ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FIAT STILO 2001 ITALY

FIAT STILO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT STILO


NOREV 771012 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.18m 全幅約1.78m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L 133HP 5段変速変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでフィアット スティーロのミニカー検索

フィアット スティーロ イタリア 2001年

 

 フィアット ブラーボ/ブラーバの後継車として2001年にスティーロが登場しました。 フォルクスワーゲン ゴルフのようなデザインで、本国でもドイツ風だと批判されたようですが、個人的にはゴルフよりセンスが良いように思います。当初は3/5ドアハッチバックだけで、2002年にブラーボのワゴン仕様であったマレア ウィークエンドを後継する車として5ドアワゴンが追加されました。エンジンは4気筒1.2L/1.4L、DOHC4気筒1.6L(113HP)/1.8L(133HP)、アバルト仕様用の5気筒2.4L(170HP)、4気筒1.9L(116HP)ターボディーゼルなどが搭載されました。

 

 2006年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更されました。スティーロは発売当初は売れたようですが、故障が多いことで評判を落とし販売は芳しくありませんでした。売れなくなったスティーロは失敗作と評価されて一代限りで名前が消え、2007年には先代の名前を復活させた後継車のブラーボにモデルチェンジしました。(実車画像→ フィアット ブラーボ 2007)

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたノレブ製の当時物です。ノレブは1990年代中頃からレベルの高いミニカーを作るようになりましたが、このスティーロも同時期のミニチャンプス製のようなそつのない良い出来ばえです。室内などの細部もそこそこ良く再現されています。ノレブは2ドアとワゴンなどバリエーションを含めて約10種類をモデル化しています。実車が不人気だったからでしょうか、2022年現在でもノレブ以外ではスティーロの量産ミニカーが無いようです。なおイタリアのミニカー付雑誌「フィアット ストーリー コレクション」のNo.19(3ドア)とNo.44(5ドアワゴン)でもモデル化されていますが、それもノレブ製のようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT STILO 1
FIAT STILO 2

 以下は2002年に発売された同じノレブ製の当時物 フィアット スティーロ 2001(1/43 型番771004)の画像です。これは上記と基本的には同じものですが、廉価版として販売された物になります。スティーロは標準版と廉価版の両方を購入していましたので、その仕上げの違いを比較してみました。(なお特にスティーロが好きで両方とも買ったわけではなく、たまたまダブって買っただけです) 定価は標準版は5500円で廉価版は1500円ほどでかなり大きな違いがあります。標準版は透明プラスチック製上蓋の付いたディスプレーケース台座に固定され大きめの箱に入っていますが、廉価版はブリスターパッケージの簡素な箱です。ミニカーの仕上げの違いは標準版はナンバープレートとリアの車名ロゴが付いていますが、廉価版にはありません。室内の仕上げでは標準版はインパネが彩色されていますが、廉価版は無彩色です。さらにドアミラーのアルミ箔の有無、前後ワイパー部分の塗装の有無、リアウィンドー枠の塗装の有無、バンパーとボディ側面のモールの有無、床下部分の排気管の銀塗装の有無が違います。この仕上げの違いだけでずいぶん価格差があるのですが、要するに標準版はしっかり儲けているということです。ただ使っている型は同じですので、実車の雰囲気だけでよければ廉価版でも十分です。昔の素朴なミニカーに慣れている私は廉価版でも十分楽しめます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT STILO 3
FIAT STILO 4

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FIAT PANDA II 2003 ITALY

FIAT PANDA II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT PANDA II


NOREV 773084 1/43 82mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.54m 全幅約1.59m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 60HP 5段変速
性能: 最高速155km/h   データーベースでフィアット パンダのミニカー検索

フィアット パンダ II イタリア 2003年

 

 大ヒットしたフィアット パンダの2代目が2003年に登場しました。当初は1998年に登場したフィアット 600の後継車として開発され別の名前が付く予定だったようですが、結局パンダとなりました。車高の高いキャビン部分のデザインはフィアット ムルティプラと似ていて、フロント部分も2004年のマイナーチェンジ後のムルティプラとよく似ていました。(大きな縦長のリアライトが異なりますが) 小さなボディながら5ドアハッチバックだけの前輪駆動車で、先代同様に4輪駆動の4X4も設定されました。当初のエンジンは4気筒1.1L/1.2L、4気筒1.3Lディーゼルがありました。2004年のEU カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 2005年のマイナーチェンジで、ABSや助手席エアバックが標準装備になりました。2007年にはDOHC 4気筒1.4L(100HP)エンジンをを搭載し足回りを固めた高性能版の100HPが追加されました。パンダ2代目は2005年までの2年間で50万台以上を生産する大ヒットとなり、財政状況の良くなかったフィアットを救いました。さらに2007年に発売されたフィアット 500 3代目のベースにもなりました。2011年にパンダ 3代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約216万台でした。(実車画像→ フィアット パンダ 2011)

 

 

 ミニカーは2004年頃に発売されたノレブ製です。ノレブのパンダには標準仕様(定価約7000円)と標準仕様の1/3ほどの値段(約1500円)の安価な廉価版があり、これは廉価版です。廉価版ゆえにワイパーやバックミラーがフロントウィンドー一体整形でトリムラインの塗装処理などが省略されています。細部の仕上げは簡素ですが、キャビン造形や縦長リアライトなどの実車の特徴的な部分は良く再現されているので、財布の軽い私にとってはパンダ 2代目のミニカーはこの廉価版で十分です。(シンプルな造形のビンテージミニカーに慣れているので)これ以外のパンダ 2代目のミニカーはノレブの標準仕様、Bブラーゴの廉価版、ソリドの4X4などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT PANDA II 1
FIAT PANDA II 2

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FIAT GRANDE PUNTO 2005 ITALY

FIAT GRANDE PUNTO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT GRANDE PUNTO


MONDO MOTORS 53011 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.03m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 77HP 6段変速/5段半自動変速
性能: 最高速165km/h  データーベースでフィアット プントのミニカー検索

フィアット グランデ プント イタリア 2005年

 

 1999年にフィアット プント 2代目が登場しました。プント 初代のグリルの無いフロントや縦長テールライトなどのデザインを踏襲した3/5ドアハッチバックでした。エンジンはDOHC 4気筒1.2L/1.4Lと4気筒1.3L/1.9Lターボディーゼルなどで、高性能版のアバルト仕様はDOHC 1.8L(130HP)が搭載されました。2003年のマイナーチェンジで、フロントにグリルが付きヘッドライトが大型化されました。2005年に後継車のグランデ プントが登場しましたが、2010年まで併売されました。(実車画像→ フィアット プント 1999)

 

 フィアット プント 3代目はグランデ プントとして2005年に登場しました。(グランデ プントとは大きなプントの意でボディが大きくなっていました) イタル デザインによる3/5ドアハッチバックのボディは、従来のイメージを発展させた感じでした。フィアット グループのアルファ ロメオ ミトと同じプラットフォームを使用する前輪駆動車で、エンジンは4気筒1.2L/1.4L(77HP)と4気筒1.3L/1.6L/1.9L(130HP)ターボディーゼルなどで、高性能版のアバルト仕様にはDOHC 4気筒1.4L(155-180HP)エンジンが搭載されました。2009年のマイナーチェンジでフロントの意匠を小変更し、名前をプント エヴォ(EVO)に変更しました。2012年のマイナーチェンジでフロントの意匠を小変更し、名前がプントに戻りました。2018年に生産中止となりました。(後継車は無い)

 

 

 ミニカーはモンドモータース製で2008年に購入しました。プント 2代目の後期型をモデル化しています。モンド モータースはイタリアの玩具メーカーのブランドで、2006年頃から比較的安価な1/43、1/24、1/18のダイキャスト製ミニカーを発売していて、このプントも定価約1000円の安価なミニカーでした。プロポーションは良く細部もまあまあなのですが、ドアミラーの取付け位置が実車と違っています。実車のドアミラーはサイドウインドウの前端ではなく、サイドウインドウ下のドア部分に付いています。ドアミラーをドアと一体成型してコストダウンするという廉価版ミニカーで良く見られる手法ですが、実車と見た目が変わるのであまり良い手法ではありません。モンドモータースは1/18と1/24でアバルト仕様もモデル化しています。これ以外のグランデ プントのミニカーはノレブの3/5ドアとエヴォ、イクソのレース仕様S2000のラリー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT GRANDE PUNTO 1
FIAT GRANDE PUNTO 2

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FIAT 500 2007 ITALY

FIAT 500
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 500


NOREV 770030 1/43 82mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.55m 全幅約1.63m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.4L 100HP 5段変速/5段半自動変速
性能: 最高速182km/h   データーベースでフィアット 500 3代目のミニカー検索

フィアット 500 イタリア 2007年

 

 1950-1960年代の名車フィアット 500の3代目が2007年に登場しました。名前は500ですが500㏄のリアエンジン車というわけではなく、前述したパンダ 2代目をベースにした前輪駆動車でした。ただ1950-1960年代の500のフロント/リアをイメージさせるデザインになっており、このデザインとしたことがこの車の成功を約束したようなものでした。(イタリアだけではなく日本も含め世界的にヒットしています) 当初のエンジンは4気筒1.2L/1.4L、高性能版アバルト用のDOHC 4気筒1.4Lターボ(135HP)、4気筒1.3L(75HP)ディーゼルターボなどがありました。2008年のEU カー オブ ザ イヤーを受賞しました。

 

 2009年にソフトトップ仕様の500 カブリオレが設定されました。2010年に新開発の2気筒875ccインタークーラー付ターボ(88HP)エンジンを搭載するツインエア(TWIN AIR)が追加されました。このエンジンは吸気バルブの開閉を油圧で無段階に制御するもので、極めて高性能/低燃費の画期的なエンジンでした。これ以外にも160HPのアバルト 595、180HPのアバルト 695 トリブート フェラーリ(Tributo Ferrari)など多くのの限定仕様車が設定されました。2012年にムルティプラの後継車として、プント 3代目をベースにした5ドアハッチバックが500Lの名前で登場しました。(実車画像→ フィアット 500L 2012)
 2016年にフロントグリルとヘッドライトのデザインが変更され、2020年に電気自動車の500eが追加されました。(実車画像→ フィアット 500 EV 2020)

 

 

 ミニカーは2007年に発売されたノレブ製の当時物です。実車のイメージをうまく再現したノレブらしいそつのない良い出来ばえです。ノレブのフィアット 500のミニカーには1/18の大スケール版と1/43の標準版/廉価版と1/87の3インチ版があります。これは1/43の廉価版で標準版の定価5250円に対して定価3700円と安価でした。標準版と廉価版の違いはドアミラーの取付け位置で、廉価版はコストダウンでドアミラーをサイドウィンドー先端に取り付けていますが、標準版では実車同様にドアに付いています。(このコストダウンのやり方は実車と違う外観となるのであまり好ましくないですが) それ以外ではワイパーがフロントウィンドーと一体成型されているなど廉価版は仕上げが簡素になっています。ノレブはカブリオレ仕様もモデル化しています。ノレブ以外ではモンドモータースのアバルト仕様や、ミニチャンプスの1/64、ブラーゴの1/18、京商の1/64、トミカの500e 1/59などがあります。 ちなみに新旧500のサイズをミニカーで比較してみましたので、そのページもご覧ください。→ 新旧500のサイズをミニカーで比較  以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 500 1
FIAT 500 2

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