㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.53m 全幅約1.39m エンジン 変速機: 4気筒 747cc 45HP 4段変速
性能: 最高速130km/h  データーベースでフィアット アバルト 750/850/1000のミニカー検索

フィアット アバルト 750 ミッレ ミリア イタリア 1956年

 

 アバルトは量販車のチューニングやパーツ開発を行っていた会社で、フィアット車のチューニングで有名でした。1971年にフィアットに買収され、現在はフィアットグループの一員となっています。フィアット 600をベースにしたアバルト車は多くありますが、600の外観を残しているモデルとしては
 排気量700/750ccのアバルト 700/750/750
 排気量850ccのアバルト 850/850 TC/850 TCR
 排気量1000ccのアバルト 1000/1000 TC/1000 TCR
などがありました。TCはTOURING COMPETITION(ツーリングカーのレース仕様)の略で、TCRのRはRADIALEのRで高性能なラジアル(半球形)燃焼室のエンジンを搭載していることを意味しました。

 

 一番高性能なモデルはアバルト 1000で排気量を982ccまで拡大していました。初期モデルは60HPのパワーで最高速150km/hぐらいでしたが、1970年頃の最終モデルは110HPで最高速190km/hに性能が向上していました。1000 TC(95HP)はグループ2仕様のレースカーで、さらに高性能なグループ5仕様の1000 TCR(118HP)もありました。グループ2は最低生産台数が決められた改造車なのであまり大幅な改造はできませんが、グループ5は外観が市販車ベースであれば中身を大幅に改造できました。(実車画像→ フィアット アバルト 1000 ベルリーナ コルサ 1966)

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたブルム製です。アバルト 750 のミッレ ミリア参戦車をモデル化しているようです。前述したブルム製のフィアット 600のバリエーションで、実車に即して細かな変更がされていて良く出来ています。変更点はフロントに付いたサソリのエンブレム、外されたバンパー、2連式マフラー、エンジン冷却用に開放状態で固定されたリアカバーなどで、リアカバー下にはエンジンがみえます。ブルムはアバルト 750、850、1000など約30種類以上をモデル化しています。ブルム以外のフィアット 600系アバルトのミニカーはプロゲットK、ソリドの1/18、レベルの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT ABARTH 750 MILLE MIGLIA 1
FIAT ABARTH 750 MILLE MIGLIA 2

 以下は2000年に発売されたブルム製のフィアット アバルト 850 TC ピーブ サント ステファノ 1966 (1/43 型番R306)の画像です。847㏄(51HP)エンジンを搭載したレース仕様の850 TCをモデル化しています。ピーブ サント ステファノ (PIEVE SANTO STEFANO)とはイタリアの都市名で、そこで行われたレースの参戦車をモデル化しているようです。フロントバンパーの位置に追加されている赤い箱はエンジンのオイルクーラーを内蔵しています。ホイールがカンパニョーロ製(多分)のマグネシウム ホイールに変わっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT ABARTH 850 TC 1
FIAT ABARTH 850 TC 2

 以下は2005年に発売されたブルム製のフィアット アバルト 1000  1963 (1/43 型番R378)の画像です。これは小さなフロントバンパーが付いていますので、ストリート仕様のアバルト 1000だと思われます。リアカバーが開放状態で固定され、カンパニョーロ製(多分)のマグネシウム ホイールを履き、室内のメータパネルにタコメータなどが追加されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT ABARTH 1000 BERLINA MONTE CARLO 1
FIAT ABARTH 1000 BERLINA MONTE CARLO

 以下は2005年に発売されたブルム製のフィアット アバルト 1000 ベルリーナ #107 ニュルブルクリング 500km 1967 (1/43 型番R379)の画像です。これはグループ2のレース仕様車1000TCで、ニュルブルクリング 500kmレースの参加車をモデル化しているようです。ラジエータとオイルクーラーが内蔵されたフロントの箱、マグネシウム ホイールと幅広タイヤ、大径のマフラー、開放されたリアカバーなど特徴的な部分が良く再現されています。室内もドライバーシートがバケット式に変えてあり、メータパネルにタコメータなどが追加されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT ABARTH 1000 NURBURGRING 1
FIAT ABARTH 1000 NURBURGRING 2

 以下は2005年に発売されたブルム製のフィアット アバルト 1000 ベルリーナ コルサ Gr.5 #18 モンザ 1968 (1/43 型番R381)の画像です。これは上記のアバルト 1000 ベルリーナと見た目はほとんど同じですが、より高性能なグループ5の1000TCRをモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT ABARTH 1000 MONZA 1
FIAT ABARTH 1000 MONZA 2

 実車の1000TCと1000TCRはエンジンが異なるのですが、ミニカーでもエンジン部分の造形をちゃんと変えてあります。実車のエンジン画像と見比べてみると1000TCRのエンジンが結構リアルに再現されています。以下は上記1000TC (ベルリーナ #107)と1000TCR (ベルリーナ コルサ Gr.5 #18)のエンジン部分の画像です。(実車画像→ フィアット アバルト 1000TCRのエンジン)
FIAT ABARTH 1000 MONZA 1
FIAT ABARTH 1000 MONZA 1

 以下は2004年に発売されたブルム製のフィアット アバルト 1000 コルサ Gr.2/70 1970 (1/43 型番R370-1)の画像です。1970年に設定されたグループ2/70仕様のアバルト 1000 コルサのプレス仕様車をモデル化しています。グループ2/70という規格はグループ 2にグループ 5並みの改造を認めるもので、このグループ2/70仕様の1000はかなり大幅に改造されていたようで、1000TCRエンジンを搭載し、リアサスペンションが変更され、オーバーフェンダーでレース用の幅広タイヤを履いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT ABARTH 1000 CORSA Gr.2/70 1
FIAT ABARTH 1000 CORSA Gr.2/70 2

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FIAT 642RN2 BARTOLETTI RACING CAR TRANSPORTER ’FERRARI’ 1956 ITALY

FIAT 642RN2 BARTOLETTI RACING CAR TRANSPORTER ’FERRARI’
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 642RN2 BARTOLETTI RACING CAR TRANSPORTER ’FERRARI’


OLD CARS 56000 1/43 212mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約9.2m 全幅約2.5m エンジン 変速機: 6気筒 6.6L ディーゼル 92HP 4X2段変速
性能: 最高速 不詳   データーベースでフィアット 商用車 600シリーズのミニカー検索

フィアット 642RN2 バルトレッティ レーシングカー トランスポーター ’フェラーリ’ イタリア 1956年

 

 前述したフィアットの大型トラック フィアット 682は1967年に683に、1970年には684になり、さらに1975年に設立されたイベコ(IVECO)社に併合されイベコ 160となりました。640/670は682よりも小型のトラックで1949年に登場し、6気筒6L(72HP)エンジンを搭載していました。640は1952年に642、1963年に643、1970年に673、1975年にイベコ 160となりました。642の派生車の642RNは主にバスに使われたシャーシで、Rはトラック用よりシャーシ高が低いという意味で、Nはディーゼルエンジンを意味します。642RNには多くのコーチビルダーがバス車体を架装していました。(実車画像→ フィアット 642RN)

 

 バルトレッティ(BARTOLETTI)社はバス/トラック/救急車などのボディ製造会社でしたが、当時のフェラーリ、マセラティ、フォードなどのレーシングカー トランスポーターも作っていました。画像はフェラーリが使っていたレーシングカー トランスポーターで、642RN2をベースにしていました。車体前半分はバスでサポートチームが乗るスペースがあり、後半分と屋根にレーシングカーの積載スペースが3台分ありました。中央部分には工具や備品が積載され、レースカーのサポート作業が出来たようです。

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたイタリアのオールドカー製です。オールドカーは1970年代後半に登場した老舗ブランドで、他のメーカーがあまり作らないフィアット/イベコ グループの農機/建機/バス/トラックなどをダイキャスト製でモデル化しています。1/43なので結構大きなサイズで、フロント周りの雰囲気や積載スペースの構造など非常に良く出来ています。やや暗い赤のボディカラー、フェラーリのロゴや関連会社のデカールなども実車に忠実にできています。オールドカーは同じ642RN2のマセラティ版や、170/190のセミトレーラー、OM 160のボックストラックのトランスポーターも作っていました。またブルムがそれらのオールドカー製のトランスポーターとブルム製のレーシングカーをセットにしたトランスポーター セットを数種類発売しています。当時のレーシングカー フェラーリ 250 テスタロッサ(ブルム製)を積載する様子を以下の簡易動画にしてみました。(画像のマウスオーバー又はタップでスタートします)

fiat 642 car transporterff
fiat 642 car transporter2

 余談ですが超精密ミニカーで知られるEXOTOもバルトレッティのトランスポーターを1/43で数種類モデル化しています。同じ1/43でもEXOTOが作るととんでもなく精密に仕上げられています。(ただし値段も約8万円とミニカーとはいいがたい金額ですが) どんな物かは以下のリンク先のサイトでみることができます、特にリアの積載用スロープの出来ばえは一見の価値があります。(1/18ではなく1/43ですよ→ EXOTO製バルトレッティ トランスポーター)
データーベースでフィアット トランスポーターのミニカー検索

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LANCIA FERRARI D50 1956 ITALY

LANCIA FERRARI D50
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FERRARI D50


BRUMM R076 1/43 91㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.85m 全幅約1.45m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 2.5L 285HP 5段変速
性能: 最高速280km/h  データーベースでランチア フェラーリ D50のミニカー検索

ランチア フェラーリ D50 イタリア 1956年

 

 ランチアはF1に進出することを計画し、1954年にGPカー D50が登場しました。開発はアルファ ロメオでP2/P3を設計し、1937年にランチアに移籍したヴィットリオ ヤーノが担当し、彼らしい先進的な設計を行っていました。ドライブシャフトがドライバーの左側を通るように、エンジン(DOHC V型8気筒2.5L)を斜めに配置することで、ボディ全高を下げて空気抵抗を下げていました。またエンジンをシャーシと一体化しボディ剛性を上げていました。燃料タンクはボディ左右に張り出したポンツーン内に収め、このポンツーンは空力的な効果もありました。そんな訳でD50は当時のF1としてはユニークなスタイルをしていました。

 

 ランチア D50のデビュー戦は1954年スペインGPで、メルセデス ベンツ W196が勝利したレースでしたが、A.アスカリのドライブでポールポジションと最速ラップタイムを記録しD50は能力の高さを示しました。1955年モンザ サーキットのテスト中にA.アスカリが事故死しました。エースドライバーを失ったことと資金難からランチアはF1を撤退することになりました。D50についてランチア、フィアット、フェラーリで交渉が行われ、D50がフェラーリに移譲され、フィアットがフェラーリに資金援助することとなりました。そんな訳でD50は フェラーリ (ランチア) D50となり、V.ヤーノら技術陣はフェラーリに移籍しました。

 

 

 ミニカーは1982年頃発売されたブルム製です。1956年のイギリスGP 優勝車(ドライバー J.M.ファンジオ)をモデル化しています。1956年式ですからフェラーリに移譲された後のランチア D50です。サイドポンツーンを持つユニークなスタイルが良く再現されていました。ブルムのD50にはノーズの形状が異なる2タイプがあり、バリエーションが数種類ありました。(このイギリスGP 優勝車はノーズコーン的なものが付いていてノーズがやや長いタイプです) これ以外ではマーキュリーの当時物、マテル、イクソなどがあり、移譲される前の1955年式D50 モナコGP仕様をノレブがモデル化しています。  以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA FERRARI D50 1
LANCIA FERRARI D50 2

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