ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 1957 GERMANY

MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198)


TEKNO 924 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.79m エンジン 変速機: 6気筒 3L 215HP 4段変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでメルセデス ベンツ 300SLのミニカー検索

メルセデス ベンツ 300SL ロードスター (W198) ドイツ 1957年

 

 メルセデス ベンツ 300SL クーペは1400台を生産して1957年に生産終了となりました。オープンカーを望むアメリカ市場からの要望に応えて、1957年に登場したのが300SL ロードスターです。鋼管スペースフレーム構造のサイドシルが一部変更され、ガルウイングドアは通常のドアに変更されました。エンジンはクーペの240HPが215HPに少しデチューンされました。また後輪のサスペンションが変更され、限界走行時の挙動変化が穏やかなものに変えられました。またドラムブレーキは1961年に全輪がディスクブレーキに変わりました。

 

 ソフトトップを収納する為にシート背後の収納スペースを無くしたので、燃料タンクを小型化してリアのトランクスペースが拡大されました。(トランク拡大で全長も少し長くなっていました) 外観的にはクーペは丸形ヘッドライトでしたが、ロードスターは縦長の異形2灯式ヘッドライトに変わりました。1959年から脱着可能なアルミ製のハードトップが設定されました。1963年に生産中止となり総生産台数は約1900台でした。

 

 

 ミニカーはデンマークのテクノ製の当時物で、1957年に発売されました。全長を長めにして低い車体を強調したデフォルメがされていますが、実車の雰囲気はうまく再現されています。ボンネットを開くとエンジン、トランクを開くとスペアタイヤが再現されています。ベレー帽をかぶったドライバーが付いているのは楽しいおまけです。60年以上も前に作られたミニカーですが、ボディの塗装やバンパーなどの金属パーツの状態がきれいです。これは当時のテクノの製造品質が高かったことの証明です。はたして現在のミニカーはこのようなきれいな状態で長期保存できるでしょうか? 直射日光さえ避ければ老舗ブランドのダイキャスト製はたぶん大丈夫でしょうが、レジン製は塗装が丈夫な焼付塗装ではないことと樹脂の変形などがあるので難しいと思います。これ以外の300SL ロードスターのミニカーは、コーギーの当時物(1/46)と1990年代物(1/43)、ミクロペットの当時物、ダイヤペットの当時物、シュコーの1/43と1/87、ミニチャンプス、Bブラーゴの1/18などがあります。 以下はフロント/リア(トランク開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 1
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 2

 以下は2005年に販売されたミニチャンプス製のメルセデス ベンツ 300SL ロードスター(1/43 型番400039030)の画像です。ミニチャンプスらしいうまい造形で実車の雰囲気がうまく再現されています。室内もスリーポインテッドスターのロゴが付いたステアリングホイールなどがリアルに再現されていて良い出来ばえです。車高を少し下げることでかっこよく見せるミニチャンプス流のデフォルメがされています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 3
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 5
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 6

 以下は1993年に発売されたコーギー製のメルセデス ベンツ 300SL ロードスター (1/43 型番96416)の画像です。全体的に少し寸詰まりの感じになっていますが、これがコーギー流の少し玩具的な味付け(かわいらしく見えるデフォルメ)なのです。したがってプロポーション的には今一つですが、それ以外は実車の特徴をうまくとらえていて、細部もそこそこ良く再現してあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 7
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 9
MERCEDES-BENZ 300SL ROADSTER (W198) 10

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MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W128) 1958 GERMANY

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W128)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W128)


VITESSE 28621 1/43 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2.2L 115HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W128のミニカー検索

メルセデス ベンツ 220SE カブリオレ (W128) ドイツ 1958年

 

 1958年に高級セダンメルセデス ベンツ 220Sに燃料噴射を採用して115HPにパワーアップした220SE セダン (W128) セダンが登場しました。(Eはドイツ語のEinspitz(噴射)の意味) 220SEはボディとフレームの一体化構造で、全輪独立懸架サスペンションを採用していました。セダンと同時に戦後型のポントン ボディ(フラッシュ サーフェス ボディ)として初めてのパーソナルなカブリオレ/クーペ(ハードトップ)が設定されました。ホイールベースを120mm短縮してテールの長いスポーティなスタイルとしていましたが、座席数は4/5座で後席がありました。、オ

 

 カブリオレの内装は本物の木を使ったダッシュボードやドアパネル、本革張りのシートなど豪華で、上級車の300S カブリオレ(W188)に準じた装備になっていました。W128は1960年まで生産され、総生産台数は約4000台(クーペ/カブリオレは約2000台)でした。後継車は220SE (W111)でした。

 

 

 ミニカーは2005年に発売されたビテス製で、220SE カブリオレをモデル化しています。プロポーションが良く赤のカラーリングが実車のイメージに合っています。フロントグリル/灯火類や室内がリアルに再現されていて良く出来ています。ビテスはハードトップの付いたクーペなど約20種類ほどをモデル化していました。ビテス以外のW128のミニカーは、ビテスの親会社のサンスターのカブリオレ 1/18がありますが、W128のセダンはどこもモデル化していないようです。(セダンは外観がW180と同じだからでしょう) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W128) 1
MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W128) 2

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MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 1959 GERMANY

MERCEDES-BENZ 220SE (W111)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE (W111)


VITESSE 047B 1/43 116mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 2.2L 120HP 4段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W111/112のミニカー検索

メルセデス ベンツ 220SE (W111) ドイツ 1959年

 

 現在のメルセデス ベンツ Sクラスに相当するメルセデス ベンツ 220SE (W128)の後継車として、220SE(W111)が1959年に登場しました。ボディは一回り大きくなり縦型ヘッドライトが採用された直線的なデザインになりました。当時のアメリカ車の流行を取り入れてリアフェンダーに小さなテールフィンがついていましたので、俗に「羽ベンツ」と呼ばれました。エンジンは6気筒2.2L(95-120HP)で、220SE(120HP)はボッシュの機械式燃料噴射方式でした。当初は4ドアセダンだけで、1961年に2ドアクーペ/カブリオレが追加されました。

 

 1961年に上級車300(W189)の6気筒3L(160HP)エンジンを搭載した300SE(W112)が登場しました。W111と同じボディでしたが飾りのクロームモールが増え、エアサスペンション、パワーステアリング、自動変速機が標準装備されました。1962年に300SEにもクーペ/カブリオレが追加されました。1963年にはボディを100mm長くした300SE ラング(LANG:LONGの意)が富裕層向けの最上級車として追加されました。このモデルは後に正式な名前が300SELとなり、この300SELがその後のSELシリーズの初代となりました。1965年にW111/W112の後継車のW108/W109が登場したことで、W112は生産中止となり、W111はセダンのみがエンジンを2.3L(120HP)に変更した後期型となり1968年まで生産されました。W111の総生産台数は約3万台でした。

 

 

 ミニカーは1996年頃に発売されたビテス製です。ビテスが倒産する数年前の一番出来の良かった頃のミニカーです。プロポーションが良く特徴的なテールフィンもうまく表現されています。フロントグリルや灯火類、彩色された室内などの細部もリアルに再現されていてとても良く出来ています。ちょっと変わった位置についているフェンダーミラーも実車に忠実です。220SE(W111)のセダンの当時物ミニカーは、JRD、テクノ、ジク、ディンキー、ガマ、ノレブ(プラスチック)、ダイヤペットなどがあり、最近の物ではイクソ、ヴィーキングなどでモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 1
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 2

 以下は1961年に発売されたディンキー(英)の当時物 メルセデス ベンツ 220SE セダン(1/48 型番186 全長102㎜)の画像です。縮尺1/48で1/43サイズより小さめですが、プロポーション的にはなかなか良い出来です。ライト、グリル、バンパーにプラスチックのメッキパーツを使用しているのは、当時としてはかなり高級な仕上げでした。また当時は当たり前のギミックとなっていたスプリング サスペンションが付き、それを一歩進めたディンキー独自の前輪操舵ギミックが付いていました。これは車軸を支える部分に動くスペースを設けて軸全体が回転する構造となっていて、車体を上から押さえつけて左右に傾けることで前輪を操舵できました。(参照→ 操舵ギミックのページ) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 3
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 5
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 6

 以下は前輪操舵ギミック動作の画像です。実車の構造とはかけ離れた構造ですが、ミニカーの前輪操舵ギミックとしては一番簡単な構造で、子供が十分楽しめるギミックでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 7

 以下は1996年に発売されたビテス製のメルセデス ベンツ 300SE (1/43 型番L149A)の画像です。上述したビテス製の220SEのバリエーションです。220SEと同じボディですが、ボディサイドのモールディングを増やしアンテナ(ラジオ用?)を追加するなどして実車同様に豪華に仕仕立てています。W111の当時物ミニカーはディンキーのクーペ、ジク、マッチボックスのクーペがありました。最近の物ではミニチャンプスのロング、スパークのカブリオレ、プレミアム クラシックスなどがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SE (W112) 1
MERCEDES-BENZ 300SE (W112) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SE (W112) 1
MERCEDES-BENZ 300SE (W112) 2

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MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111) 1961 GERMANY

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111)


FALLER 4311 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 2.2L 120HP 4段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W111/112のミニカー検索

メルセデス ベンツ 220SE カブリオレ (W111) ドイツ 1961年

 

 現在のSクラスに相当するメルセデス ベンツ 220S (W128)の後継車として、220SE(W111)が1959年に登場しました。ボディは一回り大きくなり縦型ヘッドライトが採用された直線的なデザインになりました。当時のアメリカ車の流行を取り入れてリアフェンダーに小さなテールフィンがついていましたので、俗に「羽ベンツ」と呼ばれました。当初は4ドアセダンだけで、1961年に2ドアクーペ/カブリオレが追加されました。

 

 クーペ/カブリオレはホイールベースがセダン(W111)と同じだったので、後席もセダン同様の居住性がありました。またテールフィンがセダンよりかなり控えめでしたので、セダンより上品でした。内装は高級パーソナルカー300Sの後継でしたから、木材の削りだしのダッシュボード、本革の内張りなど現在の車では考えられない豪華さで、量産ラインとは別のラインで手作りで入念な仕上げがされていたそうです。

 1968年にW111のセダンは生産中止となりましたが、クーペ/カブリオレは1965年に6気筒2.5L(150HP)エンジン搭載の250SEに、1967年に6気筒2.8L(160HP)エンジン搭載の280SE、1969年に6気筒3.5L(200HP)エンジン搭載の280SE 3.5となり1971年まで生産されました。W111 クーペ/カブリオレの総生産台数は約3.3万台(カブリオレは約7500台)でした。暫定的な後継車は1971年登場の350SL(C107)で、Sクラスとしての後継車は1981年登場のSクラスの2ドアクーペ(C126)でした。

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたドイツのファラー(FALLER)製です。ファラーは鉄道模型ジオラマ用のアクセサリーや建築物などのプラモデルで有名な老舗ブランドですが、「MEMORY CARS」という名前でメルセデス ベンツとフォルクスワーゲン ビートルの1/43のプラモデル完成品を販売していたことがありました。これは220SE カブリオレで他にも20種類ほどがあるようです。(これ以外のファラーのミニカー → 220S (W180)200D (W115)) プラモデル完成品なのでダイキャスト製に比べると軽いのですが、塗装されていないボディに艶があるのでプラスチック製の安っぽい感じはあまりなく、実車同様に重厚な感じがします。またボンネット/ドア/が開閉し、エンジンや室内の細かいところまで良く再現されていて、素晴らしい出来ばえです。プラスチックはABS樹脂を使っているようで、レジン樹脂のような変形等の問題はほとんどありません。実際にこのミニカーは購入後20年以上経過していますが、変形等の問題は全くありません。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111) 1
MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111) 2

 W111 クーペ/カブリオレの当時物ミニカーは、コーギー、ソリド(べレム)、メーベトイなどがあり、最近の物ではミニチャンプス、ブレキナの1/87、オートアートの1/18、ノレブの1/18などがあります。 以下は1963年に発売されたソリドの当時物のメルセデス ベンツ 220SE クーペ (1/43 型番126 全長113㎜)の画像です。ソリドは当時のミニカーとしてはスケールに正確で、全長、全幅ともに1/43サイズきっちりで、プロポーション的にも良く出来ています。昔のミニカーなのでライトやグリルは塗装処理ながら、ベンツのマスコット(スリーポインテッドスター)がちゃんと付いてます。当時は当たり前であったスプリング サスペンション付ですが、それに加えてドア開閉ギミックも付いていました。このドアの開閉ギミックはソリドが1961年に発売したランチア フラミニアで最初に採用したものでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 1
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 3
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 4

 以下は1962年に発売されたコーギーの当時物 メルセデス ベンツ 220SE クーペ(1/48 型番230 全長101㎜)の画像です。縮尺は1/48と小さめに出来ていますが、プロポーションは良いと思います。昔のミニカーですからライトやグリルは塗装処理ながら、ベンツのマスコット(スリーポインテッドスター)をちゃんと再現しています。室内は簡易的な表現で、でかいハンドルが付いています。トランクを開くとスペアタイヤが収納されていて、スペアタイヤを取り出すこともできます。当時は当たり前であったスプリング サスペンションが付いていましたが、さらに前輪が操舵できるギミックも付いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 5
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 6

 以下はフロント/前輪の操舵ギミック動作の画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 7
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 8

 以下は1967年に発売されたメーベトイ製の当時物 メルセデス ベンツ 220SE クーペ (1/43 型番A19)の画像です。これもプロポーションが良く、ヘッドライトが大きめですが、当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。なおヘッドライト周りが茶色に変色していますが、これはヘッドライトを固定する接着材が変色したもので、メーベトイのミニカーによく見られる経年変化です。なおスペインのオートピレン製の当時物メルセデス ベンツ 220SE クーペ(1/43 型番305)はこのミニカーのコピーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 9
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 10

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 11
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 12

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MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100)


IXO CLC119 1/43 129㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長5.54m 全幅1.95m 全高1.5m エンジン 変速機: V型8気筒 6.3L 300HP 4段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W100のミニカー検索

メルセデス ベンツ 600 リムジーン  (W100) ドイツ 1963年

 

 メルセデス ベンツの最上級車300d(W189)の後継車として1963年に登場したのが600(W100)で、戦前の770K グロッサー メルセデスを復活させたような高級車でした。当時の最先端技術を駆使して設計され、考えられる限りの豪華装備を盛り込んだ最上級車でした。ボディサイズは全長5.54mX全幅1.95X全高1.5mと当時のフルサイズのアメリカ車と同じくらいの大きさで、さらに長いプルマン リムジンは全長6.24mで当時世界最大の乗用車でした。エンジンは新設計の燃料噴射V型8気筒6.3L(300HP)で、4段自動変速機を介してこの巨大な車を200km/hまで引っ張りました。

 

 この巨大な車の車重は2.5tを超えていて、車高調整機能が付いたエアサスペンションが採用されていました。この車は全てが受注生産でしたので、オーダーメイドでどのような豪華装備もつけられたのですが、前後席独立のエアコン、油圧で動作する後席パワーシートなどは標準で装備されていました。この車は1981年まで18年間生産され総生産台数はリムジーン、プルマンあわせて2700台ほどでした。この車のオーナーには政治家や王族、ハリウッドの有名スターなど世界的なVIPがたくさんいました。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたイクソ製です。メルセデス ベンツ 600 ショートホイールベース リムジンをモデル化しています。プロポーションが良く、実車の雰囲気が見事に再現されています。フロントグリル、灯火類、室内などの細部も良く再現されていて、とても良く出来ています。 600はロングホイールベースのプルマンがたくさんモデル化されていますが、ショートホイールベースはあまりモデル化されていないので、ショートホイールベースではこれがベストの出来ばえではないかと思います。これとほとんど同じ物がイクソの別ブランドであるホワイトボックスでも発売されています。なおイクソはロングホイールべースのプルマンもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 1
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 2

 メルセデス ベンツ 600(W100)の当時物ミニカーは、コーギー、ディンキー、ガマ(GAMA)、ジク(SIKU)などがありました。当時物以外ではビテス、サンスターの1/18、ブレキナの1/87などがあります。以下は1965年頃に発売されたガマ製の当時物 メルセデス ベンツ 600 ショートホイールベース リムジン (1/45 型番972)の画像です。ウィンドー枠のメッキパーツがややオーバーで目立ち過ぎですが、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/トランクが開閉するギミック付きです。ショートホイールベースの当時物ミニカーはこれしかないようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 3
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 4

 以下は以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 4
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 5

 以下は1964年に発売されたディンキー(英)製の当時物 メルセデス ベンツ 600 プルマン (1/43 型番128)の画像です。縮尺1/43なので全長が145㎜もある大きなミニカーで迫力があります。メタル製のフロントグリルやワイパーなどディンキーらしいやや武骨な作風ですが、当時のプルマンのミニカーとしてはベストの出来ばえでした。ボンネット/4ドア/トランクが全て開閉するフルギミック付きです。当時のミニカーとしては室内もそこそこ良く再現されていて、運転手のフィギュアが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 1
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 3
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 4

 以下は1964年に発売されたコーギー製の当時物 メルセデス ベンツ 600 プルマン (1/52 型番247)の画像です。縮尺が1/52でも実車が大きいので全長120mmのサイズです。同時期に発売された上記のディンキー製の600 プルマンに比べると小さいのでやや見劣りがしますが、小さいなりにそこそこ良く出来ていました。特にこのミニカーにはこれにしか備わっていない変わったギミックが付いていました。フロントウィンドーを見るとワイパーが動作状態なのがわかりますが、実はワイパーが動くのです。このギミックの詳細については当サイトのギミックのページをご覧ください。→メルセデス-ベンツ 600 プルマンのギミック (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 5
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 6

 以下は1995年に発売されたビテス製のメルセデスベンツ 600 プルマン (1/43 型番033)の画像です。1/43なのでこれも全長145㎜の大きなサイズのミニカーに仕上っています。ビテスは2000年頃に経営破綻していますが、破綻前のビテスはマニア向けの上質なミニカーを作っていました、この600 プルマンもプロポーションが良く とても良い出来ばえです。フェンダーのモールやウィンドーのメッキパーツが実車よりもやや目立ちますが、高級車らしい感じがして悪くありません。室内も当時のミニカーとしては良く再現されています。ビテスは600 プルマンを十数種類モデル化していて、2000年以前では600 プルマンのミニカーといえばこのビテスの1/43が定番でした。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 7
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 9
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 10

 以下は1994年に発売された上記のバリエーションで、メルセデス ベンツ 600 プルマン ランドレー(1/43 型番L063)の画像です。ランドレーは後席部分の屋根を幌にして開閉できるようにしたボディ形式です。ミニカーは上記のリムジンの屋根を塗装後に後加工で切断して製作しているようです。600 プルマンには初期の自動車電話が設置できたので、トランクの上にあるアンテナはそのアンテナと思われます。(TV用かもしれませんが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 11
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 12

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