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BMW 325i (E36) ドイツ 1990年
3シリーズの3代目E36が1990年に登場しました。ボディは大きくなり、丸形4灯式ヘッドライトは角形4灯式となり、空力的に洗練されたスタイルとなりました。当初は4ドアセダンだけで、エンジンは4気筒1.6L/1.8L、DOHC 6気筒2L/2.5Lの構成でした。1992年に2ドアクーペ、1993年にカブリオレ、1995年にワゴンのツーリングが追加されました。
1992年にクーペとカブリオレにはDOHC 4気筒1.8L(140HP)エンジン搭載の高性能版318isが追加されました。1994年に廉価版として、3ドアハッチバックのコンパクトが追加され、6気筒エンジンの排気量が2.3L/2.8Lに拡大されました。1996年のマイナーチェンジで、カラード バンパーを採用し、バンパーとキドニーグリルのデザインが変更された後期型となりました。1998年まで生産され、4代目E46にモデルチェンジしました。
ミニカーはソリドの当時物で、1991年に発売されました。1980年代後半に安っぽいミニカーを作っていたソリドも、この頃になると安価ながらもレベルの高い物を作るようになりました。ただほかのメーカー(シュコーやディテールカーなど)の物を流用していたことがありました。この325iはシュコーの型を流用したもので、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。(このミニカーはBMWのプロモーション用でもありました) ソリドはカブリオレもモデル化していますが、それもシュコー風の出来ばえでした。ソリド以外ではガマのセダン(1/24)とクーペ、シュコーのツーリング、シャバックのカブリオレ、ミニチャンプス初期のセダン、クーペ、カブリオレなどがあります。 以下はソリドのフロント/リアの拡大画像とトランク/ボンネットの開閉ギミック(ドアは開かない)/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 850i (E31) ドイツ 1990年
BMW 6シリーズ(E24)の後継車として、8シリーズ(E31)が1990年に登場しました。2+2座のハードトップクーペで、BMW M1のようなリトラクタブル ヘッドライトを採用した低いノーズのフロントは従来のBMWにはないスーパーカー的なデザインでした。当時のBMWでは最も高価(約1500万円)で、名実ともにBMWの旗艦でした。当初のエンジンはV型12気筒5L(300HP)だけで、4段自動変速で最高速度250km/h(スピードリミッター付)の性能でした。
1993年にDOHC V型8気筒4L(286HP)エンジンを搭載する840Ciが追加され、1996年には4.4Lに排気量が拡大されました。(同時に名前にクーペのCが付くようになりました) さらにDOHC V型12気筒6L(640HP)エンジンを搭載するM8が開発されましたが、M8は販売されませんでした。そのエンジンをディチューンしたV型12気筒5.6L(380HP)エンジンを搭載し足回りを強化した高性能な850CSiが1994年に追加されました。1996年に12気筒エンジン搭載車はなくなり、1999年まで生産されました。大きめの車体ながらシートは2+2と狭く荷物もあまり積めなかった8シリーズ(E31)は、高級車市場では販売が芳しくなかったようです。(デザインは今見てもかっこいいのですが)
ミニカーはシャバック製の当時物で1990年頃に発売されました。シャバックらしいシャープな造形で、実車がリアルに再現されています。また灯火類やエンジンなどの細部も良く再現されていて、当時のミニカーとしては素晴らしい出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクの開閉に加えて、最大の特徴であるリトラクタブル ヘッドライトの開閉ギミックも付いています。(なおこのヘッドライト開閉ギミックは可動部がプラスチック製で壊れ易いので、取り扱いは要注意です) シャバックは1/43で850i カブリオレ(実車は販売されなかった)、1/24でも850iをモデル化しており、当時物ミニカーはシャバックしかないようです。当時物以外ではミニチャンプス、デルプラド、シュコー、ヘルパの1/87、パラゴンの1/64などがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(トランク開閉)/室内の画像です。室内のインパネは現在の感覚ではやや物足りない感じですが、エンジンルームのV型12気筒エンジンはリアルで見ごたえがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン T4 バン ドイツ 1990年
フォルクスワーゲン トランスポーターの4代目 T4が1990年に登場しました。(北米ではユーロバン:EUROVAN 日本ではヴァナゴン:VANAGONと呼ばれました) この代から前輪駆動方式を採用して、形式がタイプ2からタイプ70に変わりました。エンジン搭載スペース分のノーズが伸びて、従来のシリーズとは雰囲気が変わりました。T4にはホイールベース/全長が異なる2タイプがあり、商用バン、ピックアップ、キャンパー、乗用車タイプのカラベル(CARAVELLE)がありました。当初のエンジンは4気筒1.8L/2L/、5気筒2.5L、4気筒1.9Lディーゼルエンジンでした。
1996年に大幅なマイナーチェンジが行われ後期型になりました。5気筒2.5Lターボディーゼル、ゴルフ III に搭載されたV型6気筒2.8L(138HP)のVR6エンジンが追加されました。このVR6エンジンを搭載する乗用車タイプは8cmほどノーズ部分が長くなりました。このロングノーズ版はT4bと呼ぶこともあります。2003年に5代目 T5にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォルクスワーゲン トランスポーター T5 2003)
ミニカーは1990年に発売されたシャバック製の当時物です。ショートホイールベースのバンをモデル化しています。前述した同じシャバック製のT3同様に、このT4も非常に良く出来ています。左右ドア、右側スライドドア、テールゲート、ボンネットの開閉ギミック付で、特に短いボンネットが開閉でき5気筒と思われるエンジンが再現されているのは秀逸です。シャバックはカラベルとピックアップもモデル化しています。シャバックは当時のフォルクスワーゲンの乗用車も多くモデル化しており、それらは実車の販促用プロモーションにも使われたと思われます。これ以外のT4のミニカーはプレミアムクラシックス、ヘルパの1/87、AWMの1/87、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/ボンネット開閉の画像とテールゲート開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード エスコート MK IV XR3 ドイツ 1990年
エスコートの4代目が1986年に登場しました。内容的には先代のマイナーチェンジ的なもので、外観的にはヘッドライトの角に丸みが付いてフロントグリル開口部がかなり小さくなっています。内容的には内装変更、ABS追加、新設計の4気筒1.4Lエンジン追加、4気筒1.8Lディーゼルエンジンの追加、先代で評判の良くなかったサスペンションの設定変更などが行われました。1990年にエスコート MK Vにモデルチェンジしました。
ミニカーは国産名車コレクションの外国車として2016年に発売されたものでイクソ製です。エスコート MK IVの高性能版XR3をモデル化しています。ただしこのミニカーは元々はデアゴスティーニの(ブラジル向け?)ミニカー付雑誌用として作られた物なので、正確にはブラジル仕様のXR3ということになります。リアにESCORT 1.8 XR3と表記されていますが、本国仕様ならESCORT XR3iとなるはずで、1.8LのXR3はブラジル仕様です。イクソの廉価版ブランドであるホワイトボックスでもエスコート MK IVとして発売していますが、そちらは単にロゴがESCORTと表記されているだけです。
プロポーションが良く、実車と同じ黒ボディに赤ラインのカラーリングとリアのスポイラーなどはうまく作ってあります。黒一色の内装と安っぽく見えるホイールは値段を考えると仕方ないところです。(なおリアバンパー右端の汚れのような部分は塗装剥がれです) 4代目エスコートは3代目と見た目があまり変わらない為か、量産ミニカーはこのイクソ製しか無いようです。レジン製少量生産品ではNEOが3ドアハッチバック、2ドアカブリオレ、5ドアワゴンをモデル化していますが、国内では未発売のようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 600SEL (W140) ドイツ 1991年
メルセデス ベンツ Sクラスの3代目 W140が1991年に登場しました。デザイン的には先代を踏襲していますが、外形寸法が大きくなり印象がごつくなりました。セダン(W140)、リムジーン(V140)、クーペ(C140)が設定されていました。当初のエンジンはDOHC 6気筒3L、DOHC 8気筒4.2L/5L(320HP)、DOHC V型12気筒6Lの4タイプでした。この車は「最善か無か」という品質最優先の企業ポリシーで作られた最後のメルセデス ベンツと言われており、随所に過剰品質ともいえる設計がされていました。(電動で閉じるドアやトランク、ハイドロニューマチック式リアサスペンションなど)
1994年のマイナーチェンジでヘッドライトやバンパーの意匠が変更され、DOHC 6気筒2.8Lエンジンが追加されました。その際に他のシリーズと同じくSが先頭に付くモデル名に変更されました。(600S→S600) 燃費規制などで世界的にコンパクト化が進んでいた時代でしたので、大きなボディに12気筒エンジンを積むW140は環境破壊車などと呼ばれ、北米市場で販売が芳しくなかったようです。その為かメルセデス ベンツとしては短いモデル寿命で、1998年にサイズダウンされたSクラス W220にモデルチェンジしました。
ミニカーは1993年に発売されたシャバック製の当時物です。シャバックは元々はシュコーの販売代理店でしたが、1970年代に倒産したシュコーの航空機の型を引き継ぎ1980年代は1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。現在は復活したシュコーの一部門で航空機モデルを担当しています。このミニカーはフロントの造形などW140の雰囲気がうまく再現され、レベルの高い出来ばえです。ボンネット/ドア/トランクの開閉ギミック付きで、室内やエンジン部などの細部もとても良く出来ています。シャバックはクーペ(C140)もモデル化しています。これ以外のW140のミニカーはミニチャンプスの600SEL/600SEC、ノレブのS600(1/18)、ヘルパの600SEL/600SEC、ビテスのS600L プルマンなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(トランク開閉)/室内の画像です。エンジンルーム内はV型12気筒エンジンだけではなくラジエータなどの補器類もかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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