ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

JAGUAR XJ8 (X308) 1998 UK

JAGUAR XJ8 (X308)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XJ8 (X308)


AUTO ART 53572 1/43 118㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.8m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4L 294HP 5段自動変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでジャガー XJ8/XJ40/X300/X308/X350のミニカー検索

ジャガー XJ8 (X308) イギリス 1998年

 

 ジャガー XJ シリーズは1986年に2代目のXJ40系にモデルチェンジしました。ボディは大きくなり、基本的なスタイルは継承していましたが直線的でモダンなデザインになりました。上級仕様のソブリンは角形ヘッドライトを採用していました。エンジンは新型の6気筒2.9L/DOHC 6気筒3.6L(221HP)でした。XJ40系のディムラー版はディムラー 3.6として設定されました。1990年のマイナーチェンジで、エンジンが3.2L/4Lに変更されました。1993年には併売していた初代XJシリーズ IIIの12気筒版が生産中止となり、後継としてV型12気筒6L(318HP)エンジン搭載のXJ40系のXJ12とディムラー ダブルシックスが設定されました。(実車画像→ ジャガー XJ40系)

 

 1994年に全XJシリーズ(ディムラー含む)がX300系に変わりました。機構的にはXJ40系がベースでしたが、初代のXJシリーズ独特の丸形4灯式ヘッドライトのフロントが復活しました。(角形ヘッドライトは廃止されました) エンジンは同じ排気量ながら新設計された物に変わりました。また6気筒4Lエンジンをスーパーチャージャーで326HPにパワーアップし足回りを固めたスポーツ仕様のXJR6(市販車初のスーパーチャージャー搭載車)が追加されました。(実車画像→ ジャガー X300系)

 

 

 1997年のマイナーチェンジでXJシリーズはX308系のXJ8(ディムラー 8)に変わりました。インパネが変更されましたが、外観はほとんど同じでした。6気筒エンジンが新型のDOHC V型8気筒3.2L/4L(294HP)に変わり、12気筒エンジンが無くなりました。足回りを固めた高性能版のXJR(ディムラー版は スーパー V8)にはスーパーチャージャー付4L(375HP)エンジンが搭載されました。2003年にXJシリーズは3代目のX350系にモデルチェンジしました。(実車画像→ ジャガー X350系)

 ミニカーは2001年に発売されたオートアート製です。ジャガー X308系のXJ8をモデル化しています。実車がでかいのでミニカーも大柄ですが、プロポーションが良く細部の仕上げなども非常に良く出来ています。(特に立体感があるインパネのメーター類は秀逸) オートアートの1/43ミニカーには前輪がステアするギミックが付いていることが多く、このXJ8も前輪操作ギミック付きで底板部分のエンジンやサスペンションも細かく再現されています。オートアートはバリエーションでXJRも型番53601でモデル化しています。2代目以降のXJシリーズのミニカーは少なくて、XJ40系はNEOのディムラー ソブリン、X300系はCULT MODELS(レジン製)、X308系はこのオートアートとイクソぐらいしか無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/底板部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR XJ8 (X308) 1
JAGUAR XJ8 (X308) 2

 以下は床下部分の画像と前輪操舵ギミックの画像です。オートアートは1/18がメインで内部のメカ部分まで良く再現しているのが特徴ですが、1/43でもサイズなりにサスペンションなどを仕上げてあり手抜きしていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XJ8 (X308) 3

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JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE 1998 UK

JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE


VITESSE V98060 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.76m 全幅約1.83m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 4L 294HP 5段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでジャガー XK8/XKRのミニカー検索

ジャガー XK8 (X100) コンバーチブル イギリス 1998年

 

 1940年代の名車ジャガー XKの名前を復活させたジャガー XK8はXJSの後継車として1996年に登場しました。E タイプを思い起こさせる長いフロントノーズに低いルーフのクーペスタイルを組み合わせた優雅なデザインでした。全輪独立懸架サスペンションのシャーシはXJSを改良した物で、ボディ形式は2+2座のクーペと電動ソフトトップを備えるコンバーチブルの2タイプでした。エンジンは新設計のDOHC 8気筒4L(294HP)で、1999年に追加された高性能版のXKRはスーパーチャージャーを追加して375HPにパワーアップしていました。

 

 2002年にエンジンが4.2L(304HP/スーパーチャージャー付 406HP)に拡大され、変速機が6段自動変速に変わりました。2004年のマイナーチェンジで、フロントグリルの下にインテークが追加されるなどフロント/リアの意匠が変更されました。2006年に2代目 XK(X150)にモデルチェンジしました。高性能で美しいXK8は人気が高く10年間で約9万台が生産され、ジャガーのスポーツカーとして大ヒットしました。

 

 

 ミニカーは1998年に発売されたビテス製の当時物です。XK8 コンバーチブル ソフトトップ仕様をモデル化しています。特徴的なフロント周りの雰囲気がうまく再現され、室内もそこそこリアルで全体的に良い出来ばえです。(ただウエストラインより上の部分がすこし小さめかなとも思いますが) ビテスはバリエーションでクーペやXKRなどを約20種類ほどモデル化しています。これ以外のXK8のミニカーはオートアート、マイストのカブリオレ、シュコーのカブリオレなどがあります。XKRのミニカーはオートアート、コーギーのXKR ボンドカー仕様、ミニチャンプスのXKR ボンドカー仕様、オックスフォードのXKR 1/76などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE 1
JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE 2

 以下は上記のビテス製のバリエーション ジャガー XK8 クーペ(1/43 型番V101C)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XK8 (X100) COUPE 1
JAGUAR XK8 (X100) COUPE 2

 以下は2000年頃に発売されたマイスト製のジャガー MK8 コンバーチブル (1/43 型番31501)の画像です。マイストのミニカーは1/18が主流ですが、数種類ほど1/43を販売していました。ビテスと同等レベルの良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE 3
JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE 4

 以下は2003年に発売されたコーギー製のジャガー XKR 007 ボンドカー仕様(1/36 型番CC07603)の画像です。2002年に公開された映画「007 Die Another Day」の劇中車をモデル化しています。フロントグリルのミサイル、シート背後のガトリングガンなどが再現されています。(画像はメーカーのWEBサイトから借用)
JAGUAR XK8 (X100) BOND CAR

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LAND ROVER FREELANDER 1998 UK

LAND ROVER FREELANDER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAND ROVER FREELANDER


CARARAMA 250 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.81m エンジン 変速機: V型6気筒 2.5L 177HP 5段変速/5段自動変速 フルタイム4WD
性能: 最高速187km/h  データーベースでランドローバー フリーランダーのミニカー検索

ランドローバー フリーランダー イギリス 1998年

 

 ランドローバーのエントリーモデルとして、小型SUVのフリーランダーが1997年に登場しました。トヨタ RAV4やホンダのCR-Vと同じジャンルの車で、横置エンジンの前輪駆動車をベースにしたフルタイム4WD車でした。個性的なフロントを持つ目新しいデザインで、5ドアとリアキャビン部が開閉できるソフトトップを持つ3ドアの2タイプがありました。エンジンは4気筒1.8L(120HP)、V型6気筒2.5L(177HP)、4気筒2Lターボディーゼルなどがあり、5段自動変速で最高速187km/h(2.5L)の性能でした。2003年のマイナーチェンジでフロントとリアの意匠が変更され、3ドアが廃止されました。当時のヨーロッパでは4WD車のベストセラーカーとして大ヒットしました。

 

 2006年にモデルチェンジして、2代目のフリーランダー 2(北米ではLR2)となりました。デザインは先代のフロントのイメージを踏襲していますが、ボディは5ドアだけとなりました。フォード グループ内のボルボ S80(2代目)と同じプラットフォームを使い、エンジンはボルボの6気筒3.2L(233HP)とフォード/PSAグループの4気筒2.2L(160HP)ディーゼルを搭載していました。ランドローバーが開発した走行モードを切り替える「テレインレスポンス」システムを装備し、オフロード性能も優れていました。2011年のマイナーチェンジで、フロントグリルがレンジローバー風のデザインに変わりました。2014年に生産中止となり、2015年に登場したディスカバリー スポーツが後継車となりました。

 

 

 ミニカーは2001年頃に発売されたカララマ製で、3ドアの初期型をモデル化しています。カララマはホンウェルのブランドで、1/43の安価なダイキャスト製ミニカーを作っていました。安価ながらも基本のプロポーションはしっかりしていて結構良い出来ばえのものがありました。このフリーランダーもライトが小さめですが、樹脂バンパーを使った独特のフロント周りなど実車の雰囲気が良く再現されています。ドアとリアゲートが開閉するギミック付です。なおリアゲートは透明なプラスチックパーツが経年劣化で変形し、きちんと閉まらない状態になっています。同じ物がシュコー ジュニア ブランドでも発売されていました。これ以外のフリーランダー初代のミニカーは、カララマのマイナーチェンジ後の5ドア、ユニバーサルホビーの3ドア、Bブラーゴの3ドアなどがあります。フリーランダー 2のミニカーはブラーゴとオックスフォードなどがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/リアゲートの開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAND ROVER FREELANDER 1
LAND ROVER FREELANDER 2

ランドローバー ディスカバリーのミニカー → データーベースでランドローバー ディスカバリーのミニカー検索"

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JAGUAR S TYPE 1999 UK

JAGUAR S TYPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR S TYPE


SCHUCO JUNIOR 390021 1/43 114㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.86m 全幅約1.82m エンジン 変速機: V型6気筒 3L 238HP 6段変速/6段自動変速
性能: 最高速230km/h  データーベースでジャガー S タイプのミニカー検索

ジャガー S タイプ イギリス 1999年

 

 ジャガーは1989年にフォードに買収され、フォードグループの高級車ブランドとなりました。1998年に登場したジャガー S タイプはフォード傘下となって初のニューモデルで、S タイプという名前は1963年発売のMK IIの発展型で使われていました。S タイプはフォード リンカーン LS(1999年)をベースにした後輪駆動車で、ジャガーのエントリーモデルに位置づけられました。(フォード ヨーロッパの最上級車でもありました) 外観は初代のS タイプをモチーフにしたと思われるレトロなデザインでした。4ドアセダンのみで、エンジンはV型6気筒2.5L/3L、V型8気筒4L(298HP)がありました。(実車画像→ フォード リンカーン LS)

 

 2002年のマイナーチェンジで、内装の品質向上などジャガーらしさを高め、8気筒が4.2Lに変更されました。さらにスーパーチャージャー付のV型8気筒4.2L(298HP)エンジンを搭載し、リアスポイラーなどの空力パーツを追加した高性能版のS タイプ Rが追加されました。2007年に生産中止となり、後継のXFシリーズ(X250)にモデルチェンジしました。S タイプはジャガーとしては安い値段(それでも当時500万円以上)ゆえにヒットしました。 ちなみにもっと安いX タイプ(4/6気筒エンジン搭載)が2001年に登場していますが、こちらはそれほど売れなかったようです。(実車画像→ ジャガー XFシリーズ(X250)) (実車画像→ ジャガー X タイプ)

 

 

 ミニカーは2001年に発売されたシュコー製のジュニア シリーズです。ジュニア シリーズは廉価版ミニカーの類で、同じ型を流用したホンウェル(カララマ)ブランドの物もありました。廉価版ながら、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。室内などの細部もそこそこ良く仕上げてあり結構良い出来ばえです。ドアが開閉するギミック付きです。シュコーはV8 スター シリーズ(ツーリングカーレース)に参戦していたS タイプ RのV8 スター レース仕様車も1/87と1/43で多数モデル化しています。これ以外のS タイプのミニカーはヤトミンのS タイプ R(1/72)、ホンウェル(シュコー ジュニア)の1/72があり、1/43では他社が手掛けていない車種を得意にしているネオ(レジン製少量生産)が2015年にモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR S TYPE 1
JAGUAR S TYPE 2

 ジャガー XFシリーズのミニカー →データーベースでジャガー XFのミニカー検索

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ROVER 75 1999 UK

ROVER 75
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ROVER 75


SCHUCO 4592 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.75m 全幅約1.78m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 2L 150HP 5段変速/5段自動変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでローバー 75のミニカー検索

ローバー 75 イギリス 1999年

 

 品質が低下し販売が低迷していたローバーは1979年にホンダと資本提携しました。1980年代にはホンダ車をベースにした車がローバーグループから発売されました。バラードをベースとしたトライアンフ アクレイム(後継は200シリーズ)、シビックをベースにした400シリーズ、アコードをベースにした600シリーズ、レジェンドをベースとした800シリーズ(北米仕様はスターリング)などがありました。ブリティッシュ レイランドは1986年にローバー グループに改名され、1988年にはブリティッシュ エアロスペース(航空会社)に売却されました。

 

 その後1994年にブリティッシュ エアロスペースはローバーをBMWに売却しました。(ホンダとの提携は解消) BMWはローバーグループを解体し、ミニとトライアンフのブランドを自社で保有し、ランドローバーは米国フォードに売却し、残りのMGなどのブランドは英国の投資家グループ フェニックス コンソーシアムに売却されました。そのフェニックス コンソーシアムが2000年に立ち上げたMG ローバー グループも経営不振で2005年に倒産しました。現在ローバー ブランドはインドのタタ自動車が保有しています。

 

 

 600と800の後継車としてBMW傘下で新規に設計された75が1998年に登場しました。75という名前は1950年代のP5時代の名前を復活させたもので、デザイン的にも丸型4灯式ヘッドライトなどレトロな雰囲気に仕上げています。横置きエンジンの前輪駆動車で、当初はセダンのみで2001年にワゴン(ツアラー)が追加されました。エンジンはDOHC 4気筒1.8L(120HP)、DOHC V型6気筒2L/2.5L(177HP)、4気筒2L(116HP)ターボディーゼルなどがありました。

 2001年にエンジンやサスペンションをチューンしたスポーツ仕様の姉妹車が、MGブランドのMG ZT(ツアラーはZT-T)として登場します。ZTにはフォード製 V型8気筒4.6Lエンジンを搭載したZT Xパワーなどの高性能版が設定されました。2004年のマイナーチェンジで、75/MG ZTはヘッドライトが変更されてスポーティなイメージのフロントに変わりました。75は多くが政府公用車として使われストレッチリムジンも設定されるなど、保守的な層には評判が良かったようです。2005年のMG ローバー グループの倒産で生産が終了しました。(75の総生産台数は約21万台でした)

 ミニカーは2001年に発売されたシュコー製です。シュコーらしいしっかりした塗装で、プロポーションが良く細部もリアルに再現された良い出来ばえです。この時期のシュコーとしては珍しいイギリス車ですが、親会社BMWの意向でプロモーション用として作られたのではないかと思います。これ以外の75のミニカーはバンガーズがモデル化しています。1980年代後半から1990年代前半のローバー車(200、400、600、800など)はミニカーがほとんどありません。ミニカーがあまり作られなかった時期なのですが、実車も人気がないようです。最高級車のローバー 800はコーギーの1/36、ウエスタンモデルの1/43でモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROVER 75 1
ROVER 75 2

姉妹車 MG ZTのミニカーはバンガーズがモデル化しています。→ データーベースでMG ZTのミニカー検索

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