ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MITSUBISHI L200 PICKUP 1996 JAPAN

MITSUBISHI L200 PICKUP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MITSUBISHI L200 PICKUP


VITESSE V089 1/43 117mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 2.5L ターボ ディーゼル 115HP 5段変速 パートタイム4WD
性能: 最高速152km/h  データーベースで三菱 L200/ストラーダ/トライトンのミニカー検索

三菱 L200 (ストラーダ) ピックアップ 日本 1996年

 

 三菱のピックアップトラック フォルテ 初代は1978年に登場しました。フォルテは国内でも販売されましたが、北米市場向けに開発された車で輸出仕様の名前はL200やマイティーマックスでした。4気筒1.6Lエンジンを搭載し、後輪駆動と4WDがありました。1986年まで生産されフォルテの4WDはSUVのパジェロやデリカのベースとなりました。北米市場ではクライスラー ブランドのダッジ ラム 50としても発売されました。 (実車画像→ 三菱 L200 1978)

 

 フォルテの後継車としてストラーダが1986年に登場しました。当初は輸出だけで、フォルテ同様北米市場ではダッジ ラム 50として販売されました。日本でRV車のブームが起こったことで、国内でも1991年に販売されるようになりました。2ドア/4ドアのピックアップで、室内は乗用車並みの装備で、荷台を覆うキャノピーも設定されていました。エンジンはV型6気筒3L、4気筒2L/2.4L/2.6L、4気筒2.5Lターボディーゼル(国内)などを搭載し、後輪駆動と4WDがありました。(実車画像→ 三菱 L200 1986)

 

 

 1996年に海外向けのL200 3代目が登場し、1997年に国内ではストラーダ 2代目として登場しました。全体的に角が取れた滑らかなボディに角型ヘッドライトを採用し、アウトドア車ながら乗用車的なセンスもあるデザインとなりました。外見だけではなく内装もより乗用車な物となりました。エンジンはV型6気筒3L、4気筒2L/2.4L、4気筒2.5L(国内)/2.8Lターボディーゼルなどを搭載し、後輪駆動と走行中に切り替え可能な4WDがありました。1999年に国内販売が中止され、2005年に後継車のトライトンが登場して生産中止となりました。(実車画像→ 三菱 トライトン 2005)

 ミニカーは1998年頃に発売されたビテス製の当時物です。輸出仕様のL200 3代目をモデル化しています。ビテス最盛期の一番出来が良かったころの物ですので、プロポーションが良くフロントグリルや室内などの細部もそこそこリアルで良く出来ています。荷台後部のアオリが開閉するギミック付きです。ミニカーの外箱に三菱のロゴと車名が大きく表示されていますので、同時期のビテス製のカリスマ同様に販促プロポーション用にも使われたと思われます。ビテスは後継車のトライトンもモデル化しています。これ以外のL200 3代目のミニカーは現在(2023年)のところないようです。 以下はフロント/リア(アオリ開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MITSUBISHI L200 1
MITSUBISHI L200 2

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MITSUBISHI CARISMA GLS 1996 JAPAN

MITSUBISHI CARISMA GLS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MITSUBISHI CARISMA GLS


VITESSE 084B 1/43 104mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.7m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L 140HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速207km/h (欧州仕様)  データーベースで三菱 カリスマのミニカー検索

三菱 カリスマ GLS 日本 1996年

 

 オランダの自動車メーカー DAF社の乗用車部門は1975年にスウェーデンの自動車メーカー ボルボに買収されました。この会社は1990年代に資金難に陥り、救済する為にオランダ政府とボルボと三菱自動車の合弁でVDLネッドカー社が設立されました。この会社はボルボと三菱の車を生産していましたが、2001年に三菱の子会社となりました。その後は2012年まで三菱車を生産していました。現在は三菱の傘下から外れて別の会社となり、2023年までBMWのミニを生産していたようです。

 

 三菱 カリスマはVDLネッドカー社で生産された欧州市場向けの車で、1995年に登場しました。三菱のスペーススター(国内ではRVR 2代目)、ボルボ S40/V40とプラットホームを共有する姉妹車でした。4ドアセダンと5ドアハッチバックがあり、当時の欧州風セダンの標準的なスタイルでした。三菱製 4気筒1.3L/1.6L/1.8L、ルノー製4気筒1.9Lディーゼルエンジンを横置き搭載する前輪駆動車でした。1996年から輸入されて国内でも4ドアセダンだけが販売されました。国内では知名度が低く売れなかったようで2000年には輸入中止となりました。2005年に生産中止となり、車名を継ぐ後継車はありませんでした。

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたビテス製の当時物です。欧州仕様のカリスマをモデル化しています。ビテス最盛期の一番出来が良かったころの物ですので、プロポーションが良くエンジンルーム内や室内などの細部も結構リアルで良く出来ています。実車の知名度が低いながらもミニカーとなったのは、販促プロモーション用に使われたからだと思われます。ボンエット/ドアが開閉するギミック付きです。ビテスはレース仕様も含めて10数種類をモデル化していました。これ以外のカリスマのミニカーは、ビテス系のSKIDのレース仕様とイクソのレース仕様などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MITSUBISHI CARISMA GLS 1
MITSUBISHI CARISMA GLS 2

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MITSUBISHI LEGNUM 1996 JAPAN

MITSUBISHI LEGNUM
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MITSUBISHI LEGNUM


VITESSE  1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.67m 全幅約1.74m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 2.5L ツインターボ 280HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速215km/h (輸出仕様)  データーベースで三菱 ギャラン/レグナムのミニカー検索

三菱 レグナム 日本 1996年

 

 三菱 ギャラン 8代目が1996年に登場しました。外観は先代同様の丸みを帯びたボディに6代目の特徴であった逆スラントノーズが復活しました。世界初のガソリン直噴方式(GDI)を採用したDOHC 4気筒1.8L(145HP)エンジン を搭載したVR-G系と、高性能なDOHC V型6気筒2.5L ツインターボエンジン(280HP)を搭載したVR-4がありました。左右後輪の駆動力を制御して旋回性能を向上させるAYC(Active Yaw Control)やASC(Active Stability Control)などの先進技術が採用されていました。1996年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 派生車としてステーション ワゴンのレグナム、カープラザ店向けの姉妹車 アスパイアがありました。レグナムは当時人気の高かったスバル レガシイ ツーリングワゴンに対抗したモデルでした。1998年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠が変更されました。2000年に排ガス規制対応で1.8Lエンジンが2Lに変更されました。セダン型乗用車の需要低迷で2005年に三菱は中大型車市場から撤退し、ギャラン/レグナムは生産中止となりました。(2007年に中型車ランサーの後継車としてギャラン フォルティスが登場しましたが、2015年に販売中止)

 

 

 ミニカーは1996年頃に発売された三菱自動車の特注品(ディーラー向け販促品)で、輸出仕様のレグナムをモデル化しています。(輸出仕様の名前はGALANT) 製造メーカーは作風からビテスだと思われますが、ビテスのカタログモデルとしては市販されなかったようです。(私はオークションで入手しました) 輸出仕様なので左ハンドルで、当時のビテスらしいそつのないうまい造形で結構良く出来ています。ドア開閉ギミック付きで、室内もそこそこ良く再現されています。これ以外のレグナムのミニカーはハイストーリー(レジン製)のVR-4、BM CREATIONSのVR-4 1/64があります。ギャラン 8代目のミニカーはWET'S(レジン製)のVR-4、CARNELのVR-4などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MITSUBISHI GALANT LEGNUM 1
MITSUBISHI GALANT LEGNUM 2

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MITSUBISHI PAJERO EVOLUTION 1997 JAPAN

MITSUBISHI PAJERO EVOLUTION
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MITSUBISHI PAJERO EVOLUTION


DIAPET SEGA RV-15 1/43 95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.08m 全幅約1.88m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3.5L 280HP 5段変速/5段自動変速 パートタイム4WD/フルタイム4WD
性能: 最高速188km/h (輸出仕様)  データーベースで三菱 パジェロのミニカー検索

三菱 パジェロ エボリューション 日本 1997年

 

 三菱 パジェロは1983年からパリー ダカール ラリー(1992年からはダカール ラリー)に参戦しました。1983年の初戦で市販車無改造クラスで優勝し、1984年に市販車改造クラスで優勝しました。総合優勝を狙う三菱はホイールベースを延長してサスペンションを変更し、カーボンケブラー製ボディで軽量化し、エンジンをパワーアップしたラリー専用のパジェロ プロトタイプを開発しました。このパジェロ プロトタイプは1985年に日本車初の総合優勝を獲得しました。1986年は総合3位、1987年は篠塚建次郎が日本人ドライバーとして初の総合3位となりました。その後も1988年に総合2位、1989年に総合3位、1990年に総合4位、1991年に新型プロトタイプで総合2位となりました。1982年には1-2-3フィニッシュで2度目の総合優勝、1993年に3度目の総合優勝を果たしました。

 

 その後もパジェロは信頼性の高さで常に上位入賞していました。1997年からレギュレーションが変更され、自動車メーカーがプロトタイプクラスへ参戦出来なくなったので、市販車改造クラスでの参戦となり、ホモロゲーション取得用モデルとしてパジェロ エボリューションが1997年に限定販売されました。エボリューションはパジェロ 2代目ショートボディをベースとして、ボディを軽量/強化しオーバーフェンダー/エアスポイラーを備えていました。エンジンはDOHC V型6気筒(280HP)で、全輪独立懸架サスペンションを採用した4WD車でした。1997年に篠塚建次郎が日本人ドライバーとして初の総合優勝を果たし、1998年に連続優勝、1999年に2位、2000年に3位、2001年に2位、2002年に優勝、2003年に連続優勝するなど大活躍し、2009年を最後にしてラリー活動から徹底しました。

 

 

 ミニカーは1998年に発売されたダイヤペット セガ製の当時物です。ダイヤペットは1994年頃にセガ トイスの傘下となり、2000年からはアガツマの傘下となりました。そのころからダイヤペットは1/43のミニカーを発売するようになりました。(それまでは1/40が主流でした) このパジェロ エボリューションもその一つで、ダイヤペットの10番工場(製造委託先)製です。従来の子供向けの玩具的なミニカーではなく、1/43でスケールモデル的な造形になっていました。フロント周りの顔付がうまく再現されていて、灯火類や室内などの細部もそこそこ良く再現され、かなり良い出来ばえです。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MITSUBISHI PAJERO EVOLUTION 1
MITSUBISHI PAJERO EVOLUTION 2

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MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI 1999 JAPAN

MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 272 1/43 103mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.35m 全幅約1.77m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ターボ 280HP 5段変速  4WD
性能: 最高速180km/h (国内仕様)  データーベースで三菱 ランサー エボリューションのミニカー検索

三菱 ランサー エボリューション VI 日本 1999年

 

 1994年にランサー エボリューション 2代目が登場しました。外観はあまり変わりませんでしたが、初代の問題点に対して足回りが全面的に改良されました。エンジンは260HPにパワーアップされました。1995年スウェーデン ラリーでランサー エボリューションとして初優勝しました。
 1995年にランサー エボリューション 3代目が登場しました。メカ的な変更はなく、大型リアウイングや大きな開口部を持つフロントバンパーが採用され、エンジン冷却性能/空力性能が改良されました。1996年にはサファリ ラリーなどで5勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを獲得しています。

 

 1996年にランサー エボリューション 4代目が登場しました。ランサーが1995年に5代目にフルモデルチェンジしたので、ボディが新型になり、リアウイングが小型化されました。左右後輪への駆動力を変えて旋回性を向上させるAYC(アクティブ ヨー コントロール)が採用されました。エンジンは280HPにパワーアップされました。1997年にフィンランド ラリーなどで4勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを連覇しました。1998年にはサファリ ラリーなどで2勝しました。(実車画像→ 三菱 ランサー 5代目)

 1998年にランサー エボリューション 5代目が登場しました。車幅を1770㎜に広げて3ナンバー車となり、タイヤサイズの拡大で走行/制動性能が改良されました。エンジンは280HPのままながらトルクがアップしました。1998年にサンレモ ラリーなどで4勝し、三菱初のマニュファクチャラーズタイトル、T.マキネンのドライバーズタイトル3連覇を獲得しました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション 5代目)

 

 

 ランサー エボリューション 6代目が1999年に登場しました。1999年のWRCレギュレーション変更に対応する為に開発されました。フォグランプ小型化とナンバープレートを左側に移動することで、空気抵抗/冷却性能を改良し、リアウイングを2段化して空力を改良していました。1999年はモンテ カルロ ラリーなどで5勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを4連覇しています。2000年にはT.マキネンの4連覇を記念して、T.マキネン仕様車が設定されました。2001年からワークスのWRCカーはホモロゲーション(販売台数)上の問題でランサー 6代目 セディアをベースとするように変わったので、WRCカーのベースとなったランサー エボリューションはこれが最後となりました。(ただしWRCカーにランサー エボリューションという名前は継承されました)

 ミニカーは2016年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。ランサー エボリューション VIのモデル化で、前述したエボリューション I同様に雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。2段化されたリアウイングや彩色された室内のメーターなど細部もそこそこ良く再現されています。イクソはカタログ モデルでもランサー エボリューション VIのラリー仕様などを10種類以上モデル化しています。イクソ以外では、オートアートの1/43と1/18、CM'S(1/64)のラリー仕様、Mテック、ビテス、トミカ リミッテド(1/64)、WIT'S(レジン製)などたくさんあります。ランサー エボリューション 2代目からの5代目までのミニカーは、ミラージュ(hpiレーシング)のIIとIII、MテックのIII、ハイストーリー(レジン製)のIIIとIV、トミカのIV、トミカ リミッテドのV、ビテスのVなどたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI 1
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI 2

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